ベタ混泳

 人間様が好きな熱帯魚のひとつにベタがある。
 ベタはオス同士を一緒にするとどちらかが死ぬまで戦うというぐらい闘争心の強い魚で、原産地のタイでは昔からベタを使った賭け闘魚が行われてきた。
 今は賭け闘魚は法律で禁止され、品種改良の方向性も色彩の強さではなく美しさを競うものへと変わってきたのだが、そのせいか、性質のほうも穏やかになってきているような印象がある。
 10年ぐらい前は、店頭で瓶に入って並んでいても、しょっちゅう隣同士で威嚇しあっていたものだが、今はそんな風景はめったに見ない。明らかに視界に隣の瓶のベタが見えていても知らんぷりしているし、けしかけても威嚇にやる気がない。
 そういえば、この間まで我が家にいたプラカットは、鏡に映った自分の姿にびびって逃げていたし。
 もしかすると、今のベタなら、これまでタブーとされたオス同士の混泳も可能なのではないだろうか?
 そんなわけで、今いる4匹のベタを使って試してみた。

 ショートテイル・ブルーのオス。
 買う時に「プラカットですか?」と聞いたら違うとのことだったが、ショートテイルとプラカットがどう違うのかは良く分からない。

 ショートテイルのメス。
 上のオスとペアで買ったもの。ちなみにお値段は2匹1,200円

 ベタ・メタリカという名前で売られていたが、明らかにこれもプラカットかショートテイルのオス。こっちは1匹で1,200円。
 最近はこういうメタリックな輝きを持つのがはやりらしい。

 プラカット・ブラックのオス。
 真っ黒なベタは珍しいのでお値段もそこそこ高い1,780円。でも胸鰭の赤がなかったら多分倍以上したはず。
 黒すぎてピントが合わない……。
 このうち、見るからに気性の荒いブルーは隔離、あとの3匹を60センチ水槽に入れてみた。
 念のために、お互いの姿を見つけにくいよう、水草を使って水槽全体に視線が通りにくくしておく。
 そして2週間。
 なんかうまくいっている感じ?

 必死で鰭を広げて威嚇するブルーと、普通に眺めているだけの黒。
 4匹の中ではこの黒がいちばんおとなしいらしく、ひとまわりも小さいメタリカにたまに追っかけられている。

 なぜかメタリカにはメスが良くケンカを売りに行く。
 でも大抵、メタリカにおどかされるとそのまま逃げていく。
 ちなみに黒はメスにもメタリカにも無関心で、やりたいようにやっている。
 実はメタリカはまだ若魚なので、今後性成熟を迎えればまた変わってきそうだが、とりあえず混泳はできそうな気がする。
 試したのがプラカットとショートテイルばかりなので、鰭の長いスプレンデンス系ベタはどうだか分からないけど。

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