陸自東部方面隊の音楽まつりに行ってきた。
場所は渋谷公会堂。「8時だよ!全員集合」を見ていた世代としてはある意味憧れの地。
番組はもちろんとうの昔に終わってるし、いかりや長介ももういない。
まあそんな感慨はさておき。
これは東部方面隊に所属する東部方面音楽隊、第1音楽隊(第1師団所属)、第12音楽隊(第12旅団所属)の3音楽隊が合同で行う演奏会で、「音楽まつり」の名のとおり、内容としてはミニミニ自衛隊音楽まつりという感じ。正統派クラシック演奏会だった金曜日の海自と違って、ドリル等のパフォーマンスがメインとなっている。

プログラム。
オープニングの「ファンファーレとテーマ」は、ロサンゼルスオリンピックのあのファンファーレ。
「らっぱ隊と音楽隊の共演」は、起床から就寝までの陸自の号令らっぱを音楽に乗せてメドレーにしたもの。

会場には開場直後についたのだが、意外と並んでいてびっくりした。
そういえば金曜日の海自もなんだかんだで結構長い行列してたな。

また演奏中は撮影禁止だったので、始まる前。
客席がガラガラなのはまだ開演まで30分以上あるため。開演直前には全部埋まっていた。
舞台もガラガラなのは、前のほうでドリルパフォーマンスするから。
オープニングのロス五輪テーマがいきなりパンチが効いていてこれはすごいと思ったら、後に続いたのがちょっと微妙なクオリティの坂の上の雲と綾香でなんだかテンションも微妙な感じに。
でもその後はまたパンチの効いた内容になったので安心した。
あくまでもプロの演奏会として音楽オンリーで押す海自と違って、陸自は一般隊員のやる太鼓やラッパを演奏に仕立てたりと、独特のパフォーマンスをするのが面白い。
多分部隊の規模が違うから海自には難しいと思うけど、こういうのもあってもいいんじゃないかと思った。
プログラムには載っていないが、寅さんの物真似が得意な隊員(れっきとした音楽隊員で陸曹長だって)のひとりコントも受けたし。
(でも最初はみんな「なにこの突然出てきた不審な芸人」みたいな感じでポカーンとしていた)
ところで渋谷公会堂はかなり音響がいいんだろうか? 席が2階席な上にかなり端っこだったのに演奏がすごくバランス良く聞こえた。
金曜日の海自はみなとみらいホールだったんだけど、2階中央席の右側寄りの席で、ホルンとか向かって右側の楽器の音がいやに大きく響く割には左側のクラリネットなどが聞こえにくくてなんだかなと思っていたので、今日の音の良さにはびっくりした。

終わってホールを出たら、脱原発の皆さんがシュプレヒコールをやっていた。
そういえば近くに正体不明の謎の団体バスが2台ほど停めてあるのを見たんだけど、まさかわざわざバス仕立てて来たんだろうか?
だとしたらご苦労さんな話ではある。

公会堂近くの2・26事件で処刑された将校たちの慰霊碑。初めて見た。
お経を上げてる人とかいたから何かと思ったら、そうか、今日って2月26日だっけ。
○おまけ

東急東横線でカオスに遭遇。
写真だとわかりにくいが、カメラを構えた大集団が群がっている。

なんだか珍しい車両が来ていたらしいが、あまりに人がすごくて上のほうだけしか見えなかった。
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海の音楽
寒い習志野
陸自広報センター(通称りっくんランド)主催の習志野駐屯地見学ツアーに行ってきた。
集合時間が朝7時10分でちょいと家から行くにはつらい時間なので、昨日は和光市のホテルに前泊。

しかもホテルの朝食が7時からで結局食べられず、仕方なく行く途中のコンビニでおにぎりを買って、広報センター内のレストスペースで食べる。
窓の外に見えるのは朝マックならぬ朝戦車。
さて、習志野駐屯地というと、あの何かというとパラシュートで降りてくる唯一無二の精強部隊、習志野空挺団の基地である。
当然、見学するのも空挺にちなんだ独特の物ばかりになる。


まずは跳出訓練塔見学&体験。
地上11メートルの高さにある航空機の跳び出し口を模した建物で、高さに対する恐怖を克服する訓練に使われる。
11メートルというのは、人間が最も恐怖を感じる高さなんだそうな。


原理はアスレチックにある滑車でロープを下るアレ。自分でしがみつくかわりにハーネスにぶら下げられてロープを伝ってくるというだけの代物。
違うのは、人間がわざわざ塔から飛び出さなくてはならないということ。
そもそも、航空機からのパラシュート降下を想定した動作訓練なので、ただ「出る」だけでは機体や翼に接触してしまうという根拠がちゃんとあるのだが……。
これを「体験」するわけですよ。
つまり自分たちもやるわけですよ。
地上11メートルから自分の意志で空中に飛びだす滑車ロープを。

さすがにいきなりやれと言われても素人にはハードルが高すぎるので、まずはレクチャーから。
迷彩服に着替えるわけにもいかないため、自分の服の上から上着だけ着込んで、その上にハーネスを装着、ヘルメットと首を守るガードをつけることになる。


次に動作の練習。
両腕を胸のあたりで組んで顎を胸につけ、前へ飛びだして空中で両足は揃える。
首はがっちり曲げないと衝撃でむち打ちになったりするらしい。
でも、そうすると今度は前に飛びだすのが結構難しくなったりする。

飛びだしたあとは、そのまま滑車で下ってって、土手の所で中の人に回収してもらう。

人が降りたあと、ハーネスはこうやって中の人が走って跳出塔まで引っ張って帰ってくる。
これがなんか楽しそうで、ちょっとやりたかった。

なぜか順番を待つのはひな壇。
でも寒くてじっとしていられないので、みんなそのうちあちこちうろつき始める。
結論から言うと、下を見ると相当に恐い。しかも、首を曲げて下を向くので、どうしても下を見てしまう。
ただ、ハーネスも含めた装備の装着は全部中の人がチェックまで含めてがっちりやってくれるので、絶対に落ちない、大丈夫という安心感はあって、そのために割と簡単に飛びだしていける。
何しろ、下手なバンジーアトラクションよりも桁違いにサポートの信頼性が高いし。

これはパラシュートをつけて降下訓練をする設備。さすがに素人は降りるどころか登ることすらできない。
青空に赤と白がはえてきれい。

飛びだし体験が終わるとお昼。
陸自のご飯ははっきり言って微妙なことが多いので内心身構えていたのだが、これは普通においしかった。
1220カロリー。やっぱり牛乳がついている。
で、午後に行ったのは梱包訓練見学。
空挺では落とすのは人だけではない。荷物だろうが武器だろうが資材だろうが車両だろうが、何でもパラシュートをつけて地上にどかどか落としてしまう。
その時に落とされた物が壊れないような梱包のしかたも、独自の技術のひとつとして確立されている。


左:火砲を梱包。ハニカム構造の段ボールをクッション材にしている。
重心を正確に取らないと落とした時にひっくり返ってしまうので、何度も慎重にやりなおししていた。
右:車両を梱包。ボンネットに積んであるのがパラシュート。
梱包を見た後は、屋内訓練場へ。
実際に降下をする前に、降下の時の動作を覚える、というか身体にたたき込む(教官談)所。
降下は1歩間違えれば死につながるだけに、この課程に必要な訓練時間は何時間、訓練回数は何十回というのが厳密に決められていて、それ以上をこなさないと先に進めない仕組みになっている。


いちばん最初にこの実物大模型で降下の手順と動作を覚える。
手前がC-1、次に並んでいるのがC-130、いちばん奥で見えにくいのがCH-47を模してある。
模型じゃなくて実際の機体を使っているのもあった。


左:黄色いのは巨大扇風機。着地した時にパラシュートが風で煽られる状態を作って対処法を学ぶんだって。
奥のは何か分からない。
右:降下の時に持つ物。左から自分の食料とかの荷物30キロ、主パラシュート12キロ、予備パラシュート7キロ(だったか?)。
さらに武器や自分が担当する機材もプラスされる。


さらに、着地したりパラシュートを操作したり、細かい動作のひとつひとつを全て地上で徹底的に訓練するようになっている。
左:着地訓練場(初歩)。怪我をしないよう体重を分散しながら着地するやりかたというのがあって、ここで台から飛び降りながら練習する。
右:パラシュート操作の訓練場。空挺では大体降下は大人数で行うので、変な動きをして他のパラシュートの動きを妨げたりぶつかったりしないよう、周囲の空気を読みながらの操作を覚える。

着地訓練(中級)。ハーネスをつけて上の黄色い所から飛び降りて着地する。
さらにその上には、ロープ降下の訓練設備もある。


左:ロープ降下の訓練設備の上から。地上10メートルで、午前中に飛んだ跳出塔とほぼ同じ高さ。
下にいるのは恐らく高所恐怖症と思われる皆さん。
右:上の写真の着地訓練設備もあんなに下のほうに……。
このあと、史料館「空挺館」を見て見学は終了。
空挺ならではの設備とかかなり面白かった。
広報センターでは時々こういう見学とか、体験搭乗とかのイベントをやっている。
前は全て直接センターに行って申し込まないとならないマゾ仕様だったが、最近はハガキでの応募も可能になっているので、興味のある人は応募してみるのもいいかも。
唯一気になったのは、とにかく寒いこと。外はともかく建物の中もなぜか全て寒い。食堂すらも寒い。
ついでに行き帰りのバスもなぜか全然暖かくならない。
どんだけストイックなんだ陸自……。
○おまけ

跳出塔のところにあった、いろんな意味でつっこみどころが多いトイレ。
海自テレカ見つけた
テレホンカードを整理していたら、こんなのが出てきた。

平成元年度観艦式。確か新聞の告知を見て普通に公募で当てて行ったのだった。
何をやったかは全然覚えてないのに、行きと帰りがひたすら長くて退屈だったことは覚えている。あとオレンジ色の毛布。
当時は今みたいに往復時に艦でアトラクションやるなんてなかったし。

多分一般公開か何かで買った物じゃないかと。
ちなみに『うみぎり』はまだ現役。でも今の乗員はかつて乗艦がオリジナルテレカを販売していたことなんて知らないんじゃないか。

進水式に行ったどころか、海王丸がいつ進水したかも知らないのになぜか持っている。
なぜ持っているのかすら分からない。
そういえばテレカも完全にすたれちゃったなあ。
100枚近く持ってるんだけど、どうしたらいいもんか。
まあ一生取っておくと思うけど。
さて掃除続けようっと。
チヌークに乗る その2
今日は朝霞駐屯地の東部方面隊創立52周年記念行事。
そういえば良く考えたら、海自って自衛隊記念日の行事はあるけど、基地の○年記念行事って聞いたことがない(節目の年にはあるけど、毎年はやらない)。
逆に陸自では、基地の創立記念はあるけど自衛隊記念日は特に何かをやるということはない模様。
空自は分からないが、これは基地を越えた「自衛艦隊」を行動の最大単位とする海自と、基地を根拠地とする「師団」や「旅団」を行動の最大単位とする陸自の違いということなんだろうか?
それとも、どっちも内輪ではやってるんだけど、外部の人間を呼ばないだけなのかな?
でとりあえず、またCH-47チヌークに乗ってきた。
しかもまた12旅団所属のだって。

コースは都心上空を30分ばかり。
前日の雨が嘘のようなこの青空。



上左:朝のコントラストの強い光のせいか、箱庭みたいに見える。
上右:奥が新宿新都心。手前は忘れた。
下:雲ひとつない空に雪をかぶった富士山がくっきり。

機内の脚立に謎の番号。
923……?



上左:スカイツリー。
前の横須賀からの図といい、極端な場所からしか見ていないような気がする……。
上右:遠くに見えるのは筑波山。というか位置関係全く分からん。
下:張り出し窓から首都高(多分)を撮ってみた。

地上に戻ると音楽隊の演奏会。
会場が体育館てすごい。




一方、外では装備品展示をやっていた。
上左:軽装甲機動車
上右:テレビでも瓦礫をわしっと掴んでどける様子が放映されていたパワーショベル。地道にデモンストレーションをしていた。
下左:なぜかイチョウ並木と青空がとても良く似合うパケットローダ。
左右:運転席。視界高い!
ちなみにこの時調子こいて親指の爪を割って救護隊のお世話になるという恥ずかしい羽目になったのはここだけの秘密。

化学防護車のマニピュレータのデモンストレーション。
火星探査機が岩石とかを採取する時の動きと同じだった。

記念会食(終了間際)。
会食会場を見てのとおり、かなり規模の大きい行事だった。
中の人が皆さん揃ってとても礼儀正して腰が低いのだが、礼儀正しすぎて逆にちょっと居心地が悪い。
もうちょっとフランクでもいいんじゃないかな、思ったりする。
○おまけ

一体何をしまっている部屋なのか……。
弾薬をしまう場所見てきた
東北大震災の影響で、災害派遣終了まで行事関連が全部吹っ飛んでいたせいか、今ごろになっていろいろと出てきた。
というわけで、今日は海自横須賀基地の弾薬整備補給所その他に行ってきた。
実はこの弾薬整備補給所、基地モニターの頃1度見学の機会があったのだが、その時はぎりぎりになって総監の一声で見学不可になってしまったので、今回はちょっとリベンジ的な感じがある。
もちろん有休を取った。

弾薬補給整備所は、真ん中の堀割をはさんで島側に2ヶ所、陸地側に2ヶ所の4ヶ所。
今回見学したのは荒井地区と比与宇地区の2ヶ所だった。島のほうは全体が米軍管轄地なので一般人は入れない。

まずは荒井地区。ここに総務とか管理部門がある。
もともとマルハ(ベイスターズを創設した水産会社。基地の隣にベイスターズの練習場があるのはそういう理由)が使っていた土地と施設を海自が買い上げて流用している。
この建物は元はボーリング場。なのでこういう変な階段があったり微妙な高低差がついていたりする。

比与宇地区の弾庫。
写真不可かと思っていたら、貯蔵量が推測できてしまうような撮り方をしなければOKだった。
弾庫は左側の扉があるほう。右側は爆発事故があった時に爆風を遮るための土盛り。
ちなみにここには不法侵入者対策としてシェパードの警備犬が何頭か飼われている。2等海曹扱いなんだとか。
で、次は艦艇見学。
今回は『やまぎり』と『ときわ』を見て、さらに『ときわ』でお昼ご飯を食べた。
金曜日なので当然ながらメニューはカレー。


左:『やまぎり』の格納庫。風が強くてとにかく寒くてたまらない。
右:整備中のバルカン砲。

食堂ではお昼の準備ができていた。
おいしそうだけどここではまだ食べられない。
『やまぎり』は初めて見る艦なのでパンフレットをもらおうと思ったら「11/26のよこすかYYフェスタで配っちゃって品切れです」だって……。

で、『ときわ』。


艦橋の設備は他の艦より全体的に小さい。
左:速度指示コンソール。
右:操舵コンソール。

艦橋の窓から。

艦橋直下には給油装置とかを制御する部屋がある。
これが制御コンソール。
でね、この艦すごいんですよ。なんと艦内をトラムが走ってるんです。


舷側に添ってずーっと軌道が走っている。
なにしろ洋上で、敵の攻撃を警戒しながら補給をしなくてはならないので、とにかく迅速な作業が要求される。
そのため、大量の荷物を素早く運搬できるよう、こういう物を走らせてるらしい。
軌道は両舷にそれぞれ1本ずつ。トラムの台数は両舷に2両ずつだったかな?
なお、トラムは両舷で分かれているが、通路そのものはぐるっとトラックみたいに周回できるので、普段は乗員のマラソンコースになっているんだとか。

なお、この艦には燃料の他に、8隻の艦の乗員を7日間生活させていけるだけの物資が詰めこまれている。
これはその倉庫。入り口は狭いが奥行きがとことんあって、立体駐車場を横にしたみたいになっているので、目的の物が入ったカーゴをスイッチひとつで目の前に呼び寄せて出し入れできる。
この後、乗員の皆さんと一緒に金曜カレーを食べたのだが、使い慣れないトレーだったせいかあんまりな盛りつけになってしまったので写真は割愛。
かなりカレー粉をふんだんに入れているらしく、からかったがおいしかった。
なんか『ときわ』が面白かったわ。特に艦内トラムとかかなり興奮した。
そういえば、今月公開の「山本五十六」。
五十六嫌いなので見に行くつもりはなかったんだけど、広報の人が「航海のシーンなんかは海自の艦がCGで空母や何かに化けてるんですよ」と言うのでちょっと興味が出た。
早朝の翼
岐阜基地航空祭についてですが、朝5時起きだったせいか、書いている最中に寝落ちしてしまうため、明日アップいたします。
申し訳ございません。
アップしました。
というわけで岐阜基地航空祭に行ってきた。
この基地には飛行開発実験団、つまり新型機のテストや開発を行っている部隊が入っているため、基地の規模の割には飛ぶ飛行機の種類がやたら多かったり、他では見られない変わった飛行機が出てきたりする。
たまたま基地から歩いて5分のホテルが取れたので、ちょっとがんばってみようと思い6時過ぎに行ったら、もうすでに100人近くが並んでいたので驚いた。
その後も人は増えるばかりでとうとう近くの歩道橋にまであふれ出したので、基地側もやばいと思ったらしく、本来8時開門のはずが7時に中に入れてくれたのだった。
岐阜基地は入間なんかと違ってシートや脚立がOKのようで(後でプログラムを見たら脚立は不可だった)、みんなどんどん場所取りしていく。
どのへんのポジションがいいのか分からずうろうろしていたら瞬く間に前列が埋まっていってしまい、焦って適当な所にもぐりこんでちんまりしていたら、親切な人が、最前列に敷いた自分たち用のシートに座っていいですよと言ってくれた。
入間だとみんな隙あらば他人の場所を削って場所を確保しようと血眼なのに、土地が違えば変わるんだなあとありがたく感謝してお邪魔させてもらった。
まわりの人もいろいろ教えてくれたりおしゃべりしてくれたり、初めての場所なのに全然そんな気がしなくて楽しかった。

昇ったばかりの日を浴びて離陸準備をしているF-4。
実はこの基地、1日中逆光という写真を撮るには最悪の環境だったりする。
何しろ開門が7時、開場が8時なので、始まるまで結構な時間がある。
なので、すいているうちに展示機も駆け足で回ってしまうことにした。

F-2はシルエットは素敵なのに正面顔が残念すぎる。

C-1とC-130……と思ったら、試験中の次世代輸送機XC-2だった。
こういうのが普通に展示してあるのが岐阜の面白いところ。

おめでたそうな飛行機。

折りたたみ飛行機。


左:岐阜は混むとどこでも聞くが、まだ朝早いせいか、結構なガラガラ感。
右:山がきれいだが、昨日の明治村にくらべると霞んでる感じ?


あまりに早すぎて、まだ来ていない展示機もいた。
7時半頃にやってきた陸自のヘリ。

そしてようやく開始時刻。
まずはいつもの救難コンビの通過飛行。というか、他の基地から展示機になりに来た所を無理矢理プログラムに組み込んだっぽい。




次にF-4の機動飛行。
ゴツい機体だが、着陸の時にはかわいいパラシュートを開く。


左:アフターバーナー使用中。
左:アフターバーナーを切った瞬間。

F-4の次はF-15だったが、やってることは同じなので着陸だけ。

一見のんびりゆっくりと、実は一生懸命離陸していく初等練習機T-7。



上左:ブルーインパルスと同じT-4。これは試験機なので、鼻先に普通の機にはないながーいピトー管をつけている。
上右:かなりおフランスっぽいカラーリングだがF-2。
下左:これは普通のF-2……なのだが入間に来たF-2と違ってお腹まで真っ青だった。


左:異機種編隊第1弾。F-2、F-15、T-7の編隊飛行。
右:異機種編隊第2弾。T-4、F-4、F-2。もうなんか見事に逆光。


左:もちろん同種編隊もやる。これはF-4の2機編隊。
右:おフランスなF-2はお腹が真っ赤っかだった……。


左:着陸後、ご挨拶しながら去っていくT-4。小さい……。
右:着陸したF-4のフラップをチェックする整備員。F-4に限らず、とにかく何かにつけて整備員は機体をチェックしている。

ちょっと珍しい給油機KC-767とF-2、F-15の模擬空中給油。

そしてしばらくするとKC-767だけが戻ってきて……。


ブンブン急旋回。
ちなみにこの機は全長約50メートル。民間型はJALやANAで普通に使われている。


さらにタッチ&ゴーでもしそうな勢いで滑走路に急降下。地上十数メートルの高さを翼を振って挨拶しながら通過した後、戦闘機みたいな左ひねりの急上昇で去っていった。
あまり度肝を抜かれたので写真を撮り忘れた。



KC-767が頑張りすぎたので、後のC-130はかなり見劣り感がしてかわいそうだった。
で、この後はブルーインパルス。
普通ブルーはトリという印象が強いのだが、ここではプログラム中盤に展示飛行が入っている。

















ちなみに、1番機の隊長は今日がラストフライトだった模様。
そういえば、航空祭が終わった後エプロンをうろついていたらブルーの整備士に出くわしたので、前に松島基地で広報の人に言われて以来ずっと気になっていた「指紋がつくのでブルーの機体はお触り禁止」について聞いてみたら「いやそんなことないですよ。自分たちも素手で触りますし」とあっさり否定されてしまった。
えー……。


左:おなじみの救難展示を始めるUH-60。のはずだが……。
右:いやに上空高く飛ぶなあと思っていたら、いきなり人が降ってきたので驚いた。
パラシュートの形とかからすると空挺団ではないようだが、なんなんだろう……。


でその後は派手に機動しながらいつもの救難。
まわりをU-125Aがぐるぐる回っているのもいつもと同じ。

離陸するC-1の試験機。
例によってながーいピトー管を鼻先にくっつけている上に、色も普通のC-1とは全然違っている。



異機種編隊第3、4、5弾。
旋回する時もこの形を崩さずぴっちり旋回していくのが結構すごい。

おまけのC-1機動。
でも編隊じゃない分入間にちょっと迫力負けしてるかも。




上左:F-2も着陸の時パラシュートが出る。というかあってもなくても着陸できるらしい。
上右:全部の機体が着陸すると、そのまま並んで行進しながらご挨拶。
下左:タキシングしていくコクピットからパイロットが両手を振っているが、飛行機って手放し運転していいんだろうか……。
下右:お疲れ様でした。
これで航空祭は終わり。
でもまだ15時前だし、一気に人が押し寄せて門のあたりは大混雑してるしなので、いつものとおり帰投も見ていくことにした。


また一緒に帰る陸自のヘリ。
そういえば朝来る時も一緒だったね。


左:来る時一緒だったUH-60JとU-125Aは帰りは別々。
右:帰投待機場所にドナドナされてきた記念塗装の展示用F-4。もしや帰投が見れるのか?

タキシングしながら独特の構造のエンジンノズルを閉じるU-125A。
チェックにしては何度も何度も、片方だけを開けたり閉じたり繰り返している。
一体何をやってるんだろう。

……あ、もしかしてウィンク?


どんどん帰っていく。

そんな中で、いつの間にかできた日暈をバックに離陸準備を進めるF-4。

いちばん最後に離陸していった。
各種機体が入れ替わり立ち替わりという感じで、かなり面白かった。
ただ、非戦闘系がかなりがんばっていたのに対して、戦闘機系が単機での∞旋回とかハイレートクライムとか、みんな同じような機動しかしてなかったのがちょっと残念。
○おまけ

特等席いいなあ……。
○おまけその2
今回は動画をいくつか録ってみたので、興味のあるかたは続きからどうぞ。
夕方の進水
新しい掃海艇の進水式に行ってきた。
……が、進水式は撮影禁止だった……。
3年前の『たかしま』の時は何も言われなかったのに、どうしたんだろう?
とりあえず、式が夕方だったので、進水した艇が夕日を受けてとてもきれいだった。

これは祝賀パーティ会場の偉い人席。
掃海艇の名前は『ちちじま』。

支綱を切った斧と台、そして切られた綱の断片。

ごちそう。
皿数は多分30皿以上あるんではないかと。
そういえば、いつもくれる記念絵はがきも今回はなかった。
経費削減なのかなあ。
祝賀会のごちそうとコンパニオンのおねえちゃんはいつも通りだったけど。
○おまけ

自衛隊関連の催しには必ず出てくる帽子置き。
実は各国軍隊に共通らしい。
基地モニターになるには
そろそろ各地自衛隊で基地モニターの募集を見かけるようになりました。
実は人間様もオピニオンリーダーの前は海自の基地モニターをやっていたりしたので、検索とかでやってくるモニター希望の皆さんに、参考になるかどうかは分かりませんが、経験上見たことを書かせていただきます。
なお、これは海上自衛隊に限っての話です。陸自、空自については、それぞれの経験者にお問い合わせください。
○基地モニターの“お仕事”
基地モニターは、基地の各行事やイベント、見学に参加し、その経験を元に基地側から提示されるアンケートに答え、さらに意見を言うのがお仕事です。
参加するものとしては、大体下記のようなものがあります。
スケジュール的には、大体1ヶ月に1度か2度程度でしょうか。基地公開等、一般向けイベントが多い真夏や寒い真冬は少なく、春から初夏にかけてと秋に多い傾向があります。
○基地モニターが参加するもの
・行事系
進水式/引き渡し式
○周年記念行事等の記念式典
なんか特別な時の出港行事(海賊対処等) 等
・イベント系
観艦式/航空観閲式/陸自観閲式
自衛隊音楽まつり/定期演奏会
総火演 等
・見学系
艦艇・潜水艦見学
施設見学
航空機等体験搭乗
泊まりがけで他地方の基地見学 等
○報酬
若干出ます。
が、見学の時の交通費等はほとんど自前のため、トータルすると大赤字です。
○基地モニターに向かない人
・平日に暇が取れない人
見学や行事はほとんど平日です。しかも、月に1度とか2度とか平気であります。
なので、平日に有休等が頻繁に取れる人でないと厳しいです。
もちろん、全部参加しないと駄目というものではありませんが、基地側もある程度来てくれることを期待して、多くの応募者の中から指名するのですから、幽霊モニターになるぐらいなら辞退して他の人に譲るぐらいの配慮をしたほうがいいでしょう。
・日の丸、君が代が駄目な人
何かにつけて国旗掲揚、国歌斉唱が当たり前の世界です。そういうことにアレルギー反応がある人は避けた方が賢明です。
・TPOを読めない人
改まった席に着古した普段着で来るとか、厳粛な式典の最中、珍しい物が見れることに舞い上がってあたり構わず写真撮りまくるとか、そういう人です。
自衛隊はある意味、一般社会以上に「儀礼」を大事にします。
一応、モニターは「お客様」なので中の人は何も言わずにいてくれますが、TPOを読めないとやっぱり迷惑をかけるので、やめたほうがいいです。
・自衛官とお友達に、あるいはそれ以上のものになることを期待している人
もちろん、モニター期間中に仲良くなるということはあります。が、最初からそれを目的にモニターを狙うのはちょっとどうかと思います。
まわりも困ってしまうので、普通にトーキングフェスタ等に参加しましょう。
なお、基地によっては、自衛官と関係がある人はモニターになれないという規定があることもあります。
こんな感じでしょうか。
愛と希望と勇気の音楽祭

自衛隊音楽まつりに行ってきた。
今年のテーマは「絆」「愛、希望、勇気。今を越えて、その先へ」。
平日だし前の時よりましだろうとちょっと期待したのだが、やっぱり通路席しか座れなかった。

今年の位置条件はこんな感じ。
ちなみに前の席の夫婦はなぜか妙に座高が高い上に、おっさんのほうは何かというとカメラを上に上げて撮りまくるので、この後の写真にもずっと写り込むことになる。
いかにもお役所の催しらしく、照明が消えるまでにカウントダウンがあったり、防衛副大臣がいきなり挨拶を始めたりする。
でも無駄に長い上にしょせんは“素人だからシビリアンコントロール”の子分の話なので、全く面白くない。

オープニングの「アメージング・グレイス」
この後国歌斉唱があってようやく本番開始。


左:北部方面音楽隊。曲中にアイヌの民族楽器を織り込んでいる。
右:在日米陸軍と沖縄海兵隊音楽隊。列が若干乱れているように見えるのは、演奏しながら次々とフォーメーションを変えているため。

防大儀仗隊。女の子もいた。


左:本格的なスキャットつきの「無限に広がる大宇宙」からささきいさおとためをはれる歌いっぷりの「宇宙戦艦ヤマト」を演奏する海自。この後に軍艦マーチが続いたのは言うまでもない。
右:演奏は良く知らないけどとにかくカラーガードが華やかな空自。
ちなみに陸自は撮り忘れました……。

恒例、自衛隊太鼓。
なにがすごいといって、これが全員自衛官だということがすごいと思う。

赤カーペットを敷く12旅団の演技支援隊。
12旅団といえば、この間チヌークに乗った相馬原駐屯地にいる部隊だった。ってずいぶん遠くから支援に来てないかそれ。
ちなみに、終わった後やっぱりコロコロで赤絨毯を掃除しながら片付けていた。

フィナーレ。


左:蛍の光をマーチ風に演奏しながら演奏者が次々と去っていくと、最後に就寝のラッパが鳴り……。
右:赤絨毯の上を歩いていた指揮者が敬礼をして終了。
今年は災害派遣や慰問に飛び回っていて、いつもの年より練習できる期間は短かったはずなのだが、相変わらずクオリティは高かった。

