こういういたずらをしてもじっと動かずただ困っているだけのチャンドラ。

　嫌なことは嫌らしい。
　というかそんなに嫌だったらただ見ていないで逃げたら？

　普通、鳥が片足になるのはくつろいでいる時なんだが……。

「…………」
　どう見てもくつろいでいるようには見えない不思議。

　秘密基地はいつだって男の子のささやかな、そして最大の憧れなのです。
　そう、それが偶然ふたつの藁オモチャの間にできた隙間にすぎないとしても。

　…………。

　多分ここから入ったんだと思うけど……。
　とりあえず満足しているようなので、そっとしておくことにしました。

　どうしてマメルリハって、口にエサをくっつけながらでないと食べれないんだろう……。

　いかにも食欲旺盛です、って感じではあるけどね。
　しかもそれで水を飲むから、水にエサが入りまくり。
　休日は気付けば人間様が取り替えてやるが、平日は家に帰ると、何というか、エサの水漬け、みたいな状態になっていたりする。
　まあ鳥だからちっとやそっとの水を飲んでもお腹を壊すとかはないんだろうが、嫌じゃないんだろうか？

　何を血迷ってこんな格好をしているのかと思ったら、後ろのティッシュのフタに後頭部をこすりつけているらしい。

　百年の恋も冷めそうです。

　朝のチャンドラ。

　おはよう。
　一見起きているように見えるが実はまだ半分寝ているので、金網の間から指をつっこんで触っても無反応。
　30分ぐらいこの状態。
　まあ、長門みたいにカバーを取った瞬間からかまってくれと催促しだすよりは手がかからなくていいけどね。

　カゴの掃除をしようと開けたら、チャンドラがすぐさま当然のように出てきて期待顔で見上げている。

　ひまわり？　ひまわり？
　……違うよ。
　中に戻りなさい。
　一方、ホオミドリのほうは、人間様が顔を近づけると止まり木からぴょんと金網にとびついてじっと見つめるようになった。
　どうやら、オモチャやらヒマワリやらをやってたら、早くも「近付くと何かかまってくれる人」という認識をしたらしい。
　まず第1歩だね。

　よしよしよしよし。

　うっとり。
　チャンドラの場合、人間様に触られるのはいやだが、自分から触りに行くのはOKなので、1センチぐらいのところに指を出してじっと待っていると、そのうち自分から頭をこすりつけてくる。
　一旦そうなるともうあとはなすがまま。
　でも気に入らないと途中で怒るんだよね。

　ほぼ自分と同じ長さの囓り藁束を、いつの間にかこんな状態にしていたチャンドラ。

　一体どうやって移動させたのか。
　さらに立てたのか。
　謎は深まるばかりでございます。
　で、この後、縛ってある部分をくわえてえいとばかりに放り投げて床に転がしていた。
　やっぱり遊びにくかったらしい。

　最近なんとなく青みが濃くなってきたような気がしないでもないチャンドラ。

　腹も前はもうちょっと白かったような……。
　あと、この写真には写ってないが、後頭部のパイド部分は確実に拡大している。

　撮られてる！
　カメラ向けられている時は全然気付かないくせに、シャッター音がした瞬間慌てて頭を上げるのが面白いんだよね。