海の研究所行ってきた

 追浜にある海洋開発研究機構(JAMSTEC)の一般公開に行ってきた。

 お隣は住友重工と日産。
 いつも軍港めぐりで遠くから眺めるだけの紅白のおめでたいクレーンがこんなに近い。

 左:沖縄近海のチムニー(熱水噴出口)。お触りOKと書いてあったので思いっきり触ってきた。
 右:チムニーの生物群模型。映像で見てもなんともないのに、模型になるとなんで微妙に気持ち悪いんだろう……。

 昔の無人探査機『ホーネット』。

 今回は生きている深海生物もいろいろ展示していた。
 名前を忘れた貝。ただのカラスガイに見えるけど、これも立派に深海の貝。
 隣で殻を開いて中身(もちろん生)を触れるようになってたけど、さすがにそれはどうだろう……。

 ユノハナガニ。深海にいるので眼が退化してしまった。
 結構アップで写ってしまったので、節足動物系とか海岸に打ち上げられたカニの死骸系が駄目な人は拡大しないほうがいいかも。

 ヤマトコブシカジカ。
 人に慣れて頭が良くて人見知りをし、1匹で飼ったりつがいの片方が死んだりするとすぐ自分も死んでしまう寂しがりやさん(飼育担当の人談)。
 アイスノンを山ほど放り込んで超低温に保った水槽にいたが、人がいっぱいいるので機嫌が悪いらしいとのことで、ずっとお尻を向けたまんまだった。

 左:自律型無人探査機。初めて見たような気がするけど自信がない。
 右:いわゆるアクティブソナーで海底地形を探査する機械。名前がカッコ良すぎ。

 明らかに倉庫だが、こんな所でも展示をやっている。

 探査船『みらい』の食事メニューが出ていた。
 ここではカレーは入港日のお昼ご飯なのか、というか、ここでもカレーなんだ……。

 ……多分、豊年エビとかあの手の動物プランクトンをすくって持って帰ることができる企画だったと思う……。
 この一般公開では、共通展示の他に、時間を決めて人数限定で研究室とかを見せてくれる特別ツアーの企画がある。
 今回は「ラボ見学ツアー」と「高精度分析ラボツアー」に参加できた。
 が、ラボ見学ツアーが13時、高精度分析ラボツアーが15時なのはいいが、間の14時によこすか軍港めぐりミニツアーを入れてしまったので、広い敷地の中を次から次へと駆け回る羽目になる。

 限定10名、1日4回のラボ見学ツアー。
 1回前のがダメだったので、2回目のに30分前から並んで申し込み成功。
 でもこの時点で開始まで20分ほどしかなかったので、とりあえずカレーとか屋台がいろいろ並んでいる場所に飛んでいってくじらの竜田揚げバーガーとくじらコロッケを詰めこんでくる。
 


 メインの建物群からちょっと奥まった場所にある研究棟で、コアと呼ばれる海底に差し込んで採取した岩石、土壌サンプルを分析したり処理したりする施設を見せてもらう。
 多分写真だけでは何が何だか全く分からないと思うが、とりあえずいろんな機械やサンプルが見れて面白かったということで。
 んで次がよこすか軍港めぐりミニツアー。
 通常1時間のクルーズが45分と短めなかわり、500円の破格値。
 というか普段がぼったくりすぎなんだよねここ……。

 左:JAMSTECの岸壁から出港。船もいつもと違って小さい。
 右:丁度潜水艦が入ってくるのが見えた。

 いつもは遠くから眺めるだけの日産と自動車運搬船もこんな近くから。

 でも長浦港はガラガラだった。

 吉倉のほうは艦艇がみっしり。

 左:風が強いので自衛艦旗が揃ってほぼ全開状態。ちなみに手前の大きな艦は輸送艦『おおすみ』。奥が『ひゅうが』
 右:『ひゅうが』の奥にさらに輸送艦『くにさき』がいた。

 しかも後ろの扉が半開き。
 珍しーい。

 そんな訳で大きな艦が3隻も岸壁を占領しているので、『いかづち』があぶれてぽつんと沖泊めさせられていた。
 長浦が空いてるんだからそっちに泊めればいいような気も……。

 左:互い違いに泊まっている『ラッセン』と『ステザム』。しかし米軍の艦はいつ見ても汚い。というか自衛隊が神経質にきれいにしすぎなんだけど。
 右:一方、潜水艦は沖に停泊したままさかんに白い蒸気を吐いている。もしかすると軍港めぐりの船が出るのを待って入港するつもりなのかもしれない。


 左:住友重工のクレーンと作っている最中の船と潜水艦。
 右:よくよく見ると潜水艦の上に人が出てこっちを見ている。
 そういえばいつもの岸壁にも別の潜水艦がいたけど、立哨してる乗員が手を振ってくれたのはいいが、その後さりげなくこっちの写真を撮っていたのをちゃんと見てたぞ。

 沖から見るとJAMSTECはこんな風。後ろにしょっているのは伊藤博文たちが明治憲法を考えた夏島。
 今は埋め立てられてただの山だけど、昔はちゃんと島だった。
 ミニツアーという割には内容も長浦港を省略したぐらいで、結構充実していた。

 プログラムを見たら、ミニツアー乗り場近くに「花毛布」とあったんでなんだろうと思っていたら、一般公開の時に良く見る毛布細工のこれだった。
 そうか、花毛布という名前だったのか。
 予定ではこの後の高精度分析ラボツアーに普通に間に合うはずだったのだが、どうやら予定より早めに始まったらしく、行ったらすでにツアー参加者はラボに移動した後だった。
 でもすぐに係の人が連れてってくれたけど。

 高精度分析ラボの概要。
 何が何だかさっぱり分からないが、要するに岩石サンプルをレーザーで原子レベルに粉砕し、その中に含まれる例えばナトリウムだとかウランだとかの量と割合を検出することで、岩石の成分を詳細に調べる装置らしい。

 手前左のがサンプルにレーザーを照射する装置。分析装置はその奥にあるが、モニタの陰になって写らなかった。
 ここで16時になり公開終了。
 なんかものすごくいろいろ見た気がするよ!



 帰ろうとしたら、隣の日産の工場に船が入港してくる最中だった。
 海面に浮いてるカモメを派手に蹴散らしながらバックで入ってきて、岸壁の定位置にくると今度は横に動いて接岸する。
 なんだか車の車庫入れっぽい。
 実は地元なくせにJAMSTECに行ったのはこれが初めてだったりするのだが、かなり面白かった。
 探査機とかは横浜あたりの一般公開でも見るが、実際の実験室とか生のサンプルとかはここならではだし。
 くじらの竜田揚げバーガーもおいしかった。

 なんかいろいろもらった。
 この他にもクリアファイルとかパンフとかチョウチンアンコウのペーパークラフトとか。
○おまけ

 無料送迎バスに描かれていた、カレーをつきつけて食えと迫るスカレー。
 恐いよ。

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