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片足くらま

 止まり木にとまったくらまが片足立ちで頭を掻いているのを見つけた。
 そういえばここ2~3日、頭がふわふわしてきたと思っていたのだが、どうやら人知れずお手入れを始めていたらしい。
 1秒程度の短い時間だったが、前は片足を上げようとするとその瞬間に転げていたから、ずいぶん良くなったんだと思う。

 立つ姿勢も良くなったので、逆に胸がぺったんこに痩せているのが目立つようになった。
 これからちょっとずつ太ろうね。

究極の選択

 病院を変えたので、くらまの投薬方法も変わった。
 前はスポイトで直接飲ませていたのだが、今度は粉薬を飲み水に混ぜる方法になった。
 1日3度のすまきから開放されてくらまも人間様も一安心だが、くらまにとっては別の問題が発生することになった。
 実は粉薬を混ぜた水はかなりまずい(らしい)のだ。
 暖房中の療養ケースは乾燥気味でのどが渇くし、他に飲めるものはないしで仕方なく飲んでいるが、明らかに嫌々なのがちょっと笑える。

「…………」

「まずい……」
 じゃあまたすまきに戻る?

衝撃のくらま

 今日からくらまは鳥専門の病院に通院。
 ここの先生とはセキセイのぽち以来のつきあいで、鳥に非常に優しいいい先生なのだが、世話や管理をきちんとできていないと飼い主はびしびし言われるのでちょっとおっかないのだ。
 前にチャンドラや長門を診てもらった時、鳥を実際に見ずに通販で買うのはするべきじゃないと怒られたので、今度も言われそうだなあと覚悟して行ったのだが、それどころではないもっと衝撃的な事実が待っていたのだった。
 検査のためにくらまのフンを顕微鏡で覗いた先生は開口一番「メガバクテリアですね、いっぱい出てます」と一言。
 え? メガバクテリア?
 前の病院ではフンの検査では何も出てないと言っていたけど……? などと困惑する人間様に先生はさらに一言。
「前の病院で抗生物質を処方されていますが、抗生物質はメガバクテリアには効きません。この子は自分の力だけでがんばっていた状態ですね」
 さらに、そもそもくらまは発育不良であること、栄養失調で体力がなくてヒナ換羽(生後最初に生えた羽から大人の羽に抜け替わること)もできないこと、このままだとメガバクテリアに胃をやられて一生不自由すること、などが次々と指摘され、栄養剤とメガバクテリアの駆除剤を注射されて診察は終わりとなった。
 またしてもくらまの気力の強さを改めて認識させられた形だが、うーん、なんだろうこの良くわからなさは。
 とりあえず、メガバクテリアなら完治するので良かったけど。
 というか、メガバクテリアは感染するからほかの鳥にうつってる可能性があるってことじゃん!
 くらまが一段落ついたら片端から連れて行って検査をしてもらわないと。

 背中に注射をされる時は、悲鳴も上げずに果敢に先生の手をガブガブ噛んでいたくらまだが、さすがに疲れたのか家に帰ったらヒーターの真下で居眠りしていた。

ちょっと良くなった

 くらまの状態が安定しているので、そろそろ救急病院から行きつけの専門病院に転院して本格的に検査をしてもらうことにした。
 今までは対症療法しかできなかったけど、これで少しは治療に進めるといいな。

 今日もすまきにされて投薬のくらま。
 何かを彷彿とさせる姿なんだけど、何だろう。

 部屋の気温が低いので、すまきごとフリースひざかけにくるまれて療養ケースの掃除が終わるのを待つくらま。
 居心地は悪くないらしくおとなしくしている。

 がんばってるよね。

今日のくらま

 くらまは少しずつ元気になってきた。
 エサもちゃんとたべているし、フンも普通若干小さいながら普通の物をするようになった。
 さらに、他の鳥たちが鳴くと一緒になって鳴くし、薬をやる時にじたばたするようになったので、どうやら力もついてきているらしい。
 ただ、時々元気がなくなって嗜眠状態になるのは相変わらずだし、足の麻痺も良くならず、良く羽繕いをしようとしてふんばりがきかずに転げている。転げるくらまはビジュアルとしては大変かわいいが、身体にフンがつく上に羽繕いが満足にできないままなので、衛生上はかなりよろしくないことになっている。
 嗜眠状態はともかく、歩けなくなるのは鳥にとっては致命的なので、これ以上悪くならないようにしたいのだが、さてどうしたらいいものか。

すまきのくらま

 朝起きたら、くらまがエサも食べずにじっと眼をつぶっていた。
 薬を飲ませても様子が変わらないので心配しながら会社に行ったのだが、帰ってきたら何事もなかったかのようにもりもりエサを食べていた。
 どうやら単に眠かっただけらしい。

 投薬するのでティッシュですまきにして保定。慣れない人は直接掴むのではなくこうすると楽。大きな鳥はタオルで。
 なんかもうあきらめてるのか暴れるそぶりもないが、それでも決して好きでやられている訳ではないと主張するように、必ず一言「ぎゅー」と小さな声で文句をつぶやくのがちょっと切ない。

帰ってきたくらま

 突然だが、くらまが退院した。
 最初は1月いっぱいぐらい入院の予定だったのだが、予想以上に元気になったので、また家でしばらく様子を見ることになった。

 この間吐いたガムシロップでまだ顔や胸元がガビガビのまんま。
 気になるらしくてさかんにもぞもぞやっているのできれいにしてやりたいけど、霧吹きとかできないのでどうしようもない。
 エサも食べるしさかんに鳴くし「出して!」もやるしで調子はすごくいいみたいだけど、またどうなるか分からないので安心はできない。

くらま退入院

 さて、くらまだが、退院してまた入院した。
 昨日一旦家に戻ってきたのだが、今日またエサを食べなくなり、かわりに飲ませてたガムシロップも全部吐いてしまって顔がガビガビになるというおまけまでついたため、夜の9時に病院ダッシュ。またしても緊急入院となってしまった。
「どうしてやったらいいんでしょうねえ」と獣医さんに言ったら「私たちもいろいろ考えてるんですが……」と言葉を濁されてしまった。
 どうしてやったらいいんだろうねえ。

くらま復活

 病院にくらまの様子を見に行ったら、何事もなかったかのように普通に止まり木にとまってエサをポリポリ食べていた。
 強制給餌したらあっさり良くなったらしい。
 念のためにもう一晩泊まって、明日退院できることになった。
 なんか良くわからんけど、この鳥の根性は半端じゃない気がする。
 ただ、こうやって衰弱→入院で強制給餌→回復を繰り返すのは、結局普段食べているエサから栄養が充分吸収できていないからということなので、例えばヒナ用のパウダーフードをエサに混ぜて食べさせる、あるいは家でも強制給餌をするという選択肢を先生から提示された。
 パウダーフードはヒナ用だけあって栄養価が高く、消化吸収もいいので食べてくれれば理想的なのだが、ペレット嫌いのくらまが食べるかどうかという問題がある。
 まあ、そもそもブリーダーさんの所ではパウダーフードで育てられていたので、未知の味ではないということを思い出せば何とかなるような気もするが、これはくらま次第なので分からない。
 一方の強制給餌というのは、早い話が口からそのうにチューブをつっこんで直接ペースト状にしたパウダーフードを流し込むというもの。多分人間相手だと看護師さんとか、資格のある人しかできない方法だが、動物相手には別にそういった制限はないので、人間様でも教えてもらえば家でやることは可能。
 ただ、長門みたいにでかい鳥ならともかく、極小サイズのマメルリハの口から素人がチューブをつっこんで適量のフードを流し込むとか、どう考えても無理。
 なので、とりあえずパウダーフードを自発的に食べてもらう作戦でいき、効果がなかったら覚悟を決めて強制給餌という方向でいくことにした。

くらま再々入院

 さて、今週もがんばっていたくらまだが、とうとうエサを食べなくなった。
 ずっと床で眠ったきりで、脚に麻痺が出てきたのか足元もおぼつかなくなっていたので、とりあえずガムシロップを大量に与えて(これはいくらでも飲む)3度目の病院送り。
 例によって保温と強制給餌で一晩様子を見ることになったが、これまで「這ってでも食べるぞ」だったくらまがエサを食べる気をなくしたというのはやはり深刻なようで、一応覚悟はしておいてくださいと言われた。
 なんとか春を迎えさせてやりたいんけどなあ、やっぱり無理なんだろうか。