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超会議でお坊さん見てきた

 ニコニコ超会議に行ってきた。
 笑点の収録があるというので間に合うようにしようとしたら、電車が遅れて着いた時には黒山の人だかりで全然見えない。
 しょうがないので他のところに行くことにした。

 まずとりあえず向かうのは自衛隊ブース。
 多分知り合いがいるので挨拶したい。


 今年の展示は陸自が水陸両用車(AAV7)と12式地対艦誘導弾発射機(SSAM)。
 AAV7は佐世保からトレーラーに乗ってはるばる来たんだって。
 SSAMはどこから来たか聞き忘れたけど、普通にこのまま一般道を走ってきたらしい。そして首都高で渋滞に巻き込まれたらしい。
 シュールすぎるわそれ。



 空自がブルーインパルスのしっぽとエンジンと射出座席。
 例によって民間のトレーラーで輸送可能な物を出してきた。

 海自は『いずも』のVRツアーだった。うんまあ、実物見てるし……。


 陸自ブースでは儀仗隊と制服を着て記念撮影ができた。
 新しい制服がもうあったので(本物)着てみたけど、胴回りが見た目以上に絞ってあって、腹が出てる人には全く不向き。
 デザインしたのはコシノジュンコだそうだけど、これが「働くための服」だということを全く理解せず、完全に見た目だけで作ったという事が良く分かった。


 しまったこんな物販があったのか……。


 ふらふらしてたら福々しい牧師と僧侶の衣装トークという良く分からないトークショーにぶつかった。


 いよいよ超会議にも宗教が参戦したらしい。
 しかしこういう時に限って話したい悩みが見つからない。


 自分が入れる仏壇。
 仏壇……?


 そしてステージでは本職のお坊さんによるテクノ般若心経ライブが始まった。
 なんかいい声のお坊さんですごくありがたい感じになってきてる。



 そして次に始まったのが天台宗と真言宗共同の声明。しかもちゃんとお香も焚くし散華も撒く本式のやつ。
 少し離れた所ではなんかのライブが重低音でドコスコドコスコ大盛り上がりしてるのが聞こえてくるのだが、全くそんなのを意に介さない厳かな場ができている。
 聞く方も床に座ってみんな神妙な顔している。
 これはいい物を見せていただきました。


 痛車。
 思うんだけど、側面に公試中の大和の写真(リアル版)とか、停泊中の長門(リアル版)とか航空機を発艦させる赤城(リアル版)とかを描く車はいないのかな。かっこいいと思うんだけど。
 痛い絵なのは一緒だと思うんだけど。


 クロネコヤマトの超神社。


 NTTのロボット大喜利。


 JALは今年は空港での作業車をいろいろ出してきた。
 そういえば素朴な疑問なんだけど、ANAより破綻したJALの方が設備とかサービスとか金かけてるし、アテンダントのダンスチーム作ったりこんなのに出展する余裕があったりするのはなんでなんだろう?
 公的支援してもらえる企業が勝ち組って事?

 今回は行ったのがちょっと遅かったので、あまり企画も見ないで終わってしまった。
 まだ時間と体力があるので上野で国立博物館を見に行くことにする。


 月とスカイツリーのコラボ。


 見たかったのはこれ。
 4月17日から始まった物で、若冲とか雪舟とか分かりやすく人気のある人の作品が多く出ているので、多分今日を逃すと人が押し寄せて見るどころじゃなくなる。

 うーん、個々の作品は興味深かったし面白かったけど、テーマがちょっと漠然としているせいか、全体的にまとまりのない感じがした。
 メジャーな作品が多いので、知ってるけど実物を見たことがなかったアレ! となって楽しいけど。


 そしてついでに同じ国立博物館でこっちも見た。


 正直、アラビア半島の歴史なんて全く知らないので、展示を見ても何をどう解釈すればいいのか全く分からない。
 困った。


 ただ、焼き物に使われている青や緑がものすごく美しい。
 砂の大地に暮す人々にとって、水の青、草木の緑はとても貴重な、憧れの対象だったのだろうというのがなんとなく窺える。


 副葬品の黄金製品。
 マスクや手袋がいやに小さいと思ったら、8歳ぐらいの女の子の墓から発見されたものだって。
 子供を亡くす悲しみはいつの時代も変わらない。


 写真だと濁った感じだが、実物はなんとも微妙な色だった。


 碑文が刻まれた墓石。オシャレ。


 そして上の碑文を訳した物。
 長いわ!

ちょっと遅いお花見と鳥

 朝霞駐屯地の観桜会に行ってきた。
 多分葉桜だろうと思ったらやっぱり葉桜だった。


 もはや花のかけらもない。




 でもよく見ると所々に八重桜が咲いていた。あとタンポポやスミレも満開。
 ソメイヨシノより色が濃いので、本数が少なくても目立つしそれなりに見応えがある。
 今日は一般公開日でもあったんだけど、思い思いに八重桜の近くでシートを広げたりしていた。


 普段はツアー以外では見れない振武臺記念館も公開していたので、行ってみた。
 ぶっちゃけ資料館として価値が高いかどうかというと微妙かも。



 話題の新制服。東部方面隊の1佐以上に優先的に配布が始められているらしい。
 紫紺という色だそうだけど、明るいところだと空自と、暗いところだと海自と間違える素人さんに優しくない色あい。
 あと、スタイルを重視した結果作りが細身で余裕がないので、動き回るには全く向かない。
 さらに言えば脚の横の金ラメのラインはダサい上に、多分年季が入ると金糸がほつれてくるので手入れが大変だと思われる。
 まあ別に200億円とかかけて変更するほどのものじゃないよねというのが総じての感想。


 りっくんランドの顔ハメ。そこでいいのか……。

 とまあそんな感じで見てきた後、寄り道してマメルリハを連れ帰ってきた。


 …………。


 右がミスティー、シングルファクターのオス。左がアメリカンホワイトファローパイドのメス。
 ミスティーは比較的最近出てきた色のようで、パイドと違って色抜けが翼や尾羽にシンメトリーに入る。
 アメリカンホワイトファローパイドはくらまと同じ色ということで買ったもの。実際にはパイドが入ったので(くらまはアメリカンホワイトファローという色だったらしい)真っ白でくらまみたいにグレーがかっていないし、目もぶどう目(赤みがかった黒)でくらまみたいなルビー色ではない。


 ミスティーは活発だけど臆病、アメリカンホワイトファローパイドはおっとりしていて物怖じしない。
 血はつながっていないが、どちらも3月生まれで一緒に育てられたので仲がいい。とりあえず安心させるために同じカゴに入れたが、オスメスなので慣れたら別々にするつもり。

弥生(の最終日)の桜

 海自の横須賀地方総監部の観桜会に行ってきた。


 会場はいつもどおり田戸台分庁舎。
 今年は開花が早かったので咲いているうちにできるかどうか微妙だったのだが、途中何日か寒い日があったためになんとか間に合った。


 開場までの間、横須賀音楽隊のアンサンブルがミニコンサート。


 この観桜会も結構な回数来てるけど、これだけきちんと咲いてるの初めてな気がする。
 いつも一分咲きとか三分咲きとか、そんなんばっかりだった。
 花吹雪の量もなかなか半端なくて、会場にいる人全員が頭とか服とかどこかしらに桜の花びらくっつけている。


 室内でもミニコンサート。


 食べるのに夢中で料理の写真を撮り忘れたので、会場の料理を上空から狙うトンビ。

 いつもは特務艇『はしだて』謹製のパーティー料理が並ぶのだが、『はしだて』が訓練で参加できないということで、基地の調理部隊に加えて各艦艇の厨房員が調理する屋台料理が中心だった。
 海軍カレーにオニオングラタンスープとか串揚げとかそばとか、いまいちメニューに統一性がなかったけどやっぱりおいしかった。

音楽ワチョーイ

 恒例の東部方面音楽まつりに行ってきた。


 今年のテーマは「信頼」。


 でもどの辺が信頼なのか、曲目からは良く分からない。

 正直に言うと、今年はあんまりできが良くなかった。
 音のバランスとかがいまいちな感じ。特に12音楽隊はパフォーマンスは面白いのに、音量が大きすぎる上に音が悪いのが残念だった。
 同じ指揮者で同じ人が演奏するのに、年によってできが違うというのも不思議な気がするけど。

潜水艦と空母の日

 なんか年に1度の恒例行事になってる潜水艦と米軍艦艇見学に行ってきたのだが……。


 写真をSNSにアップするのは不可と言われたので、もらったパンフレットの写真をアップ。
 あ、でもブログはSNSの範疇に入るのだろうか?
 確認すれば良かった。
 でもどっちにしろ雨がすごかったので、ほとんど写真も撮らなかったんだけど。

 今回見たのは『ずいりゅう』と『ロナルド・レーガン』
 一昨年河野太郎に邪魔され、去年はケリー国務長官とブッキングで延々見れずにいたレーガンだが、今年ようやく見ることができた。
 でもこの時期は大規模整備中なので、格納庫も飛行甲板もいろいろとっちらかっており、格納庫の中なんか2階建てのプレハブ作業小屋が何棟も建っていて、およそ艦の中とは思えない風景になっていた。空母の権威台無し。
 それもそれで珍しいけど。

『ずいりゅう』は確か5年前に造船所を出て横須賀に配備された時から見ているんだけど、5年たつとさすがにあちこち使い込まれた感じがしてきていた。
 あと、乗員手作りの業務用便利グッズとかがずいぶん増えた。
 こういう感じで年を経ていくのってちょっといい。

58周年

 東部方面隊58周年記念行事に行ってきた。
 今年は体育館での記念式典と食堂での記念会食だけで終了。実にシンプル。


 体育館に整列した各部隊の代表。
 朝霞だけでなく、土浦や横須賀や、遠くは相馬原とかからも来ている。

 式典は総監の訓示、偉い人の祝辞、偉い人の祝電、自衛隊へ貢献した団体や企業の紹介。
 いつも最低これだけはやっている装備品展示も今回は削られていた。
 うーん、一般人を入れるわけではない招待者限定の行事だし、隊員の負担も少ないから、こういうほうがいいといえばいいのかもしれない。
 でも他の3方面隊はかなり大規模にやっているので、もう少し何かあっても……という気はする。

音楽でひとつにまとまる祭り見てきた

 自衛隊音楽まつりに行ってきた。


 入り口付近で愛想をふりまいていたトウチくん。
 イラストより着ぐるみのほうがかわいいゆるキャラって珍しい。


 いつもは上部にある大スクリーンが今年は下に降りてきていた。床へのプロジェクションマッピングではなくこちらに投影するらしい。
 まあ確かに床に映すと1階席の偉い人に見えなくなるからね……。


 オープニング。「ボレロ」に合わせて防衛省発足後の年表が映っていく。


 映像が終わると「ツァラトゥストラはかく語りき」、写真がやたら神々しいのは薄くスモークがたかれているため。
 ちなみに今年のテーマは「ONE 音が結ぶ、ひとつの想い」。まあそういうことらしい。


 第1部は自衛隊の演奏。トップバッターは陸自北部方面音楽隊。
「精霊の守り人」と北島三郎の「まつり」を組み合わせるという無茶をやった上に、突然袴姿のおじさん(当然隊員)が出てきて歌い出すものだからちょっと微妙な雰囲気になる。


 去年の進撃の巨人に続き今年はエヴァンゲリオンを持ってきた中部方面隊音楽隊。
 相変わらず攻めている。


 しかも構成や演出が抜群にうまい。


 そして隊長の肩飾りは初号機色だった。


 中央音楽隊と儀仗隊のコラボ。
 儀仗隊、なんか新しい制服になってからぱっとしなくなったな……。


 海自東京音楽隊。
 今年は歌姫に頼らず構成やドリルの面白さで勝負してきた。最後はやっぱり「軍艦」だったけど。
 個人的には、素人が歌うのはともかく本家本元の自衛隊が歌う時に「海ゆかば」をはさむのはやめてほしい。本来別の歌なんだし。


 空自中央音楽隊。
 海自が今年は変化をつけてきたので、こちらがちょっとマンネリ感が強くなった。


 3自衛隊合同演奏「シン・ゴジラ」メドレーから「凱旋行進曲」。
 ちなみにゴジラメドレーで演奏したのはタバ作戦ではなくヤシオリ作戦だった。無人新幹線爆弾。



 第2部は在日米軍とタイ王国空軍音楽隊。まずは沖縄の海兵隊音楽隊。毎年歌つきのジャズやポップスが定番なんだけど、今年はホルストの「火星」からドラムパートを挟んでスーパーマンのテーマでしめるという、割と正当派ブラスバンド演奏でまとめてきた。
 荒っぽい大味な演奏なんだけど、とにかくガタイのでかい人たちがやるもんだから迫力がある。


 民族色が華やかなタイ空軍。想像以上に上手だった。
 演奏後、指揮者が合掌で挨拶してから改めて敬礼したのがなんだかなごんだ。


 こっちは伝統的(?)な歌って踊っての米陸軍軍楽隊。



 第2部ラストは自衛隊も加わってロスオリンピックテーマと東京オリンピックのファンファーレ+マーチ。最後は歌い手の皆さんが加わって「We Are the World」。
 皆さんすごい楽しそう。


 そしておなじみ自衛太鼓。


 おなじみの儀仗隊。


 おなじみの裏方さんご挨拶。



 フィナーレ入場。


 歌う人と後ろで一生懸命踊る人。


 陸海空の歌姫。
 海の由佳莉ちゃんは3曹、陸の鶫真衣陸士長、空は……ちょっと名前が分からないけど、2士ということなので今年入ったのかもしれない。


 最後は全隊員が退場した後、残った3人が「世界にひとつだけの花」をそれぞれソロで歌って去って行く。
 そして指揮者が最後にレッドカーペットの上を歩いて最後に敬礼。

 個々の部隊がいろいろ工夫をしてきていたけど、全体的には特に変わったことをするというのでもなく、オーソドックスにまとめた感じだった。


 そしてお待ちかね片付けコロコロの時間ですよ!


 もう最近ではみんな片付けコロコロのことを知っていて、作業が始まると拍手やお疲れ様という声が客席から飛んでくる。
 それに応える隊員の人。


 なぜかタイ空軍まで乱入してきた。
 多分記念写真を撮るんだと思う。

○おまけ

 スカイツリーがクリスマスタワーになってた。
 これならサンタは絶対間違えない。

入間のC1祭り行ってきた

 入間基地航空祭に行ってきた。

 一緒に行った知人との待ち合わせ時間が早かったので池袋に前泊したのだが、直前まで予報は曇り時々雨とか言っていたのに当日になったらすごくいい天気。
 雨具が重いし日焼け止め持ってこなかった。
 あと、カメラもコンデジだけにしてしまったので、適当な写真しかない。


 そして会場に着いたのは7時半ぐらい(招待者なので入場できる)。
 すごいこのおはようございます感。
 本来は29日に航空観閲式をやっている予定だったため、機体のやりくりの都合か保有数が少ない航空機が来ておらず、展示機のラインナップが少々寂しい。


 右側の椅子が並んでいるところが来賓席。
 C1の目の前。


 消防車が水をまいている。
 滑走路も水まきするんだ……。

 そんなこんなで遊んでいるうちに開門時間になった。
 今年はエプロン後部にロープを張って入ってきた客をまずそこに貯め、ある程度の人数が入ったらゆっくりとエプロン前部にロープで誘導するという方式になっていた。
 去年は来ていないので、これが今年からか去年からか分からないけど、入間名物開門ダッシュの事故を防げる代わりに、どうしても早く来ている人が有利になるから、前列がオタクに占有されて一般客がはじき出される可能性がより高くなってるんじゃないかと思う。


 T4の航過飛行でご挨拶に続いて始まったチヌークの水バケツ。
 これ大好きだし久しぶりに見るので楽しかったけど、プログラムにはこの後にU-125AとUH-60の救難コンビプレイが入っていたのに、チヌークだけで終わってしまった。
 何かアクシデントでもあって中止になったかな?


 左:降下のためにC1に乗り込む空挺の皆さん。
 右:飛行前の記念写真を撮るC1クルーの皆さん。


 コックピットでは離陸準備が進んでいる。

 なぜC1ばかり眺めているかというと、会場ではミス航空祭とやらが10名ほど、パレードと自己紹介を始めていてとっても暇だから。
 公募とかでは全然なくて、関係団体、支援団体から妙齢のお嬢さんをご紹介いただいてミスと銘打っているものらしい。まあ究極の内輪受け。


 とC1を眺めているうちに、T4が7機ほど飛び立っていった。
 教官で編成されたその名もシルバーインパルスの展示が始まる。


 ブルーのように派手なアクロバットはしないが、さすが教官だけあって編隊と機動の美しさはむしろブルーより安定感がある。


 一方、飛行中のシルバーインパルスをバックに、C1がタキシングを始めていた。


 続いてYS-11やU-125、U4なども次々と誘導路に乗り入れていく。



 離陸。行ってらっしゃい。


 YS-11とU-125の展示。
 後退翼ではないからか、YS-11は翼がすごい長い。その分華奢に見える。


 そして満を持してC1登場。
 もう老朽化して退役が近いそうで、さすがに数年前みたいにブルーインパルスと張り合うような機動はやらなくなっているが、それでもほぼ横倒しになってのターンやローリングコンバットピッチなどは健在。


 空挺降下も青空なので華やか。
 ちなみに写っているC1は飛ばない予備機。


 ここで午前の部はおしまい。
 売店エリアに行ってみたら、松の木にこんなかわいいジオラマが作ってあって大人気だった。
 機体は全部ペーパークラフト。脱脂綿のスモークが異常にリアル。




 そして午後からは恒例のブルー。
 それでなくても長い離陸前と着陸後の「儀式」に、今回ミス航空祭からの花束と記念撮影が入ってさらに長くなっていた。

 今回も混雑を避けるために帰投を見てから帰ろうと思っていたのだが、今年から帰投までが展示になったらしくプログラム記載されてしまったため、人が会場から全然減らない。
 時間内に帰投するのもF-15とF2のみということだったので、あきらめて帰ってしまった。

 雲ひとつない快晴だったおかげで、ブルーが高さのある技をばんばん出してきていた。久しぶりにフルで見た気がする。

○おまけ
 いつも実用的な記念品をくれる空自。
 今年はオリジナルひざかけだった。


 入間の主役はC1。

霞ヶ浦ほとりの記念行事行ってきた

 土浦の武器学校63周年記念行事に行ってきましたが、帰宅してちょっと寝たら寝過ごしたので明日アップします。

 復活しました。

 武器学校があるのは土浦駐屯地。戦前戦中と旧日本海軍航空隊の予科練が置かれていた場所にある。霞ヶ浦に直結していて、多分水上機を上げ下ろししたんじゃないかと思われるすべりも残っている。
 ちなみに近所にこれも陸自の霞ヶ浦駐屯地というのがあるが、実はこっちは霞ヶ浦からは1キロぐらい離れている。
 校名のとおり、各種武器弾薬の取り扱いや整備、不発弾処理に関する教育と、後方支援や兵站の指揮官養成を行っている。
 15日の高等工科学校記念行事の時に来ていた車両回収車の人から、ここの行事では戦車回収車の動作展示をやると聞いたので、見たくなって来てみたのだった。


 門が鉄板溶接で作られていた。
 さすが整備の専門家集団……。


 なぜか習志野の第1空挺団の展示があった。
 輸送機から落とすために段ボールで梱包されたジープ。


 よく分からないけど置いてあったちっちゃくてかわいい車。


 グラウンドで記念行事が始まった。
 教育機関なので人が少ないのはしょうがない。


 巡閲。
 例によって司令の挨拶とか、議員様の挨拶とか、来賓の紹介とかが延々と続くのはお約束。



 ここも古河駐屯地と同じで、隊員の行進は省略していきなり車両の観閲行進が始まる。
 武器学校なのでいろいろ来るかなーと楽しみにしていたら、なんだか小さいのが10台ぐらい走って終わってしまい、装備アトラクションに移るとのこと。
 あれーと思っていたら……。


 あらかじめ展開されていた2門のFH70の空砲発射を合図に、観閲行進には姿を見せなかった大型車両が入場してきた。





 次から次へと現れる車両。ただ行進するだけではなく、観閲台の前で止まってそれぞれ砲を上げ下げしたり搭載銃を撃ったりという展示を行っている。これがすごい面白い。
 ちなみに傾いて走っているのが多いのはカメラの角度のせいではなく、グラウンドのコンディションが非常に悪くてコースが泥沼状態になっているため。
 ていうか前日は雨降ってないはずだけどなんでそんなひどいことになってるんだろう?


 90式、10式、74式が揃って登場。ご挨拶代わりに1発ずつ空砲発射。
 でも90と10は訓練用の花火みたいな砲で、本気砲撃したのは74だけだった。


 そして観閲台前で停止。何をするのかと思ったら、キャタピラ動作でで背伸びしたり前屈みになったりの機動を展示し始めた。
 ……まあ確かに、こんなところで撃つわけにはいかないからね。


 がんばってお尻を上げている10式。



 その後も続々とすごい車両がやってくる。全部観閲台の前で止まってなにかしらの動作展示をしていく。
 もうこれを観閲行進にしていいんじゃないですかね。


 小さな装輪装甲車だった無芸ではない。



 中からいろいろな銃や砲を持った隊員が出てきて、ひとりひとりが発射ポーズを取っていく。


 最新鋭の機動戦闘車は特別扱いで単独登場。


 ちなみに、これまで走行した車両はこの後の装備品展示のためにグラウンド中央に片端から並んでいっている。



 そして合図で次々と砲を上げていく。
 これもぶっちゃけ展示の準備なのだが、それをこうやってアトラクションとして見せてしまうのがすごい。


 次はお待ちかね戦車の回収展示。
 まずは入場してくる74式。


 反対側から入ってくるのが90式戦車回収車。


 観閲台前で両者停止。回収車が74式にワイヤーをかけて牽引の体制を整える。
 良く見たら作業する人全員が小銃を持っている。そして手が空くとすかさず銃を構えて周囲の警戒を始める。


 そしてあっという間にドナドナされていく74式。
 ……あれ、良く考えたら戦車回収って、2年前の総火演でもっと本格的なのを見ていたっけ。


 ラストはまた90式、10式、74式とFH70の空包射撃。
 また本気撃ちしていた戦車は74だけだった。

 これで式典は終了。
 他の駐屯地は模擬戦をやりたがるのに、火器の本家本元の武器学校はあえてそれをやらず、ひたすら機能展示に特化していたのが面白かった。
 観閲行進を簡単に終わらせてアトラクション展示をメインにするってく考えたら完全に本末転倒しているんだけど、装備の働きをきちんと見せる事に重点を置いているのはすごくいいと思う。




 終了後は装備品展示。
 さっき走っていた車両がそのまま展示になっている。
 なので車輪とか泥だらけ。


 お腹をぺったりつけて展示されていた10式。
 なんか未来の重戦車みたい。


 ちなみにさっきの行進の跡はこんなんなっていた。
 整地が大変そうだ……。


 ちなみに、ここには昔の日本や海外の戦車や火器類も展示されている。


 種子島から始まって最新式までの銃がずらりと並ぶ展示室。
 ゼロ戦の照準器まであった。


 不発弾処理はこんな風にやっているそうです。


 もともと海軍の予科練だった歴史から、予科練出身の戦死者の遺影遺品をおさめた予科練記念館もある。


 この日は先着順で90式の体験搭乗もやっていた。
 乗る気はなかったが、お客を乗せてものすごい勢いで爆走していくのがかなり面白かったので見に行ってみた。
 ちなみに左側はすぐ霞ヶ浦。前述のすべりもこのあたりにある。
 どんな水上機がこのすべりを使ったんだろうと思うとちょっとわくわくする。

○おまけ

 ステルスひどい。

○おまけその2

 お腹がすいてつい買ってしまったカレーパン。
 なぜ土浦でこれを買ってしまったのか。
 というかなぜ土浦で売っているのか……。

がんばる自衛隊高校生見てきた

 陸自の高等工科学校62周年記念行事に行ってきた。
 高等工科学校とは陸自付属の高校のようなもので、中学卒業後に入学する。卒業後は専門教育を経て陸曹になるが、普通の教育隊出身と違って将官になれる可能性もある。10年ぐらい前は海自も同じ制度を持っていたが、今は廃止された。
 学校があるのは横須賀市の武山で、陸海自の教育隊と同居している。
 記念行事は天気が良ければ運動場、荒天時は体育館とのことだった。朝から雨が本降りで風も強くなってきていたので、きっと体育館だろうとすっかり油断していたのだが……。


 外でやるんだ……。


 来賓は一応テントがあるが、生徒は雨の中。
 というか見に来ていた生徒の家族もテントなしの観覧席だった。こういうのってむしろ来賓はどうでもいいから家族をテントの中で見せてやるべきだと思うのだが。


 黄色い旗は3年生。
 ところで、後ろの空自の高射隊基地からちらちら見えるナイキミサイルがとっても気になる。


 プログラムは普通の記念行事と同じ。ちゃんと観閲行進もやる。ただし当然ながら車両行進はない。
 一人前に迷彩服を着て銃を担いだりなんかしているが高校生。高校生が雨の中一生懸命頑張ってやっていると思うと、なんか息子を見守るお母さんみたいなまなざしになってくる。


 1年生なんか銃ではなくカバンを持って行進してくる。
 3年生になるとそれなりに鍛えられて体格もがっちりしているのだが、1年生はまだ小柄な子も多くて迷彩服もブカブカだったりする。

 この後祝賀飛行のチヌークが飛んできた。
 というか、この天候なのに中止にならなかったのすごい。総火演ですら雨が降るとヘリは展示をやめてしまうのに。


 アトラクションの校歌演奏。音楽隊ではなく吹奏楽部の生徒。


 ところで後ろのナイキミサイルの先っちょに鳥がとまっているのに気づきましたか。


 これは有名なドリル。迷彩でやるの初めて見た。

 プログラムにはこの後例によって和太鼓も載っていたのだが、こちらは祝賀会場での展示に変更されていた。
 多分太鼓を雨に濡らせないからだと思う。

 これで式典は終了。
 祝賀会まで少し時間があるので、装備展示をぶらぶらすることにしたのだが、なんだかそのへんの駐屯地顔負けのラインナップで驚いた。


 金網が終わるあたりまで車両がずらりと並んでいる。
 しかもよく見ると10式まで来ている。
 さっきの雨の中のチヌークの祝賀飛行といい、すごい破格の扱いなんだけどなにこれ。









 とりあえず並べてみた。
 しかも一部の車両は実際に動かしてくれたり、自分で操作をしてみたりできる。
 ハンドルを回して砲身を動かせる155ミリ榴弾砲なんか大人気だった。
 10式だけなぜかお触り禁止だったのが謎だけど。

 あと、文化祭みたくいろいろな部活の展示も校舎内ではやっていたのだけど、こちらは時間がなくて見れなかった。

 特に陸自の催しが雨天決行なのは分かっていたけど、生徒といえども自衛隊員(いわゆる自衛隊の職員扱いではあるが、国家公務員の自衛官ではない)なのだから、やる時にはちゃんとやるというのがここまで徹底していると思わなかった。それに対してちゃんと頑張っている生徒たちもすごい。
 でも雨の中陸軍分列行進曲をバックに銃を担いで行進するのはちょっとやめた方がいいかもと思った。

○おまけ


 祝賀会の箸袋とコースターと名札。絵がかわいいので持ってきてしまった。


 記念品のハンカチとオリジナルカレンダー。
 ハンカチはともかくカレンダーはどうしたらいいんだろう……。