とにかくサーラルが気に入らないふぶき。
サーラルがそばに行くだけでもう威嚇を始める。
サーラルはカゴの奥に何があるのか気になっているだけらしいが、ふぶきがとにかく怒るので行かれない。
でも諦める気もないらしく、いつまでもしつこく覗いている。
ふぶきの方も当然ながら怒り続けて一歩も引かない。
いつまで続けるかと思って眺めていたら、そのうち2羽して援護を求める顔でこっちを見始めた。
自分達で解決できないなら、ケンカするのやめておきなさい。
相変わらず仲のいいひすいとアッサム。
一緒に出すとお互い時々ちょっかいを出し合いながらも、一緒になってうろうろしている。
特にひすいがアッサムの面倒を見たいようで、人間様がアッサムの頭を掻いてやると、自分もやってあげる! と言わんばかりに急いで寄ってきては掻いてやっている(そしてヘタクソで怒られる)。
文鳥のいずも五十鈴コンビも暇さえあれば一緒にいるが、こいつらは言ってみれば悪ガキ同士がつるんでいるようなもので、隙あらば悪い事を始めたりマウントを取り合ったり、果ては共闘して人間様を攻撃してきたりと、全く油断できない。
一方のひすいとアッサムコンビはそういった邪心が全く感じられないので、人間様も安心して見ていられる。
諸先輩方から寄ってたかって怒られているサーラル。
一見共闘しているように見えるが、それぞれが好き勝手に怒っているだけ。
でもまあ、彼らの気持ちも分かる。
何しろサーラルは落ち着きがないのだ。
一人餌直後の一番体重が軽い時な上に常識を知らないので、飛ぶにしても大人の鳥のように普通にまっすぐ飛ぶのでなく、全速力で唐突に変な角度で曲がったり、急上昇や急降下で予想もつかない場所に着地したりする。
かと思うと、複数の鳥カゴの上を大はしゃぎでジャンプしながら走り回ったりする。
とにかくいつどんな形で襲来するか分からないので、他の鳥どもは気の休まる暇がないのだ。
あと1ヶ月もすれば、体重も増えてある程度節度のある行動をするようになると思うので、とりあえずは怒らせておこう。
最近は噛まれそうになる前に逃げる事も覚えたようだし。