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武山で戦車見てきた

 武山駐屯地の東部方面混成団6周年記念行事に行ってきましたが、眠いので明日アップします。

 復活しました。

 混成団というのは、即応予備自衛官と各種教育部隊を団としてまとめたもので、各方面隊にひとつづつある。
 東部方面混成団は、即応予備自衛官(退職後も一定期間、有事の際は招集される自衛官)を中心としたふたつの普通科連隊と、陸士や陸曹、あと機甲科(戦車)と女性自衛官の教育部隊で編成されている。機甲科を抱えているので、記念行事には戦車を呼べるという特典があり、狭い運動場を訓練展示で74式や10式が猛然と走り回る風景は名物にもなっているらしい。


 整列して待機する隊員。
 空は青空、足元はありんこが歩きまわるクローバー混じりの芝生、日差しは暑いが風はさわやかで、ヒバリやスズメの声が響いてくる。
 なんだか眠くなってきた。


 行事実行者の副団長が入場。


 そして国旗。
 一旦観閲台の上に上がって国歌を聞いた後、ここに移動してきた。
 この人たちはこの後行進が終わるまでずっとこうやって立っていた。


 団長の巡閲。

 そして恒例の団長訓示や偉い人の祝辞や祝電披露やなんやかやの後、隊員は一旦引っ込んで行進準備。
 最近、自衛隊を持ち上げてみせれば良い政治家認定してもらえると踏んで、右も左も来賓を送り込んだり祝電を寄越したりしてくる。
 特に、市長選挙で自分が推す候補を今度こそ勝利させて、地元の政治権力を完全掌握したい小泉新次郎の必死さ加減がすごい。




 観閲行進。行進人数は1100人というなかなかのスケール。多分教育隊は全員行進させてるんだと思う。
 選抜ではなく全員参加なのは、身内に晴れ姿を見せる意味合いもあるんじゃないかな。
 予備自衛官はさすが昔取った杵柄だけあって、行進もきっちり決まっているが、まだ不慣れな教育隊は若干姿勢や挙動がばらついてたり、目がきょときょとしていたりするのが微笑ましい。
 そしてやっぱり男子より女子の方がきれいに行進できている。
 がんばれ男の子。






 続いて車両の行進。


 最後尾の戦車が去って行くと、ようやく国旗の人たちも退場できる。
 お疲れ様でした。


 女性教育隊による合唱。グラウンドの向こうの木立の間から、Gメンみたく全員で歩いてやってくる。隊歌と嵐の「ふるさと」だったかな。



 そして男性教育隊の自衛隊体操。木立から喊声を上げながら走ってきて体操をやり、また喊声を上げながら駆け去っていく。
 木立の向こうに帰ったところでいえーいみたいな変な歓声になってたのがちょっとかわいかった。
 ていうかなんで男女で演し物が違うんだろう。自衛隊って変なところで性での区別が厳しいのがよく分からない。


 同じ敷地にある高等工科学校のドリル。


 ラストの訓練展示の準備。
 敵陣地に当たるところに鉄条網とかいろいろ置いている。


 副団長(だったっけ?)が展示の開始を報告。
 良く見たら顔にドーラン塗ってた。本格的。




 いつもならオートバイやヘリの偵察が来るのだが、いきなり戦車がつっこんできたので驚いた。
 敵の74式に対して、攻撃をしかけていく。


 戦闘の最中、姿を見せた敵指揮官(赤ヘルの人)を狙撃兵が狙撃。
 すごくわかりやすいリアクションで倒れたのがちょっと笑えた。


 そして戦車が砲撃する度に、客席前でこんな看板が広げられる。


 敵の74式も砲撃により擱座。
 ちゃんと斜めになってやられた姿勢をしてるのが芸が細かい。



 指揮官と火力を失った敵陣地に歩兵部隊が突撃をしかける。
 戦車も支援のために突入し、占領に成功。
 敵指揮官は律儀に最後までちゃんと倒れていた。

 数年前に見た時は、FH70とかも出ていてもっと凝ったプログラムだった気がしたのだが、人に聞いたらやっぱり今年はしょぼかったらしい。
 まあでも戦車がゴリゴリ動いてたからいいや。

 これでプログラムは終了。
 昼食会の後、装備展示を見て帰ることにする。


 陸自の装備展示。
 教育隊の人たちは、式典の後はそのまま自由時間になったらしく、芝生やベンチやいろいろなところで家族や友達と過ごしている姿が見える。
 あと、ノート片手に展示担当にいろいろ質問をしている子もいたりして、なんか教育隊ならではの風景。


 ちなみに、武山には空自の分屯地もある。
 ささやかにパトリオットが展示されていたのだが、どうせなら陸自のと並べれば良かったのに。

練習艦でごちそう食べてきた

 練習艦隊の歓迎レセプションに行ってきた。
 江田島の幹部候補生学校を卒業した幹部候補生が海外への実習航海に向かう前に横須賀に立ち寄り、関係者を招いてレセプションを行うというもの。


 会場は練習館『かしま』の後甲板。
 紅白の幕が張ってある。



 例によってすごい料理。
 海外で要人を招く事も多い艦なので、調理員のレベルは特務艇『はしだて』と並んでトップクラス。
 陸自のパーティーでもこのぐらいの……と思うが、陸自には調理員はいないので、仕出しでこのレベルにしようと思ったらお金かかってしょうがないんだろうな多分。


 吹奏楽の生演奏もある。
 でも会場が狭い上に紅白幕で周囲を囲まれているので、ちょっと音が大きい。


 レセプションは夕方からなので、途中で日の入りの自衛隊旗降下(通称旗降ろし)がはさまれる。
 衆人環視の中5分前に準備。


 日の入りと同時に、ラッパに合わせて旗を降ろす。自衛官は敬礼、一般人は特に何も言われないけど会話等は中断して旗に注目。
 横須賀の日米艦艇全部が同時進行でこれをやっているので、周囲あちこちからラッパの音が聞こえてくる。


 日もすっかり落ちて電飾をやっている『かしま』。


 お土産のオリジナルパッケージのカップ酒。ブランドは千福。
 数年前にあった萌え自衛官バージョンは廃止された模様。

桜とその後始祖鳥見てきた

 すみません、朝霞駐屯地観桜会と大英自然史博物館展に行ってきたんですが、寝落ちするため明日書きます。

 復活しました。

 というわけで、毎年恒例の朝霞駐屯地観桜会に行ってきた。
 とはいえ、雨は降っているし寒いし桜はあんまり咲いてないしでこれで外でやるのは地獄だなと思っていたら、幸いなことに屋内で桜の映像を眺めながらの宴会になっていたので助かった。
 でも、一般公開で入ってきた人の中には、強引に外でシート敷いて花見をしている猛者もいたけれど。


 この写真だと結構咲いているように見えるが、実はやっと1~2分咲き程度といった感じ。

 そしてふと思った。
 これだけ寒くて天気が悪ければ、花見の人出も少ないのでは?
 そうだ、上野行こう。

 というわけで、観桜会が終わった後、大英自然史博物館展にリベンジしにやってきた。
 一応博物館のサイトで、行列ができていないことは確認済みなのだが(実はこの間は確認していなかった)……。


 世の中そう甘くはなかった。
 確かに外には並んでいなかったが、展示の前には延々行列。
 まあ幸い身動きできないほどではなかったので、人の間を縫いながら見に行くことにした。

 でも内容はすごかった。
 こういう分野についての日本との歴史と格の差を見せつけられた感じ。まあ相手は世界の覇者として一時代を築いた大英帝国なのだからしょうがないか。
 だって展示物がこうですよ。
(注:展示物は一部以外撮影可です)


「恐竜」という存在が科学的に世に出る根拠になったイグアノドンの化石!


 印刷技術が発明されてから30年後に刷られたプリニウスの「博物誌」!


 リンネが初めて2名法で名付けた植物の標本!


 ダーウィンの「進化論」生原稿!


 始祖鳥!


 きれいな昆虫!

 ……昆虫はともかく、子供の頃教科書や図鑑や辞典で読んだだけの物の現物が実際に並んでいるのだからすごい。
 図鑑で読んだだけといえば、こんなものもあった。



 人間によって絶滅させられた動物たちの剥製。
 上左:ドードー(これだけ模型)。
 上右:オオウミガラス
 下左:リョコウバト
 下右:フクロオオカミ

 彼らが絶滅させられる物語も、生物学の本やなにやらで何度も読んだけど、実物を見られる日が来るとは思っていなかった。
 リョコウバトとか、どんな鳥だろうと読むたびに想像したりしてたんだけど、きれいな鳥だったんだな。


 どうせなら通常展示も見ていこうと思ったら、衛星「おおすみ」を打ち上げたランチャーがあった。
 隣に桜の木があったので、時節柄無理矢理両方入れて撮ってみた。

 常設展は、旧館の日本についての展示はおもしろかったが、新館はちょっとお子さま受けを狙って展示を単純にしすぎてる感があった。まあお子さまに見ていただかないとしょうがないというのはあるかもしれないけど。
 あとシアター360がディズニーランドのアトラクションぽくてなかなか楽しかった。


 外には来るたび見ているザトウクジラがやっぱりまだいた。
 この時点で時刻は18時。
 ……今日は20時までやってる日だから、もう1回大英自然史博物館展見ようかな。
 さすがにこの時間ならすいてるだろうし。

 というわけで、また入場料払って入った。
 思った通りすいていたので、今度はじっくり見ることができた。


 35.5カラットのターバン用ブローチ。
 化石や標本ばかりじゃなくて、こういうものも置いてある。


 所有者が呪われていると信じていた(らしい)アメジスト。
 どのへんが呪われていたのかは不明。


 600年以上前にロンドン塔で展示されていたライオンの骨が堀の中から見つかったって、つまりそれって死んだから捨てられたってことですかね……。


 モアの骨と羽。
 羽がピリカに似ているなーと思っていたら、生きていた時の様子を再現したCGでの動きがやっぱり3メートルの巨大なピリカだった。
 ちなみにこの再現映像、オオナマケモノとかドードーとか、数種類の生物で作られていて、すごくおもしろくて絶対ほしいと思ったんだけど、販売はしないらしい。
 しかも撮影禁止だったので写真にも撮れないので、かなり残念。

 ネアンデルタール人のDNA。こんなものまであるのか。
 ちなみにネアンデルタール人は現代人の先祖ではなく、現在は絶滅した別種の人類。

 結局20時の閉館まで堪能してしまった。


 このフーコーの振り子も何十年置いてあるんだろう。

海の演奏会行ってきた

 横須賀地方音楽隊演奏会に行ってきた。
 ここ数年行く機会がなかったので、結構久しぶり。


 小ホールでやってるイベントがすごい気になる……。


 とりあえずいつもの演奏前の舞台。
 今回はいつもの2階席ではなく、1階の、総監とか偉い人が座る席に割と近い所。
 そのためか、2階席で聞くより音もまとまってバランスがいい感じに聞こえた。


 今回はテーマも2部構成。知らない曲ばかりだったけど、割と映画音楽っぽいというか、聞きやすいのが多かった。
 ちなみに「オーバーチュア・ファイブ・リングス」は宮本武蔵の五輪の書、「マン・オン・ザ・ムーン」はアポロ計画をテーマにした曲。
 アポロ計画好きなので、どんな音楽だろうとわくわくしていたら、なかなか面白かった。
 微妙に「アポロ13」の映画とモチーフがかぶっていたような気もしたけど。

潜水艦をちょろっと見てきた

 海自の潜水艦見学に行ってきた。
 また例によって米軍基地内の写真は載せることができないので、潜水艦の写真だけ。


 今回見たのは『こくりゅう』
 潜水艦は乗れる人数が限られているので、いつもは見学者は2-3隻に分乗するのだが、今回はスケジュールを合わせる事ができたのが『こくりゅう』だけだったので、全員をこの1隻で対応せざるをえなくなり、結果時間が大幅に短縮されて急かされながらちょろちょろっと見るだけになってしまった。
 最近ほんと自衛隊の艦艇は余裕がなくなっているな。




 わざわざ泳いできて『こくりゅう』艦首ぎりぎりのコーナーを攻めていく水鳥。
 そういえば艦尾のX舵の間でぱちゃぱちゃ遊んでるのもいたし、潜水艦のそばって鳥的に居心地がいいんだろうか?

 そして別途『ロナルド・レーガン』も見るはずだったのだが、昨日ケリー国務長官が来た関係で見れなくなってしまったとのことで、去年に続きまたしても外から眺めるだけだった。
 でもまあ国務長官じゃしょうがないか。もともとアメリカの艦なんだし。
 河野太郎は一生許さないけど。

 ところで基地内の旗がことごとく半旗になっていて、誰か偉い人でも死んだのかと思っていたら、「明日真珠湾攻撃の日だから」とのこと。
 どうやら真珠湾で戦死した将兵のための半旗ということらしい。
 勝者のくせに案外根に持ってるよね、アメリカさんて。

57年目の記念行事見てきた

 陸自の東部方面隊創立57周年記念行事に行ってきた。
 いつもは11月にやるのだが、今年は観閲式があったので12月にずれている。

 今回は首都直下型地震への取り組みについて、政府、東京都、自衛隊それぞれの立場からの取り組みを説明するセミナーがあったのだが、時間を間違えて派手に遅刻したので半分ぐらいしか聞けなかった。
 いろいろ興味があったのでかなりしょんぼり。

 少しだけど野外展示もあった。

 展示していたのはファストフォース(災害時初動対処部隊)で使われる装備品。
 ファストフォースというのは、各駐屯地で24時間待機していて、災害が発生すると即出動して、被害調査や初期の救助活動にあたる部隊のこと。


 といってもあるのはいつもの装備品なんですけどね。


 ちっちゃくてかわいい「ガス危険」の旗。
 なんでっちっちゃくてかわいいのかというと……。


 この科学防護車のお尻から自動的に落とされるから。
 汚染された可能性のある地域に完全隔離されたこの防護車が出ていって、ここから先が汚染地域だってなった時に、搭乗者が汚染される危険なしに汚染地域の目印を表示できるしくみだった。

 思いきり正直なことを言うと、首都直下型地震が起こる時は、自衛隊地震もかなり大規模に被災する可能性が高いわけで、どこまで想定どおりの活動ができるのかは分からないのではないだろうか。
 実際、東日本大震災の時は、大地震が来たというので災害派遣準備をしていたら、津波が来て出動前に全部水没した駐屯地もあったし。
 でも、実際には、そういった経験を活かして、地震が被災した場合の対応というのも準備してはいるんだと思う。
 隊員の死傷も折り込み済みの計画となるから、表には出していなだけで。

朝から朝霞で観閲式

 陸自の観閲式に行ってきた。
 家を出る時は曇りだったので日差しもなくて楽だろうと思っていたら、会場につくころにはすっかり晴れていた。
 しかも今回は席が逆行で、まともに日が正面から当たる。
 顔は念のためにかなり念入りに日焼け対策をしていたのだが、首は油断していたらこの年一番の日焼けをしてしまった。


 整列。

 今回、式の写真は9-18ミリの広角ズームレンズで撮影している。
 毎度毎度規模が大きすぎてカメラに入りきらないので買ってみたのだが、このレンズ、望遠の性能があまり良くない。
 なので遠くから撮ったみたいな写真ばかりになってしまっている。


 儀仗隊入場。


 観閲官の安倍総理と主催者の稲田防衛大臣がやってくる。
 防衛大臣は真っ白なスーツになぜか水色のぶっといサッシュをしめていて、相変わらずセンスが悪かった。
 そして観閲する時胸に手をあてているのだが、それは帽子を持っている時の礼なので、素手なら気をつけしていればいいと思うのだがどうだろう。


 巡閲。


 訓示。
 相変わらず長い。そして陸自の観閲式なのに、海自の自衛官の退官時の感動エピソード(しかも実話なのかどうかも分からない)を披露したりして割と場違い感。新しい事を試みているらしいのは分かるのだが、もうちょっと練った方が良かったのではないか。
 そしてこの後、総理御自ら、陸海空のがんばった部隊を表彰するという謎の企画が今回加わっていた。支持者には悪いが、この人のいちいち自衛隊を自分のパフォーマンスに利用するやり方本当に嫌い。


 とまあそんな感じで、観閲行進に備えて一旦退場。


 するとそれに合わせて上空から空挺が降下を始めた。


 そして地上では煙を上げて会場の外に走っていく車両。
 もう空と地上のどっちを見たらいいのか分からない。


 行進が続く中、華麗に降りてくる空挺。
 この後、パラシュートを丸めて抱えたまま総理に敬礼していたのがちょっとかわいかった。


 空挺に続いて、C-1をお供に姿を現した岐阜基地のXC-2。
 C-1も岐阜基地所属の塗装なし試作機なので、逆行じゃなかったら銀色が青空に映えてきれいだったんじゃないかな。


 陸海空音楽隊と、部隊長(と国旗)を先頭に観閲行進開始。




 行進が終わると航空部隊がやってくる。
 が、あまり拡大できないのでフォーメーションばかり撮っていたら、全部同じような写真になってしまった。





 車両行進。








 最後に戦車が22両、一気に疾走していったのがものすごかった。



 米軍のオスプレイと陸軍ストライカー旅団。名前がすごい強そう。

 そして最後がブルーインパルス。
 観艦式に続いて陸自でも投入することにしたらしい。
 8月の仙台の感謝祭みたいな航過飛行だけかと思っていたら、それなりに演技もしてくれた。




 これは広角で正解だったな……。

 これで観閲式は終了。
 後は高等工科学校のドリル、自衛太鼓、東部方面音楽隊の演奏を見た後、展示をぶらついて帰ることにする。



 展示いろいろ。

 そして今回、なんと塹壕の展示があった。
 なにこれすごい、見るの初めて。


 戦車壕。かけてあるのは偽装網。
 これ知ってる。覇者の戦塵に良く出てる奴。


 機関銃壕
 下に見えてる砂利部分は多分排水口。


 壕の両側はきれいに削った上にさらに磨いてあるっぽい。
 多分、重機で掘ってから人力で形とかを整えたんだと思う。
 排水用の水路や水溜もちゃんと整備されている。
 ……考えてみたら、戦闘中はここで暮らす可能性もあるんだから、そういう基本的な部分も作り込んでおくのは必要なことなんだろうな。


 迫撃砲壕。
 ちゃんと弾薬置き場とかまで作られている。


 榴弾砲壕。
 

 ニコニコ超会議でも見た機動戦闘車。


 米軍のなんか。


 医療用の展示もかなり充実していた。
 これはいろんな種類の担架が展示してあった場所。
 6~7種類ぐらいあった。これは車をつけてストレッチャーがわりにできる担架。


 野外手術室。リアルすぎる人形恐い。

○おまけ


 なんか、装備展示の会場のあちこちにティッシュ配りの自衛官がいてですね、目が合うと3つとか5つとかくれるんです……。

クラシック吹奏楽軍楽系聞いてきた

 陸自東部方面音楽隊の定期演奏会(音楽祭りじゃない正統派の方)に行ってきた。


 例によって会場写真。
 今回は池袋の東京芸術劇場。
 外でなにやらマルシェやバザーをやっていて、そっちに吸い込まれそうになったが我慢した。


 プログラム。知らない曲ばかりだ。
 なんだか情景音楽縛りっぽいけど、人間様はこの「情景を音楽で表す」というのがいまいち苦手なので寝ないか心配。
 展覧会の絵ぐらいわかりやすければいいのに。

 ……とりあえずがんばったが、ちょっと危なかった。


 アンコールはこの2曲。栄光の架け橋は吹奏楽版で、編曲がとても壮大。
 ゆずに全く反応しなかった客席が、オリンピックファンファーレを聞いた瞬間おおおおおとなっていてちょっと笑った。

松島の復興のための航空祭

 さて、この日は松島基地の復興感謝イベント。


 プログラム。なにげにブルーインパルスJr.ががんばっている。
 新聞によれば、参加できるのは招待、公募合わせて1万人だという。2万人ぐらいは入れるのかなと思ったら意外と少ない。
 もっとも、松島基地は入間や百里と比べて、客が入れるエプロンが狭いので、それでも結構混んでいる印象だった。


 野っ原の中にゲートだけが立っている。
 前は何かに使っていたけど、津波対策で使わなくなった場所とかだと思う。



 いろいろ並んでいるのが、会場が広くないので置いてある数もかなり限定されている。
 しかし、警察や消防のヘリが入るとそれだけで画面が明るくなるなあ。


 オープニングフライト。
 まずは救難仲良しコンビ。


 続いてF2。
 松島で機動飛行をするのは5年ぶりらしい。


 オープニングにブルーを使う地元ならではの贅沢。
 しかし離陸したのは5機なのに、なぜか3機しか飛んでこない。


 そして最後は異機種編隊。
 ブルーはともかく、F2はU-125Aに速度を合わせるのがちょっと大変そう。



 ひととおり飛行を済ませると、皆さん一旦着陸。



 そして地上ではブルーインパルスJr.の展示が始まった。噂通りのレベルの高さですごく面白い。
 実はブルーよりこっちのほうが今回見たかったのだ。
 ブルーは割と全国どこでも見られるけれど、Jr.は基本遠征しないので松島基地でしか見られないから。

 そしてJr.が終わっても次の飛行展示まではまだ30分以上あるので、地上の展示を見たり売店をひやかしたりすることにした。
 1万人しか来ていないので、荷物で場所取りしながら離れても、戻ったら半分ぐらい取られてるとかそんなことが全然ないのがかなり幸せ。


 並んでいるのはC130の中に入る順番待ち。 


 地上展示にブルーを使うという地元ならではの贅沢さ。
(この基地にはブルーとF2と救難コンビしかいないので、展示できる機体がないからとも言うかもしれない)


 対空砲展示の一角。なんか異様にものものしい。ここだけ陸自がやってきたみたいだが、これも空自。
 偽装網まで本格的にかけてあるのがすごいな。



 航空学生のファンシードリル。
 儀仗隊や高等工科学校のとは雰囲気がちょっと違う感じ。何が違うのか言えないけど。
 人数が多いのでそれだけで迫力がある。


 とりあえず1枚ぐらいはちゃんとブルーを撮っておこうか。


 そうこうしているうちにF2の5年ぶり機動展示が始まった。
 朝ご飯がわりのパンを食べていたら、離陸のアフターバーナーを撮り損ねたのはここだけの話。


 雲が低いので、急上昇とかの上空に昇る展示ができなかったのがちょっと残念だった。


 続いて宮城県防災ヘリコプターの火災消火。景気よく水のバケツを振り回しながら飛んでいた。


 海保の航過飛行。


 仲良しコンビの救難展示。


 ところで、展示とは別に、すみっこのほうではチヌークが開始直後からさかんに離着陸を繰り返している。
 図体も音もでかいのでかなり気になる。招待客の体験飛行とかだろうか。

 救難飛行が終わったところでお昼休み。
 暇なのでまたろうろすることにした。


 T-4。


 チャフとミサイル。
 ミサイルはともかくチャフはマニアックすぎる……。


 ブルーの射出座席。
 座ることもできたのだが、並んでいたのでやめにした。


 F2と搭載機関砲。
 さっきのチャフといい、なにげにすごいの展示してないか?


 管制塔は分かるが、ロボットみたいのは一体なんだろう……。


 救難用具一式。


 ぐるぐる回っていたら、ブルーの飛行時間が迫ってきたので自分の場所に戻る。
 と、C130になにやら人が乗り込み始めた。どうやらドリルをやった航空学生らしい。
 これで帰るんだ。いいなあ(乗り心地は最悪らしいですが)。


 荷物も積んで……。


 おつかれさまー。


 搭乗の儀式を済ませて滑走路に向かうブルー。
 様式美なんだろうが、長いんだよね……。
 もっとさっと乗ってさっと飛び立ってくれてもいいのに。


 離陸。
 まずは5番機。


 ところが、5番機以外がなかなか上がらない。
 間をもたせるためか、5番機が会場を通り過ぎたりしてみせているうちに、5分ほどたってようやく残りの機が離陸を始めた。
 なんだったんだろう。初めてだこんなの。



 雲が多いからもしかしたらと思っていたが、やっぱり展示は全機編隊の航過飛行ばっかりだった。しかもルートも単調で、会場の前から後ろへ、右から左へを繰り返すばかり。
 最初の数枚はまじめに写真を撮っていたが、代わり映えのしない飛行に段々飽きてきて、しまいには帰ろうかなどと思い始める。それは周りも同じだったようで、会場全体もなんとなくだれた雰囲気になってきていた。
 と、突然展示が変わった。


 いつもの技だ!



 まるでスイッチが入ったかのように派手な機動展示を始めるブルー。
 取り損ねたが、チェンジオーバーループやローリングコンバットピッチもやった。
 交信を傍受してた人の話によれば、雲が高くなってきたので途中でプログラムを切り替えたらしい。
 うん、そう決断してくれて良かった。

 これでプログラムは終了。
 ブルーが危うく史上最高つまんないブルーになるところだったが、終わってみたら楽しかった。


 ついでなので何か帰投があったら見ていこう。
 救難コンビが2組いる。珍しいなあ。


 最初に帰り支度を始めたのは防災ヘリ。
 みんなで押してタキシング位置へ移動。
 オレンジ色のパイロット姿もかっこいいな。


 空自のサポート役の人が見守る中、点検を済ませて全員乗り込む。

 離陸位置へ移動。


 おつかれさまー。


 次に宮城県警ヘリが準備を始めたのだが、電車の時間があるのでこれ以上見られなかった。残念。

 今回の復興感謝イベントは、来年以降の航空祭再開に向けたテストでもあるらしい。
 このデータをもとに、来年あたり本格的な航空祭をやるのではないだろうか。
 そのときはとりあえず、女性用トイレはもっと増やして欲しい。

○おまけ

 仙台駅で見つけたぼっち用一人用ずんだ。
 4個入り500円でちょっとコストパフォーマンス的には良くないが、量がおやつに最適。
 2日間連続で食べてしまった。

花見ふたつ

 最近毎年恒例の朝霞駐屯地での観桜会。


 今年は駐屯地の一部が一般公開されてて、ご近所の人とかが遊びに来ていた。
 公開は明日もやってるので、節度ある花見ができる自信があって、人のいない所でゆっくり花を楽しみたい人は行ってみるといいよ。


 ここ数日寒い日が続いたので、丁度満開になってた。
 朝霞太鼓の演奏展示があったり、なぜかファミマが出店してたりする。


 いつもの琵琶湖。
 景色は非常にいいのだが、実はとっても寒かった。

 観桜会は14時ぐらいで終わったので、帰り道ついでに明治神宮に寄ってみようかと思い立った。
 途中で知人に会って真っ昼間っから飲んじゃったりして、結局16時ぐらいに到着。


 横断歩道を渡って門の前に来ると、途端に空気がひんやりとした清浄な感じに変わる。
 森林の効果すごい。


 森の中の参道。なんかうちの実家の近所の山みたいになってる。


 献納された酒樽を珍しがって写真に撮る外国人多数。
 というか聞こえてくるの中国語ばっか。


 中では結婚式をいくつもやっていた。
 花嫁花婿にかざす赤い傘と桜。

 写真だとすごく大きくて立派な印象だったのだが、実際のお社は思ったより小さかった。ちなみに撮影禁止なので写真はなし。
 お参りを済ませた後社務所でおみくじをいただこうとしたら、中の巫女さんが札束を数えていて無言のまま手で追い払われたので、清浄な気持ちがちょっと薄れたのは余談。


 そしてお社から10分ぐらい歩くと芝生の広場に出て、ここにも桜。


 数はそれほどないが何種類か植わっているらしくて、満開のもの、咲き始めのもの、いろいろあって楽しい。


 あとスミレもかなり咲いてた。
 スミレなんて見たのどのくらいぶりだろう……。

 実は明治神宮って混んでる印象だったんだけど、人が多いのは大きな参道だけで、いくつもある支道というか、分かれ道は人がいないので、じっくりと神宮の森を楽しめる。
 でも気付くと頭上にカラスがたくさんとまってこっちを見てたりするので注意。 


 フン落とされそうで怖い……。