スクープ写真風。

「撮られた！」
　……単に自分で顔を掻いてるだけなんだけどね。

　布の下からちょろりと覗く何か。

　あ、出てきた。
　床に放置していたチラシを囓りたかったらしい。

　すみません。最近ネタがあんまりなくて。

　とりあえず仲良しの狐さんとポーズをとるぎっくちゃんとか。
　出会ってからもう7年（だったか？）。
　いつまでも友情は変わりません。

　……でも人間様に掻いてもらう時だけは無視します。

　ぎっくちゃんのしっぽがまたなくなってしまった。

　カメラを寄せると羽づくろいをやめて寄ってきてしまうので、ちょっと遠くからズームで撮ったら、カゴのほうにピントが合ってしまった。
　どうもこれは換羽ではなくて、歳をとったからっぽい。
　一般的に、サザナミインコの寿命は10年程度と言われているから（でも同じ程度の大きさのブロッサム、通称ちびころが余裕で15年突破しているのを見ると、もう少しいけそうな気もするけど）、そろそろ8才か9才のぎっくちゃんがじじい化してハゲてきても不思議はないと思う。
　なんか白髪も増えたし。

　どう写真を撮っても、同じようにしかならないぎっくちゃん。




　全部同じ顔してる。
　楽だけど正直つまんないから、もっと動いてくれないかなあ……。

　いつもは人間様を呼んで運んでもらっているのに、今日に限って遊び場のプリンタの上から自分で飛んでカゴに戻ろうとしたぎっくちゃん。
　案の定、目測を誤って途中で床に落ちてしょんぼり。

　内股になった足と垂れた翼にしょんぼり加減があらわれている。
　やりつけないことやるからだよ。

　多分これはぎっくちゃんの顔の羽。

　ちっちゃ！
　こういうマイクロサイズ羽はなかなか見つけられないので、ちょっと得した気分。

　今日もテントにもぐってご機嫌でピヨピヨポヨポヨつぶやいているぎっくちゃん。
　またしっぽが減ったな……。
　ところでこのビジュアル、どこかで見たことがあると思ってずっと考えていたのだが、岩場に隠れるシャコっぽいことに気がついた。

「なによ」
　いえ、なんでもありません。

　ぎっくちゃんは頭を掻いてやると本当に気持ちよさそうな顔をする。

　うっとり。
　そんなに好きなんだからいつでも掻かせればいいと思うのだが、なぜか掻いていいのはプリンタの上にいる時だけ。
　今に始まったことじゃないけど、変な鳥。

　ぎっくちゃんは何かというとオモチャを背負いたがる。

　羽づくろいの途中、唐突にぐいーんとのびてオモチャを背中へ。

　うまく全部背負えたので満足げに羽づくろい再開。
　でも動くからすぐに落ちるんだけどね。

　そして下で不審気なブロッサム、通称ちびころ。
「上で何やってるんだろう……」
　人間様に背中触られるのは嫌いなくせに。