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歴史の街の駐屯地

 6/18から自衛隊の見学で九州に来ていますが、PCの調子が悪いため後追いでのアップになります。

 見学3日目の訪問先は陸自の都城駐屯地。
 戦前は悲劇の連隊として知られる歩兵第23連隊がいた駐屯地で、今は第43普通科連隊が中心部隊になっている。
 隊員の実に9割を宮城県と鹿児島県出身者が占めるという、超地元密着型部隊。
 隊員の人から話を聞いても、身内が自衛官とか知り合いから話を聞いて入隊したとかいう人がすごい多かった。


 都城駐屯地は市内でも高台にある上に、都城には高層建築がないので、司令部の屋上に上ると東西南北が一望できる。
 イベント時の人気スポットのひとつらしい。いいなあ、広々とした風景。
 タワマンとかみんな倒れたらいいのに。


 何かと思ったらマンホールの蓋だった。
 この駐屯地内に3つだけあるという超レア蓋。マンホールマニアの皆さん頑張って。
 ちなみにキーホルダーなどのグッズも作られている。


 入口には、所属部隊ののぼりがずらりと並んでいる。
 勇ましい言葉が並ぶ中、施設中隊の「どげん」が光る。


 装備品展示。
 普通科なので特殊な物はないが、その分じっくりと見せてくれる。


 全体像を撮り忘れた野外炊事具1号。


 車両も見せてくれた。運転席以外は乗ってもOK。


 この後は資料館(正式名称は郷土館)で歴史資料を見る。
 建物は明治43年に連隊本部として建てられたもの。戦後米軍が接収してたり、高校の職員室になったりしていた。
 米軍は良くあるけど高校の職員室はちょっと珍しいな。


 故郷の有名人的なやつ。


 明治天皇一家の絵はよく見るけど、大正天皇一家の絵は初めて見た。
 多分真ん中にいるのが昭和天皇だよね。陸軍の制服が秩父宮で、海軍のが高松宮、学生服が三笠宮かな……?


 都城には陸軍の飛行場があって、そこからも特攻が出ていた。


 ごはん。
 最近は火を焚かなくても、一部の駅弁みたいに水と発熱剤で加熱できるものが多い。
 資料館の館長さんが実演してくれて「これが私のお昼になります」と言っていた。


 土浦で見た変形自走砲が無造作に置いてあった。

 地元民が多いせいか、小さいけれどおっとりした雰囲気の駐屯地だった。
 南海トラフとかの災害時には救援活動の基幹部隊になるらしい。


 夕日と雲と富士山(左側)。

歴史資料と訓練機

 6/18から自衛隊の見学で九州に来ていますが、PCの調子が悪いため後追いでのアップになります。

 見学2日目。
 この日は都城からはるばる南下して、海自の鹿屋航空基地を見に行く。
 鹿屋航空基地は、対潜哨戒機P-1を中心に運用している基地で、他にヘリコプターの操縦教育も行っている。
 東京ドーム60個分の広さを誇り、2,250メートルと1,200メートルの2本の滑走路を持ち、固定翼機と回転翼機が同時に飛び立てる。広くて便利なので、陸自や米軍も時々使っているらしい。
 元々は海軍航空隊の基地で、太平洋戦争の時には特攻隊も多く出撃していった。特攻隊と言えば知覧が有名だが、あっちは陸軍でこの鹿屋は海軍になる。


 まずはそういった歴史が見られる史料館へ。ここは一般人も入れる。


 敷地図。



 屋外には過去に使われていた航空機がいっぱい展示されているが、手入れが行き届かなくて大半が色あせちゃっているのが惜しい。


 世界で唯一現存する二式大型飛行艇。通称二式大艇。その昔船の科学館にあったのをこちらに移設したもの。US-2のご先祖様に当たる。
 前から見たくてたまらなかったのだが、ついに願いが叶った。


 正面顔。すごく幅が狭くてひょろっとしている。


 至る所機銃で武装している。


 実はこの車輪は取り外し式で、今のUS-2と違って滑走はできない。
 車輪の役目は陸上の格納庫などから海までのタキシング用限定で、海に入ったらはずしてしまう。なので運用は海の上でしかできなかった。

 もう見る機会なんて来ないかもしれないので、思う存分堪能した。
 でも眺めるのと写真を撮るのに夢中で、触るのを忘れてきた。


 史料館のロビーには、こんなステンドグラスがある。
 原画はあの平山郁夫。弟が海自だった関係で描いたらしい。


 零戦。
 戦後に引き上げられた2機の零戦をニコイチして復元したもの。


 そろそろ、軍神以外の部分で評価してあげてもいいんじゃないかな……と思う廣瀬武夫。
 まあ、旅順港閉塞作戦がなければ、特に名も知られないまま軍人人生を終えていた人だとは思うんだけどね。


 廣瀬武夫がロシアから出していた絵はがき。
 このほかに猫の絵のとかもあってどれも大変かわいいので、ほしくてアンティークなどを探しているのだが、当然ながらいまだに見つからない。


 零戦が軽量化のために、一部木やキャンバス地を使っているのは有名な話だが 上のニコイチ零戦が引き上げられた時に木造部分が一部残っていた。
 木というよりベニヤじゃないかこれ?


 真珠湾で使われた九一式魚雷。

 大体こんな感じで、海軍と海自の歴史的史料が並べてある。
 あと、撮影禁止だったので写真はないのだが、やはり特攻基地だった関係上、特攻に関するものも多かった。

 この後は基地の中の見学になる。
 まずは管制塔の展望室から、基地全体を見てみる。


 そういえば、九州は梅雨明けちゃったそうですね。


 エプロンではP-1が翼を並べて整備中。


 その後ろの2本の滑走路では、P-1とSH-60Kがタッチアンドゴーの練習を繰り返している。


 P-1と開聞岳。

 次に格納庫でP-1、TH-135練習ヘリ、SH-60Kを順番に見ていく。


 まずはP-1。
 そういえばP-1をじっくり見るのは初めてかもしれない。基地モニターをやってた頃はまだP-3Cが現役で、ようやくP-1が配備されるかされないかだったから。
 なんかいろいろ問題が多かったんだよね、当時は。


 なおエプロンで整備中のP-1はお腹の爆弾槽を開けていた。結構なレアショットらしい。


 次はTH-135。パイロットの卵が一番最初に乗る機体で、一般にも販売されている。
 仕様は市販されている物と同じで、足回りだけ、訓練生がうっかり地面にガツンとやっても大丈夫なように頑丈にしてあるらしい。


 あと吸気口には桜島対応の火山灰フィルターを追加している。
 鹿屋のあたりは、季節風の関係で、夏は大丈夫だけど冬に火山灰が来るんだって。


 最後がSH-60K。60Jは割と見慣れてたけどKはじっくり見たことなかったかも。
 といっても、ブレードが違ってるぐらいしか差が分からないんだけど。


 むしろ周囲の格納庫がすごい。昭和12年製で太平洋戦争をくぐり抜けてきた文化財級の代物だった。
 鉄骨とか明らかに他の格納庫と違う。


「ブレード」の上と下にあるへこみは米軍の機銃掃射の弾痕。

 この後は、やっぱり撮影禁止だけど、TH-135のシミュレータでヘリ操縦を体験させてもらった。
 なんか、操縦桿がすごくフワフワで、ちょっと力を入れるとすぐ横転しちゃうので大変だった。こんな敏感なのを安定して操縦しているプロやっぱりすごい。

 海自の航空基地は、厚木と館山に何度か行っているけど、鹿屋は規模感が全然違った。
 あと、二式大艇が見れて良かった。

恒例の定期演奏会

 恒例の東部方面隊定期演奏会に行ってきた。
 今更だけど、定期演奏会が春と秋に2回、東部方面音楽まつりが冬に1回というのがここの音楽隊のルーチンだったりする。


 プログラム。
 前半がまじめな曲、後半がポピュラーミュージックという編成。前半は分かるが後半の選曲基準がいまいち分からない。まあサッチモのこの曲好きだけど。
 いつもは2時間×1回公演のところ、今回は1時間×2回公演だったので、全体的に曲数が少ないし軽い物が多い。

 ほぼ恒例の今年の全日本吹奏楽コンクール課題曲。どうも7~8月に埼玉県の地方大会に向けて、招待している近隣の吹奏楽部の子にお手本として聞かせる意味合いが強いっぽい。
 調べてみたら、一応模範演奏のCDやDVDはあるらしいけれど、やっぱり生音聞くのって大事だもんね。
 大島ミチルは吹奏楽の作曲経験がないそうで、受けるかどうかずいぶん悩んだということだけど、確かになんというか、ちょっと違和感がある不慣れっぽさが漂う作りの曲だった。
「日本晴レ」は、この間就役した海上輸送群の輸送艦『にほんばれ』にちなむ曲で、作曲したのは音楽隊の隊員の人。最近このパターンちらほら見るな。
 演奏の中で海自のラッパのモチーフを所々に使ってたけど、運用は海自式にやるのかな? せっかく陸自主体で運用するんだから、海自独特の様式美というか無駄というか、そういう部分はなくしたらいいのに。やっぱり海自との連携に必要なんだろうか。


 今回は、アンコールが録画録音可だったので撮ってみた。
 なお演奏しているのは「上を向いて歩こう」。

恒例、東部の音楽まつり

 毎年恒例、東部方面音楽まつりに行ってきた。


 会場は和光市のサンアゼリア。
 前は音楽まつりだけだったのだが、数年前から装備展示や出店が並ぶミニイベントも併設され、開場や開演までのひとときを過ごせるようになっている。


 被災地で自衛隊が展開する風呂はこんな感じ。


 野外炊事具1号(上から)。
 なぜかこういうイベントでの展示って決まって1号なんだよね。
 なんで2号は出てこないんだろう?



 自衛太鼓の野外演奏。
 1曲ずつだったけど、普段なかなか見れない間近での演奏が見れて面白かった。


 なんかいる……。


 ひととおり堪能したので、中に入ろう。


 プログラム。
 去年好評だった杉並児童合唱団が今年もゲストとして登場。
 好きな「星めぐりの歌」を歌ってくれたのは良かったけど、やっぱゲストなら音楽隊と合わせてほしかった。

 今回、拍手やサイリウム振らせたり、客席にアクションを求める曲が多かったんだけど……なんだろう、なんか無理してる感があってのりきれないんだよね。
 そういうのって「やってー」ってするものじゃなくて、自然発生的に起こるように盛り上げるものじゃないかな。

自衛隊の音楽のお祭り

 自衛隊音楽まつりに行ってきた。
 まあ当然当たらないだろうと思いながら、もう様式美で応募したら当たったのだ。
 どのぐらい様式美だったかというと、当選メールをいたずらかなにかだと思ったぐらい。
 うわあもう一生の幸運使い果たした気がする。


 何年ぶりかの武道館。
 コロナ前の改装の時から来てなかったからね。


 オープニング。


 オープニングが終わったところで、パリオリンピックメダリストの自衛官が登場。
 この人達、昼夜2回の4日間の公演の間、毎回こうやって出てきて挨拶してるのか……大変だな。



 陸自東北方面隊。火と水と緑をフラッグ隊を使って華やかに表現してきた。
 そういえば今回、常連の12旅団とか、旅団レベルの音楽隊の出演がないな。出演部隊が全体的に減ってる気がする。
 その分、メダリストのトークで時間を使っているのかもしれないけれど。


 空自はガンダムで来た。
 東北方面隊とかぶるのを避けたのか、こちらは今回フラッグ隊はなし。
 でもフォーメーションとかの見せ方は相変わらずうまい。


 でもいつものこれはやった。


 海外からのゲストバンドは今何かと大変なヨルダン。
 なんか編成にバグパイプがいる。


 自国の音楽と日本の「さくらさくら」や「砂山」をいくつか演奏した。
「砂山」って海外で有名なのかな。確かアメリカあたりにもこの歌をモチーフにした吹奏楽があったけど。
 編成は西欧の楽器なのに音はアラビア風という不思議な演奏。バグパイプが混ざっているからだろうか?


 そしてドラムメジャーの人の頭の布の巻き方、他の人と違うなと思ってたら、女性だった。
 男性のドラムメジャーと同じように指揮棒をくるくる回したりしてかっこいい。


 最後は自衛隊創設70周年を記念して「70」の人文字で終了。
 すごい迫力があって面白かった。


 海自は相変わらずのゆかりちゃんと軍艦マーチの錨。必ずこの2つを入れないとならないから、他の所みたいに新しいことができなくて大変だよね。
 そのマンネリズムが海自らしいと言えばらしいけど。
「ヨルダンの後なのでアラビアンナイトを演奏曲に選びました」みたいな事をコメントで言っていたけど、それはちょっと違うんじゃあないかという気がした。
 そしてゆかりちゃんは歌唱力が落ちたと思うのは気のせいだろうか。お腹でなく喉で無理矢理歌ってる感じがした。


 いつも頑張る儀仗隊。


 米海兵隊。
 いつもは海軍も出てたと思ったけど、やっぱり出演数減らしてるのかな。
 今回は歌ではなく、正統派のブラバン演奏で攻めてきた。


 陸自は「戦争と平和」を表現。戦争部分は儀仗隊と共演でゴジラ。
 かっこよかったけど、「ゴジラと戦う自衛隊の強さを表現……」という台詞には、きっとみんな心の中で「いや自衛隊いつもゴジラに負けてるよね?」ってつっこんだと思う。


 平和の部分は「地球儀」。「君たちはどう生きるか」の主題歌だって。知らなかった。

 そして今年はここでお客様参加企画があった。
 「ライラック」「マツケンサンバII」「アイドル」の3曲の中から、演奏する曲を来場者に選んでもらおうというもの。
 そして決まったのは……。


 ……まあ当然と言えば当然だよね……。
 ほぼ全世代が知っていて、楽しめる曲ったらこれだけだもの。


 マツケンサンバで踊る自衛隊。



 予告動画でもやっていた「ボレロ」。
 陸海空の各自衛隊員が器材を叩く音で始まる粋な演出。


 もうひとつの来場者参加企画。スマホのライトをペンライト代わりに歌に合わせて振るやつ。



 自衛太鼓。
 締太鼓が全員女性という編成だった。
 今年は空自が参加してなかったな。あの華やかなの好きだったんだけど。


 フィナーレの前に裏方の演技支援隊が登場。
 でも今年は指揮者の通路になるレッドカーペットを敷いてない、と思ったら、三笠宮百合子様の逝去に伴って、国旗入場とレッドカーペットは控えたっぽい。
 えー、恒例の片付けのコロコロないのか……あれ見ないと終わった気がしないんだけど……。


 フィナーレ。


 ゲストバンドも一緒に演奏している。


 演奏が終わると皆さん手を振りながら退場。

 そしてレッドカーペットがないので、指揮者も一緒に手を振りながら退場。
 最近は東部方面隊の演奏しか聴いていなかったので、いろいろな部隊のを聞くのはやっぱり楽しい。


 帰り道に記念撮影に応じていた東京地本のマスコット、トウチくん。

 で、昼の公演だったので、終わった後近くの靖国神社に寄ってきた。


 同じ事を考えた人は多かったらしくて、16時過ぎているのに拝殿は並ぶぐらい混んでた。


 遊就館ではこんな企画展をやっていた。
 あーそういえば前に何かで知って、見に行こうと思って忘れてた! しかも明日で終わりだ!
 実はこの時点で閉館まで10分、丁度受け付けも終了したのだが、10分で頑張って見るからと無理を言って入らせてもらった。
 よし10分でどこまで見れるかな。


 昔の食糧とか。
 日露戦争の牛肉の缶詰って、業者が石入れて送ってたりしたやつでしょ、知ってる。


 うちの祖母は『長門』を見学に行った時、豚の角煮を食べたって言ってたけど、あれは士官用の食事だったのかな……。


 硫黄島から発掘された缶詰。


 シベリアで抑留者が作ったマイスプーン。

 かなり駆け足だったけど、小規模だったので展示だけなら10分で見れた。
 パネルの説明とかもきちんと読みたかったんだけど、さすがにそれをやっていたら終わらないのであきらめた。
 こういう企画は好きなんだけど、あまり見かけないんだよね。またやらないかな。

市ヶ谷、市ヶ谷

 市ヶ谷の防衛省の見学に行ってきた。


 門の看板。


 防衛大臣とか偉い人が入っているA棟。
 この前にテレビとかで見る儀仗隊が並ぶ儀仗広場がある。


 まず見たのは大本営防空壕。
 昭和16年から17年にかけて作られた物で、4年前から公開が始まった。
 大本営用にしては規模が小さいのは、まだ太平洋戦争が開戦する前の事で、東京が空襲されるとかそういう事にはならんだろうけどとりあえず作っとけ的な感じで作られたかららしい。


 中はこんな感じ。
 パッと見広いが、実際にはここに板で仕切りをしてオフィス代わりにしていたそうで、相当手狭だったみたい。


 水回り。
 手前は炊事場跡。簡易的ながら浴室もあったらしい。


 奥に見える出入り口は、地上の建物と直接行き来するための通路。

 まだなんとなく日本に余裕があった頃に作られたせいか、すごくきれいで、お金かけて作りました感がある。
 地下壕というと、素掘りか簡単にコンクリで固めた程度のものしか知らないからな。


 なおこの地下壕の通風口は石灯籠に偽装してあるらしい。
 儀仗広場奥の林の中に不自然な感じで置いてあった。これか。


 次に市ヶ谷記念館。この大講堂ももう何度か見てる。
 行くたびにイスとか展示物のケースとかが増えてってる。


 東京裁判に参加した連合国各国の国旗が並べてある。
 当時の国旗なので今とデザインが違うのも割とある。

 このほかに、三島由紀夫が自決した部屋とか、天皇陛下の休憩所とか、おなじみの部屋も見たけど写真を撮り忘れた。

秋の入間のC-1祭り

 11/3に入間基地航空祭に行ってきましたが、寝てしまったため遅れてアップします。

 もはやおなじみの入間基地航空祭。
 毎度毎度代わり映えがないように見えるが、年を経るにつれて確実に内容は変わっていく。
 中でも今年は大きな変動……あの入間名物C-1が、全機引退のためラストフライトとなるのだ。


 埼玉県警、陸自、海自、ブルーインパルス。


 機動飛行予定のT-4。


 離陸を控えて乗員が気合いを入れていたEC-1。オープニングフライト担当だもんね、頑張れ。
 今回初お披露目のC-1の電子戦訓練機仕様で、でかい鼻が特徴。C-1が全機引退した後もこれだけは残るらしい。


 離陸。
 いってらっさい。


 離陸してからプログラムが始まるまでしばらく時間があるので、展示機を見に行くことにした。
 陸自のOH-1。
 大型機が常駐する入間はとにかくエプロンが広い。しかも今回端から端まで開放しているので、全部見ようとすると1キロぐらい歩く羽目になりそう。


 なぜか展示されていて、しかも航空機を上回る大人気だったパトカー。
 詳しい人に聞いてみたら、このGT-Rのパトカーは超レアなんだって。


 なんか久しぶりに見る海自のSH-60J。


 練習機かわいい。


 カラーリングしたF-15。小松基地のかな?



 エプロンをせっせと歩いていたら、2時間ぐらい後に飛ぶU-4、C-1、C-2がもう離陸していった。


 こっちは格納庫を開いて止まっているC-1。
 空挺を乗せるんだろうか?


 上のとは別のC-1。一番最後にロールアウトした31号機。
 後ろの方に「C-1 FOREVER」とペイントしてある。


 岐阜基地からはるばるやってきた試作1号機。岐阜基地航空祭で見て以来。
 当時鼻先についていたながーいピトー管はなくなっていた。


 手前からC-2、C-1、C-1試作機。デカい3機がそろい踏み。
 でもこの光景が見られるのは今年が最後。


 もうひとつデカいC-130。
 増槽つけてるけどどこから来たんだろ?

 これで端っこ。
 ついでに売店に寄ろうと思ったのだが、日差しが暑くて熱中症になりそうだったのであきらめて戻った。
 強風で風は冷たいのに日差しは強いので、コントロールが大変。実際、倒れる人も多かったらしくて、何度も救急車が来ていた。


 EC-1のオープニングフライト。
 伝統のC-1変態機動を披露してくれるのは嬉しいが、中の電子機器は大丈夫なのかな。


 そして航空祭関係なくたまに県警ヘリが飛んでる。
 周辺のパトロールだろうか?


 オープニングフライト後はCH-47の展示。
 いろいろ機動を見せてくれたのは良かったんだけど、CH-47を少年ぽく擬人化したナレーションが微妙に外した感があった。


 EC-1おかえり。


 気付けばT-4がアップを始めました。
 操縦するのは教官チーム。平均年齢51歳の大ベテラン。パイロットは厳しい健康チェックがあって、ひっかかるとすぐ地上勤務に回されるので、その年代までパイロットできるのってそれだけですごい。


 展示が終わったCH-47がブレードを点検している。


 空にはU-680。あの有名なYS-11の後継機だとか。
 そういえばいつの間にかYS-11展示しなくなっちゃったな。寂しい。


 そしてT-4部隊が離陸へ。
 いってらっさい。

 ブルーインパルスと同じ上がり方をしていくT-4。
 ちなみにブルーもベースはT-4なのだが、カラーリングが違うだけで見え方がこんなに違う。


 さすがに平均年齢51歳なので、ブルーみたいな派手な機動はやらないが、それでも編隊飛行はブルーと同レベル。


 T-4の機動の最中におもむろに目の前を通っていくイスを積んだカート。
 なんだなんだ。


 おかえりー。


 次は満を持して本日の主役が登場。
 U-4を先頭に、C-1、C-2が颯爽と飛んできた。


 ほぼ横倒しになって旋回するC-2。
 C-1の変態飛行の伝統は、どうやらC-2に受け継がれるらしい。


 C-2(地上)とC-2(空中)。


 U-4。ベースは民間のビジネスジェットだし、たいしたことはしないだろうと思っていたら、いきなりC-1並みの横倒し旋回や足を出しての超低速飛行、タッチアンドゴーを見せつけてきた。
 ばかにしていてごめんなさい。


 このずんぐりした愛嬌のある姿も今日で最後だと思うと、感慨深い。
 入間にはブルーよりむしろこっちを見るために行ってたようなものだしなー。


 ローリングコンバットピッチする元ビジネスジェットと輸送機。


 おかえりー。
 楽しかったよ、ありがとう。

 ここで午前中の飛行展示は終わり。
 午後から恒例のブルーと、C-1のラストフライトが行われる。


 お昼を食べていたら、格納庫を開いていたC-1の所で空自と陸自が何やら集まっているのに気付いた。
 しばらくすると、陸自の空挺の人たちがC-1を降りて去っていった。
 あー、サプライズで空挺降下をやる予定が、風が強くて中止になったのか……しょうがないね。


 そしていよいよブルーが開始。
 まずは例によって延々と続く搭乗儀式。時間は実に30分。
 ……なんか段々長くなってきてないこれ?


 暇なので、U-680やT-4の尾翼に止まって遊んでいるカラスを眺めてたりして。
 バードストライクすると危ないから、あまり近づいちゃ駄目だよ。


 やっと出発だ。


 ブルーを見送るT-4先輩。


 離陸。いってらっさい。







 展示。
 良く晴れているので白いブルーの機体と白いスモークが非常に映えるのだが、いかんせん風が強くてスモークがすぐ吹き乱されてしまうのが残念。


 おかえりー。
 後の儀式は省略。


 そしていよいよ最後のフライト。
 同時に退役する30番機をお供に、31番機が滑走路に向かっていく。


 同時に誘導路に消防車が現れた。
 なにすんだ?


 F-15と並んでも決して見劣りしないメカメカしい消防車。超かっこいい。


 ラストフライト開始。
 いってらっさい。


 入間で最初に見たC-1は6機編隊だった。
 輸送機のくせに6機でレインフォールをやってのけた時の衝撃は、今も忘れられない。
 でもそんなC-1も少しずつ減っていって、今はもう編隊を組むのは2機だけ。
 そしてここでα6000のバッテリーが切れた。


 なのでここからはiPhone。
 せっかくの最後の変態機動なのに……。


 あれこれやってくれたのだが、撮り慣れないのでことごとく失敗して、まともな写真は着陸だけだった。
 おかえりー。


 誘導路を進む31番機。


 と、突然消防車が水を放出し始めた。
 すごい虹。実物はもっと色が濃くて7色だった。


 水のアーチの中を通っていく31番機。
 空軍にはパイロットが異動や退役する時、ラストフライト後に寄ってたかって水をぶっかける慣例があると聞いたことがあるが、これもそれなのかも。
 ありがとうC-1。
 アクロバット飛行ができる変な輸送機があった事を、私達は忘れない。

 これでプログラムは終了。
 でも帰投が見たいのでもうちょっと残ってみる。
 特にあの銀色の試作機の帰投は絶対見たい。だって入間から飛び立つ試作C-1なんて、絶対これしか見れないよ?


 まず最初にOH-1が手押しで移動し始めた。
 でもエンジンかけてないし、飛ぶにはまだまだ時間がかりそう。


 次にSH-50Jが離陸の準備を始める。でもこれも結構時間がかかりそう。


 3番目に動いたのはカラーリングF-15だった。
 エンジンをかけたと思ったらすぐに誘導路に入っていく。
 F-15が最初に飛ぶとは思わなかったのでちょっと興奮する。


 機体にはメッセージ。
 震災と豪雨で今年はほんと大変だったよね……。


 おつかれー。


 そしてC-1試作機が誘導路に入った。
 岐阜基地では異機種大編隊のリーダー的ポジションだったけど、それもC-2に譲るのかな。
 でもC-2の試作機ってどうなったんだっけ。なんか設計不良や初期不良で大変だったって話は聞いていたけど。
 赤い通称JALカラーと青い通称ANAカラーが揃って飛んだらきれいだったろうに。


 と思っていたら、先に上がったのはSH-60Jだった。
 みんな太陽が低くなる前に帰りたいのか、結構どんどん出ていくな。
 おつかれー。


 そしてC-1試作機が離陸。


 銀色の機体を輝かせて飛び去っていく。
 おつかれー。

 他にも順次帰投しそうだったのだが、時間も16時近くなったので帰ってきた。
 良く考えたら、翌日休みだから帰り遅くなっても大丈夫だったんじゃん。失敗した。
 C-130とかもあったのに。

○おまけ

 これも恒例のデコられている木。
 今年はちょっと地味かな?

だんちゃーく、今見てきた

 陸自の近迫射撃見学に行ってきた。
 思いっきり平たく言うと、総火演の「だんちゃーく、今!」の着弾を間近で見学、体験するというもの。X(Twitter)で見学者募集の投稿を見かけたので、一般公募もしてるっぽい。


 現地は撮影禁止なので、写真はこれだけ。
 まず総火演の会場入口あたりまで普通の送迎バスで行き、このトラックに乗り換えて、着弾地点(多分三段山のあたり)に向かう。
 乗るのはもちろん荷台。不整地を走る上に座る場所といったら板がベンチ状に渡してあるだけなので、乗り心地が悪いどころの騒ぎではない。常に踏ん張っていないとならない。
 あまりに大変なのでむしろ車酔いはしなかったが、確か災害派遣の時、一般の隊員はこれに乗って現地に向かうはず。これに何時間も揺られてとかほんと大変。

 見学は、FH70で発射された数種類の砲弾の着弾を、およそ200メートルほど離れた掩体壕から防弾ガラス越しに見学する。総火演では見学者と着弾地点との距離は3000メートルほどなので、本当にすぐそばで見る事になる。
 掩体壕は防弾ドアを閉めるとほぼ完全に外部から遮断される作りになっていて、空気を伝わる音や衝撃波はほとんど入ってこないが、その代わり、着弾の振動がそのまま地面を伝わって感じられる。
 砲撃が終わった後、実際煮着弾地点まで行ってどうなっているか見るのだが、これ近くにいたら絶対死ぬな、という感想しか出てこない。
 順番的には、砲撃の直後に歩兵が突撃するので、味方の歩兵は200メートルよりもっと近くに伏せて砲撃の間待機しているらしい。もちろん、物陰に伏せてさえいれば味方にはそうそう当たらないようにはなっているが、実際すごい恐いと思う。


 その後は富士学校で資料館の見学。
 ここは教育機関なので、資料館も「教える」事に重点が置かれていて、他に比べると説明パネルがすごく多い。
 簡潔にまとまっていて分かりやすい。

演奏会(定期)

 東部方面音楽隊の定期演奏会に行ってきた。


 今回は上野の東京文化会館。
 休日で交通の便もいいからか満員御礼。
 最近は音楽まつりだけじゃなく、この手のものも抽選倍率上がってるんだろうな。


 プログラムは日本縛りだった。

 なお、第2部の「吹奏楽と打楽器のための幻想協奏曲」は、現役の3曹が作ったもの。実は音楽隊には演奏だけでなく、作曲編曲までこなす人も割といる。
 自衛隊らしいというか、奇をてらったところのない正統派だけど、いろいろと技を盛り込んできていて面白かった。
 ぶっちゃけ、下にある作曲家の委託作品よりレベルが高かったんじゃないかと思う。

帆船をまた見に行こう

 午後休みを取って、イタリアン帆船『アメリゴ・ヴェスプッチ』の船内見学に行ってきた。
 一般公開はしないが、事前に時間で予約をしておくと見ることができる。
 たまたまイタリア大使館のツイートを見ていて知ったので、即予約してきた。


『アメリゴ・ヴェスプッチ』は世界一美しい帆船と言われているらしい。
 個人的には『クアウテモック』の方が好みだけど、確かに均整が取れていて、軍艦特有の力強さもあるデザインだと思う。
『クアウテモック』は比べるとちょっと華奢すぎる感じかな。


 並んではいないが結構人がいる。
 なんだか嫌な予感がするぞ。
 あともう夕方なのでちゃんと「ボナセーラ」って挨拶して入った。

 船内、めちゃくちゃごったがえしていた。
 上甲板をぐるっと回るだけらしいのに、ラッタルなどでは渋滞が起こっている。人を避けるだけでもういっぱいいっぱいの感じ。
 それでも来たからにはちゃんと見ないと。


 すごい舵輪。
 舵が重いのかな。


 後甲板。日よけのシートで空が塞がれているのが残念。
 きっといい景色だっただろうに。


 ちょっとした結束用のシートにも、こんな感じでオシャレな絵や文字が入っている。


 搭載艇だってオシャレ。


 ドアだってオシャレ。
 これ、ガラスも90年前のなのかな……。


 イケメンお兄さんが海図を記入していた。


 ちょっとした器具もいちいち芸術品ぽくなっている。
 確かに、世界一美しい船を自認するだけの事はある。


 マストとロープ留め。
 多分こうやってどの部分のロープなのかが全部分かるようになってるんだと思う。
 まあそうじゃないと混乱するよね。この数だし。


 船首とクレーンと飛行機。


 多分天測用の羅針盤じゃないかと思うんだけど、海の上につきでてるんだよね……。


 幹部がいるか不在か示すやつ。
 変な角度なのは、あまりにぴかぴかなので正面から写すと自分が写り込んじゃうから。
 なお艦長は外出中らしい。


 乗船から下船まで約30分弱。
 特に時間制限などはなかったのでいくらでも見ていられたのだが、あまりにも人が多すぎるのでちょっとげんなりして降りてしまった。
 今日も風が強いので、景気よく旗が翻ってる。


 船首像は船名由来のヴェスプッチ提督らしい。


 ターミナルの送迎デッキに上がって見下ろすと、こんな感じ。
 人すごい。
 隣で写真を撮ってた若い女の子二人組が「帆船かっこいい、あんなコンテナ船なんかよりずっといいよ!」とかさかんに言っていた。コンテナ船かっこいいじゃないか、馬鹿にするな……。

 早く船を下りてしまったので、結構時間が余っている。
 ターミナル内で船やイタリア軍グッズを売っていたので、じゃあちょっと買おうかと思って入ったのだが、普通の裏起毛パーカー(胸に『アメリゴ・ヴェスプッチ』の刺繍入り)が26000円、同じく刺繍入りの速乾Tシャツが12000円、晴雨兼用傘が16000円と、とんでもない値段がついている。
 結局、ペラペラのトートバッグ(2600円)と帆布を使った特製しおり(2500円)を買ったのだが、しおりはともかくトートバッグは日本なら500円ぐらいで買えそうな代物。
 いやこれ米軍以上のぼったくりじゃない? 円安でなめられてるな日本……。

 なお買った物を入れてくれた紙袋が一番良かった。

 そしてあたりをうろついていたら、同じくターミナルでイタリア海軍軍楽隊のコンサートが始まるというので、見に行ってみた。
 事前の応募者か招待者対象らしいが、そうでない人も後ろの方から立ち見で見ることができる。
 30分ぐらいのミニコンサートだろうと思って気軽に見始めたら、1時間以上かかる本格的なやつだった。もちろんずっと立ちっぱなし。足が痛い。


 演奏したのは「アイーダ」の序曲とか、マーチいろいろとか、オーソレ・ミオとか麗しのトレントとか、あと名前は分からないけど多分イタリアの曲とか。
 さすが世界を回る軍楽隊なだけあって、いい音だし演奏もきれいだった。音にまったくムラや雑味がないのね。
 いい物を聞いたわ。


 コンサートが終わるとライトアップが始まっていた。


 そしてターミナルもライトアップしていた。
 上に突き出ている『アメリゴ・ヴェスプッチ』のマストの色と、ターミナルの色が丁度同じなのが、多分偶然だろうと思うけどいい演出。

 うーん、もうちょっと船を見れたらよかったんだけど、まあ仕方ないか。
 でも音楽隊は良かったし、楽しかった。