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P3Cと10式

 今日は総火演でしたが、途中で寝落ちしてしまうため明日アップします。
 復活しました。
 というわけで、今年はこれで撮影してみたのだが、全部ピンぼけしていた。
 まあ純正レンズじゃないからしょうがないのかもしれないけど。
 あと、オートフォーカスとか写した後とか、挙動が常にワンテンポ遅れるのでイライラする。
 やっぱりミラーレスは、瞬時に判断して構えて撮影というような所には向いていないっぽい。

 左:総火演には何度か行っているが、こんなに晴れたのを見たのは初めて。
 右:水まきにも力が入ります。

 左:いちばん左側が昨日見た留弾砲。D7000とタムロンのレンズでは、とてもここまでのズームはできないんだよね……。
 右:演習場の各地に隠れている留弾砲が一斉に砲撃して、同時に弾着させたところ。富士山を描くバージョンもあるが撮影に失敗したので割愛。

 仕事を終えて帰る留弾砲たち。

 左:結構鈴なりになってる……。
 右:手前が運転席。

 確か迫撃砲の展示だったと思う。

 秒速10コマの連写で撮影したなんかミサイル。早くも分からなくなってきている。
 ちなみに総火演が終わってから、実は秒速60コマもできることに気付いた。
 前に気付いていれば、この後次々と貯めていく砲口炎の失敗写真が少しは少なくなっただろうものを……。

 地雷散布。
 去年まではなかった。

 左:少数の兵を潜入させにきたチヌーク。でかいのでズームしすぎた。
 右:潜入させた兵が何かを爆破した煙を背景に反転するチヌーク。これはもう少し寄ればよかった。

 そしていつものぶら下げ撤退。

 左:なんか迫撃砲。
 右:命中!

 狙撃兵。なまはげと一緒に子供を脅して回れそうなレベル。

 左:機関砲。
 右:確かミサイル発射しに来たんだと思う。

 これも機関砲。

 左:74式戦車。煙がかなりマヌケだが、連写のタイミングでなぜかこんなのが撮れてしまった。
 右:前に進みながら真横に撃っている90式戦車。

 左:初登場の10式戦車。「じゅっしき」ではなく「ひとまるしき」と読む。結構速い。
 奥の2台が先に進出して敵情を偵察し、手前のにデータリンクで情報を伝えている。
 右:華麗なドリフトを披露しながら砲撃する10式。

 左:上空1800メートルのチヌーク。見えませんがな。
 右;空挺団が落ちてきた。いつもとパターンが違うな。

 そして遙か彼方でいつもの降下もやっていた。
 なんでも、着地地点の関係でこんなに離れちゃったそうな。

 くるくると螺旋を描きながら降りてくる空挺団。
 丸いパラシュートと違ってこれは自由に動きをコントロールできるんだって。
 空挺団の降下を最後に前半が終了。後半は例によって、実際に敵が攻めてきたという想定で偵察から戦闘までの一連の流れを展示する。
 ただ、今年は去年までとは内容が若干変わっていた。

 待機している対艦ミサイル。
 右側の兵士はミサイルの護衛。この暑いのに微動だにしない。

 去年までは「敵が上陸した後」の展示を行っていたが、今年は陸海空の統合運用をより強くアピールするため「敵が海上を日本目指してやってくるのが発見された」というところから始める。
 まず海自のP3Cで海上の敵を偵察し、その情報に応じて空自のF2が攻撃部隊を発進させる。ただし全滅させることはできず一部の敵が上陸に成功したため、陸自がそれを叩くというのがそのシナリオ。

 左:やってきたP3C。陸自の演習場の上を飛ぶ対潜哨戒機という、良く考えると何かがおかしい風景。
 右:実際はこうなんだと想像してください。

 左:P3Cの情報を元に、敵艦隊攻撃のためにやってきたF2。3機編隊の大盤振る舞いだが恒例の対地攻撃(のふり)はなかった。
 右:実際はこうなんだと想像してください。

 でも一部の敵が上陸して陣地を形成してしまったため、陸自の偵察ヘリが出動。
 こう書くとまるっきり空自が仕事できてないみたいだが、まあそこは構成上のお約束ということで。

 空中偵察に続いて陸上偵察部隊が進出。
 でもいつも思うんだけど、この手押しでヘリから降ろしてエンジンかけるの、何とかならないのかな……。

 偵察兵の援護のため、敵陣地に攻撃を加える。

 左:続いてもっと大勢の兵士を進出させるためにやってきたチヌークとUH-1(手前)。その援護のために攻撃をかけ続ける攻撃ヘリ(奥)。
 右:降下した兵士たちが敵陣地に向かっていく。

 支援車両もぶら下げられてやってきた。

 そして彼らは今日も跳んでいた。

 左:留弾砲部隊が制圧砲撃を始める。
 右:その隙に展開を始める戦車部隊。

 左:その前に敵が地雷原を作っていることが分かったので、処理用のミサイルを飛ばす。
 右:実は有線だったりして。

 地雷原爆破処理完了。

 地雷原を突破し(たという想定で)、満を持して一斉射撃を行う戦車部隊……なのだが、どう見ても一斉射撃になっていない。
 まあ今日はまだ本番じゃないからね。
 後で反省になるんだろうけど。

 すっかり浮き足立った敵陣地に、フレア(煙幕)と共に全ての車両が一斉に突入。

 続いてヘリボーン部隊も突入。

 これで敵は撃退されました。
 状況終了。
 陸海空の統合運用という当然のことが、今年になってようやく状況として入れられたということは、逆に言えば、いかに統合運用体制の構築が遅れているかということでもある。
 実際、東北大震災の時は、必ずしも連携して動けていたわけではないらしい。
 昔のように、陸軍が輸送艇や潜水艇を持ったり、海軍が陸戦隊と称して陸上部隊を持ったりするようなことはもうできないのだから、早いとこ確実な運用体制を作り上げて欲しいとは思う。
 でもって、今年も夜間演習を見てきた。
 でも一脚を忘れて手持ち撮影オンリーだったので、こちらもろくな写真が撮れていない。

 緑の点々は全部戦車とか砲車とか迫撃砲とか留弾砲とか。

 始まる前はどんよりと曇っていたのだが、始まる頃にはすっかり晴れ上がり、去年同様富士山と星空がきれいに見えた。
 というか、コンデジで星って撮影できるんだ……。

 照明弾。手前にずらりと戦車や何やらが並んでいるのが分かる。
 ちなみに、最後に20両以上の戦車や砲車や迫撃砲や留弾砲が一斉に砲撃をするという、昼間以上に豪快な展示があったのだが、どうやら砲口炎が余りに明るすぎて目が眩んだらしく、砲撃の瞬間は一瞬視界が真っ赤になってしまい何も見えなかった。
○おまけ

 総火演の間、座っていた席の関係で膝の一部分にだけ太陽の光が当たっていたのだが(といっても1時間程度)、60デニールのトレンカをはいていたのに終わったらこの有様だった。
 恐るべし富士の直射日光。
 ……変に白い生足ですいません。

榴弾砲(ほぼ)かぶりつき

 北富士駐屯地で迫撃砲見てきた。
 北富士駐屯地はその名のとおり、山梨県の富士山のふもとにある駐屯地で、でっかい演習場もついている。

 まずは司令部の前に飾ってある105ミリ榴弾砲。良く礼砲やチャイコフスキーの「1812年」で活躍しているが、実戦ではもう使われていない、
 これも平成8年頃にお役ご免になったらしい。
 実はこの前に食堂でご飯を食べたのだが、写真を撮り忘れた。まあまあおいしかったけど。

 アメリカ製なのはともかく、1943年製のを平成8年まで使い続けたものもちの良さがすごい。
 でこの後は155ミリ榴弾砲の訓練展示。

 ものすごい砂煙と共にトラックに引かれて榴弾砲登場。

 砲を置くとトラックは去っていく。
 実はこの時、砲は後ろを向いて運搬されてくるので、砲身部分をぐるっと反対側に向けなくてはならない。


 回しまーす(手作業)。

 足を広げて準備完了。
 榴弾砲は基本的に砲手から見えないところに弾を撃ち込むので、正しく着弾させるには、別途観測員が目標地点を観測して砲側に伝えなくてはならない。
 簡単に言えば、「坂の上の雲」のドラマで、高橋英樹扮する児玉源太郎が203高地でやった「そこから旅順港は見えるか!」「見えます! 丸見えであります!」のアレ。

 で、この人たちが、観測員からの報告を受けて目標などを決める役目の人。

 左側手前の測量をやっているのが、上で決めた目標を右側の砲に中継しつつ、誤差を修正する人。

 発射!
 でも音にびっくりしてアングルがずれた。

 撃った後は間近で見せてくれた。
 基本的に動かすのは全部手動な上に、扱う人は防弾チョッキぐらいでほぼむきだし。
 実際に使う時は偽装網をかけるし、壕なんかも作るのでちょっとやそっとでは分からなくなるらしいが、それでも、危険さはハンパなさそう。
 操作する人の中には女性もいるんだよね。
 ここまで間近で発射手順を見たのは初めてだったので、面白かった。
 この後は資料館で戦中戦後の地元の軍人に関する資料をみたのだが、こっちも写真を撮り忘れた。

地震の訓練の裏話

 この間見てきた陸自の統合防災演習だけど、陰ではこんなこともあったらしい。

「迷彩服見せるな」自衛隊の防災演習、東京11区が庁舎立ち入り拒否 (7月23日 産経新聞)
 16日夜から17日午前にかけて行われた、陸上自衛隊第1師団(東京都練馬区)の連絡要員の自衛隊員が東京23区に徒歩で出向き、被害状況や出動要請などを確認する統合防災演習で、自衛隊側が23区に対し「隊員を区役所庁舎内に立ち入らせてほしい」と要請していたにもかかわらず、11区が拒否していたことが22日までの産経新聞の調べで分かった。立ち会いも要請していたが、7区の防災担当職員は立ち会わず「区民に迷彩服を見せたくなかった」と明かした区担当者もいた。

 訓練を見ている時に中の人が言っていたけど、日頃から自衛隊との関係が良好な自治体ほど、非常時の連携もスムーズで効果的な活動ができるそうな。
 まあ別にそれは自衛隊に限ったことではなくて、世間一般の常識ではあるが。
 一説には連絡の行き違いという話もあるそうで、一概に誰が悪いとは言えないのかもしれないが、実際に災害が起こった時、日頃から自衛隊ときちんとした関係を作っている区は、職員と自衛隊がかっちり協力し、迅速な救助と対応が行われているのに、関係を拒んでいた区は何かともたついてうまくいかないとしたら、拒んだ区では、区民にその差をどう説明するのだろうか?
 もっとも、そんなこと分かってないから、拒否という行動に出たんだろうけど。
 もっと問題だと思うのは、自衛隊の立ち入り拒否の根底には、区役所職員の、自衛隊を必要とするようなことが起こるわけはないという根拠のない自信というか無責任さというか……「万一」を全く考えていない軽率さというか、そんなものが見え隠れしているところ。
 一般人ならともかく、区民の安全に責任を負う区役所の職員がそういう発想でいるとしたら、絶対に、何かあった時にきちんとした活動などできる訳がない。
 迷彩服がどうのというより、むしろそっちのほうがやばいんじゃないかと思う。
【追記】
 7月25日、産経新聞は上記記事について、事実ではない事を書いていたとして記事を削除しました

 23日にアップされた「自衛隊の防災演習、東京の11の区は庁舎立ち入り拒否」の記事について、11区で実施されなかったのは待機(宿泊)訓練でした。通信訓練については自衛隊の立ち入りを認め、実施されていました。関係者におわびして、削除します。

便乗体験

 晴海埠頭から海自の横須賀基地まで、『おおなみ』の体験航海に乗ってきた。
 実際には、一般人向けの体験航海を晴海でやった後、夕方横須賀まで帰る時に関係者を乗せたということなんだけども。
 そんなわけで晴海埠頭にやってきたが、乗艦は16時からだし、『おおなみ』はまだ体験航海から帰ってきていない。
 乗船ターミナルで時間つぶしをすることにしたが、ここって本当に何もないんだよね……。

 左:お台場。
 右:東京タワーと六本木ヒルズ。

 左:なんか妙に船尾が沈んで停泊している土砂運搬船(多分)。
 左:手持ち無沙汰そうに護衛艦待ちをしているタグ。

 そしてカモメ。

 と、海自のタグがやってきた。
 わざわざ横須賀からこのために来たらしい……。

 せっかくだからレインボーブリッジと一緒に撮ってあげよう。

 と、そんなことをやって遊んでいたら来た!
 ……とここで乗艦者はターミナルから岸壁に強制移動。

 岸壁は小規模ながら自衛隊のイベント風になっていて、車両やミリメシを展示していたり、出店が数軒出てたりする。
 展示がみんな陸自なのは、地本(地方協力本部。地元密着型の自衛隊の出先機関)が主体だからだろうか?
 あとなんかゆるキャラも何体かうろついていた。

 で、ここからは岸壁。タグを従えて入ってくる『おおなみ』。
 ……レインボーブリッジをくぐる図は残念ながら間に合わなかった。

 フジテレビと『おおなみ』。

 回りまーす。

 もやい(を陸に渡すための紐)を投げる海自の人。

 岸壁でそれを受け取る陸自の人。

 陸海の連携作業。
 陸の人がこんな風に主体的にもやい取りをすることはあまりないので、実はこの風景、結構珍しい。

 なんっかチャラチャラした乗員がいるなあと思ったら、どうやら1日艦長をやったタレントらしい。
 ご機嫌でカメラに愛想を振りまくタレント艦長と、その横で黙々と仕事に励む本物の艦長。

 そんなことをしているうちに、後ろから『たかなみ』がやってきた。

『おおなみ』の接舷作業を終えたタグが、今度は『たかなみ』のお手伝いをしに一斉に突進していく。

 ラッタル待ちをする乗艦者の皆さんと、ラッタル持って指示待ちをする陸自の皆さん。

 陸地ではラッパ隊の演奏展示なんかもやっている。

 東京地本のゆるキャラ、トウチくん。
 カモメ?

 ラッタルは基地の備品なので、持って帰ります。
 とまあ、体験航海とは別の方向で盛り上がっているうちに、ようやく乗艦。

 並んで接岸している『おおなみ』と『たかなみ』。
『たかなみ』でも別の関係者団体が横須賀まで体験航海をする。

 先に出航していく『たかなみ』。
 甲板では乗員が帽振れをしていた。

 で、『おおなみ』の出航は撮り忘れたので、いきなりレインボーブリッジをくぐる所から。
 マストの最先端と橋とは、5メートルぐらいの隙間しかないそうな。

 羽田空港沖。『たかなみ』とANA。
 先に出た『たかなみ』がいつの間にか後ろにいたのでびっくり。

 甲板だけでなく、艦内をうろつくのもOK。
 食堂ではアイスも売っていた。

 航海中も遊んでいて写真をほとんど撮らなかったので、かなり無理矢理っぽく風の塔とばら積み船と『たかなみ』。

 そして日が暮れる頃、横須賀に到着。

 左:『ひゅうが』。自衛隊のほうにはほとんど艦がいなかった。
 右:米軍。

『ひゅうが』の隣に接岸。

 左:艦橋から見た夜の『おおなみ』の甲板。
 右:夜の『おおなみ』のお尻。なんだか分からん。 

 左:夜の『むらさめ』。
 右:夜の『せとぎり』。あれ? これ横須賀所属の艦じゃないよね?
 普段航海なんてしない時間帯だったので、いつもと違う風景で面白かった。
 旧海軍の人も多くて、いろいろ話を聞けたりもしたし。
 終戦まぎわに14才で海軍に入ったというおじいちゃんが「こういう平和なのがいちばんいいよねえ」としみじみ言っていたのが印象的だった。
 すぐ忘れてしまうけど、日本がこういう艦で戦争をしていた時というのは、そう遠い過去ではないんだよね。
○おまけ

 1日お疲れ様でした……。
○おまけ2
 レインボーブリッジをくぐる『おおなみ』(動画)。
「続きを読む」からどうぞ。

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地震の訓練

 陸自の朝霞駐屯地で行われている「平成24年度自衛隊統合防災演習(指揮所演習)」を見学に行ってきた。
 一体どういう演習かというと、こういう演習↓

 要するに、首都で直下型地震が起こった時に、各方面と連携を取って被災者救援その他にあたるためのシミュレーションということ。
 で、今回の条件はこれ↓

 東京湾を震源とする大地震が起こりましたという想定。
 これに伴って、例えば、東海道新幹線がどことどことどこの駅の間で線路が壊れて運行不能だとか、○○区×丁目で火災が起こったとか、どこそこに帰宅困難者があふれかえって交通が麻痺しているとか、そういう「状況」が、訓練官から次々と出されていく。
 で、訓練される側は、それを関係方面と共有し、対応を考え、訓練官に報告する。するとそれでどのぐらい「状況」が解消したか、あるいは別の何かが発生したかが判断され、次の「状況」が提示される、というのの繰り返し。
(実際には、シミュレーション用のコンピュータから状況が出力されると、それに対して部隊側が対応を出力する形になる)
 ちなみに、地震発生は17日の9時だが、実際に昨日の9時から2日間、リアルタイムでやっている。
 ただ、実働部隊ではなく(一部実働部隊も動いてるけど)、あくまでも指揮統制管理の訓練なので、実際にやっていることはといえば、コンピュータや書類を見ながら打ち合わせや調整をするということがほとんど。
 なので訓練のビジュアルもこんな風に地味。

 兵站調整所ブースで会議中。
 救援に出動する部隊の補給などの調整をするところ。

 米軍の協力部隊との調整ブースで会議中。
 なぜ常にバスケのゴールが写ってしまうのか。

 各地方から救援に来る部隊が、通過地や被災地の「状況」を受け取り、対応を検討する所。

 海自(左)、空自(右)も訓練に参加している。

 東京はもちろん、神奈川、埼玉、千葉など、被害が想定される首都圏の地方自治体も参加している。
 場面場面を見ると、単にデスクに向かって何やら黙々とやっているだけで、むしろのんびりとした風にも見えるんだけど、実際には、基地自体も被災している中で、自分たちのライフラインや情報網を修復しつつ、なおも正確に状況を把握し、的確に部隊を被災場所に送りこんで救難活動をさせなくてはならないわけで、結構ハードな演習なんじゃないかと思う。

はたかぜでカレーを食う

 護衛艦『はたかぜ』でカレーを食べてきた。
 特にイベントというわけではなく、『はたかぜ』(に限らないと思うけど)がたまに家族や関係者向けに、「うちの艦にカレーを食べに来ませんか(有料)」という奴に行ってきたもの。
 でも本当に行ってカレーを食べて帰ってきただけなので、ネタがなにもない。
 ……ってあれ? 今日って金曜日じゃなむて土曜日だよね? あれ? 土曜日なのにカレー?
 まあいいや。

 米軍基地にはアメリカの沿岸警備隊(日本で言う海上保安庁)の船がいた。
 珍しーい。

『はたかぜ』。後ろにいるのは『むらさめ』と『きりしま』

 ちなみに丁度同じ時間帯にこんな物をやっていた。
 受付時間もかぶっていたため、何人もの海曹が表で女性たちの出迎えと案内をしており、何度か「トーキングフェスタですか?」「いえ『はたかぜ』です」「トーキングフェスタですか?」「いえ『はたかぜ』です」という会話を繰り返すことになってちょっぴり気まずい思いをした。
 というか何この本格派のぼり。しかも1本だけじゃなかったし。
 カレーはさっぱりしたチキンカレーで、口に入れた時はそれほどでもないが、後からじわじわ辛さが来るタイプ。おかずに骨付きソーセージ(いわゆるマンガ肉)がついてたのがちょっと笑った。
 ちなみに、またしても盛りつけに失敗したので写真は撮っていない。

護衛艦見学ツアー自己主催版

 この制度を利用して、会社の人を護衛艦見学に連れていってみた。
 見たのは『ひゅうが』。

 ……でもたくさんいる他の艦艇に気を取られて『ひゅうが』の外観を撮り忘れていた。
 ちなみに写真に写っている親子は赤の他人。
 今回は時間の制約もあるので、行ったのは上甲板と格納庫のみ。
 でもエレベーターには乗ったよ。

 相変わらず広いのう。

 今日はカバーかけられちゃってたCIWS。

『きりしま』って後ろから見るとなんとなくスリッパっぽいシルエット。

 奥の艦でやってるのは、潜水艦探知のソナーの点検らしい。

 そしてエレベーター。

 いつもの展示ヘリ。
 そういえば、このヘリ後ろから撮ったことなかったような気がする。
 この後、新しくできた資料室を見せてもらって終わり。
 1ヶ月半とか結構前に申し込みをしないとならないのが難点だけど、手続き的には何枚か書類と名簿を出すだけで割と簡単なので、なかなか艦を見る機会がないという人は、例えば職場とか、オフ会とかで10人集めて行ってみるのもいいんじゃないかと思う。

還暦ネービー

 海自横須賀基地開隊60周年記念式典に行ってきた。
 海上自衛隊ができたのは1952年。当時は海上警備隊といった。
 厳密に言うと、これは「保安庁」という、国内の治安維持を目的とした臨時的な組織の1部で、正式な発足ではないのだが、海自ではこの年を海自が生まれた年としている。
 まあ自衛隊全体がそうなんだけど。

 輸送艦『くにさき』がいた。
 珍しーい。これ呉の艦なんだよね。
 艦首のラインがなんだかかっこいい。というか微妙に傾いてない?

 と思ったら米軍基地側には海洋観測艦『すま』がいた。
 これも呉の艦。しかも情報収集艦だから一般人は近付くことすらできない。
 

 中では『くにさき』に重機を積んでいた。
 ここまで手前のトラックで運んできてもらい、後は自走で艦内に入っていく。
 まわりの人と比べると結構な大きさの重機のはずなんだけど、なんだか小さく見える。

 重機の後はもうカーフェリー状態。
 良く見たらロープを滑り止め代わりにしていた。
 ロープってこういう使い方もできるんだ……。
 いつまでも見ていたかったのだが、そのうち全然本題じゃない部分で夢中になっている自分に気付いたので、式典会場に向かった。

 会場はこんな感じ。まだ始まる前なので閑散としている。
 壇上には国会議員とか市会議員とか歴代の横須賀基地総監とか米軍基地司令官とかが座る。
 いくら土曜とはいえ、国会議員はこの時期にこんな所に来ていていいのか? と率直なところそう思った。
 今回は60周年で特別なので、式典の後にジャーナリスト手島龍一の講演があった。
 東アジアの軍事情勢と、それに対するアメリカの姿勢についての話だったのだが、内容そのものは興味深かったのに途中で寝てしまったのはなぜだろう。

 お昼は例によって祝賀会。
 その後、希望者は艦艇見学に釣れてってくれた。

 今回見学したのは『あすか』と『ありあけ』。
『あすか』は甲板だけだが、『ありあけ』は艦橋まで見せてくれた。

 艦橋。
 いつもはここまでの逆光にはならないのに、どうしたんだろう?

 窓から甲板を見下ろしたら、CIWS(対空バルカン砲)がとっても邪魔だった。

 そうそう、基地内には音響観測艦の『ひびき』もいた。右奥は『くにさき』。
『すま』と組んでなんかやってるのかな?

 良く見たら半ケツだった『くにさき』。
 いつもは横須賀にいない艦が見れたのがちょっとした収穫だったかも。
○おまけ

 60周年だけあって豪華な記念品。
 オリジナル樽酒(中身は「のんのこ」とかいう焼酎)、記念メダル、『いせ』『ひゅうが』そろいぶみ3Dカード。

 そしてまた升酒の升。
 今回もちゃんと中の酒を飲み干してもらってきた。というか、酒が入ってたののほうが木のいい香りがするんだよね。

でかすぎる

 基地とかに行くたびに買っていた艦艇ピンズやキーホルダーが結構たまったので、写真に撮ってアップしようと思いついた。

 艦艇じゃないのも混じっています。
 どうせ撮るならきちんと撮りたいと思って物撮りキットを楽天で買ったのだが、サイズを確認しなかったらやたら大きな物が届いてびっくりした。

 明らかにオーバースペック。

 まあ撮りやすいといえば撮りやすいかもしれない。
 最近、きちんと確認しないで動いて後で困ることが多いなあ。
 反省しよう。

インドの艦

 横須賀に5日からインド海軍の艦隊が入港していて、そのうち2隻が一般公開されるので、午前中半休を取って行ってきた。
 だって見たかったんだもんインド海軍。
 公開は10時からだが、11時過ぎの電車に乗らないと半休ではなく全休にしなくてはならなくなるので、実質見れるのは1時間弱。
 果たして見きれるのかどうか。

 左:補給艦『シャクティ』。日本で言う『ときわ』や『とわだ』にあたる。
 右:右側が駆逐艦『ラナ』、左側がフリゲート『シヴァリク』。手前に大勢たむろっているのはこれから観光バスで日本観光に出かける乗員の皆さん。
  ……ん? なんかフリゲートのほうが大きく見える……。

 連番で並んでいた海自。
 海自の艦のほうが色が少し濃い。これは黒潮の色に合わせているため。

 入り口に飾ってあったんだけどなんて言う物なのか分からない。

『シヴァリク』の甲板。隣の『ラナ』と全然構造が違うのがすごい。
 ちなみに『シヴァリク』は2010年に就役したピカピカの新鋭艦だが、中に結構木がたくさん使ってあるのが意外だった。
 でも、木を使うと格調高い感じになるのは確かなんだよね。
 ちなみに、艦橋まで見せてくれたのだが、艦内は写真不可だった。
 そして、立ち入り禁止の場所も何も書いていないので、しょっちゅう行ってはいけない(らしい)場所に踏み込んでは。インド海軍の中の人に「エクスキューズミ-」と呼び戻される羽目になった。

『シヴァリク』の甲板から補給艦『シャクティ』。
 なんか艦橋の幅が異様に広い。というか前のほうにある構造物なんだろう。なんかの管制塔?

 こうやって銃を持った完全武装の兵が普通に立っているところが、やっぱり外国艦艇。
 自衛隊じゃ絶対こういうことできないもんね。

『シヴァリク』の砲塔。四角い……。
 あと『シヴァリク』は全体的にすごく座高が低い。ステルス性を重視してるのかな?

 多分ミサイル発射装置だと思う。
 インド海軍の艦は旧ソ連の系統らしくて、ぱっと見ではなんだか分からない物も結構ある。
 ほら、人間様兵器オタクじゃないし。

 左:『ラナ』の艦橋の後ろのあたり。
 右:もう何なのかさっぱり分かりません。

『シヴァリク』の後甲板。クッキーと水を配っていたが、お年寄りが集まっちゃってちっとも動かないのであきらめた。
 ちなみに海自の中の人も結構見に来ていた。のはいいのだが、艦内を行列して進んでいるとき、すれ違いでこの人たちは必ず一般人に先を譲るので、うっかり後ろについてしまうと少々困るのだった。
 追い越して強引に突破もできないし。

 やっぱり良く分からないものがついている『ラナ』の後ろのほう。ミサイルランチャーかしらこれ。
 で『シュヴァリク』を降りると、この時点で10時45分。果たして『シャクティ』は見れるのか。

『シャクティ』前甲板。これも2011年就役のピカピカの艦。
 日本の補給艦に比べるとかなりシンプルな感じ。
 奥にあるのは艦橋ではなくなんかの管制室。何か聞きたかったのだが時間がなくてあきらめた。
 でこの後、倉庫通路を通って一応艦橋までのぼった。
 やっぱり『シャクティ』の艦橋の広さは異常。広すぎて軍艦らしからぬ閑散とした印象になっていた。
 久々のアメリカ以外の外国艦艇だったので、じっくり見たかったんだけど、とにかく時間がなかったのが残念だった。
 平日の午前中だから大丈夫だろうと思っていたら、何というか、いわゆる「定年退職した団塊の皆さん」的な人が結構押し寄せて来ていて、思いの外身動き取れない感じだったし。