なんか軍系」カテゴリーアーカイブ

東部の音楽まつり行ってきた

 東部方面音楽まつりに行ってきた。
 いつもは渋谷公会堂でやっているのだが、渋公が立て替えのため、今年は朝霞駐屯地のすぐ隣にある和光市民文化センターが会場。
 そのせいか、一部の構成がなんだかあなたの地元東部方面隊のプロモーションみたいになってた。

 例によって撮影禁止なのでプログラムだけ。
 渋公じゃなくなって寅さんコントはどうなるんだろうと思っていたら、今年は寅さんコントじゃなくて北島三郎コントになってた。
 鼻の穴ネタでアシスタントの人から鼻笛渡されてトルコ行進曲の最後の部分を見事に演奏してたがいいのかそれ。
 東部方面音楽隊は去年隊長(最上級指揮者)が変わったら、演奏も雰囲気もずいぶん違った感じになってた。
 今の隊長はまだ様子見なのか、ずいぶんと音がおとなしい。きれいなのだがちょっと無難にまとめすぎていて、音に迫力がない気もしないでもない。
 ちなみに第2音楽隊長は、自衛隊音楽まつりで立体機動装置つけて指揮してた人だった。

潜水艦見てきたふたたび

 海自潜水艦の見学に行きましたが、帰宅してうっかり寝てしまったため、改めて書きます。
 というわけで、横須賀の米軍基地まで潜水艦を見に行ってきた。
 10月にも見たような気もするけど、気にしない。

 基地に入る前にお約束でヴェルニー公園をぶらつく。
『いずも』と『ときわ』。『ときわ』の向こうにも多分同じ形の輸送艦が並んでいる。

『うずしお』。
 なぜ名前が分かるかというと、これを見たから。
 実は、フランスのテロの影響で警戒レベルが上がっているのかどうなのか知らないが、今回、米軍基地内で撮った写真をブログやSNSへアップするのはまかりならんというお達しが米軍から出てしまった。
 なので出せる写真が何もない。
 しかも、本来は潜水艦の後で『ロナルド・レーガン』も見学できる予定だったのだが、河野太郎とかいう議員が遊びに来たせいで外から眺めるだけに変更、おまけにこれも予定されていた司令官の挨拶もキャンセルになってしまった。
 先に予定を入れていた納税者を後から来て押しのけてレーガン見るとか河野太郎絶対に許さない。
 そもそも反原発議員が原子力空母でなにキャッキャしてるんだ。閣僚ポストもらって変節したから別にいいのか。

 というわけでしょうがないので『うずしお』のパンフの写真でも。
『うずしお』は10月に見た『こくりゅう』の1世代前の潜水艦。竣工が2001年なのでまだ15年程度しか経っていないが、潜水艦は大体20年ぐらいで現役を引退しているので、立場的にはそろそろおじいちゃんといったところ。
 大きさは82メートルで、大体ボーイングとかのジェット旅客機と同じサイズらしいので、空港にいるボーイングから翼を取ってごろんとさせたものを想像すればイメージとしてほぼ間違いない(と思う)。
 空と海の違いはあれど、どっちも三次元の乗り物だし。
 ちなみに、艦艇には必ず地上の神社から神様を分けてもらった艦内神社があるんだけど、『うずしお』の艦内神社は伊勢神宮だった。
 そして潜水艦の後はレーガンを外から見る(そしてグッズを買う)。
 確か1~2週間ぐらい前にどっかから帰ってきたレーガンは大規模整備の真っ最中。至る所に足場が組んであるわ、開口部という開口部は全部おっぴろげてるわ、いろんなものが分解されているわ、まるっきり工事現場になっていた。格納庫に普通にプレハブの作業小屋が建っているし。
 まあこれもこれであまりひんぱんに見られる風景ではないので、面白かったけど。
 でも乗りたかった。

 帰り道、夕焼けの中の『いずも』。
 見学とかで何かと米軍基地に出入りしているけど、何というか、近年、段々米軍からゆとりというか、鷹揚さがなくなってきている感じはしている。
 こういう小さな部分の変化に、いろいろと不穏になってきているのを実感したりもする。

雨の夜の音楽まつり

 自衛隊音楽まつりに行ってきた。
 いつもは平日、しかも仕事が終わってからなので、とっくに開場していて、並ばないかわりに良い席にもならない。
 今回は土曜日だから、気合い入れてちょっと早く行って並んで良い席とろうかなと思ったのだが……。

 甘かった。
 みんな考えることは同じだったようで、開演まで1時間半もあるのにすでに大行列している。
 それでも、流れが割と早かったので、それほど待たずに会場に入れた。
 ちなみに今回妹を誘ったのだが、宇都宮隆のコンサートに行くからと断られた。
 姉と妹の趣味の違いが大変よく分かる。

 音楽まつり名物カウントダウン。
 開始1分前になるとこういう掲示が出て、10秒ごとにピッと音が鳴るのだが、これが50秒前なら1回、40秒前になると2回というように、段々数が増えていく。
 そして10秒前になると大きな数字でカウントダウンが開始され、0になると一斉に照明が消えて真っ暗になりプログラム開始

 ファイナルファンタジーXとヤマトで始まったプロローグ。
 大河ヤマトのテーマなんてマイナーな曲をやるとは思わなかった。名曲だけど。

 東北方面隊は斎太郎節とサウンド・オブ・ミュージックを組み合わせるというものすごい荒技をもってきた。

 負けじとドラゲナイもとい進撃の巨人をコスプレつきで演奏する中部音楽隊。

 しかも隊長は立体機動装置をつけている。
 さらに紹介の時の敬礼が調査兵団の敬礼だった。いいのかそれ。

 今回のプログラムでは、自衛隊の演奏の合間にゲストバンドを適宜挟み、数組がやったところで合同演奏のパフォーマンスをする形を取っている。
 これは米空軍太平洋音楽隊。小規模だけどセンスがいい。

 最近は陸自にならって空自も太鼓をやり始め、演奏に組み込んでくるようになった。
 それでもラッパとフラッグが必ず入る所はぶれない。

 防大儀仗隊のファンシードリル。
 今回は十字になって回転する時、丁度銀河系の模式図のように少し×部分にカーブをつけるという「銀河」という大技をやるというアナウンス。
 冒頭のヤマトもそうだけど、テーマは「道」のはずなのにいやに宇宙づいてるなと思っていたのだが、後でその理由が分かる。

 米海兵隊と在日米陸軍の軍楽隊が続く。米陸軍の時は防大や東北方面隊の人たちが盛り上げに出てきていた。

 こちらは本場儀仗隊302保安中隊と中央音楽隊。
 儀仗隊は銃に銃剣をつけてパフォーマンスをしているけど、これ、今回が初めてらしい。

 米海兵隊、米陸軍、中央音楽隊の合同演奏。

 なんかメキシコ人のコスプレ来た-。

 そして指揮をする順番を巡って始まる国を越えた指揮者コント。

 ところが1人の指揮者では演奏がいつまでもが止まらないので、3人揃って指揮台に上がってようやく演奏を止めるオチ。

 説明不要の自衛太鼓。

 太鼓が終わると突然、国際宇宙ステーションから油井亀美也飛行士が登場(録画)。宇宙に国境がないというメッセージにからめて次にやる曲のジョン・ウィリアムズメドレーを紹介してきた。
 いくら油井さんが元空自2佐といえ、宇宙も科学も関係ない音楽イベントのためにわざわざNASAを通じて国際宇宙ステーションからビデオメッセージ送らせるとか、自衛隊の人脈すごい。というか宇宙飛行士の無駄遣い感半端ない。

 というわけでジョン・ウィリアムズメドレー。
 座って演奏する形式なのは珍しい。


 韓国海軍軍楽隊。こういっちゃなんだが、観艦式といいこれといい、最近妙に日本と韓国の軍の友好関係をアピールしたいようで、自衛隊のイベントに参加してくる。
 さすがに専門の広報部隊を持っていて、徴兵した芸能人なんかを配属しているだけあってレベルは高い。
 が最後に去年の空自のブルーインパルスの横断幕を真似したパフォーマンスで韓国国旗をばーっと広げてアピールしたあたり、ああ、うん、やっぱり韓国だねと思った。

 横須賀の第7艦隊音楽隊。
 こう言ってはなんですが、ゲストバンドの中で一番パフォーマンスがしょぼかったです。

 海自は例によって「軍艦」と錨の人文字、そして歌姫由佳莉ちゃんのソロだった。
 こう言ってはなんですが、あなたたち「軍艦」と由佳莉ちゃんに頼りすぎです。

 そしてフィナーレはEXILEの「道」

 最後はいつものように指揮者が敬礼して去っていくのではなく、演技支援隊として裏方を務めていた隊員の皆さんが光の道にそってゆっくりと行進、エンドロールが床に表示されると全員が敬礼して終了した。
 うん、これもなかなか余韻があっていいかも。
 今年は、去年とどう変化をつけるかに苦心している感じが覗えた。
 毎回、ほぼ同じ出演者が演奏し、しかも全体の構成は決まっている中で、その年その年の「オリジナル」を出していくのは結構大変なのではないかと思う。
 総火演もそうなんだけど、一度、どんな風にこういうイベントが作られていくのか、企画段階から見たい気もする。
○おまけ

 やっぱりこのコロコロを見ないと終わった気がしない。
 もうこれも含めてプログラムでいいんじゃないかな。

朝霞の56周年に行ってきた

 陸自東部方面隊の59周年記念観閲式に行ってきましたが、一度書いたものをうっかり消してしまい力尽きたので、明日また書き直します。
 というわけで気を取り直して。
 陸自の東部方面隊56周年記念行事があったので、朝霞駐屯地まで行ってきた。
 先週は海、今週は陸と忙しいが、入間航空祭は予定があるので行かれない。

 今回の記念行事はミニ観閲式。
 ミニとはいえ、車両150両、航空機20機、人員1400名が参加する大がかりなものだが、それには理由があって、東部方面隊(と朝霞駐屯地)は来年行われる陸自観閲式の運営元になるので、その練習も兼ねている。
 逆に言えば、地方の駐屯地みたいに模擬戦やら屋台やらといった独自の工夫をこらした展示はないので、物足りないといえば物足りない。
 
 ちなみに今回もP900で撮影した。
 それほど望遠は必要ないが、実はP900は広角もpen miniより広いので、部隊が広く並ぶ観閲式でも使えるかと思った次第。
 とはいえ、逆光な上、座っている場所が低くて前の席の人が常に視界に入ってくる状態なので、限られたアングルでしか撮れない。


 隊員入場。
 朝霞駐屯地だけでなく、関東各地の部隊から来ている。

 儀仗隊……といっても203保安中隊ではなくて、東部方面隊が独自に編成した人たち。
 なのでよく見るとちょっと姿勢が悪い。

 東部方面総監の巡閲。

 同じ頃、遠くの空では出待ちのヘリ部隊が旋回していた。

 来賓の防衛大学校校長。スーツなのは民間人だから。
 とにかく話がだらだらと長い。防大生に同情するぐらい長い。
 長いおかげで後のプログラムが押したらしく、最後の車両行進が大変な事になったのだが、それはまた後の話。


 ここで行進のために皆さん一旦退場。

 改めて音楽隊を先頭に観閲行進開始。

 背が高くてスタイルも良くて後ろ姿が超イケメンのドリルメジャー。でも顔は確認しそこねたので知らない。

 そして音楽隊の次は国旗。


 部隊の行進。
 本当はもっといろいろな部隊があったのだが、どの写真も同じアングルでしか撮れないため、並べてみたら間違い探しみたいになっちゃったので割愛した。



 続いて航空部隊の観閲。
 実はP900の性能的には寄ろうと思えばもっと寄って写せるのだが、なにしろズームすればするほどちょっとしたはずみで画面外に出ていって見えなくなるので、あえて遠くから撮っている。

 そしてみんな大好き車両行進。これは偵察部隊。
 どうやらお父さんを見つけたらしい小さな女の子が「パパー! パパー!」と観客席から呼んでいて、時ならぬ微笑ましい空気になっていた。






 そしてひたすら続くカーキ色の車両たち。
 首都直下型部隊の東部方面隊は、比較的いろんな車両をまんべんなく持っているのだが、これが地方になると、例えば戦車部隊を擁する北海道は戦車押しとか、中国と対峙して島嶼防衛を重点化している九州だと地対艦ミサイルと水陸両用部隊押しとか、いろんな独自の特色を出してくる。
 海自とは違って本当に地方ごとの特色が顕著なので、それも見ていて面白いのだ。

 行進のトリを飾るのはやはり戦車。
 ……はいいのだが、この戦車部隊、派手にディーゼルの排気を吹きながら、えらい勢いであっという間に走り抜けて行ってしまったので、多分全然観閲になってない。
 時間が押したんだね……。
 そして最後に高等工科学校のファンシードリル。
 3年生が引退し、今回は1,2年生だけで挑む初めての展示になるというアナウンスを聞いて、会場がなんだか息子や孫や弟を見守る空気になっていた。


 プログラムのレベルもなかなか高くて、頑張っていたと思う。
 そして国旗を降ろし、総監が退場して全て終了。
 一角では装備品展示があったり売店が出ていたりするのだが、人間様は昼食会なので行けなかった。
 こっちの方が見たいのに……。

 いいなあ。

ロナルドの飛び入り見てきた

 観艦式に行ってきましたが、眠くて書けないため、明日アップします。
 復活しました。
 というわけで、なぜか2度目の観艦式に来ている。
 いや、直前になってチケットがあるという話になったのだ。
 どうも、ぎりぎりまで貯めておいたあげく、結局余って期日直前にあわててあちこちに出すというパターンが割とあるらしい。
 というかそれだけあるなら最初から一般にもっと枚数を回すべきだと思うのだが。

 今回乗ったのは『あぶくま』。船越基地からの出発。
 朝4時半に起きたら鳥どもはみんなぼんやりしていた。

 実はこの3日前の夜、通販でニコンのCOOLPIX P9000を衝動買いしていた。
 広角24ミリから望遠が2000ミリ、月面が撮れてコンデジのくせにミラーレス一眼(PEN miniだけど)より大きいという化け物みたいなカメラ。今回これを使って撮っている。
 いや、なんかこう、もうちょっと広角と望遠の幅が広いレンズないかなあと思って見ていたらつい購入ボタンを押してしまったのだ。
 夜に通販サイトを見てはいけないという典型。
 ただ、結論から言うと、このカメラは船の上で使うのには向かない。
 理由は簡単で、望遠にすればするほど、船の揺れで狙いを定められなくなってしまうのだ。
 そんなわけで、今回は何を写したのか分からない写真を量産することになる。
 

 出航後、早くも難民船と化している『あぶくま』。


上左:観艦式のお手伝いに出港してきた海保。そういえば今回も海保は余裕がなくて参加していない。
上右:久里浜フェリーとその後ろの艦隊。
下:そんな艦隊の横を颯爽と追い抜いていくミサイル艇。
 さすがに超望遠なだけあって、数百メートル離れた物がすぐ近くにあるみたいに撮れる。
 面白くてなんだかんだ撮りまくっていると、観閲部隊が列を整え始めた。
 

 追い越したり追い越されたり。 

 大きく離れていった『くらま』に総理ヘリが着艦。安倍総理が降りていく。
 多分2000メートルぐらいは離れていると思うのだが、ここまで撮れた……が、ちょっと艦が揺れるとすぐ視野からはずれて行方不明になってしまうので、かなり大変。

 その間にも着々と隊列を整えている艦隊。

 そして随伴しながら不用意に民間船などが近づかないよう目を光らせる海保。
 このあたりからうねりが大きくなってきて、甲板の高さまで波が来そうになってる。

 観閲部隊が見えてきた!
 位置が違うのは、今回乗っている『あぶくま』の位置が12日の『ちはや』と違うため。
 と思ったら、ここで突然『ロナルド・レーガン』が受閲されに姿を現した。
 プログラムにも全くない完全な飛び入り。
 朝出てくるとき横須賀港にいないと思ったら、こういう事だったのか。というかどんなサプライズですかこれ。

『あきづき』に先導されながら、少し離れた場所をしずしずと進んでいく『ロナルド・レーガン』。
『あきづき』は観艦式に出ないはずだったので、このために急遽わざわざ出航してきたらしい。

 一体何人ならんでいるのかと思うほどの登舷礼の列。しかも後ろには航空機がびっしり並んでいる。

『あきづき』と共に去っていくレーガン。
 来日後すぐの一般公開といい、観艦式への飛び入りといい、なんか今回気持ち悪いぐらい米軍は日本のご機嫌取りをしてきている。
 さらに、今回受閲に参加している『チャンセラーズビル』には、第3艦隊司令官のノラ・タイソン中将がわざわざ座乗してたりするし(大体このレベルだと司令は大佐クラス)。
 一体どうしたんだ。

 とまあそんな感じでレーガンに気を取られていたら観艦式が始まった。

 この際だから『くらま』の安倍総理を狙ったみた。距離は約1000メートル。
 大気が不安定であまりクリアじゃないけど、多分矢印がそうじゃないかな。

 うねりが大きくて赤い喫水線をチラ見せしながら走る『いずも』。

 親ガモと小ガモ(掃海母艦と掃海艇)。


 例によって陸自の車両を乗せている『おおすみ』と、登舷礼をしなれていない感じで並ぶ陸自の人。

 波しぶきと煙をまき散らしながら走ってくるLCAC。

 LCACのすぐうしろでまともにそれを食らっていて気の毒なミサイル艇。

 外国艦艇来た。
 こればかりは本番でないと見られない。

 オーストラリア『スチュアート』。

 フランス『ヴァンデミエール』。
 8年くらい前に見たぞこの艦。

 インド『SAHYADRI』。なんて発音するのか分からない。
 後ろに軍楽隊ときれいなヘリを乗せていた。

 韓国『テジョヨン』。

 アメリカ『マスティン』『チャンセラーズビル』。
 航空機の観閲はかなり適当。
 というか、次の大回頭と訓練展示に備えて甲板の反対側に移動してしまったので、位置的に悪かった。



 ここで観閲は終了し、大回頭に入る。



 このころになるとかなりうねりが大きくなり、迫力のある写真が撮れるようになった。
 ……が、『あぶくま』もやっぱり揺れているので、撮るのに夢中になっていると結構危ない。


 訓練展示。
 赤い矢印はたまたま写った対潜爆弾。




 ブルーインパルスは12日より演目が3つ多かった。
 さくらの後にダイヤモンド隊形と背面、レインフォール(違うかも)が追加。
 でもよく考えると、動いている艦艇の上で長時間演技をやり続けるってかなり難しいんじゃないだろうか?
 地上みたいに目標があるわけでなし、自分たちだけでなく艦艇の移動も計算に入れて演技しなくちゃならないし。
 ということで本番はおしまい。
 総理の長くてつまんない話を聞いた後、港に帰ることなる。
 ところで、観艦式が終わったのは14時半だが、『あぶくま』が入港するのは17時。
 この2時間半の間を埋めるべく、艦内でいろんな企画をやっていた。

 恒例、速射砲の動作展示。

 恒例、ファッションショー。
 このほかにもCIWSの動作展示や、紐の結び方やをやっていた。
 大きい艦ではないので音楽隊も乗せられないし、『ちはや』とかみたいに珍しいものがあるわけでもないので、手作りで楽しんでもらおうと頑張っているのが見えた。

 そんなこんなで夕日の頃に横須賀に帰港。

 ふと見ると、半ケツで横浜港に向かう『おおすみ』が遠くに見えた。後ろは風の塔。
 もうどのぐらい離れているんだか分からない。

 ひとあし先に仲良く入港していた『うらが』と『ぶんご』の姉妹艦。

 後ろから入ってくるのは『てんりゅう』と『とね』。

 すでに日の入りも近い。
 艦尾では旗降ろしの準備。

 そして入港。
 お疲れ様でした。
○おまけ

『あぶくま』の艦内図「あぶくまっぷ」。
 ネーミングが秀逸。

黒い竜見てきた

 中の人の知人がそうりゅう型潜水艦を見せてくれるというので、行ってきた。

 そういえば今日も一般公開だった。自分がもう先週行っちゃったもんだからすっかり忘れていた。

 しかし、実は観艦式に参加予定のオーストラリアとフランスとインドと韓国の艦も公開していた事を後から聞いて愕然とする。
 なんてこったい! 韓国の艦なんて、このご時世だからこの機会を逃したらいつ見れるか分からないじゃないか。韓国ははっきり言って好きではないが、それと艦への興味は別だ。

 ……まあ、知らなかったものはしょうがないので、気を取り直して潜水艦を見ることにする。
 今回見たのは真ん中の『こくりゅう』。今年の春にできたばかりのピカピカの艦。
 ちなみに手前は『うずしお』、一番向こうが『ずいりゅう』。
 ちなみに潜水艦は機密性が高いので、中に入る時はカメラの類いはスマホや携帯も含めて全部預けることになる。
 そして潜水艦があるの米軍基地の中、しかも修理ドックとかがある場所なので(イージス駆逐艦がドライドックで艦首のソナードーム丸出しにして修理してたりする)勝手に写真は撮れない。
 というわけで写真はこれだけ。
 中はおととし見た『ずいりゅう』と同じ構造。スターリングエンジンを積んでいるので空間が圧迫されてとにかくきつきつ。
 そういえば初めて知ったんだけど、最近は聴音ソナー、耳で聞くだけじゃなくて、魚群探知機みたいにソナーがとらえたものを画面に表示できるようになってるんだって。
 確かに、魚群探知機が実用化できてるんだから、それと同じことを潜水艦のソナーでできない事はないな。
 原理は全然違うけど、映画の「ローレライ」でやってた「目を持つ潜水艦」て現実になってたんだ。

ちはやでコンタクト壊してきた

 観艦式第1回事前公開に行ってきた。

 乗ったのは『ちはや』。
 土曜日に一般公開で見に行ったやつ。
 実は『ちはや』には観艦式でずいぶんお世話になっていて、乗るのはもう3回目ぐらい。

 出航は8時半ごろ。隣の『くろべ』が先に出る。
停泊している時だけ掲げる国旗を、「出航よーい!」の声と同時に引き下ろす女性隊員。

 後から追いつくからねー。

 そして『ちはや』でも出航準備。ウィンチでロープを巻き上げている。
 大抵の護衛艦はこのあたりは手作業なので、かなり珍しい。

 タグに引かれたり押されたりして出航。

 あたりで警戒していた処分隊ボートが『ちはや』を追走し始める。港を出たあたりまでついてきた。

 ベイブリッジくぐるよ-。

 天気はいいのだが、横浜港から東京湾に出ると結構かすんでいる。
 霞の中を行く護衛艦とかタンカーとか。

 でも、浦賀水道を出たあたりでクリアになり始めた。
 天気も良いし、これはいい観艦式日和になるかも。

 と思ったが、風もやたらと強くなってきた。
 おまけにうねりが出てきて、写真を撮るといつも以上に斜めになってる有様。

 航行しながら少しずつ隊列を整えにかかる。

 そして向こうから受閲部隊が見えてきた。

 ……と思ったらいきなり『ちはや』の位置がずれる。
 何? 風が激しくて合わせられなかったの?

 とりあえず元に戻って観閲開始。








 少々荒れ気味なので、LCACが煽られてとっても大変そうだった。
 最後の2枚は米軍のP-8Aポセイドンと、MV-22オスプレイ。
 ここで目が乾燥したらしくて、カメラに当てていた左目からコンタクトが落ち、拾おうとしているうちに割ってしまった。
 まあ左目は予備があるからいいけど、2万円したんだよねこのコンタクト……。

 観閲が終わると、例の大回頭。

 方向が変わると富士山が見えた。

 回頭中の頂点から見ると、こんな感じ。
 回頭を終えると今度は訓練展示。
 まずは『しまかぜ』の礼砲。

 煙が輪っか。
 いつもは3発ぐらいしか撃たないのだが、今回は5発も6発も撃っていた。

『きりさめ』『さみだれ』『おおなみ』の機動展示。
 あまりに地味なので富士山を入れてみた。

『ずいりゅう』と『こくりゅう』の急速浮上。

 相変わらず大変そうなLCAC。

 なんかゴジラが上陸狙ってる図みたいな写真になった。

 ミサイル艇の高速機動とフレア発射。
 ここでも、いつもは1発しかやらないのに3発同時発射の大盤振る舞い。

 そして疾走してくるミサイル艇。

 P3Cと対潜弾発射。これも5~6発やったか。
 水中で爆発する度に、艦にちゃんと音が伝わってくるのが面白かった。

 フレア。60発も投下するのでいつまでたっても終わらない。
 そして最後はブルーインパルス。



 メニューは隊形を変えての航過飛行3種に360度の円を描くF15とかが良くやるやつ、さくら、ハートの5種。
 1~2度航過で終わりかと思ってたらかなり長い間の展示で、しかも、どうもこの時間を作るために輸送艦の給油とか、US-2の離着水とか、いくつかの展示が削られた感じもある。
 海自最大の晴れ舞台に話題をさらわれかねない空自のブルーを呼んだだけでもすごいのに、そこまで時間をかけた展示をやらせるとは思わなかった。
 これで展示はおしまい。
 後はそれぞれの港に帰るだけ。

 波が高い上に高速航行を始めたので、甲板で波しぶきをかぶって濡れる人が続出してた。

 途中、観音崎から21発の礼砲。
 これも初めて見た。

 第一海堡の横を通り過ぎる艦隊。

 やや遠い横浜新港に帰る『ちはや』に先を譲って下がっていく『いずも』。
 ブルーのために展示が削られていたけど、やった物については全部前回比2~3倍ぐらいにボリュームがアップしていて、意外性が結構あった。
 ただ、パンフがA4ペラを4つ折りに大幅ボリュームダウンしていてがっかりした。京急にラッピング走らせるぐらいなら、こっちに予算使えばいいのに。
 ラッピングは期間が終わったら消えるが、こういうパンフとかは長い間参加者の手元に残るものなんだし、贅沢しても罰は当たらないと思う。
 いや、この方が持ち運びしやすくていいんだけどさ。

艦曜日

 すみません、一般公開に行ってきましたが、寝てしまうので改めてアップします。
 復活しました。
 観艦式が18日なので、今日からその前座のフリートウィーク。
 1週間に渡って艦艇一般公開やらコンサートやらいろいろ行事があるのだが、とりあえず一般公開に行ってきた。
 一般公開をやっているのは、横須賀の総監部と横浜の大桟橋埠頭、新港埠頭、木更津の3ヶ所。
 木更津は遠くて無理なので、横須賀と横浜に行ってきた。
 10時開始で横須賀についたのは10時半ぐらい。
 公開されているのは『きりしま』『むらさめ』『あたご』『てるづき』。
 手荷物検査のからみで若干の行列はあったが、まあスムーズに入れたので、これなら1時間もあれば見れるだろうと予想(その時は)。

 今回は『おおすみ』などの輸送艦の公開がないので、陸自の車両は地上で展示。

 そして吉倉桟橋には、満艦飾のおめでたい感じで並んでいる艦。
 そういえば、最近の公開は総監部の隣の逸見桟橋でばっかりだったから、こっちへ来るのは久しぶり。

 うん、意外とすいてそうだ(とこの時は思った)。

 ところが、艦に乗るあたりで行列にひっかかった。
 乗る時だけでなく、乗ってからも延々並んでいる。どうやら目刺しで停泊している『きりしま』『むらさめ』『あたご』の3艦全部の見学コース全てが行列になっているらしい。
 例によって艦橋経由コースが混んでいるのかと思ったが、今回艦橋を見せているのは『むらさめ』だけだし、『むらさめ』で艦橋コースを避けて先行した人も、また『あたご』で行列する羽目になっている。
 見てると、通路や階段が細くて人がたまってしまったり、退艦コースの途中にパンフにスタンプを押すコーナーがあって、並ぶ人が間違えてたりとか、そういう細々した要因が重なって、この大渋滞になっている模様。
『むらさめ』以外の公開場所は、例によって上甲板だけなので、結局、3つの艦の甲板を延々行列しながら歩いてきただけに終わった。

『きりしま』の艦橋と砲塔。

 なんか、柴崎コウが名付け親の訓練用人形らしいですよ。

『むらさめ』の艦橋と砲塔。

 そして3艦に渡って延々と並ぶ人、人、人……。
 こんなの初めて見た。

 正面から撮ると艦橋が砲塔で完全に隠れてしまうので、斜めから撮らざるを得なかった『あたご』。

 米軍基地にはこないだやってきた『ロナルド・レーガン』がいる。
 ジョージより少し艦橋が大きいのかな?

 溺者救助待機をしている水中処分隊の人たち。
 ご苦労様です。海に落ちてもすぐに助けてもらえると思うので安心していられます。

『きりしま』になんだか外国の旗を掲げていると思ったら、昨日、観艦式に参加するためにオーストラリアの艦が来たので、『きりしま』がホストシップになっているそうな。

 次に隣の桟橋の『てるづき』を見る。
『てるづき』は2年前、おニューで横須賀に配備された時に見に行っているのだが、あの時ピカピカだった艦内も、ずいぶん使い込まれた感が出てきている。
 これで展示は終わりだが、今回は吉倉の桟橋全体が開放されていて、公開してない艦も近くに行って眺めることができる。
 件のオーストラリアの艦が端っこのほうに泊まっていたので、そこまで行ってみた。

 公開されていない3隻。左から『くらま』『おおなみ』『いかづち』。
『くらま』は今年も総理のお召し艦。しかし中の人もまさか自分たちの艦の名がマメルリハについているとは思うまい。

 隅っこにやっぱりおめでたい感じで泊まっていた特務艇『はしだて』と多用途支援艦『えんしゅう』。
 なんかどちらもぼんやりした種名だが、ぶっちゃけ『はしだて』は迎賓艦、『えんしゅう』は小さいけど力持ちなので、訓練の支援とか動けなくなった艦を引っ張ったりとか、そういういろいろ縁の下の力持ちをやる艦。

 これはオーストラリアの艦『スチュアート』。謎のタータンチェックの艦名がオシャレ。
 中の人はイケメンが多かった。

 フリゲートなのであまり大きくない。というかこんな小さな艦で赤道越えてはるばる日本まで来るとかすごい。

 こっちは『くらま』。かっこいいなあ背負い式砲塔。
 でも観艦式参加は今回が最後だって。まだ見ていない人はじっくり見てくるといいよ!

 これで横須賀はひととおり見終わったので、ヴェルニー公園からダイエーに抜けて、お昼を食べたら横浜に向かうことにする。
 ヴェルニー公園は秋のバラが見頃だった。艦艇に興味がなければバラを見るといいと思うよ。
 というわけで横浜に到着。
 ここでは、大桟橋で『いずも』、新港埠頭で潜水艦救難艦『ちはや』と訓練支援艦『くろべ』を公開しているが、絶対大混雑しているに決まってる『いずも』はもう見ないことにして、『ちはや』と『くろべ』へ行く。

『ちはや』。この艦も何度か見てるけど、いつ見ても大きい。

 RSV。沈没した潜水艦の救助用潜水艇なんだけど、何も知らない人からは『しんかい6500』と間違えられていた。
 でも実際、作ったところは同じなんじゃないかな。こういう技術持ってる所は限られてるし。

 むきになって砲塔ばかり撮っている気がしてきた。

 そしてやっぱり行列。ここは『くろべ』の後甲板。もうなんかどうでもいいや。
 上の方についてる窓のある場所は、標的の発射を管制する場所(だと思う)。
『くろべ』は訓練支援艦なので、他の艦と違ってそんな設備ももっている。ちなみに多用途支援艦と違うのは、「多用途」ではなく艦艇の訓練のサポートに特化しているところ。

 そしてこれが標的。「チャカ」という冗談みたいな名前。

 親子みたいな正面顔。
 当初の予定ではこれで帰るつもりだったのだが、『ちはや』でばったり出くわした友人が、隣の海保基地の一般公開をやっていると言うので、くっついて行ってみることにする。

「HAHAHA!」とか笑ってそうなマネキン。
 なんか何年か前にも撮ったような気がするなこれ。

 海上に流出した重油とかを乳化させる薬剤を散布する装置。使用時には長いアームをつけて、ヘリから吊して広い範囲に撒くらしい。
「農薬散布みたいなもんですか?」と聞いたら「仕組みとしては同じですね」だって。

 散布装置に夢中になっていたら、ヘリがやってきてしばらく低空で停止した後、ものすごい勢いで去っていった。
 なんでも今日は体験航海もやっていて、その時海難救助の展示をしたヘリがご挨拶に来たものらしい。

『しきしま』。核燃料運搬船の護衛につくので、内部は極秘の謎の船。
 こんな近くで見たの初めて。

 芋虫みたいでかわいい救命ボート。
 地味だけど、あまり見たことないものばかりで結構楽しかった。
 そういえば、会場に、開いたノートパソコンを器具で支えていろんなものをくっつけた、眼鏡に鼻マスクの明らかに異様な雰囲気の人がいて、海保の人からも少なからぬ警戒の目を向けられてたけど、聞いたら前にどこかの法要でドローン落としたり、どこぞでドローン飛ばして警察につかまったりしてニュースになってたあのニコ生主とのこと。
 こういうの実況してもお金になるんだろうか?

 ふと大桟橋を見たら、くじらのせなかと一体化して超巨大空母みたいになってる『いずも』がいた。
 そして帰りはまたシーバスで横浜駅まで。

『いずも』の尻が見えてる。
 

 これは『ちはや』と『くろべ』の尻。

 今回は『いずも』に大桟橋を譲って瑞穂埠頭に停泊している輸送艦『ときわ』(左)と補給艦『ましゅう』(右)。
 輸送艦の一般公開は毎回楽しみなので、公開しないのはちょっと残念。
 せっかく横浜に行くんだし、また買い物でもしようかと思ってたんだけど、気付いたら最初から最後まで船三昧になっていた。
 横浜はフリートウィーク以外にもいろいろイベントやってたので、一般公開の後はそっちに寄っても楽しいと思う。
○おまけ

『ちはや』のSRVにこんな表示があった。
 言いたいことは分かるけどその表記でいいのか。

もう1回富士で火力演習見てきた


 えーと。
 なぜ私はこんな所にいるのでしょう。
 ……実は、知人が行けなくなったからと突然総火演のチケットを寄越してきたのだった。
 しかもなぜかA・B席の紫券(一般人向け準VIPと言って良いチケット。これより上は国会議員とかしか入手できない)駐車場つき。
 ある所にはあるものだが、正直、人間様は免許を持っていないので、駐車券付きをもらっても恩恵はないし、そもそも総火演なんてそう何度も見るもんじゃないだろうと思うのだ。
 だが、無駄にするのもちょっともったいないし、何よりこれだけ行っていながら、人間様は本番を見たことがないのだ。
 紫券なら席は確保できていると考えていいだろうし、まあ1度ぐらいはアホな事をやってもいいだろうと行ってきた。
 

 本番なので始まる前にちゃんと偉い人が来る。これは陸海空各幕僚長。
 左:青い迷彩は空自に見えるが実は海自幕僚長。
 右:こっちが本物の空自幕僚長 

 そして旗を翻して中谷防衛大臣が登場。
 これ以外にも国会議員がゾロゾロ見に来てキャッキャはしゃいでいる。
 近くの人が「国会では居眠りして、こうやって遊びには熱心に来て、良いご身分だね」と皮肉ってたが内心ちょっと同意した。

 カメラは一応持ってくだけのつもりだったのだが、天気がいいのでついつい撮ってしまう。
 とりあえずは木曜日となるべく撮り方を変えてみた。

 これは複数の火砲が1秒ずつ砲弾が炸裂するタイミングをずらして、わかりやすく弾道を見せてくれている奴。
 ちゃんと最後に地面に着弾するのが芸が細かい。

 火砲が終わって撤収する皆さん。

 多分迫撃砲かなんか。

 すごいわかりやすく撃ってる中距離多目的誘導弾。

 爆発すると一方向にだけ散弾をばらまく指向性散弾と、それを食らって一瞬にして割れる風船。

 これもすごくわかりやすく発射されてる対戦車ミサイル。

 射撃を実演した後、突然見たことのないオレンジの旗を出してとまってしまった96式装輪装甲車(多分)。
 故障という意味らしい。この後そろそろとまた観客から離れた方に去っていった。
 木曜日にもなんか弾詰まり起こしたのがいたが、大丈夫か。

 気を取り直して、観測ヘリOH-6(空飛ぶ卵とか呼ばれてたりするらしい)と対空自走高射砲。

 74式戦車。

 90式戦車。
 ちなみに昨日、砲の部品がなぜか後ろの観客に当たるという謎の事故を起こした120ミリ砲を搭載する10式はここでは出てこなかった。

 連写してると発射タイミングがずれてるのがすぐ分かってしまう。
 前段はここまで。
 そういえば木曜日に空挺降下がなかったのは天候のせいかと思っていたら、改めてプログラムを見たらそもそも今回予定に入ってなかった。

 15分休憩。その間音楽隊が演奏中。

 休憩中にせっせとご挨拶に励む防衛大臣。

 そして後段開始。
 今回もテーマは「敵が我が国の島嶼に攻めてきて上陸をはかったので、陸海空全自衛隊の統合運用で殲滅する」というもの。
 通常、偵察、対地攻撃役としてF2が来るのだが、雲が低いしパネルで映像をやり始めたので、これはまた来ないのかと思っていたら……。

 来た!
 すごい低空を飛んでいったが、速いのでこれが精一杯。

 で、海自と空自と陸自の対艦部隊が頑張ったにも関わらず、敵が上陸して陣地を構築しちゃったので、ヘリで偵察部隊を送り込むことにする。
 情報収集用のOH-6にエスコートされて登場するUH-1。例によってバイク積んでる。

 バイク出まーす。

 次は偵察用歩兵を送り込む。
 今度はアパッチに護衛されたUH-60が飛んできた。

 あっという間に人を下ろして飛び去っていく。

 左:今度は偵察用車両を積んだチヌーク。土埃すごい。
 右:チヌークが車両を出す間、機関砲を発射して敵を制圧し続けるアパッチ。

 さらにもう1便チヌーク。今度は補給物資を積んだ車両が出てくる。
 これ去年はなかった新しい展開だな。

 ずらりと並んで警戒する87式偵察警戒車。
 その後ろを別の87式偵察警戒車が敵陣に潜入するために走り抜けていく。

 戦車……ではなく89式装甲戦闘車。

 偵察の結果、敵側に戦車が確認されたので、装甲戦闘車に代わって74式戦車が行動開始。続いて布陣する90式を援護する。

 90式も負けじと砲撃。
 ちなみに昨日の事故の影響で120ミリ砲を封じられた10式は、一応登場してドリフト走行した後、訓練用の模擬弾をポンとか音をさせて撃っただけだった。
 ちょっとかわいそう。

 そしていよいよラスト。
 敵の完全制圧に向けてあらゆる車両がつっこんでくる。

 ちょっと珍しいフレア発射の瞬間が撮れていた。
 よく見ると砲ではなく、車体の両脇から発射している。

 写真には小型機しか写っていないが、この後にチヌークが続いている。
 おつかれさまー。
 やっぱり天気のせいか、航空関係を中心に木曜日よりプログラムの量が多かった。
 そして、いつもは夜間演習の準備のためにここで引き上げなくてはならないが、今日はその必要がないので好きなだけいていいのだ。
 ひゃっほう。

 とはしゃいでいたら、唐突にオスプレイがやってきた。
 なんでも米海兵隊の好意で、特別に展示をしたらしい。
 なんというか、陸自導入を前にアピールに一生懸命という気がする。


 敬礼する人、しない人。全て終わって思い思いに帰っていく車両の皆さん。
 噂では、ここで各車両が自分の隊ののぼりとか振りながら賑やかに去っていくとのことだったが、そんなことはなかった。自粛かな?
 それにしても74式の中の人すっごいいい笑顔だな……。

 ところが、全て車両が去った会場にぽつんと1台だけ残る10式が。
 よく見ると右の履帯(キャタピラ)がはずれている。一体どうしたというのだ。

 どうやら動ける状態ではないらしく、しばらくすると戦車回収車が近寄ってきた。
 これはまさかのリアル戦車回収が見れるのかも!? といきなりテンションが上がる。
 いや自衛隊的には、昨日の砲弾破片事案に続いてこれとかもう踏んだり蹴ったりなんだろうけども。


 一旦元通りにはめ込むことにトライしているようで、何やらいろいろと作業をしている。
 だがどうも思うようにならないらしく、なかなか作業が終わらない。
 実はここは午後からの装備品展示会場でもあるため、10式が動けない間は準備ができない状態になっている。



 はかどらないまま時間だけが過ぎ、どうやらもう見切り発車で準備を始めることにしたらしく、ヘリが次々と展示品になるために着陸し始めた。


 展示品の地上車両も会場入りしてくるが、まだ10式は動けない。

 とうとう、履帯を完全に外して後ろにくくりつけ、本体は回収車に牽引されて出ていくことになった模様。

 はずした履帯をひきずりながらドナドナされていく10式。
 乗員の人は気の毒としか言いようがないが、これはこれでめったに、というかまず見られない風景ではある。
 しかし今年の総火演は何かとトラブル多すぎるな。一体どうしたんだろうか。

 ようやく空いた場所に、車両が大急ぎで展示されに駆けつける。

 準備完了(まだ端っこが終わってないけど)。

 恒例、ジャンプ台の下のアヒルちゃん。

 と、それに群がる人々。

 まあとりあえずさらっと撮っていく。

 整備班長(多分)がヘリパイにコントみたいに話を振りながら説明してた。
 ちなみにパイロットはUH-1に乗って5年目、独身で給料たくさんもらってるそうで。



 とりあえずいろいろ。
 楽しみにしていた展示だったが、人が多すぎるので早々に会場を後にしてしまった。
 そして、自衛隊の人たちのまじめな一生懸命を見た後、好きあらば列に割り込もう、電車に人を押しのけて乗って座ってしまおう、とにかく楽をするために人を出し抜こうという、人間の暗黒面を見ながら数時間かけて帰宅するのは、半端なくHPとMPを削られる事ではある。

富士で火力演習見てきた

 今日は総火演予行を見に行きましたが、寝落ちするため明日アップします。
 復活しました。
 というわけで、総火演予行の日なのだが……。

 雨でーす。
 なんかもうまた嫌な予感しかしないが、とりあえずはこんなこともあろうかと、前日行った北富士駐屯地の売店でこんな物を買っておいたのだ。

 45リットルゴミ袋とジップロックの袋。
 使い捨てレインコート(上下)に加えてこれさえあれば大抵のことは何とかなる。
 幸いなことに、時間がたつにつれて雨は小雨になっていったので、、4年前みたいな悲惨な総火演は免れた。
 でもカメラを出したりしまったりが面倒くさかったので、写真はあまり撮ってない。

 いつもの富士山。
 毎回何でもないように載せてるが、実はいろんな場所からいろんな種類の火砲が、このタイミングで同時に爆発をするよう厳密に計算をしながら撃ってきている。
 例えて言うなら、軽トラとワゴンとBMWとタンクローリーが横一列に並んでぴたりとタイミングを合わせてカーブを曲がるみたいな感じ?

 泥んこの中で大変だ、と思ったが、よく考えたらいつもこのあたりは土埃防止のために散水車で地面をぐしょぐしょにしているので、晴れていようが雨だろうがあまり変わらないのであった。

 雨のせいか、いやに低い場所で射撃をしている。
 しかし結局この日は出てきた航空機はコブラとアパッチ、OH-6だけで、海自のP3Cと空自のF2はもちろん、空挺降下もチヌークによる偵察部隊降下もなかった。
 あまりにいろいろ省略されたので運営は混乱気味だったらしく、特に後段で展示と展示の間が妙に開いたりナレーションと実際の内容が違っていたり、かなりグダグダな展開となった。
 ちなみに90式が1台、弾詰まりを起こして発射できないまま、危険を避けるためか別行動で観客から離れた場所に去っていったけど、この後どうやって弾詰まりを解消したのかちょっと興味ある。

 後ろの戦車の発射炎が反射してお尻が赤い10式。
 これはこれで珍しいかもしれない……。

 派手に田んぼを耕す10式。

 なんだか微妙な感じの砲口炎。
 こんなのを撮ってしまうと段々むきになってきて、この後しばらく砲口炎ばかり狙うようになる。

 小銃射撃で燃え上がる標的。
 さすがに小銃で火はつかないので、何かしら燃えるような演出上の細工が入っていると思われる。

 そして撃った後はぞろぞろと茂みの中へ消えていく。

 みんな大好き地雷処理車の勇姿。

 そしてついに完璧な砲口炎が撮れる瞬間が来た!
 これを得るために何千枚無駄な連射をしたことだろうか……。
 長かった……。

 これも撮れた! と思ったら戦車のほうで発射のタイミングが合ってなかった写真。
 私は悪くない。

 最後のフレアは通常通りだが……。

 ヘリはこれだけしか参加していなかった。
 でも後で会場周辺をチヌークとかが飛んでたのを見たので、一応待機はしていた模様。
 そして夜間だが、もう写真が撮れないことが分かっているので今回は見るのに徹した。
 来年機会があったらpen miniで試してもいいかもしれないけど。

 一応照明弾試射だけ撮っておいた。
 まだ周囲が明るい時なのでピントが合わせやすい。

 今回の席は観閲官席の隣だった。
 ここに本番当日は総理が座る、らしい。
 この時は富士学校長とか東部方面総監とかが座ってた。その後ろには政務官とか、多分コネでこの席ゲットしたんだろうなと思われるなんかへこへこしたヒゲのちゃらいのとか。
 時ならぬ名刺交換会になってた。