いきあたりばったり富士登山

 で、今日は個人的に富士山に行ってきた。
 本当は宝永火口を見たかったのだが、ついつい御殿場駅から須走口行きのバスに乗ってしまい、ついてみたら宝永火口へ抜けられるルートはないという話。
 また御殿場まで戻るのも面倒くさいし、とりあえず途中まで登ってみることにした。
 ちなみに服装は一昨年(だったか?)に乗鞍岳に登った時と同じもの。頂上は絶対無理だがとりあえず3,000メートルまでは行ける自信があったので、7合目まで行って須走で降りてくるか、8合目までいって富士吉田口に出るかちょっと悩む。
 でもガイドのおじさんに聞いたら、富士吉田に抜けるルートは下山するまでに暗くなっているので(ちなみにこの時11時)、ライトがないと危ないということだったので、7合目まで行って須走で降りてくることに決定。
 でも須走ルートって嫌いなんだよね。
 子供の頃に使った時、靴の中に入った石や砂でひどい靴擦れになったから。

 山頂付近は結構晴れてるんだけど……。

 下は早くも雲模様。
 ところで、登り始めてから30分ぐらいまでの間は、自分でもやばいと思うぐらい息が切れてぜーぜー言ってたのだが、時間がたつうちにいつの間にか息切れしなくなっていた。
 これってなんだろう? 慣れ?

 6合目ぐらい。雲海がきれい。

 とりあえず到着。
 まだ青空は見えるが、すでに日は陰っている。この時点で15時。
 汗が冷えたら寒くてたまらず、とりあえず暖かい抹茶と羊羹のセット(なぜか売っていた)で暖まった。
 ちなみにこんなところでもiPhoneは使えるので、実家に写真を撮って送ったら「涼しそうでよろしい」と妹から返事が来た。
 というか実はこの時、実家では近くに住む大叔父が亡くなって大騒ぎだったらしい。富士山の7合目で聞いてもしょうがないといえばしょうがないが、そういうことは早く教えろ。

 30分ほど休んでさて降りようと須走に向かったら、なんだかガスがやばそうなことになっていた。
 ゆっくり降りると砂に足を取られてイライラするので、ものすごい勢いで駆け下りたら16時20分には須走5合目に到着した挙げ句、行きにコースを聞いたガイドのおじさんに「早いし元気だねー、全然疲れた顔してないし、汚れてもいないし」とか言われてしまった。
 いや実際は何度か転んでるんだけど。
 懸念の靴擦れも、履いていた登山用の靴下のおかげで傷ひとつなく済んだ。道具の進化ってすばらしい。

 で、バスに乗る頃には5合目もこんな風。
 今回は座って休む大休止を7合目以外で取らなかったかわりに、1~2分の小休止を頻繁に取りながら(というより、実際は5メートルほど歩いては立ち止まるの繰り返し)行ってみた。
 この方法が正しいのかどうか分からないし、ひとりだったからできた登り方だと思うけど、終わってみたら運動不足の割にはそれほど疲れていなかったのが意外だった。
 もちろん明日が筋肉痛なのは確実。
 そういえば、6合目に行く途中あたりで、いやに軽装の上に赤ん坊を抱いた夫婦が休みながら「なんでここは一方通行で、戻りたい時に戻れないんだ」と他の登山者に愚痴っていた。
 どうやら、散歩気分で気軽に登り始めたら、途中で赤ん坊は寝てしまうし自分たちは疲れるし、でも山道は登り専用だしで戻るに戻れない状況になっていたらしい。
 でもそれって、5合目で地図見れば普通分かると思うんだけど。
 そもそも、周囲の登山者の服装や装備を見て、そんな気軽に行ける場所かどうかということぐらい気付かなかったのかな?

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