花と鳥と猿の上高地 その1

 5/15、16と上高地に行ってきたので、まとめてアップします。

 上高地の春の名物に、ニリンソウの群落があるという。
 上高地の河童橋あたりから上流ならどこでも見れるが、有名な群落は3ヶ所にあって、1ヶ所目は小梨キャンプ場、2ヶ所目が明神周辺、3ヶ所目が徳沢近くらしい。
 そういえば、去年の9月に徳沢まで歩いて、面白くない道だと思ったのだが、今ならニリンソウの花畑が見れるのか。
 じゃあ行こう。


 来ました。
 大正池の向こうには残雪の穂高連峰。でも結構雪なくなっちゃってる。
 この日も結構気温が高くて、日なたにいると結構暑い。もっとも湿度が低いし風があるので、林の中を歩くには丁度いい感じ。


 インフォメーションセンターと穂高連峰。初めて撮ったけど意外と絵になるな。


 まずは小規模な群生のある小梨平キャンプ場に行ってみる。
 早速あちこちで花盛りだった。
 割と雑草扱いらしくって、こんな風に道端とか、人が踏むキャンプ地とかに普通にたくさん生えて花が咲いている。


 ニリンソウというのは、ひとつの茎に3つのつぼみをつけて順々に開花するので、常に2つ花が咲いているように見えることからついた名前らしい。
 緑の葉の中に真っ白な花が咲く姿は非常に映えるが、実はこの白いのは花びらではなく萼で、一般的には5弁なのだが、割と6弁以上とか4弁とか、あと色も白だけじゃなくてピンク色がかっていたり緑色だったり、割とアバウトな生態らしい。


 そしてヤマバトがせっせとめしべ部分を食い散らかしていた。
 またお前か。


 近くの小川で水草を食むマガモの夫婦。


 ニリンソウ以外にもいろいろ咲いてる。
 でも名前が分からない。キジムシロかな?


 白いスミレ。


 普通のスミレも花盛り。


 河原と穂高連峰。
 ソロキャンパーが静かに時間を過ごしていたりするので、大人数で騒ぎながら観光する場所ではないけど、ここもいい場所だな。

 しばらく眺めて満足したので、次の群生地の明神に向かう。
 今日はまた例のコースで明神を往復して、明日徳沢の大群落を見に行く予定。


 ここではカタバミすらもオシャレ感が漂うのか……。


 でもキノコはちょっと恐い。なんだこの真っ黒なの。


 今回は自然道ではない左岸側から明神に向かう。
 途中、河原でニホンザルが流れから何かすくって食べてた。
 藻か何かかな?


 しょっちゅう見かけるこれは、地味なくせに変わった風体で目立つ花。手前と奥は違う種類で、手前の上に向かって咲いているのはエンレイソウというらしい。茶色バージョンと白バージョンがある。
 奥の下を向いているのはハシリドコロ。名前はなぜか小さい頃から知っていたけど実物を見たことがなかった。これがそうかあ。


 ニリンソウの中でも緑色のものは、ミドリニリンソウと呼ばれてレア扱いされているらしい。
 確かに、歩きながら見ていてもなかなかなくて、明神のあたりでようやく見つけた。


 四つ葉のクローバーと同じで、1個あるとあたりに割とかたまってあるっぽい。
 全部緑のが一番レア度が高いんだけど、個人的には緑と白の2色になっているのが上品で好き。


 明神の群生はこんな感じ。見渡す限り林の奥までニリンソウ。しかもこのあたりになると、大体道の脇が全部こんな感じで、生えていない場所を探す方が難しくなる。
 すごいなあ、ここまでとは思わなかった。明日の徳沢が楽しみ。


 切り立っているせいもあると思うんだけど、ほとんど雪がなくなってる。


 奥宮。
 もう15時なのに雲一つない青空。ここまで天気がいいのも珍しいのでは。

 ニリンソウを堪能したので、帰りは右岸の自然探索路を使って戻ることにする。
 そういえば、この道を逆に行くのは初めてかも。
 でもなぜだか去年の9月に来た時よりも脚が疲れている気がする。同じ道を歩いてるはずなのに謎。


 さすがに16時過ぎると霞が出てきた焼岳。


 これも時々見かけるんだけど、よっぽどありふれた種類なのか、上高地の花で調べても出てこない。
 アジサイの一種かな?


 お気に入りの岳沢湿原は今日も良かった。


 でも湿地に入る木道は整備中で立ち入り禁止になっててがっかり。


 そして今年もいたマガモ親子。
 まだヒナも小さくてぴよぴよしている。


 泳いだり土に上がったりしながら、一生懸命エサを探している。
 かわいい。


 後ろ姿×5。

 今回のホテルは、河童橋から下流に15分ほど歩いた所にある。
 本当は河童橋に近い所がいろいろ便利で良かったのだが、取れなかったのだ。
 でも温泉だし夕食はフランス料理のコースだし、ちょっと楽しみ。


 そんなわけで、河童橋の店でちょっと買い物をした後、景色を眺めながらホテルに向かう。


 ホテルまでの道端には、湿地というか池というか、そんなものがいくつかある。
 舗装された道路のすぐ脇がもう水辺という近さなのだが、通り過ぎようとしたら突然オシドリのオスが飛び出してきたのでびっくりした。
 野生の大人のオシドリ初めて見たわ(ヒナは9月に見てる)。


 写真を撮っていたら、続いてメスも飛び出してきた。
 どうやら道のすぐ脇でエサ探しかなにかしていて、人間が通りかかったので驚いたらしい。
 そしてオスがメスに近づこうとしたら、ものすごくメスからグワグワ鳴いて威嚇されていた。


 ちょっとしょんぼりしながら草むらに去っていくオス。
 うん……まあがんばれ。


 次の池ではマガモの母子がエサを探している真っ最中だった。
 しかもこっちも近い、ヒナなんかすぐ目の前までやってくるし、親も全く人間を警戒していない。


 無心にきょろきょろするヒナと、その後ろを何か食べながら通り過ぎる親。


 ぽやぽやヒナ毛の1本1本が見えるぐらい接近してくる。
 ぴよぴよ言ってる、かわいい。


 もうかわいい以外の言葉が見つからない。


 しばらくするとお腹がいっぱいになったのか、土に上がってまわりを見張る親(見張りの対象に人間は入っていないらしい)とそのそばで羽繕いを始めるヒナ。
 もう夕方だしね。おやすみなさい。


 そして、しばらく歩いていくと、またオシドリのオスが現れた。これはつがいではなく独り者らしい。
 なにこれ一体何のご褒美? 今日歩くの頑張ったから?


 折角なので、オシドリ(左下)を入れて山を撮ってみた……あんまりうまくいかなかった。

 そんなわけで、思いがけず鳥を堪能しながらホテルに到着。
 河童橋から離れているので、通行人も少なくて静かでのんびりしている。
 今回は夜のナイトウォークは申し込んでいないが、新月でホテルの前からでも星が見えるらしい。なにそれ楽しみ。


 さすがにホテルの前は明かりが強くてあまり見えなかったが、ちょっと歩いて離れるとあっという間にあたりは闇。
 もっとも、対岸とかでは他の人が散策しているらしい懐中電灯の光が見えるので、結構人はいるらしい。
 そして、たまにスマホのライトをつけたり消したりしてクマよけにする。


 シルエットの山は六百山。


 あいにく、山と林が周囲にあるために、立山に比べると見える空は狭い。
 でも空気が澄んでいるので、枝の間からも星がたくさん見える。こういう星も趣があっていいな。


 梓川と山と星。見えてる明かりは多分帝国ホテル。


 ホテルと星。

 この後は温泉に入ってゴロゴロして就寝。
 いい物ばかりを見れた日だった。

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