いちかばちかの作戦の映画見てきた

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を見てきた。
 原作は去年12月に買ったのだがまだ未読。星雲賞も取った結構なベストセラーとのことだが、確かに映画館は満員だった。初日というのもあるのかもしれないけど。

 内容は、謎の微生物に侵された太陽を救う方法を探すため、タウ・セチへの片道飛行“プロジェクト・ヘイル・メアリー”に挑む主人公の分子生物学者グレース(当初クルーは3人いたが、主人公を除いて人工冬眠に失敗し死亡)が、同じ災難に遭いやはり解決策を求めてタウ・セチに来たがそこで仲間を全て失った異星人、通称「ロッキー」とファーストコンタクト。同じ目的を持つ二人は協力してタウ・セチでのプロジェクトに挑む……という話。
 なお、「ヘイル・メアリー」とは「アヴェ・マリア」の英語表現で「いちかばちか」とか「神頼み」みたいな意味のスラングとのこと。ヘイル・メアリーさんと呼ばれる女性の何かキーパーソンがいるのかと思ってたよ。

 で、映画ですが。
 まあ、悪くはないが、ダイジェストを見せられているような印象だった。
 ぶっちゃけて言えば、良くあるバディものの一バリエーションでしかない感じ。
 グレースは人工冬眠から目覚めた時は記憶喪失で、活動を続けるうちに少しずつ、自分がプロジェクト・ヘイル・メアリーで果たした役割と、生きて戻れぬ片道旅行に出る事になった経緯を思い出していく。だが、映画の中では、唐突に現在のロッキーとのパートと過去の地球でのパートが切り替わるだけで、「それがグレースの思い出した記憶である」という描写がないため、後ろの方に行けば行くほど、微妙に不自然な印象の乖離が出てくる。
 思いきって、ロッキーとのパートのみのファーストコンタクト&アクション物か、地球でのプロジェクトX的な困難解決物か、どっちかに比重を寄せれば良かったのでは? と思った。原作ファンからは不満が出そうだけど。
 あと、グレースを裏切って死地に送り込んだ女性が、ラストでグレースが経緯を報告する映像を見て懐かしげに微笑むのが単純に恐かった。そこはもっと別の感情を出すべきではなかったのだろうか?


 プロジェクトかまって。

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