今日は強羅。
前日と打って変わってどんよりした曇り空。しかも肌寒い。
午後から雨みたいな予報も出ていたので、早め早めに動くことにした。
まずは今回の主目的の湿性花園。
まだ花盛りというには少し早いらしいが、本来なら3月頃に咲いてしまうミズバショウが開花調整されてこの時期に咲くらしいのだ。
それでも良く見るとあちこちでいろいろ咲いている。
ミズバショウは園内の一角、5メートル四方ぐらいの場所だけ咲いていた。
雪をかぶせて開花時期を遅らせることでゴールデンウィークに合わせているそうで、あまり大規模にはできないということは分かっていてもちょっとがっかり。
でもまあ他に見るものいろいろあるからいいか。
開花後に本気出してるミズバショウ。これがこの時期の本来の姿。
1枚の葉が50センチぐらいあって、しかも群生しているのでえらい迫力。
去年の8月に行った時には丈高くアシが茂っていた場所も、今はただの草っ原。
そういえばなんかケー、ケーとあちこちで鳴き声が聞こえたけど、何の声だったんだろう。
サギとかかな?
次は恒例のガラスの森美術館と、ポーラ美術館に向かう。
まずガラスの森。実は今回はあまりぱっとしない特別展だったので期待してなかったのだが、やっぱり前の展示の使い回しが多かった。
派手な色彩のベネチアンガラスの中にあって、なんか中国っぽい印象の地味さが目を引く壺。
でも模様をよく見ると……。
本当はもう少し長居するつもりだったのだが、敷地いっぱいに観光バス3台分の女子高生(しかも制服じゃなくてジャージとかスエットとか着てる)がウェーイしてたので、早々に逃げ出した。
星の王子様ミュージアムにもさらに3台、同じ学校のバスがあったのを見たけど、なんだろう、この時期に修学旅行じゃないよな?
そしてそんな喧噪おかまいなしでエサを食べるカモ。
でもさすがに居たのはこの1羽だけだった。
ポーラ美術館では、フランス女性のファッションの歴史の企画展をやっていた。
まあいわゆる、コルセットやクリノリン、バッスルで窮屈だった時代から、次第に着やすく動きやすい解放されたファッションへというお決まりの流れなんだけど、そこに近代の画家の女性を描いた作品と、当時の化粧道具を併せて展示していて、なかなか面白かった。
華やかな女性たちの絵画の中に1枚だけ展示されていた、自分でシャツを縫う藤田嗣治の自画像がかなりシュール。
沢。
枯れた木も生態系のひとつとして朽ちるままに残してあり、結構まじめに自然林として整備されている。
少し奥に入ると美術館の建物は木に隠されてしまい、車の音も聞こえなくなる。
雨がぱらついてきたこともあって他に誰も人はおらず、鳥の声や草木がカサカサいう音だけが聞こえてくる。
これはなかなかいい林だった。
これでかなり満足したので帰ろうかと思ったが、まだ時間が早いので、帰り道すがら強羅公園に行くことにした。
こっちは噴水広場を中心にツツジとサツキが満開。
このあたりで雨が本降りになって来たので、強羅に降りてケーブルカーで帰った。
まあ当たり前と言えば当たり前なんだけど、同じ場所でも季節によって全然違うので割と飽きない。
また夏に来よう。