鳥ども」カテゴリーアーカイブ

迷惑な隣人


「……ねえ、あの子なんとかしてくれない?」
 今まで上に乗っていた天敵ぎっくちゃんのカゴがなくなったので、長門はブロッサム、通称ちびころに対して現在無法のし放題。
 何かというと人間様の眼を盗んでブロッサム、通称ちびころのカゴに行っては、嫌がって遠ざかろうとする彼女を追っかけて回っている。
 そんなことやってるくせに、自分のほうが毛引きを再発させてるんだから始末に負えない。

挟撃

 怖い物知らずのくらまも、さすがに両側からケンカをしかけられてはどうしたらいいか分からない。


 微妙に羽を膨らませながらパムを見たりチャンドラを見たり。
 しかもこの2羽、それぞれが勝手にくらまをおどしているだけというのがなんというか……。

そこは僕のうちだから!


 長門がブロッサム、通称ちびころとぎっくちゃんにちょっかいを出しに遠征していると、空いたカゴにビビがやってきた。
 興味津々で中をのぞき込むビビに気付いて慌て始める長門。

 さらに中に入ろうとするそぶりを見せるビビに、もう他の鳥にちょっかい出すどころではなくなってる長門。
 そんなに困るなら戻ればいいのに。
 結局、ビビは中に入らずパムの所に飛んでいってしまったが、その後もしばらく長門はカゴの様子を伺っていた。

お兄ちゃんが水浴びしている

 水浴びを始めたチャンドラをくらまがじっと眺めていた。

 どうしてうちの鳥どもは、他人の水浴びが好きなんだろう?
 基本的に他の鳥には知らんぷりのくらまだが、チャンドラには多少興味があるらしく、時々見ている。
 もう忘れてしまった自分の兄弟に似ているからだろうか?

水浴びと覗き


 とっても暑いのでブロッサム、通称ちびころが水浴びを始めた。
 といっても冷房入ってるんだけど、まあ温度設定29度だからね。

 そしてブロッサム、通称ちびころの水浴びを眺めるのが大好きな長門はこんなんなっている。
 夢中なあまり白目と頭の毛が出ちゃってるが大丈夫か。
 というかこれ、人間に置き換えたら、おばあちゃんの水浴びを白目剥いて覗く若い男って図になっていろいろとやばい気がする。

マメルリハの謎の世界

 時々、マメルリハという鳥が分からなくなることがある。

 ホモに迫られて目が泳いでるマッチョと、全然関係ないのになぜか参戦してるつもりになってる遠くの奴。
 セキセイもしょっちゅう他の鳥に寄っていくんだけど、彼らはもともと群れを作るフレンドリーなタイプだからで、従って寄っていくのは一緒に遊びたいからとか、自分が楽しいからとか、そんな感じのことが多い。
 でもマメルリハは基本他人を認めないという性格で、ヒナの頃から一緒に飼っていたとかいうのでもない限り、他の鳥を仲間として見ることはない。なので「お友達を構いにいく」という発想もない。
 つまりビビの場合、本気でパムに迫っているのである。
 本気でパムを自分の妻にしたいと思っているのである。
 ……分からない。

?すくみ

 迷惑そうに眼をそらすブロッサム、通称ちびころを上からじっと見つめる長門と、その長門を横から睨みつけるぎくちゃん。

 これって三すくみ……じゃないな。
 何すくみになるんだろう?

ダブルブルーファロー

 同じブルーファローでも似ているようで似てないチャンドラとくらま。

 チャンドラはパイドなので、普通のブルーファローに比べたら色は薄いのだが、くらまのほうはさらに薄い。
 羽毛の質も実は全然違っていて、いかにも鳥の羽っぽいしっかりした質感のチャンドラに対してくらまはふわふわの猫っ毛。

 そしてやっぱり仲は悪い。
 もっとも、とことん攻撃的なのはチャンドラで、くらまはお兄ちゃんがちょっと気になる模様。
 多分この2羽には血縁関係はないので、つがいにすることは可能だが、それはそれでなんかいろいろ大変な気がするのでとりあえず別々に手乗りにしておこうと思う。

危険はない

 大抵のインコは、自分のカゴの上に他の鳥が乗るのを嫌がる。
 だが、どうやらパムは最近、長門がカゴに乗ってくるのに慣れてしまったらしい。

 完全無視。

「またなんかやってる……」
 パムが無関心だと長門のほうもちょっかいを出す気がなくなるらしく、なんとなしにこの2羽の間は平和な感じになっている。