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山梨で駐屯地見てきた

 毎年恒例の総火演研修。
 今回は北富士駐屯地に行ってきた。

 ブリーフィング資料に書いてあった北富士駐屯地トリビア。
 北富士駐屯地はその名の通り富士山の北側山梨県にある。
 山梨県が誘致運動をしてやってきた県内唯一の駐屯地らしい。
 主な部隊は特科(火砲)部隊。他にも訓練評価部隊なんかがある。
 ちなみにここの特科部隊は、礼砲の専門部隊でもある。

 火砲のしくみ。
 要するに直接見えない目標を、ヘリや潜入部隊の偵察で位置を特定して座標を連絡すると、そこに砲弾を叩き込むという感じ。

 そして実演してくれる。
 これは偵察から入ってきた位置情報を火砲側に伝える上の資料で言えばFDC。
 担当してたのは女の子だった。

 155ミリ榴弾砲入場。

 いつも思うんだけど、ロープで引っ張って砲身を回すこの手作業感が好き。

 両足を開いて……。

 展開完了。
 今回は発射も動画で撮ってみたのだが、Youtubeのパスワードを忘れたので後日アップします。

 砲弾。
 割と何でもない感じでに持ってるが、40キロだって。

 炸薬。左が練習用、右が実戦用。
 布のように見えるが実際に布。わかりいやすいよう模式的に作ったものかと思ったら実物もこんな風らしい。

 照準を合わせてるところ。


 昔の戦車や火砲が展示してある。
 資料館もあって、山梨の陸軍に軍人に関する資料が置いてあった。

 今回は将官が同行していたので、こんな風にラッパと捧げ銃でお迎え&お見送りしてくれる。
 こぢんまりしていたけど結構な数の火砲があって、ずらりと並べて訓練してたりしてなかなかの迫力だった。
 ちょうど高校生だか中学生だかがテントを張って体験入隊中だった。体験入隊もいちどやってみたいんだよね。

横須賀で船いずも見てきた


 これは朝の定位置から人間様を伺う鳥いずも。
 よこすかYYフェスタに行ってきた。
 今回、艦側のスケジュール次第で『いずも』か『きりしま』のどっちかになると聞いていたので、『きりしま』だったら何度も見てるしどうしようかと思ったのだが、なんとか『いずも』で頑張った模様。

 10時開始で9時50分頃に行ったら案の定数百人並んでいたが、今回は手荷物検査とかの手順がかなり洗練されていたので、それほど待たされた印象はなかった。
 中の人の話では、観艦式に向けていろいろと試してみているんだそう。
 とはいえやっぱり30分ぐらいかかったけど。

 格納庫。奥に人だかりがしていてなんだろうと思ったが、この謎は後で解ける。

 降臨感のあるエレベータ。これは乗るの初めて。
 もうなんか、待っている間も周囲からわくわく感があふれ出していて、その雰囲気が楽しい。

 ちょっと角度がかっこつけてるCIWS。

 潜水艦が湯気吐いてた。

 こうやって人間がいっぱいいると、改めてでかいと思う。

 デッキサイドエレベータの上にあった機体。多分訓練用ではないかと。
 このエレベータに乗せてもらえるのはいつのことか。

 隣の人が「旗がある方が写真かっこいい」と言っていたが、確かに、グレー一色の中に赤と白の自衛艦旗が入ると一気にお互いが引き立つね。

 ちょっと角度がかっこつけてるSeaRAM。
 実はエンブレムもあるらしい。

 隣の建物の上から偉い人がこっちを見ていたので撮ってみた。
 総監……ではなさそうだな。幕僚長かな?

 降りる時通路に出没してすごい受けてた人。

 格納庫のドアを開けたり閉めたりする展示をやっていた。
 よく考えるとなんのことはない引き戸の開け閉めなんだけど、でかいし滑車が上下してるしで、かなり面白い。

 そして格納庫の奥の方にいた人だかりは、グッズ販売の列だった。
 勢い余って並んじゃったが、入る時より長時間待った気がする。

 暇つぶしに撮った格納庫の隅っこ。
『ひゅうが』にはこんなでっぱりなかったなと思っていたら、デッキサイドエレベータの分がここで内側に張り出してるんだって。
 こうやって見ると、結果として微妙なデッドスペースができちゃってる感があるな。

 多分この顔ハメ自家製。
 海自はどれほどの才能の持ち主がいるのか。

 中に乗れるのですごい人が並んでたSH-60K。
 今回、公開は『いずも』1隻だったので、海自はこれでおしまい。
 この後はヴェルニー公園の屋台村を通って軍港めぐりのミニクルーズで、三笠公園の第2会場に行くことにする。
 でも屋台村は混みまくっているので、お昼は近くのダイエーで食べた。

 左側がずーっと屋台村になってる。
 ここは旧海軍の岸壁を公園にしてるので、海側から見ると船を陸上に上げるためのすべりとか、小型艇をつけるためのちょっとしたでっぱりとかが今も残っている。
 せっかく残してるんだから、こういうのもきちんと見せると面白いと思うんだけどね。

 待ってる間にやってた機動艇の暴走機動展示。

『いずも』の尻。
 そういえば尻をちゃんと見たことがないのに気付いた。
 あまりにでかいので、尻のほうまでわざわざ行くのが面倒くさいんだな。

 米軍は『ジョージ・ワシントン』が帰っちゃったので閑散としている。
 説明のお兄さんが、ここには『ミッドウェイ』『キティホーク』『ジョージ・ワシントン』、そして今度来る『ロナルド・レーガン』の4隻の空母が来てるって言ってたけど、『インディペンデンス』を忘れてるぞ。
 確かに影薄いけど。

 信濃ドック。イージス艦を大規模整備中なので、手前に別の船(というか、古い船を利用した宿泊施設)を置いて目隠しをしている。

 でも見えるんだけどね。

 消磁所。
 普段の軍港めぐりでは必ず触れるひとつの目玉の場所なのに、今回はなぜかスルーした。

 米軍基地を回り込むようにして三笠公園へ向かう。
 確か下士官クラスの独身者用のアパートと聞いた記憶がある。

 三笠が見えてきた。
 この少し前で、船に驚いたらしくトビウオが1匹飛んでテンションが上がった。飛ぶトビウオ初めて見たよ!
 誰かがオモチャの飛行機を飛ばしたのかと一瞬思ったぐらい、シルエットがきれいに航空機だったよ!

 こうやってみると、艦の大きさに比べて砲が不自然なぐらい大きい。
 というか、砲と艦橋が近すぎる。撃ってる時は音とか爆風とか、結構困ったんではないだろうか?

 で、三笠公園の第2会場。
 入った途端にいきなりこれで反応に困るが、とりあえず乗ってはみたい(でもちびっ子専用だった)。

 明治の艦の前で日産やトヨタが最新車を展示。

 ユンボでスーパーボールすくいをしたり、作業員の服を着て実機に乗って記念撮影ができたりする土木組合の展示。
 ものすごく乗りたかったのだが、これも小さいお友達専用だった……。
 小さいお友達うらやましすぎる。


 パトカーと消防車と救急車。


 自衛隊もいた。
 糧食は写真を貼ってあるのでダミーかと思ったら、本物を持ってきたが開けられないのでわざわざ写真を貼っているんだそうな。
 律儀なのか何なのかよく分からない。

 普段あんまりしげしげ見ることのないゴミ収集車。
 へえこうなってたんだ。

 京急バス。
 中にも乗れたが、ここで乗る必要性をあまり感じなかったのも確か。


 そして水道局災害二輪調査隊のバイクパフォーマンス。
 これが見たくてわざわざ三笠公園まで来たのだ。

 非常用貯水タンクから水を出してみせるパフォーマンスの隣で、給水用ホースが破損して水が噴き出しているという惨事。

 かっこいいなあ。
 ちなみに、バイクのサイズは250ccと50ccの2種類。そういえば自衛隊で展示してた偵察用バイクも250cc。
 うん、楽しかった。
 曇っていて適度に風もあったので、それほどきつくなくて楽だったし。
 で、帰りに横須賀中央まで歩いたのだが、途中の三笠ビル商店街で豊川稲荷を見かけて寄ってみる気になった。
 実は一度も行ったことなかったんだよねここ。
 この商店街を通る時って、大抵他に行く場所がある時だし。 

 そしてこの階段にいきなりくじけそうになる。

 何とかたどりついた。小さなひとけのない神社(とお寺)だが、割と有名スポットなのかぽつぽつ人が上がってくる。
 山の斜面に建っており、昔は相当良い見晴らしだったのだろうが、今は正面に高層マンションができてしまい見る影もない。
 まあそもそもこの高層マンションが、低層の建物群の中にいきなりどーんと突っ立っていて、美観もなにもあったもんじゃないのだが。
 なんでこんなの許可する気になったんだか。もともと割と金でなんでもありの市政ではあるんだけど。

 地面が遠い……。
○おまけ

 横須賀の円ドル相場はかなり円高。

トルコの船見てきた

 すみません、トルコの『ゲディズ』を見に行きましたが、寝落ちしてしまいくじけました。
 復活しました。
 というわけで、来日しているトルコのフリゲート『ゲディズ』を見てきた。
 この一般公開も、エルトゥールル号125周年記念の一環。

 10時から公開で朝9時半過ぎに行ったら、もう100人ぐらい並んでいた。
 人数としてはたいしたことがないが、今回、実は一般公開されているのは『ゲディズ』(とホストシップの『たかなみ』)だけで、埠頭そのものは関係者以外立ち入り禁止。
 なので、『ゲディズ』に乗るためには、埠頭を管理している港湾事務所の名簿にひとりひとり名前や住所を記入しなくてはならない。
 そのため列がなかなか動かない。
 とりあえず、暇なので超オシャレっぽいビル群なんか撮ってみたりする。

 やっと埠頭に入れた。でもこの後さらに『ゲディズ』の乗艦名簿に再び名前を書くという作業が待っている。
 とりあえず、再び暇なので『ゲディズ』を撮ってみたりする。

 ついでに『たかなみ』の尻。

『ゲディズ』のエンブレム。
 海外の艦はみんなこんな風に誇らしげにエンブレムを掲げているのがうらやましい。
 そして結局乗艦するまで1時間ぐらいかかった。
 

『ゲディズ』の乗員が、見物客が連れてきた赤ん坊をすごい嬉しそうに撮っていた。
 このベビーカー、こういう所までベビーカー転がしてくるんだ……と思って見てたんだけど、この風景にちょっと心穏やかになった。
 長いこと家族と離れている人もいるんだろうね。

 自衛隊だと通行路に絶対こんなものは置かないのだが、トルコ海軍は全く気にしない。

 ハープーンミサイル発射装置。だと思う、多分。
 艦内では15人ぐらいが1グループになって、英語ができる(日本語はできない)乗員がゆるーく引率する形で見ていくのだが、その乗員の人がハープーンと言ってた。
 これだけだと非常に淋しいが、よく見たらこのすぐ後ろに別途あのマス目になってる垂直ミサイル発射装置もあった。

 艦首から上甲板と艦橋。
 トルコ海軍は西側系なので、装備とかアメリカの艦と変わらない。

 艦内通路。フリゲートなので狭い。
 至るところに掲示や表示があるのだが、全てトルコ語なので全然読めない。
 書いてある事が全く、100パーセント理解できない世界というのはなかなか経験する機会がないので、これはこれで楽しい。

 なぜかトルコ語と英語がごちゃまぜになってるヘリの説明。
 ああ、意味の分かる言語ってすばらしい。

 左:いつもの艦橋の窓から。
 右:艦橋の計器類。多分この艦結構古い。

 伝声管かと思ってたんだけど、メモや書類をここに落とすして艦長室に送るんだ(でも古い物なんだけどね)って説明された。
 本当にそうなんだろうか? と思いつつも、伝声管は上開きだった気がするのでよく分からない。

 チャフ。

 艦橋の後ろには広い広いスペースがあった。
 思うんだけど、どんな物でも高層ビルと青空がバックに入ると、なんとなくオシャレっぽくなる。

 警備の人と銃火器用の距離を測る装置(らしい)。
 警備の人は客寄せのコスプレではない本物。実は英語が良く分からないらしいけど、一生懸命愛想良くしてくれて、好きなだけ写真を撮らせてくれる。
 というか乗員は全体的にフレンドリーでまじめな人が多い。質問すると時には単語をスマホで調べたりしながら頑張って英語で答えてくれるし、精一杯サービスしようというのが伝わってくる。
 ちなみに下の甲板にはマシンガンが普通に備え付けてあって、いじって遊べた。

 甲板じゃなくて、艦橋の後ろのスペースに速射砲(?)が置いてある。
 これ、使う時いろんな意味で大変そうなんだけど、どうなんだろう。

 魚雷発射管。

 多分艦名の由来か何かが書いてあるんだと思うんだけど……。

 後甲板では物販とお菓子つきのコーヒーサービスがあった。
 残念ながら人間様はコーヒーの味は分からないが、タダなのでみんな列をなしていた。

 紅白幕も華やかな『ゲディズ』の尻。
 紅白幕って日本だけじゃなかったんだ。

『ゲディズ』を降りた後は『たかなみ』へ。
『たかなみ』ってうちにパンフが4~5冊あったので多分相当見てるんだと思うけど、まあいいや。

 よく見ると『ゲディズ』に敬意を表してか、トルコの国旗が掲げてある。
 ちなみに『ゲディズ』には日本国旗が掲げてあった。

 艦橋。

 艦首からトルコ国旗を翻す『ゲディズ』と並んでいる人。

『はたかぜ』のスローガンが「全力」らしく、後甲板の格納庫には「全力」と書かれた超巨大な旗?が全力で掲げてあった。

 艦橋から前甲板。『ゲディズ』との違いをご覧ください。
『ゲディズ』は調べたらアメリカの旧式のミサイルフリゲートを使っているそうで、そういう意味では装備とかは割と見慣れた感じ。インド海軍の艦みたいにこれは別世界の産物だと思うような物はない。
 でも、文化も習慣も全く違う所からやってきた物は、それだけで面白いし楽しい。
○おまけ

 パンフレットはありませんかと聞いたら、パンフレットはないけどこれならあると言ってくれたやたら立派なエルトゥールルの本。

 裏表紙にエルトゥールル号の航路が載っていたのだが、横浜の位置が致命的に間違ってた。

 物販で買ったかわいいオリジナルフリース。
 ちゃんと『ゲディズ』の刺繍がされてるんだよ。

トルコの音楽聴いてきた

 トルコのオスマン軍楽隊(メフテル)の演奏会に行ってきた。
 メフテルはブラスバンドの遠い原型で、オスマン・トルコがヨーロッパを蹂躙した時、一緒にいたメフテルを見たヨーロッパ人がまねをしたのに始まったらしい。
 当時、オスマンの勇猛さはヨーロッパ中にとどろいていて、オスマン帝国軍を象徴するこの音楽が聞こえてきただけでみんな恐怖したという話を見たことがあるが、一方でちゃっかり真似をして自分たちに取り入れていたというのがなんだか面白い。
 今回は海自の音楽隊も共演するので、遠い先祖と子孫が一堂に会したと言える……のかもしれない。

 エルトゥールル号遭難事件125周年記念事業の一環。
 あの、1890年に日本人が難破したトルコの軍艦を助けて国に送り届けたら、1985年のイラン・イラク戦争の時に、トルコが恩返しといってイランに取り残された日本人を救出してくれた奴ね。
 この演奏会は事前に申し込んで座席指定番号を受け取っておき、当日入場時にその番号を見せて入場料を払う(1000円)という方式になっている。
 あらかじめ座席は決まっているし、急いで行くこともないだろうと思っていたのだが、現地について驚いた。

 なんじゃこりゃ。
 一体どうしてこうなったのか、すでに開場しているというのに100人以上が並んでいる。
 開演10分前になっても全く列が進まない。何か致命的な事が起こっているらしいが、人間様が並んでいる位置からは分からない。
 そしてとうとう、普通に受け付け作業をする事をあきらめたらしく、係員が入り口でタッパを持って待機、入場者はその中に1000円を入れて流れ作業的に入っていくという、バザーみたいな事になっていた。
 それに伴い、開演も30分近く遅れることになる。

 演目。
 メフテルの曲数が多いが、1曲1曲が短い。

 中央が海自、周囲に並ぶのがメフテル。
 動画は撮影不可だが、フラッシュを炊かなければ写真はOKだった。
 内容だが、第3部の共演が圧巻だった。
 お互いが相手に負けじと気合いを入れまくるので、ものすごい迫力のある演奏になってた。めったに聞けないものが聞けた感じ。
 あと、指揮者がメフテル側だったので、絵的にすごいシュールなものになっていた。
 プログラムに「ジェッディン・デデン」の歌詞がカタカナのルビつきで載っていて、それを見ながら会場の皆さんも一緒に歌いましょうとか無茶ぶりされたけど。

日本海海戦から110年目

『三笠』の日本海海戦110周年記念式典に行ってきた。
 数年前から案内は来てたのだが、なにぶん平日なので行く機会がなく(去年なんか申し込んだのに直前になってはずせない打ち合わせが入ったのでキャンセルした)、今年が初めての参加。

 こうやって撮るとすごい大きく見える『三笠』。
 実際は130メートルしかないんだけど。

 一般人もタダで入れたらしい。
 先生に引率された体操服姿のちびっこたちが見に来てた。

 艦首の講堂が式典会場。
 エアコン(というかダクトで冷気を送り込む冷房装置)が古くて、作動させるとものすごい騒音がするとかで、この陽気に冷房なしだった。
 外に通じる2ヶ所の大扉を開放していたので、かろうじて風が通る状態ではあったけど、風がなかったら熱中症とか出てたなこれ。
 ところで、横須賀市民的には『三笠』なんて超ローカルな存在でしかない。
 なので式典といってもローカルな感じでささやかにやるのだろうと思っていたら、来賓で海自の海幕長は来るわ横須賀地方総監は来るわ米軍第7艦隊司令官は来るわイギリス大使館の駐在武官は来るわ横須賀市長も来るわで、かなり格が高い感じになっていたのでびびった。
 110周年という節目の式典ということもあるのだろうが、『三笠』なめてた。
 式典の最初に、『三笠』で殉職した乗員と(『三笠』では事故での殉職者は出てるが、戦死者はいない)、戦死したバルチック艦隊のロシア将兵に黙祷というのがあった。
 単なる歴史や物語でしかなかった日露戦争に、現実として踏み込んだ感じで、ちょっと感銘を受けた。

 第7艦隊司令官。

 駐日イギリス駐在武官(大佐)。
 あと、来賓で小泉信三の娘さんが来ていた。小泉信三は戦後荒廃した『三笠』の復元に尽力したそうで、その縁ということらしい。
 小泉信三が書いた「海軍主計大尉小泉信吉」はうちではブックオフには絶対売らない永久保存扱いなのですごい話を聞きたかったんだけど、機会がなかったのが残念だった。

 で、式典が終わると上甲板で海自横須賀音楽隊が演奏。これは一般の人も聞けるので、周囲が十重二十重って感じになってた。
 日本海海戦にゆかりの音楽ということで、「広瀬中佐」とか「鎮魂・海ゆかば」とか、ちょっといつもとは違う海軍関係の演目。それはそれで聞き応えがある。

 で、その後はやっぱり上甲板でパーティ。超狭い。

 一角に旧海軍コスプレ軍団がいて、そこだけちょっと変な空間になっていた。
 今回の式典は、三笠保存会という民間団体が主催していて、この会は誰でも会員になれる。
 なのでこの人たちも、ちゃんと資格を持って参加しているのだが……それこそニコニコ超会議とかならともかく、ちゃんとした軍関係者の来賓も来る場にそれはTPO的にどうなのって感じ。
 本人たちは「本物の軍艦の中でコスプレしてパーティーとかすげえ晴れ舞台」で盛り上がってるのだろうけど。
 式典の間、隙あらば寝ていて、なんで来たんだこいつみたいな良く分からない女子もいたし(中の人との出会い狙い?)、特に若い参加者でなんか勘違いした人が多い印象だった。

陸の桜

 今週は陸自の朝霞駐屯地でお花見。
 前日の強風で散っているかと思ったら、かなり大丈夫だった。

 りっくんランドの展示車両たちも桜をバックに。

 10式戦車も桜をバックに。

 無人ヘリも桜がバックに。
 これ追加されてたの知らなかった。

 花見は去年同様、駐屯地の中の通称「琵琶湖」のほとりだったんだけ(隊員と家族や関係者限定)ど、とにかく寒くてとてもじゃないが花を愛でるどころじゃない。
 でも子供は元気で、道路に積もるぐらい舞い散った花びらを集めておおはしゃぎしていた。

海の花見

 今年も海自の田戸台分庁舎に桜が咲く季節がやってきた。

 田戸台分庁舎は、海軍の鎮守府司令長官の官舎だったところで、大正2年に作られたので本来なら歴史的文化財とかになってもいいんだけど、実は設備とか割とガンガン近代化改装しちゃったので文化財の規定を満たさなくなってるんだそうな。

 多分満開になったら桜と緑のコントラストが映えると思う。
 写真が2枚しかないのは、とにかく人がいっぱいで移動すら大変だったのと、料理が出てくるそばからなくなっていって撮れるチャンスがなかったから。
 一方で、いつまでも料理が盛られないままのチェーフィングとかがあったりして、なんか手順がずれてる感じだった。
 はしだて料理だったのでおいしかったけど。

文鳥ではなく護衛艦

 昨日就役した『いずも』が横須賀基地に配備されたので、歓迎しに行ってきた。

 入港が見れるかと思ってたら、昨日の夜にすでに岸壁についちゃってたらしくてちょっとがっかり。
 比較のために建物を入れてみたのだが、どうも大きさに目が慣れていないせいか、何かがおかしい合成写真みたいになった。

 人間を入れて撮ってみると、これも何かがおかしい合成写真くさい感じに。
 多分ヘリを積んでいないので喫水が高くなってて大きく見えるっていうのもあるんだろうけど。
 なお、『いずも』は全長248メートルで、一番手近な(距離的に)比較対象の横浜ランドマークタワーは296メートル。隣に立てると若干低いぐらいになる。

 昇降ラッタル用の垂れ幕は意外と普通。
 後ろに見えるのが話題の外部エレベータ。でも横須賀基地で使用するための適合検査(?)がこれからなので、4月11日の一般公開では残念ながらここは動かないっぽい。

 左:歓迎式典のために乗員が登場。敬礼にしろ並ぶのにしろ、ことごとくもたついているのが新造艦っぽい感じでほほえましい。
 右:艦長のご挨拶。
 ちなみに来賓には出雲大社の宮司さんとか、出雲市の偉い人とか、出雲つながりの人がかなり来ていた。

 式典の後は艦内見学をさせてくれた。
 これは格納庫。
『ひゅうが』より1区画分広い感じだけど、それほどうわーでかいという印象ではない。

 何もかもがぴかぴかでなんかテンションが上がる。

 最低限の記録しかまだない艦歴板。
 これから少しずつ書き込みが増えていくんだね。

 何かと思ったら携帯端末用ロッカーだった。
 確かに今の時代は必需品だな。それにしてもすごい数。

 内部構造は基本的にひゅうが型と同じ。
 ここはひゅうが型にもあるブリーフィングルーム。
 

 ブリーフィングルームの壁に飾ってあった絵。
 なにこれかわいい。ほしい。すごくほしい。

 ヘリパイロットの待機室。
 このソファは出動待機用。

 ちなみに夜間の出動の時は、こんな風に待機中も赤外照影にして、暗さに目を慣らしておくんだって。

 艦橋構造物。これはひゅうが型と同じだそうな。

 新兵器SeaRAM。
 良く見かける白いドームのCIWSと同じなんだけど、CIWSはバルカン砲なのに対してこれはミサイルを発射。強そう。

 いつものCIWSもちゃんとついてた。
 そういえば『いずも』って最初は武装なしって話じゃなかったっけ?
 やっぱり不安になってつけたのかな?

 今日は特に柵とかついてないので、甲板の先はそのまんま海。
 ちょっと怖い。

 ひゅうが型に比べて幅はそれほど大きい感じはしないんだけど、長さはやっぱりかなり長くなってる。
 あまりに広いもんで見学者が甲板いっぱいに散らばっちゃって、集合をかける案内役の乗員の人が羊を呼び集める羊飼いみたいになってた。

 そして米軍基地には見慣れない巨大な艦が。
 後で調べたらミサイル追跡艦『ハワード・O・ローレンツェン』とのこと。

 ヘリ移動車。
 これもぴかぴか。

 左:艦尾。見晴らし良すぎ。
 右:かわいい艦内専用の消防車。

 左:士官室。
 右:出雲大社の宮司さんの艦名の揮毫。なんというか筆使いが大変わかりやすい。

 司令部公室。
 艦固有の乗員以外に、艦隊レベルの司令部が置かれることもあるので、乗員用とは別に作ってある。

 医務室。

 左:歯医者さん
 右:病室。奥に減圧室もある。
 ちょっとした病院ぐらいの設備が整っているが、医者は常駐せず、必要に応じて乗り込むらしい。

 果てしなくまっすぐ続く通路……。
 基本的にはひゅうが型が大きくなっただけなので、『ひゅうが』を見た時のほうな驚きはなかったけど、なんというか、やっぱりでかい。

 平日なのでこんな作業艇がいた。
○おまけ

 ダブルいずも。

任期満了なので朝霞行ってきた

 4年間やっていたオピニオンリーダーの任期が終了するので、朝霞駐屯地に行ってきた。
 総監からご苦労様の感謝状と盾をもらったり、一緒にごはんを食べたりするのだ。

 とりあえずりっくんランドで遊ぶ。
 下から見たAH-1。
 細っ!

 平日の昼間なのでほとんど人がいない。でもまるっきりいない訳ではなくて、駐屯地に用事があったついでに寄った人とか、わざわざ学校帰りに来た中学生とかがぽつりぽつり見てる。
 あとここ、なぜか近所の老人ホームだかデイケアだかの散歩コースになってるらしくって、10人ばかりのおばあちゃんとおじいちゃんが介護士さんに付き添われながらベンチに座ってくつろいでいた。
 腰の曲がったおばあちゃんたちが、楽しそうに試着用の迷彩服を羽織ったりヘルメットかぶったり、展示してある背嚢を背負ってみたりしてる姿ってすごくシュール。

 土産に会社に買っていったら微妙に困惑された萌え自衛隊。
 まあ無理もない。普通の人は何かと思うよね……。