雨の明神

 9/12、13と上高地に行ってきたため、後追いでアップします。

 今回の目的は徳沢まで行くこと。
 徳沢は穂高神社奥宮のある明神からさらに1時間ほど梓川を上流に向かって歩いた所にある。
 バスターミナルからの所要時間は、休憩なども入れると往復で4時間以上。とてもではないが良くあるバスツアーの「上高地にはたっぷり滞在○時間」で行ける距離ではない。
 なので今回も、去年と同じ松本からの送迎つきプランで1泊した。


 1年ぶり何回目だ……4回目ぐらいかな。
 平日な上に天気が悪いので、あまり河原に降りている人もいない。
 ただし明日からはほぼ確実にここは大混雑になる。それを見越してわざわざ初日は休みを取って平日にしたんだけど。

 とはいえ、実は初日はどこへ行って何をするかを決めていない。
 前に行けなかった岳沢に行けるとこまで行ってみたいなーとぼんやり考えてはいるが、高い確率で雨予報な事もあり、最悪チェックインまでホテルのロビーで待機させてもらい、チェックイン後は部屋でゴロゴロ、なんてことも考えていた。
 幸い、到着した時には曇り空だったので、ホテルには行かずに一応岳沢に向かう事にする。


 岳沢湿原はもうほんのり下生えが色つき始めている。
 服装もユニクロのUVカットパーカー羽織って丁度いいぐらいだし、やっぱり秋が早いんだな。


 無心にエサを食むマガモの皆さん。


 と思ったら、カモを撮ってた木道のすぐ足元の草むらからもかわいいのが出てきた。


 目が合った……。
 マガモの若鳥かと思ったのだが、くちばしが全然違う。
 後で調べたらオシドリのメスだった。くちばしにピンク色の部分が残り、あどけない顔をしているので、こちらも若鳥なのかもしれない。
 それにしてもなんと触りたくなる羽毛のもふもふさ加減よ……。


 そして全然逃げない。
 逃げないどころかもう1羽出てきた。こちらもメスっぽいので姉妹かな?


 やがて2羽連れだって他の場所に移動していったので、こちらも歩みを進めることにする。
 少し歩いて岳沢への入口に到着。うーむこれは駄目そうだな。
 途中の風穴あたりまではそれほどたいしたことはないと聞いていたのだが、この足元の悪い時に、準備もせずにこんな傾斜の山道に入るほど無謀ではない。
 丁度降りてきた登山者の方の話も聞いて、今回もまた諦めた。


 さて、岳沢を諦めたところで、時間は余りまくっているので、また穂高神社まで往復でもしてみるか。
 タイムアタックしないで好きなように歩けるのはなんと素晴らしい事か。
 14時過ぎてそろそろ人も減ってきているので、他にも何か動物か鳥に会えるかもしれない。


 カラマツ林と沢。
 水温が高いのか、このあたりでは水場という水場から湯気が出ているのだがうまく撮れなかった。


 ちょっぴり焼岳も見える。
 現在進行形で噴火中の火山。確かもう入山規制は解除されたんだっけ。


 川の色が縞模様。


 穂高神社に到着。
 嘉門次小屋の前でキジバトが何かせせくっていた。
 閉店後の今が一番安心してエサを探せる時なんだろうな。観光客の食べこぼしとかいっぱい落ちてそうだし。


 折角だから休憩も兼ねて、一の池遙拝所でのお参りもしていこう。
 時間的には去年6月とそう変わらないのだけど、やっぱり明らかに秋の色になってきている。


 この頃になると雨が降り始めた。
 予報では1日雨ということだったので、ここまで良く天気が保ったと思う。
 霧とカラマツ林と池。


 二の池も霧が湧き出してきて独特の雰囲気。


 霧の中の岩場でマガモが集まっている。
 そろそろ寝る支度かな?

 さて、休憩もしたし、今度は反対側の岸からぶらぶらホテルに戻るとするか。
 タイムアタックしないでいいのってほんと素晴らしい。


 帰り道で見かけた幹を破壊された木。
 クマが中のシロアリかなにかを食べるためにむしったとかなのかな、これ。


 この頃になると雨も本降り。山の中で夕暮れが早いこともあって段々暗くなってきた。
 でも、どこかに光源があるみたいに地面に影ができる時があるんだよね、不思議。


 キセキレイだ。
 こっち見てる……。


 ひっきりなしにしっぽをぴこぴこさせているので、どう撮ってもしっぽだけブレてしまう。
 かわいいんだけど。


 雨の夕方の河童橋。

 なんか結局同じ所を歩いちゃったけど、この辺は歩くだけで楽しいからいいや。

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