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大阪は暑かった

「葬送のフリーレン フィルムコンサート2026 大阪公演」に行ってきた。
 東京公演の時にはずれていて、まあ今度も当たらないだろうと思って応募したら当たってしまった。しかもS席(13,000円)。キャンセル不可。
 考えてみたら、自衛隊以外のコンサートなんて10年以上行っていないし(多分最後にお金を払って行ったコンサートは、トルコ軍楽隊のやつだったと思う)、開演は13時からなので、日帰りで行ってこようかと考えていた。
 が、いざ新幹線を取ろうとしたら、コンサートに間に合う時間帯のはどれもこれも完全に埋まっている。しまった、シルバーウィーク初日朝の民族大移動を甘く見ていた……。
 仕方がないので、金曜日の夜、実は20時ぐらいまで用事があったのだが、その後新幹線に飛び乗って新大阪で前泊することにしたのだった。
 まあ、実は大阪って行ったことなかったし、この際だから連泊してちょっと観光してこようかな……海遊館とか行きたいな……と思っていたら、実家から「20日にお彼岸の墓参りをするので参加するように」と指令が下った。
 結局当日帰るのは変わらないのか……。


 でもちょびっとどっかに行きたかったので、朝いちで住吉大社に行ってきた。
 なお気温はこの季節にして30度を超えている。日差しも完全に真夏で暑くて倒れそう。


 渡る事が身を清める事になるという反橋。別名太鼓橋。
 小さい頃、鎌倉八幡宮に行くたびに、太鼓橋駆け上がりチャレンジをしていたのを思い出したわ。
 こっちの太鼓橋はちゃんと階段が刻んであって、駆け上がる必要はなかったけれど。


 4つの本宮を順にお参りしていく。
 本宮の裏手はちょっとした林になっていて、涼しくて気持ちがいい。
 奥には楠の大木をご神木にした「初辰さん」と呼ばれる神社がある。

 あまり広い神社ではないので、30分ぐらいぶらぶらしてからコンサート会場のグランキューブ大阪に向かう事にした。
 なお、住吉大社が最寄り駅の南海電鉄は、終点が高野山とか和歌山とかだった。あっこれ7年ぐらい前に高野山でキャリーの鍵をなくして開けられなくなって、なんばまで旅行用品を買いに行った時に乗った電車だ。今頃思い出した。


 そして大阪駅で大行列する。
 グランキューブ大阪はリーガロイヤルホテルの隣にあるので、リーガロイヤルバスがついでに送迎してくれるのだが、開場1時間以上前に行ってこれ。
 指定席だからそんなに早く行く必要ないはずなのに、なんでみんなそんなに急ぐの? と思っていたのだが、どうやら皆さん物販が目当てだったらしい。


 なんかすごいラッピングバス来た。窓まで完全にふさいでいる。
 これじゃ中から外が見えないじゃん、と思ったが、覗いてみたらマジックミラーみたいになってて普通に見れてた。


 会場。この時はまだすいているが、開演時には満員になっていた。
 客層は意外と幅広くて、女友達、男友達同士も結構いる。もちろんカップルもいる。
 当然ながら若い人が多かったが、かなり年配の人もちらほらいたのが意外だった。
 ところでこの席、えらい舞台が遠いんですけど、S席ってこんなもんなの?

 コンサートは、ぶっちゃけフィルムはいらなかったな、という感じ。
 本編の映像を適当に切り貼り編集したものを流しながら(時々舞台の演奏映像に切り替えながら)BGMをフルオーケストラで演奏するのだが、BGMの尺に合わせて映像を編集しているので何とも中途半端。使い回しも多かったし。
 演奏も最初の方はひどくて、とにかく音にまとまりがなくてばらばら。ボリュームもアンバランス。
 特にゾルトラークのボーカルとか最低だった。あまりのひどさにこれどーすんだと思っていたのだが、演奏するうちに調子が上向いてきたのか音響を調整したのか、段々と良くなってきたのでほっとした。
 結論、南の勇者はやっぱりかっこ良かった。


 なんかおまけもろた。
 アクスタ最近多いよね。キーホルダーとかの方がいいんだけど、製造コストが安いのかな。

 そして、この頃には墓参りが台風の影響で延期になり、早く帰る必要がなくなったので、同じ会場でやっていた関西ミネラルマルシェに吸い込まれていっていろいろ散財してしまった。
 だってほしかったものがいっぱいあったんだもん。

上野のいろいろなもの見てきた

 上野の不忍池にハスの花を見に行ってきた。
 前から池一面に咲くハスの花を見たくて、ツアーとかないかと探したりしてたのだが、なんのことはない良く行く上野にあったのに気付かなかった。


 ハスの花は朝開いて昼頃閉じてしまうので、9時頃に来てみた。
 ピークはもう過ぎているそうだが、それでもまだたくさん咲いている。
 盛りの時期はどれほどだったんだろう。


 緑とピンクは補色関係にあるから、余計花の色の美しさが引き立つんだろうな。


 弁財天に行ったら、ひょこひょこびっこを引きながらエサを探しているカルガモがいた。
 多分、泳げなくてエサが取れず、お腹がすいて我慢できずに上がってきたのだと思う。
 が、カモは普通、水に浮いている藻なんかを泳ぎながら食べるはず。その要領で一生懸命くちばしで地面をはぐはぐやっているが、当然ながら陸の上の、こんな砂利道でエサなど取れるわけがない。
 可哀想だったが、鳥や動物や魚に餌をやるの禁止と貼り紙があったので、そのままにした。
 生き延びてくれればいいけど。


 ハトもいた。
 人間から追い払われないと確信しまくっている姿がなんか腹立つ。


 サルスベリとハス。

 30分ほどハスを愛でた後、東京都美術館の開館時間に合わせて「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱〜海を越えた江戸絵画」を見に行く予定だったが……なんか入口で行列していたので、とりあえずあきらめて上野動物園に向かう。
 ネットで知ったスバールバルライチョウとコジュケイのヒナが見たいんだよね。


 何の動物かと思ったら、アビシニアコロブスがこちらに背を向けて3匹並んで朝ご飯(木の葉)を食べているのだった。


 スバールバルライチョウのヒナだ! 尻を向けて夢中でエサをついばんでいる。
 実は、親鳥もいたのだが、丁度写真を撮ろうとしたところで、たまに良くいる全身黒ずくめでマキシスカートを愛好する系ののおばちゃんだかお姉さんだかが近づいてきたら、あからさまに警戒してバックヤードに逃げ込んでしまったのだった。
 エサに夢中のヒナ達はそのまま残っていたが、その後、親に呼ばれたのかお腹いっぱいになったところでようやく黒ずくめ女に気付いたのか、次々とバックヤードに姿を消していった。


 まだ小さいし、大人の羽に生え替わりつつもまだ全体的にぽやぽやしている。
 乗鞍で見たライチョウのヒナよりも幼い感じだが、厳しい自然環境で生きるライチョウは成長速度がものすごく速くて、数週間で大人と同じ大きさになるらしい。


 ウズラみたいでかわいい。


 写っているのは2羽だけだが、この時展示場にいたのは3羽。
 この後、揃ってバックヤードに姿を消してしまう。

 かわいかった。
 目的は達したが、せっかくなのでもうちょっと見ていこう。
 普段行かない南園を中心に。
 なお、もう一つの目的のコジュケイは、展示されていないのかどこを見てもいなかった。

 
ペン。


 尻の羽の手入れをするペン。


 真っ向からこちらを見てたハシビロコウ。


 ちょっとかわいいワニ。でも体長5メートルぐらいある。


 ちょっとかわいいトカゲ。


 コンドルが2羽、向かい合って羽を広げて何かやってた。
 求愛行動かな?


 見物人が居る場所からずっと動かないゾウたち。
 お互い観察し合ってる感。

 カイツブリかわいい。
 放流してある小魚を一生懸命潜って追いかけてた。

 と、スバールバルライチョウが見れて満足したところで、もう1回東京都美術館に大英博物館展の様子を見に行ってみると、行列がかなり短くなって入れそうだったので、思いきって突入した。
 なんかもう、かなり大変だったけど、何とか見ることができた。


 撮影禁止なので看板で。

 有名なものとか日本人好みのものとか、かなり分かりやすい物がチョイスされていて、量もあり見応えがあった。。
 教科書では見るけど日本にはない、みたいなのも何点か来ていて、多分もう一生見ることないんだろうな、とか考えると感慨深い。
 100周年事業の一環とは言え、東京都美術館の格でこれだけのレベルと量の物を借りるのは、相当頑張ったのではないかと思う。

 と、こちらも満足したところで、今度は国立博物館に向かう。
 実はここでやっている特別展「空海と真言の名宝」を母親が見たがったので、妹と連れてくるのが、今日のメインイベントなのだ。
 このために妹もこちらもわざわざ有休を取っている。
 しかも妹は本当はこういう仏教系はあまり興味がないのに、母親につきあっている。


 こっちは入場制限される混雑っぷり。
 入るのに20分並んだ。

 少し前にNHKの日曜美術館でやっていたので、混む気配は感じていたのだが、尋常じゃない混み方だった。
 東京都美術館が楽に思えるぐらいの詰め込まれ感。
 ただ、こちらも見応えはあった。
 正直、書の類はあまり興味がないので、その辺は人々の頭の間から軽く見ただけだったのだが、真言宗にまつわる寺がこぞって寺宝レベルの物を出してきているし、仏像も、秘仏も含めて傑作の数々を間近でじっくり見ることができて、かなり堪能した。これは混むのも分かる。


 撮影可能だった弓を構える愛染明王。かっこいい。


 五智如来坐像。一体一体が大きいので、すごく迫力がある。

 さすがに4つハシゴするのは体力的に大変だったが、すごい満足感のある1日だった。

乗鞍にライチョウを求めて

 8/8、9と乗鞍ライチョウ観察ツアーに行ってきたので、まとめてアップします。

 ライチョウ探しツアー2日目。
 前日は天気が悪くて探せなかったので、今日は特に気合いを入れて探すらしい。まずは朝4時に宿泊施設を出発して、ご来光を見つつライチョウ目撃ポイントまで歩く。


 ちょっと前まで朝4時といえばもう明るかったのに、日が短くなったなー。

 で、足元をヘッドライトで照らしながらて歩いて近くの大黒岳へ。


 朝焼けと月。
 夜に大雨が降ったために、空気が澄んでいて茜色が鮮やか。


 朝焼けを背景にする北アルプスと、その下に沈む雲海。


 そして大黒岳山頂まで連れて行かれる。
 ……おかしいな。ツアーの説明ではハイキングって話だったんだけど、なんでトレッキングやらされてるんだろう?

 しかも、ライチョウ出現ポイントはここからさらに15分ほど山を下ったところにあるらしい。
 下ったからには帰りはまた登るわけで、心構えも準備体操もなしのこれはなかなかきつかった。


 でも日の出は美しい。


 朝焼けの光が岩を赤く染め上げるモルゲンロート。手前の影はツアー参加者。どれほど低い位置から日が差しているか分かる。
 去年の秋に雪の立山で見たアーベントロートと同じようなものだけど、雪じゃなくてもこんなにきれいなんだ……。
 もうこれを見れただけで来た甲斐があったわ。ライチョウ見れなくてもこれだけでいい。


 このあたりにもコマクサが群生している。
 朝日を浴びて花の赤さが一掃際立っているコマクサたち。


 ライチョウいた!
 親子2羽(実際には3羽いたらしい)で、写真はヒナ。結構大きくなっているがまだもこもこっぷりが子供。
 距離にして50メートル以上離れたところをとことこ歩きながら、何やらついばんでいる。
 そして、カメラの設定を間違えていたせいで、まともな写真が1枚も撮れなかった。


 明らかにこちらを意識して、離れていく動きを見せるライチョウ。
 立山のライチョウはカメラやスマホがずらりと並んで撮影会状態でも、割と平然としているのに、ずいぶん違うな……。

 これは後でガイドさんに聞いた話なのだが、立山のライチョウは、天敵よけのために、あえて人間の近くに生活圏を寄せている傾向があるのだそう。
 対して乗鞍のライチョウは、基本人間とは関わらず、邪魔だと思えば去っていく、そういう感じらしい。
 人を恐がらないと言われるが、恐がらない訳ではなく、人を避けるまでの距離が他の動物より短いというだけ。なので、天敵のみならず人間からも許容範囲を越えての干渉が重なれば、それはいなくなってしまうのも当然なのかもしれない。


 とまあそんなことをいろいろ考えさせられながら、また大黒岳山頂まで引き返して降りていく。大変つらい。
 つらいけど、箱庭みたいなこんな風景も撮れたのでよしとしよう。
 手前の池は鶴ヶ池という。当然ながら亀ヶ池もある。


 トウヤクリンドウのつぼみ。リンドウだけど黄色っぽい白の花らしい。


 みんな大好き槍ヶ岳。


 そして次のライチョウ探しながらトレッキングは富士見岳。
 急勾配のコースとなだらかなコースがあって、なだらかなコースを行くのかと思ったら当然のように急勾配に連れて行かれた。
 おかしい、そんな話は聞いていないぞ……。


 死にそうになりながら登っているが、とりあえず写真は撮る。
 絵に描いたような火口と乗鞍平のバスターミナル。右側の家は今回泊まった乗鞍白雲荘。


 ここが乗鞍の全ての施設で使われている水の水源、不消ヶ池(きえずがいけ)。

 ちなみに乗鞍には上水道設備がない。料理も風呂もトイレも全部、この不消ヶ池からの生水を使っている。なので水道には飲まないようにと貼り紙が貼ってある。
 そして、今回は大丈夫だったが、渇水時にはお風呂に入れなかったりする。
 電気も自家発電なので、夜8時半には完全消灯、というか発電機そのものが止まり、コンセントも含めて強制的に電源が全部落ちる。
 なんというか……ほぼ変わらない高度にありながら、すぐ近くの発電所と破砕帯の大量の水(と温泉)を背景に、都会のホテル並みの宿泊ができる立山が、いかに特殊で恵まれた場所なのかというのが良く分かった。


 てなわけでやっと頂上。
 ここではライチョウは見つからなかったので、下ってさらに剣が峰登山口まで脚を伸ばして探し続けることになった。


 雲が滝のように、山を越えて流れ落ちるように見える滝雲。
 この時は途中で雲が消えているが、30分ぐらい後で見たら、本当になだれ落ちて水しぶきをあげているみたいな感じになってた。


 浅間山噴火してたらしい。


 葉の朝露が日差しを受けてきらきら輝いている……が残念ながら写真では良く分からなかった。
 ライチョウの時といい、シャシンムズカシイ……。


 剣が峰登山口でもライチョウは見つからないまま戻ってくる途中、イワヒバリに遭遇した。
 しかも登山道から数メートルのところを、人を全く恐れる気配もなくうろちょろしている。


 正面顔かわいい。
 くちばしが黄色いので、まだ幼鳥なのかもしれない。だとしたら恐いもの知らずで人間のすぐ近くに来るのもうなずける。


 コマクサとイワヒバリ。
 本当はライチョウでもこれができていたのだが、写真がことごとくだめだった。


 朝露の玉を葉に散りばめるコマクサと、何かくわえてこっちを見るイワヒバリ。
 なんかコマクサの枯れ落ちた花みたいだけど分からない。

 結局ライチョウは大黒岳の1回だけしか見れなかったけど、イワヒバリを思う存分堪能できたので満足した。

 そして、この後さらにライチョウを探して、昨日登れなかった魔王岳にこのあと登ろうという話が出た。
 もう正直へろへろというか、脚が物理的に動かない状態になってきているのだが、ライチョウチャンスということなら最後の力を振り絞って行こうじゃないか……と思ったのだが、登山口の階段を上る時に腰をひねってしまい、あえなくリタイアした。
 行った人に後で聞いたら、大黒岳よりいい条件でライチョウの親子が見れたらしい。うらやましい。
 でも多分ついていけなかったと思うんだよね、団体行動に。


 他の人達が戻ってくるのを待つ間、イワツバメのヒナの写真撮ってた。
 そうしたら、エサをくわえてきた親鳥が戻るに戻れなくなっていたので、慌ててやめた。

 そんなわけで、ライチョウ観察ツアーは終了。
 想像以上に行程がきつかったし、ライチョウは期待していたほど見れなかったけど、でも高山植物や日の出やイワヒバリなんかで結構満足した。
 立山と乗鞍のライチョウの思いがけない比較もできたし。

乗鞍にライチョウを探して

 8/8、9と乗鞍ライチョウ観察ツアーに行ってきたので、まとめてアップします。

 というわけで、7月に続いて今度は乗鞍にライチョウを見に来た。
 乗鞍のライチョウは昔から有名で、木曽駒ヶ岳の復活プロジェクトでも個体を移住させて繁殖し、今では300羽を越えるまでになっているという。
 一方で、本家本元のこちらでは、近年個体数が急速に減り、20年前は200羽ほどが100以上のなわばりを作っていたのが、今年はなわばり数は確認できただけで26、個体数は60羽程度になってしまっている。
 立山だと割とどこにでも出てくるイメージが強いので、乗鞍も同じようなものだと思っていたら、状況はかなり深刻らしい。
 なので、もしかすると見れない可能性もあるなあなどと考えていた。


 下界は晴れてたけど、山に登るにつれて段々雲が多くなってくる。


 そして畳平に着いた頃には雨。
 もう最初から駄目な予感しかしない。


 案の定、この天気ではライチョウも出てこないだろうから、お花畑を回って高山植物を見ましょうということになった。
 さすがにこの季節になると、花の盛りはすぎているが、それでもまだ結構な花が咲いている。


 イワギキョウ。割とどこにでも咲いてる。
 小さいけれど花の色が高山植物にはあまりない鮮やかな青なので、意外と見応えがった。


 そのイワギキョウの白変種。レア個体で、ここの1株だけだった。


 イワツメクサ。
 ガイドさんによれば、ライチョウが好きらしくて、良く食べているのを見るとのことだった。


 コウメバチソウ。なんとなくニリンソウに似てる気がする。


 同じ山岳地帯で似たような高度なので、植物相は大体立山と同じように感じた。


 ゲームで一躍有名になったオトギリソウ。


 ガイドさん曰く「チングルマのなれの果て」。
 あのチングルマは、花が散って実がなうとこうなる。


 畳平は、こういう巨大な岩が結構あちこちにゴロゴロしている。
 左側には古い火口がって、流れ出て固まった溶岩がこういう形で割れ落ちてくるらしい。
 いつか畳平もこうやって埋まっていくのかな。


 で、戻ってきたところで雨が上がったので、じゃあ宿泊施設に行く前にもうちょっと別の所行きましょうと連れてこられたのが、魔王岳という峰につながる登山道。
 ガレ場にコマクサの群生という、緑豊かだった畳平とは全く違う風景が広がっている。
 距離にしてほんの100メートルぐらいの違いしかないのに。


 ピンクのコマクサと青いイワギキョウのコントラストがきれい。


 みっしり群生している。
 何年か前に行った日光白根のは人が植えたものだけど、ここは野生のお花畑。


 ピントが完全に手前のコマクサになってしまっているが、イワヒバリがコマクサをついばんでいた。
 結構容赦なく花ごと次々とむしって食い散らかしていってた。

 ライチョウはいなかったけど、畳平は今年一度もライチョウが出ていないと言われたので、そこはまあ期待していなかった。
 でもいろいろ高山植物が見れたので楽しかった。

立山室堂(ライチョウのヒナを求めて)

 7/10、11と立山に行ってきたので、後追いでアップします。

 今回は、ライチョウのヒナが見たくて立山にやってきた。
 ヒナが孵り始めるのが毎年7月中旬頃で、そういう意味ではちょっとまだ早いが、今年は春先に高温が続いたため、ライチョウの繁殖行動も前倒しされているらしい。
 ライチョウに漏れず鳥は朝早くに活発に行動するので、5時に起きてヒナの目撃情報があった場所に行くことにした。


 みくりが池に昇る朝日。
 こんな時間だが、散歩だったり周辺の山への登山開始だったりして、結構な人が歩いている。


 みくりが池のあたりにライチョウがいた。尻を向けて藪の中に座っている。
 でもこれはオスだった。
 去年もこのあたりにつがいがいたし、割と縄張りになりやすい所なのかな。


 朝のぱきっとした空気の中の地獄谷。噴気がほとんど上がっていない。珍しい。
 ここもいつか歩きたいんだけど、立ち入り禁止が解ける気がしない。


 手前の山の頂上には、室堂山荘にあったのと同じような小さな祠があった。


 コバケイソウの群生と山。左端にちょこっと剱が見える。
 でもライチョウはいない。


 シャクナゲの花がきれい。
 でもライチョウはいない。


 みくりが池を越えた山寄りにあるミドリが池。山が写り込んでいる。
 これもみくりが池と同じく火口に水がたまった池だが、みくりが池に比べてずいぶん浅いし水の透明度も違う。
 でもライチョウはいない。


 赤いのはハイマツの雄花。
 すごくおいしそうな赤で、つい食べたくなるのだが当然ながら人間には食べられない。
 そしてライチョウはいない。


 ライチョウに出会えないまま、みくりが池をぐるっと回って昨日来た室堂山荘あたりまで戻ってきてしまった。


 と、てくてく歩いていたら、突然ハイマツの中から小さな茶色い鳥がちょんちょん跳ねて道を横切っていった。
 うまくピントが合わなくて撮れなかったが、人から遠ざかろうとするそぶりはするもののそれほど恐がっている様子もなく、結構長いこと姿を見せていた。
 後で聞いたらカヤクグリという鳥らしい。
 かわいかったからもうライチョウじゃなくていいや。


 反対側から見ると、みくりが池の岸辺はこんなゴツい溶岩でできていた。


 ライチョウいた!
 大人のオスで、岩の間にじっと座ったまま、首だけきょときょとさせていた。
 これがもう保護色で本当にどこにいるのか分からない。周囲の人に聞いてようやくどこにいるのか見つけられた。

 とりあえず、朝食の時間が近づいていたのでここで一旦散策を切り上げてホテルに戻る事にした。
 朝食後にもう一度、昨日のガイドさんがライチョウ探しに連れて行ってくれるので、それに期待しよう。


 で、2時間後ぐらいに来たら同じ場所にまだいたこいつ。
 ずらりと並んで写真を撮りまくる人間のギャラリーを気にする事もなく、マイペースで草や葉っぱをむしゃむしゃ食べていた。


 ただ、いくら探しても、この後ライチョウは見つからなかった。
 しょうがないのでお花畑と青空を撮ってみる。


 白、ピンク、黄色の花が圧倒的に多い室堂あたりでは珍しい青い花。ミヤマリンドウ。


 まあでも、なんだかんだで大人のライチョウはいたし、それ以外にも鳥や花を見れたから良かったかな。
 そしてホテルに戻ってみたらこんなハリボテオブジェが建っていた。
 観光地で良くある「記念にこの前で写真を撮ってさしあげますサービス」らしい。外国人がひっかかってた。

 これで立山は終わり。後はいつもの通り扇沢に下って、お高いツアーなので長野駅から新幹線で帰ることになる。


 電気バスに乗りまーす。


 4月に地震で足止めを食らってえらい目にあった大観峰。
 今回は当然ながらそんな事もなく、スムーズにロープウェイに乗れた。
 まだ梅雨明け前のためか、意外と人も少ない。といっても、乗り物がぎゅうぎゅうでないという程度の少なさだけど。


 滝なのか沢なのか良く分からない流れ。


 結構な速さですれ違う。


 黒部平。
 標高1800メートルぐらいまで降りてきた感じになるが、もう全く雪は残っていない。
 で、曇りがちだった室堂と違っていい天気過ぎて暑い。風は冷たくて気持ちいいけど。


 ロープウェイを見上げる。
 2300メートルの大観峰付近は雪があるから、2000メートルぐらいが残雪の有無の境界なのかな。


 ケーブルカーの通路を撮ったら、異空間に引き込まれてるみたいな写真になった。


 黒部ダム。なんか左右で水の出方が違ってるのはなぜだろう。
 と思ったら、前の写真でもこうなってた。


 上から撮ったら虹がとってもきれいだったのだが……。


 ダム全体を見渡して撮ろうとしたら、くもって虹も消えてしまった。
 なお、妹はここからさらに260段の階段を上って最上階のテラスまで行っていた。
 割とケロリとして戻ってきたのだが、その後のダムから扇沢行き電気バスターミナルへの60段の階段では、なぜか息も絶え絶えになっていた。
 あそこの階段、人の体力を奪う何かを放ってるんじゃないだろうか。


 いつの間にかできていたくろにょんの立て看。
 後ろはくろにょんとキスしてる風写真が撮れる背景らしい……需要あるのかそれ……。

 いつ来てもここは楽しい。動悸息切れ階段上りがきついけど。
 また来る機会はあるのかな……。

立山室堂(3ヶ月ぶり5回目)

 7/10、11と立山に行ってきたので、後追いでアップします。 

 というわけで、4月に続いて2回目の立山。
 もともと、ライチョウのヒナが見たくて来る予定ではあったのだが、ホテル立山が8月いっぱいで終了するという事を知った母親が泊まりたいと騒ぎだし、しょうがないので妹にも同行してもらう事にしたのだった。


 立山駅(3ヶ月ぶり2回目)。
 今回はお高いツアーなので、ここまで貸切バスでやってきた。
 鉄道使う方が楽しいし時間もかからなかった気がするけれど。


 ケーブルカーが上がっていく。そういえばこうやって写したの初めてかも。


 お高いツアーなので、美女平から目的地の立山室堂までも貸切バスを使う。
 これは樹齢1000年以上、屋久杉にも匹敵するという立山杉の巨木。


 称名滝はガスの向こうにかろうじて見えた。


 と思ったらこっちもガスってきた。
 ひどいときには視界10メートルぐらいになりそうな結構なガスだが、バスはすいすい走っていく。さすが運転手さんはプロ。


  ガスまたガスをくぐり抜けていく。


 そして、標高2000メートルを過ぎたあたりできれいに視界が晴れて青空が見えてきた。
 これが山の天気。


 よく見たら中腹あたりに雲の塊がある。
 あそこをくぐり抜けてきたらしい。


 なお雪の大谷はもう観光してないけど、まだ7メートルぐらい残っていた。
 ピーク時が12メートルだったから、結構残ってるじゃないか。


 いい感じに緑と雪渓と青空の中のホテル立山。

 ホテル到着が15時頃。
 お高いツアーなので、16時頃半頃からガイドさんによる室堂周辺散策がついている。が、時間があるのでその前に少しまわりを回ってみた。
 ライチョウいるかなと思ったがいなかった。


 ホテル周辺は高山植物が今まさに花盛りだった。


 ヤマハハコ。


 ヨツバシオガマ。


 水面に山を映すみくりが池。氷は完全に溶けてた。

 ここからはガイドさんと一緒に散策。


 チングルマ。花びらがピンク色のが数輪あるが、これはタテヤマチングルマといい、このあたりにだけ生える変異種。


 イワカガミ(ピンクの)とツガザクラ(横を向いて咲いている白くて壺っぽいの)となんだか良く分からないの(3つまとまって大量に咲いてるの)。


 アオノヅガザクラ。岩によりかかって伸びるのが好きなんだとか。


 シナノキンバイ。


 お花畑と見切れたホテル立山。


 ハクサンイチゲ。


 雄山と室堂山荘。あそこまで歩いていく。
 なお手前にゴロゴロしている岩は、全部大昔に氷河が運んできた。


 お花畑と山と祠。
 昔々、四国三十三ヶ所の分霊を招いて、立山の登山道の道中に置かれたもののひとつ。


 コバケイソウ。3年に一度しか咲かないが、今年は当たり年ということで、あちこちで見かけた。
 そういえば母親がこれ見て大興奮していたが、なんで知ってるんだ。


 アップ。


 室堂山荘の近辺はまだ雪渓がかなり残っているが、みんな赤く染まっている。
 これは「赤雪」といって、カロテノイドを含む藻類が雪の表面で繁殖した物。赤潮と同じ原理らしい。
 毎年の残雪の風物詩だが今年は特に大規模で、観光客や登山者から通報が相次ぎ、Yabooニュースにも載っていた。


 室堂山荘にある室堂小屋。日本最古の山小屋で、原型は1700年代に建てられ、時代が下るにつれて近代化改装を繰り返しつつ、1980年代まで使われていた。
 隣に新しい山荘ができたので、発掘調査などを経て建設当時の姿に戻されて、今は小さな資料館になっている。


 これ上高地にもあったやつだな……。


 クロユリ。立山でも一番早く咲くので、この時期はほぼ終わってしまい、これが残った最後の1株。

 花と山を堪能してしまった。
 今回のガイドはおじいちゃんだったんだけど、語り口にごく自然に富山弁が混じるのがまた良かった。


 室堂山荘側から見ると、みくりが池もまた違う感じになる。

 で、夜はまた例によって星空観賞。
 昼間は写真のとおり、結構雲が出たりひっこんだりしていたのだが、夜には全く雲がなくなり満天の星空を見ることができた。


 いきなりスターリンクがいた。


 流れ星とさそり座。山のちょっと上の赤っぽい星がアンタレス。
 上の方のちょっと線っぽいのは、飛行機かな……。


 雄山山頂の社務所と鞍部の一ノ越山荘の明かりと天の川。


 ホテル立山と北斗七星。


「立山」の石碑(下の白い塊)と天の川。


 浄土山とさそり座と天の川。


 富山の街明かりと星。

 気温もそれほど低くなかったので、30分以上見ていた。
 今まで見た星空の中で一番素晴らしかったかもしれない。

アクアリウムと演奏会

 6/13は東部方面音楽隊定期演奏会とサンシャイン水族館に行ってきましたが、帰宅してうっかり寝たら翌日だったため、遅れてアップします。

 というわけで、恒例の東部方面音楽隊定期演奏会。
 こっちは祭りではないので太鼓とかはない。


 照明が迷彩。


 プログラム。

 数年前に、キャパを広げるために90分公演/1日1回から、60分公演/1日2回になり、それに伴って選曲も正統派クラシックや伝統的なマーチから、いわゆる今風の物に変わってきている。
 ただ、音楽まつりとの差別化から、例えばアニメの楽曲とか大河ドラマのOPとか、そういった系はできない。多分三丁目の夕日メドレーはギリギリのライン。
 なので、無難なところとして、招待している地元の学校の吹奏楽部の子にも聞かせられるコンクールの曲になりがち(「想ひ麗し浄瑠璃姫の雫」も、コンクールでの自由曲として人気があるらしい。どこかの学校が選択してるのかもしれない)。
 星めぐりの歌は、去年杉並児童合唱団が歌って評判が良かったから取り入れたのかな。

 あと、今回は、はっきりと隊員募集の呼びかけがあった事、国を守る組織である自衛隊としての自己主張が、音楽隊長の2佐から明確に行われた事が異色だった。
 実際現場は人手不足になりつつあって、総火演とかいろんなイベントがなくなってきているのも、そういうのに人手をかける余裕がないからというのが現実でもあるらしい。
 任期制とか2年(海自は3年)でやめられるから、とりあえずとか、手に職つけるためとか目的でも、入ってみるのはありじゃないかなとは思うのだが。
 まあモラトリアムにはならないけれど。

 
 で、終わった後は池袋で買い物をするつもりだったが、思いついてサンシャイン水族館に行くことにした。
 ラン展で行く度に、一度見てみたいと思っていたのだが、いつも最も混んでいると思われる時間帯だったのでそのまま素通りしてきたのだった。
 演奏会が終わってからなら、現地到着予定は17時頃になるし、これなら少しは空いているだろうと思ったのだが……。


 あー。

 どうやら前日から「アクアリウムは踊らない」の謎解きイベントが始まっていたらしい。受付を見ていると、半分以上が謎解き客っぽかった。
 下調べをしないで行った弊害がここに。

 もっとも、入場制限をしているので、中は全く何も見れないという程の混雑にはなっていなかった。
 ただ魚を見たい客と、謎解き客との動線が重ならないよう、比較的配慮がされていたのもあったのかもしれない。


 混泳水槽で見かけた白パンツ。


 イワシの群泳とコブダイ。
 水槽が小さくてイワシがすぐ近くを泳ぐので、ディテールまで良く分かる。
 キラキラ光るのがきれい。


 すごい口開いてた。


 同居するハゼとテッポウエビ。
 実物見たのは初めてかも。


 タツノオトシゴ。鳥羽水族館でも見たやつだ。


 チョウチョウウオのいる大型水槽。


 タカアシガニはなんかもめてた。


 頭部だけで人間の頭以上の大きさがありそうなミズダコ。多分寝てる。


 クラゲ。


 タチウオ。おいしいので好き。
 暗い水槽の中で、スポットライトのあたりを通りかかるとぎらりと体が輝く。
 キラキラなんてかわいいものではなくて、本当に金属的な目にまぶしい反射をする。暗い海で会ったら恐そう。


 海藻の上でイカが立っている。
 アオリイカかな?


 近くをコウイカ?が通り過ぎたら、びっくりしたのかびゃっと飛び退いて蝕椀を振り上げて身構えていた。
 猫が威嚇しているみたい。かわいい。


 このあたりは淡水魚。正直川崎水族館と同じレベルだった。
 前に飼ってた魚も結構いたし。


 カニ。


 何とも言えないきれいな色のカエル。
 毒があるらしいけど。


 コツメカワウソもいた。
 3匹が揃って同じ行動をしている。1匹が動くとすかさず2匹目、3匹目が後に続く。とっても速い。
 なんとなく、鎌鼬三兄妹を思い出した。


 仲良く狭い所で羽繕いをするケープペンギン。


 換羽ではげっちょろけているのも何羽かいた。
 前に油壺マリンパークで見たイワトビペンギンはここまで激しくハゲてなかった気もする。種類の差なのかな?


 1羽だけ色が違うのがいた。
 去年秋に生まれたらしい若鳥かな?


 サンシャイン水族館の売り。池袋の街を背景にペンギンが泳ぐ「天空の旅」水槽。
 でもみんなもう家に帰りたくて隅っこに集まっていた。
 ちょっと気になったんだけど、これってペンギンが上陸する場所はあるの? ひたすら1日泳がされてるだけ?
 まあペンギンはもともと餌取りのために長期間泳ぎ続ける鳥ではあるけれど。


 モモイロペリカン(表)。


 モモイロペリカン(裏)。

 やっぱりビルの屋上という条件からか、普通の水族館より展示が制限されている感じはあった。大型魚はコロソマ止まりだし、動物類の飼育スペースも小さい。
 ただ、いろいろと工夫はされていて、川崎水族館よりも内容は充実しているので満足度は高い。やっぱりそこはビル上水族館老舗の貫禄といったところだろうか。


 ついでだから特別企画「ざんねんないきもの展」にも寄っていってみよう。
 来たときは入場制限していたけれど、水族館を見終わった頃にはほとんど人はいなくなっていた。


 ガラス板の上でルームランナー状態になっていたホウボウ。胸びれの青さが赤い体色に映えてとってもきれい。
 ちなみに残念なのはルームランナーではなく、脅威に対してヒレを広げて威嚇するが、そのためにヒレを大きくしすぎて動きが鈍くなり結局食べられる事だった。


 チンアナゴがすごく長く出ていた。この個体はあまり臆病でないのか、人を見ても引っ込まない。
 なお残念ポイントは、臆病過ぎて引っ込んだままそとに出られず餓死する事がある所らしい。


 多分ツノガエル。見た目のインパクトが強くて残念ポイントは見逃した。


 もうお互い威嚇しあいすぎて、誰が誰を威嚇しているのか分からない状態になっているハナヒゲウツボ。
 残念ポイントは、体色で成長段階がすぐ分かってしまう事だそうだけど、外見で年齢をごまかそうとするのは人間だけなので、魚的にはそこは別に残念ポイントではないのでは。


 アロワナのジャンプ芸なんてあるんだ……しかもイルカの代替なんだ……。


 イチゴパンツ。
 やっぱり水族館で最初に見たのは白パンツで良かったんだ。


 ヒラリーカエルガメ。
 天敵を避けるために水棲になり、水の中は敵が少ないので防御の必要性がヘリ、獲物を捕えやすいよう頭が大きくなった結果、甲羅の中に引っ込められなくなったという、カメとしての本質が問われる部分が残念らしい。


 何が残念なのかと思ったら、毒を持つ生物が好物で、たまに大物に挑んで返り討ちにあったりしているらしい。
 なお立ってるのは見張りのつもりらしく、ケージの外で人が動く度に鋭い視線を送っていた。

 たいしたことないだろうとちょっと馬鹿にしてたらなかなか面白かった。やっぱり実物が見られるのが大きい。
 入場料は水族館のチケットがあれば割引で400円、なければ600円。この内容ならありだと思う。

花と鳥と猿の上高地 その2

 5/15、16と上高地に行ってきたので、まとめてアップします。


 今日も朝からいい天気。
 日に焼ける予感しかしない。
 風が冷たいから長袖でいいのが幸いだけど。


 昨日の池の湿地の上で、マガモ夫妻が堂々と寝ている。
 すでに時刻は朝7時過ぎ。太陽は高々と上がっている。
 彼らが寝ている数メートル横は道路で、観光客が歩いたり彼らの写真を撮ったりしている。
 しかし彼らは何の反応もせずにひたすら爆睡している。
 いいんだけどさ……もうちょっと野生を思い出そうよ……。


 別の池では、昨日も見た親子がまたエサを探していた。
 そう、これが本来の野鳥の正しい姿なんだよ。
 何なんだろうあのマガモ夫婦は?


 河童橋到着。
 またいつもの右岸の自然探索路を通って明神に向かい、そこからさらに徳沢に行くのが今日のコース。
 9月と同じだけど、風景はだいぶ違うはず。楽しみ。 


 岳沢湿原への途中で、またオシドリ夫婦に出会った。
 昨日オスがメスに怒られてたカップルかな?


 このあたりは花が咲くのはもう少し先なのかな。あまりにも何も生えてなさ過ぎる気はするけれど。


 なお、朝のニリンソウはこんな感じ。
 太陽が当たらないと花が開かないので、見頃は11時ぐらいかららしい。このあたりのは昨日見ているからいいけど。


 エサ探し中のサルの群れ。木に登ってるのは小さいので、去年生まれた子供っぽい。


 こっちではぴくりとも動かずひなたぼっこをしていた。


 というわけで穂高神社奥宮到着。


 神社前にもサルがいた。生まれたばかりの赤ん坊を抱っこして座っている。これもひなたぼっこかな?
 何人かが少し離れた所から写真を撮っているのだが、大人のサルたちは徹底して知らんぷりしている。人間を完全に空気扱いしている状態。
 でもまだそういうルールが分かっていない赤ん坊は、好奇心の方が勝っちゃうらしくてちらちら人間を見ていた。


 奥宮で少し休憩して、いよいよメインイベントの徳沢へGO。


 ここでもニリンソウ以外にいろんな花が咲いている。
 明神館のそばにしか咲いてなかった花。色々調べたらどうやらキケマンという花らしい。


 ニリンソウと並んで有名なサンカヨウもあちこちに咲いてた。
 水に濡れると花びらが透明なガラスみたいになる。試したかったけどお茶しか持っていなかったのであきらめた。


 シジュウカラ……?
 カラ類はあまり人を恐がらないのか気が強いのか、割と近くに姿を見せてくれる。
 でも他の鳥は、声はすれども姿は見えないし、見つけてもすぐにぱっとどこかへ飛んでいってしまう。
 そういえばキツツキのタラララララ……というドラミングも何回か聞こえてきてたっけ。どこにいるかは分からなかったけど。


 まだ葉のない林を通して穂高岳が良く見える。
 これもこの季節だけしか撮れない風景。


 そして明神を遙かにしのぐニリンソウの大群落。
 行けども行けどもこの調子で、視界にはひたすらニリンソウが咲いている。
 すごいなあ、やっぱりここは春に来るべき場所だった。


 徳沢到着。
 徳沢ロッジの前もびっしりとニリンソウ。


 そしてやっぱり花を食っているキジバト。

 今回も横尾まで行くには時間が足りないので、前回食べれなかったカレーを食べて一休み。
 が、風に吹かれながら外のベンチに座っていたら、あまりの気候の良さについ寝てしまったので、これはまずいと早々に出発することにする。


 ケッ、ケッと鳴きながら飛んできた鳥。
 とりあえず最大望遠で撮ってみた。多分アカゲラだと思う。


 帰りもニリンソウや山を愛でながら歩く。


 穂高の雪渓。誰か登っていたりするかと思ったけどさすがにいなかった。
 でもスキーを担いで横尾に向かう人を見たので、山スキーをする場所はあるっぽい。


 ニリンソウに次いで多いのがスミレ。これも特定の場所でかなりの群落を作って咲いていたりする。
 花が大きかったり小さかったり、色が濃かったり薄かったりするんだけど、種類が違うのか個体差なのか分からない。実家の山に咲いてたスミレはみんなおんなじ感じだったし。


 小さいけれど青と紫がきれいな花。エゾムラサキ。


 サンカヨウ。



 緑のニリンソウいろいろ。
 一株全部緑の花というのも見たんだけど、ピンボケしてしまったのが残念。


 微妙な黄色と緑のグラデーションがとてもきれいな花。ネコノメソウ。


 そしてすごい格好で座っていたサル。


 少し離れた所では、子供を大事そうに抱えた母ザルがちらほら。
 なんか毛がずいぶん白いね。年取ってるのかな?


 目が合いそうになった瞬間、シャッターを切りながら顔をそむけた(人間の方が)。


 食後の一休みなのか、くつろぎまくっている。


「この人間しょーがねーな、見ないふりをしてやるか」的な大人感が漂ってくるイケメン。


 ツバメオモトというらしい。オモトって万年青か。


 ラストの緑のニリンソウ。

 ニリンソウは河童橋から上流に行けば行くほど群落が大きくなる。
 距離にして数キロで、気候差も標高差もほぼないのに、何が違うんだろう?
 そういえば、サンカヨウも徳沢近くでは結構咲いていたけど、河童橋に戻るにつれて、まだ葉っぱだけだったりつぼみが小さかったりばかりになっていた。
 やっぱり何かが違うのかな。


 駐車場のあたりを、何やらくわえたキセキレイがせわしなく歩き回っている。
 どうやら警戒されているようなので身を隠したら、ぱっと飛び立って近くの倉庫の軒下に姿を消した。


 後でこっそり覗いて見たら、巣からヒナがハーハー言いながら顔を出していた。
 暑そう……。

 サンカヨウの透明化を試せなかったのが残念だったけど、ニリンソウの花畑はすごかった。
 連休明けでそれほど殺人的な混み方はしていないし(あくまでも比較的というレベルではあるけど)、風は爽やかでからっとしていて過ごしやすいし、多分一番いい季節なんじゃないかな。

花と鳥と猿の上高地 その1

 5/15、16と上高地に行ってきたので、まとめてアップします。

 上高地の春の名物に、ニリンソウの群落があるという。
 上高地の河童橋あたりから上流ならどこでも見れるが、有名な群落は3ヶ所にあって、1ヶ所目は小梨キャンプ場、2ヶ所目が明神周辺、3ヶ所目が徳沢近くらしい。
 そういえば、去年の9月に徳沢まで歩いて、面白くない道だと思ったのだが、今ならニリンソウの花畑が見れるのか。
 じゃあ行こう。


 来ました。
 大正池の向こうには残雪の穂高連峰。でもかなり雪なくなっちゃってる。
 この日も気温が高くて、日なたにいると結構暑い。もっとも湿度が低いし風があるので、林の中を歩くには丁度いい感じ。


 インフォメーションセンターと穂高連峰。初めて撮ったけど意外と絵になるな。


 まずは小規模な群生のある小梨平キャンプ場に行ってみる。
 早速あちこちで花盛りだった。
 割と雑草扱いらしくって、こんな風に道端とか、人が踏むキャンプ地とかに普通にたくさん生えて花が咲いている。


 ニリンソウというのは、ひとつの茎に3つのつぼみをつけて順々に開花するので、常に2つ花が咲いているように見えることからついた名前らしい。
 緑の葉の中に真っ白な花が咲く姿は非常に映えるが、実はこの白いのは花びらではなく萼で、一般的には5弁なのだが、割と6弁以上とか4弁とかあったり、あと色も白だけじゃなくてピンク色がかっていたり緑色だったり、アバウトな生態らしい。


 そしてキジバトがせっせとめしべ部分を食い散らかしていた。
 またお前か。


 近くの小川で水草を食むマガモの夫婦。


 ニリンソウ以外にもいろいろ咲いてる。
 でも名前が分からない。キジムシロかな?


 白いスミレ。


 普通のスミレも花盛り。


 河原と穂高連峰。
 ソロキャンパーが静かに時間を過ごしていたりするので、大人数で騒ぎながら観光する場所ではないけど、ここもいい場所だな。

 しばらく眺めて満足したので、次の群生地の明神に向かう。
 今日はまた例のコースで明神を往復して、明日徳沢の大群落を見に行く予定。


 ここではカタバミすらもオシャレ感が漂うのか……。


 でもキノコはちょっと恐い。なんだこの真っ黒なの。


 今回は自然道ではない左岸側から明神へ。
 途中、河原でニホンザルが流れから何かすくって食べてた。
 藻か何かかな?


 しょっちゅう見かけるこれは、地味なくせに変わった風体で目立つ花。手前と奥は違う種類で、手前の上に向かって咲いているのはエンレイソウというらしい。茶色バージョンと白バージョンがある。
 奥の下を向いているのはハシリドコロ。名前はなぜか小さい頃から知っていたけど実物を見たことがなかった。これがそうかあ。


 ニリンソウの中でも緑色のものは、ミドリニリンソウと呼ばれてレア扱いされているらしい。
 確かに、歩きながら見ていてもなかなかなくて、明神のあたりでようやく見つけた。


 四つ葉のクローバーと同じで、1個あるとあたりに割とかたまってあるっぽい。
 全部緑のが一番レア度が高いんだけど、個人的には緑と白の2色になっているのが上品で好き。


 明神の群生はこんな感じ。見渡す限り林の奥までニリンソウ。しかもこのあたりになると、大体道の脇が全部こんな感じで、生えていない場所を探す方が難しくなる。
 すごいなあ、ここまでとは思わなかった。明日の徳沢が楽しみ。


 切り立っているせいもあると思うんだけど、ほとんど雪がなくなってる。


 奥宮。
 もう15時なのに雲一つない青空。ここまで天気がいいのも珍しいのでは。

 ニリンソウを堪能したので、帰りは右岸の自然探索路を使って戻ることにする。
 そういえば、この道を逆に行くのは初めてかも。
 でもなぜだか去年の9月に来た時よりも脚が疲れている気がする。同じ道を歩いてるはずなのに謎。


 さすがに16時過ぎると霞が出てきた焼岳。


 これも時々見かけるんだけど、よっぽどありふれた種類なのか、上高地の花で調べても出てこない。
 アジサイの一種かな?


 お気に入りの岳沢湿原は今日も良かった。


 でも湿地に入る木道は整備中で立ち入り禁止になっててがっかり。


 そして今年もいたマガモ親子。
 まだヒナも小さくてぴよぴよしている。


 泳いだり土に上がったりしながら、一生懸命エサを探している。
 かわいい。


 後ろ姿×5。

 今回のホテルは、河童橋から下流に15分ほど歩いた所にある。
 本当は河童橋に近い所がいろいろ便利で良かったのだが、取れなかったのだ。
 でも温泉だし夕食はフランス料理のコースだし、ちょっと楽しみ。


 そんなわけで、河童橋の店でちょっと買い物をした後、景色を眺めながらホテルに向かう。


 ホテルまでの道端には、湿地というか池というか、そんなものがいくつかある。
 舗装された道路のすぐ脇がもう水辺という近さなのだが、通り過ぎようとしたら突然オシドリのオスが飛び出してきたのでびっくりした。
 野生の大人のオシドリ初めて見たわ(ヒナは9月に見てる)。


 写真を撮っていたら、続いてメスも飛び出してきた。
 どうやら道のすぐ脇でエサ探しかなにかしていて、人間が通りかかったので驚いたらしい。
 そしてオスがメスに近づこうとしたら、ものすごくメスからグワグワ鳴いて威嚇されていた。


 ちょっとしょんぼりしながら草むらに去っていくオス。
 うん……まあがんばれ。


 次の池ではマガモの母子がエサを探している真っ最中だった。
 しかもこっちも近い、ヒナなんかすぐ目の前までやってくるし、親も全く人間を警戒していない。


 無心にきょろきょろするヒナと、その後ろを何か食べながら通り過ぎる親。


 ぽやぽやヒナ毛の1本1本が見えるぐらい接近してくる。
 ぴよぴよ言ってる、かわいい。


 もうかわいい以外の言葉が見つからない。


 しばらくするとお腹がいっぱいになったのか、土に上がってまわりを見張る親(見張りの対象に人間は入っていないらしい)とそのそばで羽繕いを始めるヒナ。
 もう夕方だしね。おやすみなさい。


 そして、しばらく歩いていくと、またオシドリのオスが現れた。これはつがいではなく独り者らしい。
 なにこれ一体何のご褒美? 今日歩くの頑張ったから?


 折角なので、オシドリ(左下)を入れて山を撮ってみた……あんまりうまくいかなかった。

 そんなわけで、思いがけず鳥を堪能しながらホテルに到着。
 河童橋から離れているので、通行人も少なくて静かでのんびりしている。
 今回は夜のナイトウォークは申し込んでいないが、新月でホテルの前からでも星が見えるらしい。なにそれ楽しみ。


 さすがにホテルの前は明かりが強くてあまり見えなかったが、ちょっと歩いて離れるとあっという間にあたりは闇。
 もっとも、対岸とかでは他の人が散策しているらしい懐中電灯の光が見えるので、結構人はいるらしい。
 そして、たまにスマホのライトをつけたり消したりしてクマよけにする。


 シルエットの山は六百山。


 あいにく、山と林が周囲にあるために、立山に比べると見える空は狭い。
 でも空気が澄んでいるので、枝の間からも星がたくさん見える。こういう星も趣があっていいな。


 梓川と山と星。見えてる明かりは多分帝国ホテル。


 ホテルと星。

 この後は温泉に入ってゴロゴロして就寝。
 いい物ばかりを見れた日だった。