なんか軍系」カテゴリーアーカイブ

おいでませ九州へ

 防衛省がやっている一般向けの自衛隊体験イベント「女性のための自衛隊1日見学」。
 この手のイベントは大体メインターゲットが20代なので、余裕でぶっちぎってる人間様はまず当たるまいと思っていたんですけどね……。

 なんか当選してました。よっぽど応募者が少なかったのか……。
 帰りは長崎のグラバー園でも見てこようかな。
 というか日曜の帰りの飛行機、すでに取れないんですけど。

 ちなみにプログラムはこんな感じ。
 写真では切れてるけど、最後に護衛艦見学がある。

ヴェルニーさんの足跡

 よこすか軍港めぐりの「日本の近代化体感ツアー」に行ってきた。
 軍港めぐりに小栗上野介の時代の歴史をちょっと重ね合わせ、ついでに明治初期に横須賀が受けたフランスの影響について簡単、地元の歴史研究家の人から話を聞き、最後にホテルでフランスと横須賀を融合させたコロッケ……もとい、クロケット・ドゥ・ポムドテール・オ・キュリを食べて終了というもの。
 ちなみに歴史研究家の人は、プロフィール見たら人間様が行っていた小学校の指定教科書購入書店の親父だった。
 しめて3,980円。何というか、いつも思うんだけど、寡占状態だからぼったくりし放題だよね。
 そろそろ灰色のお船分が欠乏してきてたから行っちゃうけど。

 もらったパンフ類。
 なぜJAMSTECのパンフまであるのか謎。

 週間予報では曇りで気温も低そうだったので心配していたが、良く晴れた。
 左に『ひゅうが』。右にエンジンを吹かして何かやってる潜水艦と米軍の駆逐艦2隻。

 これが軍港めぐりの船。一応正面顔を撮ってみた。
 ちなみに参加しているのはお年寄りの夫婦かひとりで来たおじいちゃんばかり。
 やっぱ「歴女」ブームなんて嘘だね、うん。

 左:『マクキャンベル』と『フィッツジェラルド』。親分の『ジョージ・ワシントン』が大規模整備中なので駆逐艦も皆暇そう。
 右:真ん中の赤レンガの建物は、ドライドックと並んで基地内に唯一残る明治期の建築物なんだって。
 ちなみに米軍は司令部を始め、結構旧日本海軍時代の建物をそのまま使い回ししているので、見学に行くと時々「あれは『信濃』の資材を入れてた倉庫です」なんて言われてびっくりしたりする。
 いろいろあるとは思うけど、米軍が使っているから、こういった歴史的建造物がそのまま残されてきたという一面は確かにあると思う。

 いつものクルーズは、米軍基地に添って港の外に出、Uターンして長浦港に入って堀割を通って帰ってくるのだが、今日は逆らしく、まず堀割に向かった。

 でも堀割を出るとすぐに外海へ向けて方向転換。『さわゆき』と『うらが』を横目に外海へ向かう。大正以前に建設されたと言われる長浦港のガントリークレーンはスルーされた。
 あれも結構な歴史的建築物だって聞いたけど、明治でない物は対象外なのかな。

 そのまま船はまっしぐらに直進。追浜の貝山(地下にとにかく巨大な旧海軍航空隊司令部壕がある)、日産追浜工場(海軍航空隊跡地)、夏島(夏島貝塚がある)、野島(明治憲法起草の地)を歴史研究家の人の説明つきで沖から眺めて最後は三井住友造船所までやってきた。
 いつものクルーズではここまで来ない。この時間を稼ぐために長浦港をショートカットしたんだったらしい。
 左:組み立て中の船。左側の三角形のは多分バウ。
 右:こっちは艤装中の船。スクリューが青色なのは珍しいんだって。

 で、Uターンしていつものジョージさん。


 艦いろいろ。
 これでクルーズは終わり。
 次に近くのメルキュールホテルに移動して、研究家の人から造船所が出来たことによって横須賀にもたらされたフランスの影響についての話を聞き、コロッケ……もとい、クロケット・ドゥ・ポムドテール・オ・キュリを食べる。

 メルキュールホテル20階のレストランから。なんだかすごく新鮮な風景。

 左:意味もなくテーブルセッティングを写してみた。
 右:メニュー。フランス風の割にはポタージュとコロッケとパンしかない。さらに飲み物は別料金で、紅茶1杯500円したりする。

 左:本日のポタージュ。カボチャだった。
 右:クロケット・ドゥ・ポムドテール・オ・キュリ。早い話がカレー味のポテトコロッケ。まあ普通においしいけど、。大きさを見れば分かるとおり全然足りないので、パンをおかわりしてお腹一杯にした。
 あと、ここのホテルはなんかスタッフの手際が悪い。
 ポタージュを皿に注ぐときこぼしたり、客席の一部に皆で集中してしまい、全体に目配りができる人がいなくて手を上げても気づいてもらえなかったり。
 紅茶に500円取るランクのホテルとはちょっと思いにくい。
 しかも紅茶は多分トワイニングか日東だし。
 うーん、面白かったといえば面白かったような、つまんなかったといえばつまんなかったような、妙な気分だった。
 ただ、確実に言える事は、3,980円は高いということ。
○おまけ

 三角形になってた鳩。
 鳥インフルエンザがはやっているので、インコどものことを考えてあまり野鳥には近付かないでおいた。

朝霞で戦車

 陸自の観閲式予行に自衛隊分を補給しに行ってきた。
 海自、空自と持ち回りで行われる自衛隊記念日関連の行事で、一昨年が空自の航空観閲式、去年が海自の観艦式、で今年がこれという次第。
 本番は24日だが、今日のは総合予行なので段取りはほぼ本番と同じ……はず。

 案内された場所は観閲官席の正面、ひな壇最上部。
 ポジション的にいいのか悪いのか分からない。

 整列して入場を待つ自衛官たち。
 一体何人いるんだろう……。

 防大生を先頭に入場開始。


 左上:高等工科学校。
 右上:普通科連隊。
 左下:ふと振り返ると、会場の外でも行進をしていた。
 右下:端から順に整列していく。ちなみに正面のガラガラの席は準VIP席。


 左上:普通科連隊(別バージョン)。
 右上:習志野空挺団。
 左下:海自部隊。
 右下:空自部隊。

 看護学生。後ろに控えるのは男性自衛官とは別に入場する女性自衛官たち。

 最後に陸海空合同音楽隊が入場。

 D60にはパノラマ機能はついてない(と思う)ので、無理矢理全景を合成してみた。
 ちなみに、さらに左側には車両部隊が並んでいるが、客席の陰になってしまって入らない。

 国会議員入場……だが予行なので自衛官や職員が札をぶら下げて代役。
 ちょっぴり恥ずかしそうなのが微笑ましい。

 実施責任者の陸上幕僚長……もダミーで、やっているのは普通の迷彩服の自衛官。

 執行者の東部方面総監はさすがに本物だった。


 左上:総理入場に備えて儀仗隊が来る。
 右上:車で来る総理。
 左下:なんかずいぶんふくよかだった総理(グレーのスーツ)。
 右下:車で観閲。カードの紐が落ちてますよ総理。


 右上:一旦退場。向かって左が自衛隊生徒(高校に相当する早期教育の学校)、右が少年工科学校。
 左上:会場の反対側でも海自を先頭に退場開始。
 右下:会場を出ても列は崩さず。ちなみに自衛隊生徒が抱えているのは教材を入れる鞄。
 左下:気のせいか、習志野空挺団の行進は普通科よりもぴしっとした感じがする。
 

 会場の外を、やっぱり退場した車両部隊が爆走していく。
 でこの後、自衛官及び車両が行進しての受閲となる。


 左上:音楽隊を先頭に準備完了。
 右上:ふと後ろを見るとなんだか大渋滞している車両部隊が……。
 左下:また防大を先頭に行進開始。
 右下:敬礼ではなく剣で栄誉礼をする防大生。


 左上:防衛医大生は銃ではなく医療鞄を持って行進。
 右上:普通科連隊。
 左下:海自部隊。
 右下:空自部隊。

 よく見ると、海自の行進の時は海自の人が、空自の時は空自の人が指揮を交代していた。

 女性自衛官の部は指揮官はもちろん、旗手も先導車両に乗っているのも全員女性。







 続いて陸自、海自、空自の航空展示。
 でも逆光な上に、観閲官席の向かいだとほぼ真上が飛行コースになってしまい、ろくな写真が撮れない。
 そして空が終わると陸上の展示。






 そして最後に日米安保50周年を記念して、米軍が参加。
 F-16とヘリは……なんだったっけ。

 総理の人が帰って式典は終了。
 この後は来場者サービス。

 まず自衛隊太鼓。


 自衛隊生徒のドリルパフォーマンス。


 そして最後は朝霞名物、本物の大砲(でも礼砲)を使った『1812年』。
 砲口炎を撮りたかったのでがんばってみたが、右下が精一杯だった。
 でもいつもながら、野戦服にヘルメット姿でタクトを振ってる姿ってなんだか妙だ。
 予行なので、偉い人が全部カードをつけた偽者だったり、総理の訓示が「訓示始め……訓示終わり」だけだったり、割と笑えた。
 でも正直に言うと、航空観閲式や観艦式や、普通の駐屯地の基地祭のほうが面白かった。
 あ、でも観閲式と同時にやってた装備品展示では、初めて見る車両があって楽しかった。

今日のひゅうが

『ひゅうが』の見学会に行ってきた。
 例によって会社は有休を取っている。
 でも『ひゅうが』はそろそろ何回見てるんだってレベルになりつつあるんだよな……。

 実は整備期間中だった『ひゅうが』。
 艦内のあちこちで業者の人がこうやって点検や作業をしている。

 台風一過で追浜の日産やら横浜やらの工場がよく見える。
 でも軍港めぐりは全便欠航だった。
 せっかく予約したのに……。

 手前の黄色いのは業者のではなく、『ひゅうが』が持っているクレーン車。
 ちなみにナンバープレートがついてないので公道は走れない。一生『ひゅうが』の艦内だけを走って過ごす。

 なんだかえらい汚れていた『はるさめ』。

『さわぎり(157)』と『いかづち(107)』、なんか演習してた。

 ちょっと趣向を変えて、艦長席から見た甲板。
 ……あんまり変わんないな。

 格納庫の魚雷室にはこんな掲示が……。

 これは反対側の魚雷室。
 えらいぽつんとした雰囲気で置いてある発射管だが、将来別の装備も置けるような拡張性を持たせているためらしい。

 アンカールーム。
 普通の護衛艦は艦首部分にある錨の巻き上げ装置だが、『ひゅうが』の場合は甲板に余計な物をつけられないため、こうやって甲板のひとつ下に部屋を作ってそこに格納している。
 艦がでかいせいか、錨鎖がものすごく太かった。
 何度も見たとか言ってる割にはテンション上がっている自分がいたりして。

 潜水艦が丁度入港してきていた。
 そういえば原潜『ハワイ』も米軍基地に入港してるんだっけ。

おみやげ

 そういえば先日の伊勢湾マリンフェスタは、配布されたグッズも微妙に充実していたのだった。

 やえやま型掃海艦ペーパークラフト(説明図つき)。
 ちゃんと作成者の名前が入っている。橋本3佐すげー。

 固形ペーパータオル。パックなんかだとよくある水にひたすとふやけて1枚になるタイプ。
 熱中症対策? とも思ったけど、ついてた説明書の語調からするとどうも業者から頼まれて宣伝用サンプルとして入れたっぽい。

 絵はがきセットとティッシュ? と思いきや……。

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プチ船祭り2日目

 今日は一般公開。
 名古屋では『しらせ』『こんごう』『うらが』『しらゆき』が、四日市では『ひゅうが』『しらね』『えんしゅう』『つしま』、掃海艇『すがしま』『つのしま』、試験艦『くりはま』、『輸送艇2号』、特務艇『はしだて』が公開される。
 ……これはどう見ても四日市のほうがポイント高いでしょ。

 まずは大艦2隻を見に行く。
 といっても、『ひゅうが』はもう何回か見ているし、混むのがわかりきっているので、まずは『しらね』へGO。
 それにしても、上甲板と岸壁の高さが同じなので、なんか変な見え方になっている。

 年季の入った艦橋。
『ひえい』と『はるな』の姉妹艦なので、古いのも当然と言えば当然ではある。

 左:いつもの艦橋から見た風景。こうやって見ると『ひゅうが』も割とすいてるっぽいな……。
 右:やっぱ大きいよね。

 地上には陸自の展示もあった。
 これは給水車。良く災害現場のニュースにも出ている奴。
 水はぬるいけど普通においしかった。


 左上:架橋車。総火演で展示されているのは戦車バージョンだけど、こっちは車バージョン。
 右上:緊急手術室セット。
 左下:救急車。ベンチの背もたれもベッドになる。
 右下:浄水車。

 左:調理車。焼く以外の事はできるらしい。
 右:給水車。これは車に引かせる小型のバージョン。
 こういうのを自前で全部揃えてるって、やっぱり陸自はすごいなあ。

『ひゅうが』の大きさに負けないガントリークレーン。
 この場所にあるものは、全般的に人間のスケール感を越えている。
 で、次に小型艦艇をまとめて公開している昨日の岸壁へ。
 といっても、シャトルバスで15分ほど走らなくてはならない。

左:『くりはま』の上甲板。
右:上甲板から、前に泊まっている掃海トリオのお尻が見える。

 左:艦橋。
 右:窓から。

 左:調理室。
 右:後甲板。右側にあるのはクレーン。左側にちょこっと見えている白いのは『はしだて』。

 左:『はしだて』のブリッジから。
 右:さらに隣の『輸送艇2号』。

 そういえば、レセプション会場じゃない状態を見るのって、これが初めてだった。
 なんか新鮮。

 左:『輸送艇2号』。トラックなら2台は積める。
 右:床がほぼ海面と同じ高さなので、ちょっとシュールな風景を眺めることができる。

 目立たないのでわかりにくいが、ブリッジの上には機関砲が据えてある。
 というのも、この艇の役目のひとつに、陸自の部隊を乗せて敵前への強襲揚陸というのもあるため。
 もちろん、制空権が確保されていることが前提だろうけど、輸送艇なんて名前の割には実はかなり危険度の高いことをやる船だったりする。

 で、こっちは『のとじま』の機関砲。

『のとじま』から見た『えんしゅう』とタグボート3隻。いちばん左は民間船。
 ここまでくるの大変そうだなあ……。

 左:掃海艇のブリッジは広くて明るくて余裕がある。
 右:いつものとおり、ブリッジから覗いた上甲板を撮ろうとしたら、ブリッジの前のスペースが広すぎて上甲板が撮れなかった図。

 左;海に潜って機雷を探す無人機。「初号機」って……。
 右:海中にワイヤーを張って機雷をひっかけるタイプの掃海具のブイ。両端につけて、ここからここまで掃海してますという目印にするそうな。

 左:正面顔大、中、小。
 右:タグボートたち。
 それほど混んでなかったのもあって、12時過ぎには大体見終わってしまった。
 新幹線が17時過ぎなので、それまで名古屋駅で高島屋や松坂屋閉店セールを眺めて時間を潰していたのだが、明らかに旅行者と分かる相手に17万のダイヤのペンダントを「14万にしておきます」と売りつけようとする名古屋人の恐ろしさを思い知らされた。
○おまけ

 名古屋駅にて。
 名古屋って、なんか海軍にゆかりがあったっけ?

プチ船祭りと夜のクルーズ

 すみません、本日は四日市の伊勢マリンフェスタですが、もっていったパソコンをネットにつなげない状態のため、アップは明日とさせていただきます。
 お待ちください。
 アップしました。
 というわけで『伊勢湾マリンフェスタ』。
 横須賀地方総監が主催する言ってみればミニ観艦式なのだが、なぜか一般向けには体験航海としか宣伝されていない謎のイベントでもある。
 今回は名古屋からは『こんごう』『うらが』『しらゆき』が、四日市からは『ひゅうが』『しらね』『つしま』『えんしゅう』が出航し、途中で合流する。

『つしま』の後甲板。
 掃海艦は掃海艇のでっかいので、やることは同じ。
 もともと海自は掃海艇しか持っていなかったのだが、湾岸戦争後のペルシャ湾派遣の時に大変な苦労をしたので、大型で外洋航行能力の高い掃海艦が作られた。

 岸壁はコの字型になっていて、短いほうに『つしま』『えんしゅう』等の小型艦艇、長いほうに『ひゅうが』『しらね』が停泊している。
 木造の『つしま』は甲板も木なので割と照り返しも楽に感じるのだが、他の艦艇はこの天気では大変そうだ。
 
 出港。
 艦が小さいからか、普通なら操艦の邪魔にならないように張られる立ち入り制限のテープがない。
 なので、艦長が見学者の間を縫って移動しながら指揮してたり、自衛官萌え女子がコンソールに文字通りぺったりへばりついてシナを作りながら見ていたりする。
 なんというフリーダム。
 でもみんな空気をちゃんと読んでいて、大きい声でしゃべるとか、勤務者の動線を遮るような場所に立つとか、そういう人がいないのはすごいと思った。

 それにしても今回は人口密度が低い。ざっとこんな感じ。
 あまりの低さに不審に思って乗艦者数を聞いたら、110人だって。
 もしかすると、全参加艦艇中でいちばん余裕だったかもしれない。

 イベントも充実していて、機関砲の実演、手旗実演、ロープ結び講座や制服を着て写真を撮るとか、とにかくいろいろやってくれる。
 さらに、食堂では麦茶が飲み放題。アイスやジュースも売っている。
 なんかすごく楽しい。

 左:隊列を整えるために『しらね』が追い越していきながら発光信号。
 右:『つしま』からも返事を返す。


 華麗な操艦で先を行く『ひゅうが』と『つしま』の間に入る『しらね』。

 続いて潜水艦も隊列に加わるためにやってくる。今回は『おやしお』だって。

 左:全員が1列に並んだ後、1回Uターン。
 左:後ろからは『えんしゅう』と『おやしお』が続く。

 左:そのまま進んでいくと、観閲側の艦が見えてくる。
 右:先頭の『こんごう』に横須賀地方総監が乗艦している。後に続くのは随伴艦の『うらが』『しらゆき』。

 乗員が登舷礼をする前を通過していく観閲艦。

 みっしり人が乗っている『しらゆき』。

 観閲が終わると全艦が1列になり、再度Uターン。

 そしてここから実演展示。
 左:まずは『ひゅうが』からのヘリ2着同時発艦。
 右:つぎにいつもの海難救助。さらにこの展示を中心に全艦3度目のUターン。

 続いて陸自のUH-1と海自SH-60Kの飛行。プログラムにはSH-60Kは3機と書いてあるので、1機減ったっぽい。

 左:次いでUS-1Aがやってくる。これもプログラムではUS-2となっていたんだけど……。
 右:一旦普通に通過した後、超低空飛行で戻ってきた。

 SH-60Kが2機でデモンストレーション。フレアを発射した後、蛇行しながら艦の両側を高速で通過していく。
 これで展示は終わり。
 あとはそれぞれの港に戻るだけ。

 名古屋組、四日市組が一斉に左右に分かれて去っていく。
 よく見ると、分かれる時の角度まで揃えている。

 左:ゆうゆうと四日市に向かう『しらね』。
 右:一方、位置は『つしま』の後ろだったのに『つしま』より先に入港しなくてはならない『えんしゅう』は、白波を蹴立てて結構必死。
 で、戻るまでの間『つしま』では『つしま』グッズを賞品にした全艦ビンゴ大会が開かれていた。
 ぎりぎりでビンゴしてピンバッジもらったよ。

『つしま』入港後に後を追って入ってきた警戒担当の『くりはま』。
 写真だと分からないが、バウスラスタを持っているので岸壁に向かって真横に移動している。
 ちょっと気持ち悪い。
 というわけで体験航海はこれで終わりだが、実はこの日、もうひとつクルーズを入れていた。
 その名も『四日市コンビナート夜景クルーズ』。
 夜のコンビナートを海上から眺めて楽しもうという、いわゆる工場萌え系のクルーズだが、海自の艦艇が入港しているところがコースに入っているので、電飾が撮れるかもしれないと思って参加してみた。
 ……海自の艦よりスリリングな体験でした。
 横須賀軍港めぐりの夜バージョンみたいなものだろうと漠然と思っていたら、全然違っていた。
 軍港めぐりの半分以下の大きさの、釣り船ぐらいの船で広大な夜の海をガンガン飛ばしていく上に、この日はうねりがあったので、跳ねるわ飛沫をまともに浴びるわでもう大変。
 しかも途中で50センチぐらいある魚が飛び込んでくるし。
 でも夜景はすばらしかった。

 左:『ひゅうが』。
 右:『しらね』。めいっぱい絞りを開けてシャッター速度を速くしているのだが、何しろ揺れるのでどうしても手ぶれしてしまう。

 小型艦艇の皆さんたち。
 海上からの次は、高さ100メートルの四日市ポートビルの最上階展望台で、上からの夜景を観賞。

 小型艦艇の皆さんたち。

 手前が『しらね』で奥が『ひゅうが』。

 でも実は停泊している場所はコンビナート積み出し港の一角、おまけにこんな場所なので、いくら電飾していても見物人のあてはあまり、というかほぼなかったりする……。


 もちろんノーマル夜景もちゃんと撮ってます。
 こっちも楽しかった。
 ツアーの一環で連れてかれた大正館とかいう旅館のトンテキが、老舗という割にはおいしくなかったけど。

サマーなフェスタ

 すでに毎年恒例となったヨコスカサマーフェスタ。

 逸見岸壁では『きりしま』(手前)と米軍の『フィッツジェラルド』(奥)が公開中。

『フィッツジェラルド』の甲板にいたら、例によって救難展示が始まった。
 でも、いつも見る地上からとは目線の高さが違うのでちょっと新鮮。

 展示が終わったので見るのを再開……

 ……しようと思ったら、今度はタグの放水展示が始まった。

 高々と放水。
 前方35メートルまで届くらしい。


 上左:放水しながらしずしずと前へ。
 上右:向き合って……
 下左:キッス
 下右:そのままくるりと1回転。

 これで終了。
 方向転換して手を振りながら去っていく。
 逸見岸壁ができて動ける場所が減ったせいか、去年チラ見したものより随分と地味になっていた。
 ヘリのほうがぶんぶんローパスしまくったり、ダンスを披露したりと派手にやっていたので、ちょっと見劣りする感じ。
 と思っていたら……。

 ピクルス王子とパセリちゃんはともかく。

 ……なぜ全身タイツとトラなのか……。
 最後にインパクト勝負してました。

 で、日米イージスの次はあっち。
 『しらせ』『たかなみ』『ときわ』。

 途中で空自のPAC3も写してみる。
 というか、ただ置いてあるだけでなんのアピールもしていないからほとんどの人からスルーされていた。
 10人以上人を出してテントまで設営してるぐらいなんだから、空自の人ももっといろいろやればいいのに。

 左:『しらせ』艦橋から
 今思ったけど、『フィッツジェラルド』も艦橋から写してたら「世界の艦橋から」とかつけられたな。行列に負けてスルーしたんだけど、失敗だった。
 右:理髪室。タイガーカットハウスは旧『しらせ』で完全閉店だったらしい。

『ときわ』からは小さいお友だち専用潜水艦と(高校生までの事前応募者しか見れない)、その向こうには除籍された『はつゆき』『さわかぜ』が見える。


『ときわ』って意外と工場萌え系の人が喜びそうな要素を持っていると思うが、どうだろう。
 で、この後は水中処分隊のゴムボート遊覧。

 低い位置から見ると、風景もちょっぴり違って見える。

 『きりしま』のほうが幅が広くて大きく見えるが、実はトン数は『フィッツジェラルド』のほうが上なんだって。

 と、そこへまっしぐらに飛んでくるヘリが。
 丁度救難展示の時間だったらしい。『フィッツジェラルド』よりさらに近い位置で見れそうでラッキー。

 そしてすぐ頭上を通過する。
 なんという好ポジション。

 一方、水上にいる溺者は、戦隊物風の黄色い全身タイツを着ていた。
 ……全身タイツってはやってるの?

 左:水面ぎりぎりの位置から見るからこそ分かるヘリの低さ。全体が巻き上がる水煙に包まれてしまっている。
 右:そしてダイバーが海中へ。『フィッツジェラルド』から見た時は釣り上げ方式だったから、その時々でやりかたを変えているっぽい。

 左:水面から見る『ときわ』はまるで壁。
 たまに大型船が小型船にのしあげてそのまま気付かずひき逃げ状態になったりするけど、気付かないのも分かる気がする。
 右:『はつゆき』と『さわかぜ』の向こうに実は『しょうなん』がいたことが判明。
 これで満足したのとちょっと疲れたので、第2術科学校と米軍基地は行かずに帰ることにした。
 2術校では去年本棚とかいろいろもらったし。
 米軍基地は米韓演習でほとんど艦がいないし。

 ヴェルニー公園から正面顔。
 例によって暑かったが、日陰に入ったり風が吹いたりするとすぐ涼しくなるので、実際あんまり苦行度は高くなかった。
 ただ、艦の上とかゴムボートの上とか日傘をさせないのと、汗をかいて日焼け止めが落ちるのとで、帰ったら鼻の頭が日焼けしていた。
 鼻の頭が日焼けなんていつ以来だろう……。

 帰りに出くわした近所の猫。
 数十センチのところを自転車が通ろうが後ろからカメラを構えようが知らんぷりで寝そべっていたが、正面から撮ろうとしたら眼をそらした。
 実家の猫もそうなんだけど、なんで猫って写真を撮ろうとすると眼をそらすんだろうね。

プチ船祭り

 これでまたしばらくは生きていけそうです。

 2年前に仙台でやったのと同じの。
 ちなみに『つしま』は掃海艦。世界最大級の木造船でもある。
 実はポジション的にはかなり悪そうなんだけど(多分受閲最後尾)、体験航海はいつもでかい艦ばかりだったから楽しみ。
 ……でも死ぬほど暑そうだ。

ポルトガルにこんにちは

 というわけでまた行ってきた。
 10時から公開というが、何となく時間ぴったりには始まらないような気がするので9時45分頃に着くように行ってみたら、やっぱりというか、10時になっても始まらなかった。
 しかも並ばされていたのは日陰の全くない炎天下。日傘は日光は遮ってくれるけど熱気までは遮ってくれない。
 というか黒い日傘なのでむしろ熱気を集めちゃってる。

 気を紛らせるためにマストと帆の写真など撮ってみる。
 この十字のマークはポルトガルのシンボルらしい。

 フィギュアヘッドはエンリケ航海王子だって。
 確かに雰囲気が大航海時代。
 ……とりあえずそんなことをしていると、10時15分になってようやく乗船OKが出た。

 舵輪みっつって、どんだけ舵重いんですか。
 と思ったらこの船、建造は1937年だって。
 元々ドイツ海軍の練習船だったのが、WW2後にアメリカに接収されてブラジルに売却。その後1962年にポルトガルが購入したらしい。
 まさに激動の歴史をこの目で見ている船なのだった。

 でも設備は磨き込んであってどこもかしこもぴかぴか。
 当然、ポルトガルが購入した時に時代に合わせて改装とかもしてるんだろうけど、それにしたって1962年だもんね。

 となりの『はるゆき』。
 事前情報はなかったけど、こっちも公開してた。

 左:調理室。甲板上にあって普通にのぞける。
 右:調理師のおじさん。陽気な人だった。でも英語が分からない。
 切ってたサヤインゲンを持ってきて、これなんだという風に見せるから、何というか知ってるかと言ってるのかと思って、とりあえず「bean」と言ってみた。
 そしたら頷いて「ビーン、ビーン」と繰り返してたんで正解だったんだなと思ったが、後で調べたら豆は「feijão」で全然違っている。
 ……もしかして「日本語でどう言うのか」という意味だったとしたら、ごめんなさい間違ったこと教えました。

 多分礼砲。この船では前甲板の両脇に1基ずつある。

 この甲板に、かつてはドイツ海軍の若き士官候補生たちが立っていたんだよと言えば、萌える人もいるだろう。
 でもいつも思うんだけど、帆を操る人は良くロープ間違えないでできるよね。
 例によって見れたのは上甲板だけだったので、ぐるっと一蹴してピンズを買って降りた。
 次は『はるゆき』。だけど、この間同型の『しらゆき』を見たばっかりだしなあ。

 あらゆる意味で対照的な2隻。
 海自も帆船持てばいいのにね。
 西欧諸国と違って、日本は固有の外洋帆船の歴史を持たないから無理だろうけど。

 左:『サグレス』正面顔。
 右:『はるゆき』正面顔。

 艦橋の窓からシリーズ。
『しらゆき』と全く同じなんだけど。

 艦橋の外の張り出しをブラブラしてたら、海保のヘリが基地に返ってきた。

 ……???

 後甲板のアスロックランチャーは、入っているダミーのミサイルに顔こそなかったが、後ろが割とサービス精神旺盛だった。
 わざわざつけかえてるんだって。

 飛行甲板に展示していたSH-60J。中ものぞけて操縦席にも座れた。
 なんか久しぶり。

『はるゆき』から見た『サグレス』。
 楽しかったけど、とにかく暑かった……。