インコども」カテゴリーアーカイブ

味方なら援護して

 とにかくサーラルが気に入らないふぶき。
 サーラルがそばに行くだけでもう威嚇を始める。


 サーラルはカゴの奥に何があるのか気になっているだけらしいが、ふぶきがとにかく怒るので行かれない。


 でも諦める気もないらしく、いつまでもしつこく覗いている。
 ふぶきの方も当然ながら怒り続けて一歩も引かない。


 いつまで続けるかと思って眺めていたら、そのうち2羽して援護を求める顔でこっちを見始めた。

 自分達で解決できないなら、ケンカするのやめておきなさい。

斜め上の知恵


 ……なんか2羽して変な頭の掻き方してるな……。


 細い破片だけちぎって使えばいい物を、わざわざ重たい部分をくっつけたまま掻いている。
 これはまあいつもの事だからもういいとして。


 これはエサ箱の角で頭をごしごしやってるっぽいのだが……。

 こういうのを見る度に思うのだが、なぜインコは正攻法ではなく、斜め上にしか知恵を働かせられないのだろうか。

老人と頭掻き

 前はカゴに指を入れると挨拶代わりに噛みついてきたのに、最近はすぐに頭を掻いてもらおうとするようになったチャンドラ。
 歳をとってずいぶん丸くなった。


 うっとり。

 うっとり。

 そして、そんなチャンドラを見ていて自分も掻いて欲しくなった長門。


 そんな物欲しげな顔しなくても掻いてあげるから。

あか、あお、みどり

 ん?
 3羽揃ってどうしたの?


 じーっ×3。
 なお、チャンドラはたまたま水を飲みに来ただけ。

 年中無休でかまって魔人の長門はともかく、フェデフルールは手が嫌いだし、ヴェガに至っては人間そのものを信用していないのに、時々こうやって何かを期待する顔をして眺めてくるんだよね。
 おやつの時間はまだ先だし。

ガキは去れ!

 最近、ふぶきが気になるらしいサーラルは、外に出るとふぶきのカゴに飛んでいく。
 女子だからかな?
 だいぶ年上だけど。


 もう上からも下からも不穏な気配しかしていないのだが。


 しかし、例によってふぶきには全く相容れる気はないのだった。

 ふぶきも興味がないならわざわざ威嚇しにいかないで、無視すればいいのに。

美しい風景

 相変わらず仲のいいひすいとアッサム。


「ぼくたちなかよし」
「なかよし」

 一緒に出すとお互い時々ちょっかいを出し合いながらも、一緒になってうろうろしている。
 特にひすいがアッサムの面倒を見たいようで、人間様がアッサムの頭を掻いてやると、自分もやってあげる! と言わんばかりに急いで寄ってきては掻いてやっている(そしてヘタクソで怒られる)。
 文鳥のいずも五十鈴コンビも暇さえあれば一緒にいるが、こいつらは言ってみれば悪ガキ同士がつるんでいるようなもので、隙あらば悪い事を始めたりマウントを取り合ったり、果ては共闘して人間様を攻撃してきたりと、全く油断できない。
 一方のひすいとアッサムコンビはそういった邪心が全く感じられないので、人間様も安心して見ていられる。

違う世界への第1歩

 これまで自分のカゴの上をうろうろするだけで満足していたフェデフルール。
 ようやく、まわりにはもう少し違う世界があると気づいたらしい。


 唐突にふぶきのカゴに登り始めた。
 なに、急に何をしたくなったの?


 どんどん登っていくフェデフルール。
 サーラルや文鳥どもが相手だとあれだけ怒るふぶきが、フェデフルールに接近されても知らんぷりしている。
 まあフェデフルールも大騒ぎして迷惑かけるタイプじゃないからな。

サーラル四面楚歌

 諸先輩方から寄ってたかって怒られているサーラル。


 一見共闘しているように見えるが、それぞれが好き勝手に怒っているだけ。

 でもまあ、彼らの気持ちも分かる。
 何しろサーラルは落ち着きがないのだ。
 一人餌直後の一番体重が軽い時な上に常識を知らないので、飛ぶにしても大人の鳥のように普通にまっすぐ飛ぶのでなく、全速力で唐突に変な角度で曲がったり、急上昇や急降下で予想もつかない場所に着地したりする。
 かと思うと、複数の鳥カゴの上を大はしゃぎでジャンプしながら走り回ったりする。
 とにかくいつどんな形で襲来するか分からないので、他の鳥どもは気の休まる暇がないのだ。
 あと1ヶ月もすれば、体重も増えてある程度節度のある行動をするようになると思うので、とりあえずは怒らせておこう。
 最近は噛まれそうになる前に逃げる事も覚えたようだし。

幼いタイマン


 初めて自分からカラのカゴに行ったサーラル。
 他のマメ同様、カラも頭上のサーラルを嫌がって追い払いに行ったのだが、他のマメの時はあっさり逃げるサーラルが、この時だけはなぜか応戦モード。


 威嚇するカラに1歩も引かない構えを見せる。


 でも結局足を噛まれて逃げ出すサーラル。

 虫の居所が悪かったのか、カラが温厚な性格な事を見抜いてなめてかかったのか……。
 でも実は意外とかんしゃく持ちなんだよね、カラは。

地味な男と派手女

 カラをバックに遊んでいる姿を撮ろうとしたら、カメラがいやで真顔になってしまった。


 しかもこの後飛んで逃げた。
 ごめんよ、そんなに嫌だったか。


 ところでフェデフルールは現在換羽中なのだが、どうもこの鳥、羽の地色は赤かオレンジらしく、背中や翼のあちこちで、緑や青の羽が抜けた下から赤い羽がちらほらまだらに見えている。
 多分きちんと生えそろったらこの赤の部分はまた隠れてしまうのだろうが、鳥のくせに脱ぐとすごい系とはヒムネキキョウインコも侮れない。