雨だったので魚見てきた

 鹿児島2日目。
 今日は桜島に行く予定だったが、案の定雨、しかも結構な土砂降りなので、またあきらめてかごしま水族館でお茶を濁すことにした。
 なぜここを選んだかというと、屋内施設だから。


 山際近くまで雲とガスが押し寄せて、なかなか風情のある眺めではある。
 ちなみに気温は高くはないのだが、湿度が高くて結構つらい。


 入ると出てくるのがまずマグロの大水槽。
 数十匹に及ぶ本マグロやブリが縦横無尽に泳ぐ魚屋さん垂涎の光景。


 その間を縫って飛翔するエイ。


 小中学生から「ニモだ」「ニモだ」と言われていたクマノミ。丁度撮った時にイソギンチャクの間に隠れてしまった。
 ちなみにこの日は少なくとも小学校1校、中学校2校の生徒さんが見学に来ていた模様。そのためまあいろいろと騒がしい。
 しかし最近の小学校の先生は、生徒が一般人を押しのけて展示に殺到するような真似しても叱らないのね。


 さてどこにいるでしょう?(ヒント、岩の左上)。


 サンゴに群がるきれいな小魚を捕ろうとしてたら割り込んできたクエ。
 お前じゃない。


 同じ水槽の後ろの方で、なんだか右に倒れたり左に倒れたり変な動きをしているブダイ(多分)がいるなあと思ったら、どうやらホンソメワケベラに掃除をしてもらっている最中だったらしい。


 完全に恍惚としている。
 そんなに気持ちがいいのか……。



 この水族館ではウミウシの飼育と研究に力を入れているらしい。
 ちっちゃくてきれいでかわいいウミウシがいっぱいいた。


 こっちはタツノオトシゴの赤ちゃん。
 これもちっちゃくてかわいい。


 丁度アオリイカの餌付け時間だった。
 触手で抱え込んだ魚を一生懸命もぐもぐしている。夢中なあまり色が黒く変わっちゃってる。


 他のがみんなもぐもぐしている中、右端の1匹だけがこちらを気にしている。
 それにしても黄金色に輝いていてきれい。実物はもっと淡い繊細な色でさらにきれいだった。


 こちらではクエがホンソメワケベラに掃除されて恍惚としていた。
 エラを片方だけ開くとかそんな器用なことができるんだ。


 揃ってノコギリを持ち上げていたノコギリザメたち。
 地面につくと困ることでもあるのだろうか?


 神々しい水槽 その1。
 鹿児島の浅い海を表現したもの。


 神々しい水槽 その2。
 アマモの群生とそこで暮らす魚たち。


 たくさんの魚がアマモや底に生えた藻をただ無心に食べ続けているだけの水槽なのだが、光と緑のバランスの加減かなぜか癒やし効果が絶大で、大勢の大人が黙っていつまでも眺めていた。


 名前忘れたけどかわいい深海魚。


 実は立ってた。


 生まれて初めてこんなカニ見た。


 これもカニ。
 ひっくり返ってお腹を上にしているんだけど、別に弱っているとかじゃなくてこれが普通っぽい。


 ピラルクの水槽の隣でイベントが始まったら、なぜかピラルクも観客と一緒に続々と集まってくる。
 どうやら人間が来るとエサをもらえると思っているようで、写真を撮ろうと人が近づくと、その人のところに集まってきてしまって結局撮れないというのを何度か見かけた。


 底に潜りながら泡を少しずつ出しては、水面近くでその泡をぱくっと食べるという遊びを延々と繰り返していたイルカ。

 朝の魚たちが活動的な時間にいったためか、いろいろと面白い物が見られた。
 そして雨も弱くなってきたので、どこか近場でもう1ヶ所行くことにする。


 で、選んだのが市電で10分ほどの照國神社。祭神は島津斉彬。
 最近できた神社だからか、お社は立派だが規模は小さい。

 あっという間に参拝が終わってしまったので、隣にあった県立博物館にふらっと入ってみた。
 基本的には子供が対象の小さな博物館だったが、鹿児島の生物相、桜島について等、基本をきちんと押さえていてなかなか興味深かった。


 丁度「マングローブとゆかいな生き物」展をやっていた。
 鹿児島には、人工的に植えられた物と自然の物と、いくつかのマングローブ林があるらしい。
 トビハゼかわいいよトビハゼ。

 しかしなんというか、あっちへ行ってもこっちへ行っても中国人の団体ツアーがすごい。平日というのもあるんだろうけど、たまにここは本当に日本かと思うぐらいまわりが中国語だらけになったりする。
 箱根も確かに中国人は多かったけど、個人客ばかりで、さらに言えば欧米系の観光客も良く見かけたから、やっぱり少し特異なのかもしれない。


 市電に乗り間違えて正しい乗り場に歩いて引き返す途中にこんな碑を見つけた。
 旅ではこういう小さなお得気分がとても大切。

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