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徳沢への道

 9/12、13と上高地に行ってきたため、後追いでアップします。

 2日目は朝7時に徳沢に向けてホテルを出発。
 ホテルの朝食時間より前の出発になるのでお弁当を頼んだら、おにぎり弁当に加えて行動食用のバナナとソイジョイまで入れてくれていた。


 朝霧の梓川。
 ここだけ見るとひとけもなくてひっそりしているようだが、実はすでに数百人が河童橋の周囲をうろついている。
 朝の風景を目当てに散歩している宿泊組と、早朝到着のバスツアーの人が混じってるっぽい。
 朝7時でこれか……。


 まずは昨日と同じコースで明神まで歩く。
 天気予報では雨となっていたので、降り出した時のためにレインウェア上下はもちろん、傘まで持ってきているのだが、今のところ降りそうな気配は全くない。



 朝霧の岳沢湿原。


 昨日のオシドリがまたいた。
 よく見ると風切羽も伸びてないし、この後頭部のぽやぽやっぷり、やっぱりまだ親離れしたてのヒナじゃないかな。
 ということは、メスじゃなくてオスの可能性もあるのか。


 相変わらず、すぐ近くで写真を撮りまくる人間達の事など気にもしない。
 かわいい。

 なお、この時いたのは1羽だけだったが、数分歩いた場所でもう1羽がやっぱりエサを探していた。
 マガモみたいに群れで行動するわけじゃないんだ。


 1本だけ真っ赤な幹の木があった。なんだろう。
 写真だと茶色みが強くなっているが、現物は本当に赤だった。


 カラの混群がいるっぽくて、いろんなさえずりが聞こえてくる。
 これはシジュウカラかな……? ネクタイ模様が見えないので分からない。


 ゴジュウカラ! 初めて見た!
 結構な近さで地面をついばんでいたのだが、まわりの砂利に全部ピントが吸われてピンボケ写真しかなかった。
 なるほどこれが自然界の保護色。

 そうして1時間ほどでまた穂高神社奥社に到着。
 バナナを食べて小休止したら、梓川を渡っていよいよ徳沢へ。


 天気予報あ相変わらず雨だが、なんだか雲が切れて晴れだした。
 晴れてくるとそれはそれで困るんだよな。暑いし日焼けするし。


 徳沢への途中に、1.5億年前の頁岩の岩盤があると聞いて楽しみにしてたんだけど、これかな?
 看板とかガイドとか何もないから良く分かんないけど、他に巨大な岩盤は見当たらないし、いかにも長い年月経てきた雰囲気がするし、これな感じ。
 1.5億年前というとジュラ紀か白亜紀ぐらいか。人間どころか哺乳類もまだ居なかった頃かな。鳥はもういたっぽいけど。すごいなあ。


 なんか木の幹をぴょいぴょい上がり降りしている鳥を発見。キバシリではないっぽいし、ゴジュウカラかな?
 ゴジュウカラも木を垂直に上下移動できるらしいし。


 視界が急に開けて真っ白な山が見えた。前穂高らしいけれど雲に隠れちゃってる。
 実はここまでひたすら変わり映えのしない林の中をてくてく歩くだけで、あんまり面白くないしそろそろ飽きてきていたのだ(だから写真も少ない)。
 多分春とか夏なら、いろいろ花が咲いていたりして楽しいのかもしれない。
 これが見えると徳沢ももう近いらしいから、あと少し頑張ろう。


 到着した!
 これが小説に名高い徳沢ロッジかあ。読んだことないけど。

 徳沢は昭和の初めぐらいまで牧場だった場所で、その平地を利用して今はキャンプ場になっている。
 広い平地に色とりどりのテントが張ってあるし、なんかこう、河童橋から2時間歩くしかない場所とは思えないぐらい、人がたくさんで賑わっている。
 でもそれだけ人がいても静かなのは、来ているのが外国人も含めて、ルールを分かったある程度ガチな人ばかりだからか。


 ほんとにどこにでもいるねお前。


 トリカブトの花。上高地には結構咲いているのだけど、これが一番青が濃くてきれいだった。


 売店兼食堂兼宿泊施設。
 丁度昼時だったのでカレーが食べたかったのだが、現金かPayPayしか使えないので諦めた。実は来るときお金を下ろし損ねて持ち合わせが少ないのだ。
 クレカと交通系で何とかなると思ったのだが、山はそう甘くはなかった。

 まあそんな訳ですっかり満足したので、そのへんのベンチに座ってのんびりだらだらすることにした。
 余裕があればさらにこの先の横尾まで足を伸ばしたかったんだけど、さすがに帰りのバスに間に合わなくなる。
 あと1時間早く出れば何とかなるかな。今度検討してみよう。もう来るかどうか分からないけど。

 そんなこんなで1時間ほどだらだらしていたら、何だか雨が降り始めた。
 そういえばずっと森の中を歩いていたから分からなかったけど、いつの間にか雲が厚くなっている。
 じゃあそろそろ河童橋まで戻ろうか。また2時間歩くけど。


 もう1回山を撮っておこうっと。
 ここまで来ないと撮れない風景だし。


 去年見たガレ沢は、とうとう砂防ダムみたいになっていた。
 6月にはまだ林だったのに、変遷が激しすぎる。


 河童橋についた時は結構な本降りになっていた。
 ベンチのまわりをうろついておこぼれを狙うキジバトもびしょ濡れになっている……というか、なんでそんなに濡れてるの?


 ようやくクレカが使える地域になったので、遅い昼を食べようと思ったのだが、河童橋付近はどこも行列ができていて入れない。
 仕方なくバスターミナルのレストランまで戻る事にした。
 これは途中で出会ったセグロセキレイ。


 目が合った……のか?

 とりあえず、これで上高地で行ける所は全部行った感じ。
 なんだかんだでお天気もぎりぎりまでもったし、いろいろ鳥も見れたし楽しかった。
 雪の降る頃も1度見てみたいけど、きっと無理だろうなあ。

雨の明神

 9/12、13と上高地に行ってきたため、後追いでアップします。

 今回の目的は徳沢まで行くこと。
 徳沢は穂高神社奥宮のある明神からさらに1時間ほど梓川を上流に向かって歩いた所にある。
 バスターミナルからの所要時間は、休憩なども入れると往復で4時間以上。とてもではないが良くあるバスツアーの「上高地にはたっぷり滞在○時間」で行ける距離ではない。
 なので今回も、去年と同じ松本からの送迎つきプランで1泊した。


 1年ぶり何回目だ……4回目ぐらいかな。
 平日な上に天気が悪いので、あまり河原に降りている人もいない。
 ただし明日からはほぼ確実にここは大混雑になる。それを見越してわざわざ初日は休みを取って平日にしたんだけど。

 とはいえ、実は初日はどこへ行って何をするかを決めていない。
 前に行けなかった岳沢に行けるとこまで行ってみたいなーとぼんやり思ってはいるが、高い確率で雨予報な事もあり、最悪チェックインまでホテルのロビーで待機させてもらい、チェックイン後は部屋でゴロゴロ、なんてことも考えていた。
 幸い、到着した時には曇り空だったので、ホテルには行かずに一応岳沢に向かう事にする。


 岳沢湿原はもうほんのり下生えが色つき始めている。
 服装もユニクロのUVカットパーカー羽織って丁度いいぐらいだし、やっぱり秋が早いんだな。


 無心にエサを食むマガモの皆さん。


 と思ったら、カモを撮ってた木道のすぐ足元の草むらからもかわいいのが出てきた。


 目が合った……。
 マガモの若鳥かと思ったのだが、くちばしが全然違う。
 後で調べたらオシドリのメスだった。くちばしにピンク色の部分が残り、あどけない顔をしているので、こちらも若鳥なのかもしれない。
 それにしてもなんと触りたくなる羽毛のもふもふさ加減よ……。


 そして全然逃げない。
 逃げないどころかもう1羽出てきた。こちらもメスっぽいので姉妹かな?


 やがて2羽連れだって他の場所に移動していったので、こちらも歩みを進めることにする。
 少し歩いて岳沢への入口に到着。うーむこれは駄目そうだな。
 途中の風穴あたりまではそれほどたいしたことはないと聞いていたのだが、この足元の悪い時に、準備もせずにこんな傾斜の山道に入るほど無謀ではない。
 丁度降りてきた登山者の方の話も聞いて、今回もまた諦めた。


 さて、岳沢を諦めたところで、時間は余りまくっているので、また穂高神社まで往復でもしてみるか。
 タイムアタックしないで好きなように歩けるのはなんと素晴らしい事か。
 14時過ぎてそろそろ人も減ってきているので、他にも何か動物か鳥に会えるかもしれない。


 カラマツ林と沢。
 水温が高いのか、このあたりでは水場という水場から湯気が出ているのだがうまく撮れなかった。


 ちょっぴり焼岳も見える。
 現在進行形で噴火中の火山。確かもう入山規制は解除されたんだっけ。


 川の色が縞模様。


 穂高神社に到着。
 嘉門次小屋の前でキジバトが何かせせくっていた。
 閉店後の今が一番安心してエサを探せる時なんだろうな。観光客の食べこぼしとかいっぱい落ちてそうだし。


 折角だから休憩も兼ねて、一の池遙拝所でのお参りもしていこう。
 時間的には去年6月とそう変わらないのだけど、やっぱり明らかに秋の色になってきている。


 この頃になると雨が降り始めた。
 予報では1日雨ということだったので、ここまで良く天気が保ったと思う。
 霧とカラマツ林と池。


 二の池も霧が湧き出してきて独特の雰囲気。


 霧の中の岩場でマガモが集まっている。
 そろそろ寝る支度かな?

 さて、休憩もしたし、今度は反対側の岸からぶらぶらホテルに戻るとするか。
 タイムアタックしないでいいのってほんと素晴らしい。


 帰り道で見かけた幹を破壊された木。
 クマが中のシロアリかなにかを食べるためにむしったとかなのかな、これ。


 この頃になると雨も本降り。山の中で夕暮れが早いこともあって段々暗くなってきた。
 でも、どこかに光源があるみたいに地面に影ができる時があるんだよね、不思議。


 キセキレイだ。
 こっち見てる……。


 ひっきりなしにしっぽをぴこぴこさせているので、どう撮ってもしっぽだけブレてしまう。
 かわいいんだけど。


 雨の夕方の河童橋。

 なんか結局同じ所を歩いちゃったけど、この辺は歩くだけで楽しいからいいや。

水族館茨城横断の旅

 8/30に大洗水族館のナイトアクアワールドを見るツアーに行ってきましたが、深夜帰着だっため後追いでアップします。

 というわけで、大洗水族館のナイトアクアワールドに行ってきた。
 毎週土曜日の18~20時までの夜間開館で、各水槽の照明が夜間を意識したものになったり、イルカショーが夜間限定バージョンになったりする。
 大洗水族館は、前に自衛隊のイベントで大洗に行った時に遠くから眺めていつか行きたいと思っていたので、ツアーで見つけて参加することにした。


 ……のはずなのだが、12時半に新宿を出発し、最初に連れて行かれたのはなぜか大洗と全く逆方向、栃木県沿いの古河。
 フルーツパーラーでメロンを贅沢に使ったパフェというのを食べさせられた。
 んー……アイスクリームの甘さで本来の味が分からなくなっちゃったのかもしれないけど、近所のスーパーで売ってるメロンの方がおいしかった。
 味で食べるんじゃなくて話題性で食べるものだなこれ。


 なお隣が坂東太郎の本社だった。いろいろ頑張ってるらしい。

 そして次に行ったのは、埼玉県との県境にある境の道の駅。
 まあお決まりの買い物タイムなのだが、小さい道の駅なので特に買う物も見当たらず、ひたすら暑さを避けて店内をうろうろするだけになる。
 そこからはるばる茨城県を横断し、ようやく17時過ぎに大洗に到着した。
 これさあ、最初から直行してればもうちょっと遅い時間開始でも大丈夫な奴だよね?

 
 最後の立ち寄り地、大洗磯前神社。海の岩場に立つ鳥居が有名な所。
 ここまでくれば水族館は目と鼻の先になる。


 ここから階段を90段ほど降りて海岸に出ると、鳥居が見られる。
 階段の上から鳥居が見通せるのかと思ったら、旅館とか俗世的な建物が立ち塞がっていて見えなかった。


 鳥居、意外とちっちゃかった。
 ここに神様が降臨したため、禁足地となっているもので、箱根とかみたいにここが表参道というわけではないらしい。


 カモメが上をうろうろしている。


 鳥居から神社への階段はこんな感じ。結構きつかった。


 境内にあった軽巡『那珂』の忠魂碑。『那珂』の艦内神社がここだった縁で建てられたらしい。

 で、ナイトワールドが始まる18時に水族館にイン。
 一応自由時間は2時間。ナイトワールドが20時までなので、理論上は終わるまでいられる事になるのだが、実際には出発時刻が20時なので、それより早くバスに戻っていないとならない。普通自由時間が2時間といったら2時間まるっと遊べると思うのだが、なぜかこんな不思議仕様になっている。


 すみっコぐらしはともかく、クラゲ365ってなんだろう。
 大洗水族館はクラゲとサメの飼育で有名らしいけど。


 イワシの大水槽。
 イワシは群れで泳ぐしきらきら光って見栄えがするから、最近どこの水族館の大水槽にも入っている。


 下ではウツボが3匹重なってる。


 小さなクラゲの水槽。夜仕様らしい。


 座っているタカアシガニとその後ろを通り過ぎるタカアシガニ。
 なんだかすごい活発。夜行性なのかこの人たち。


 ホヤの一種かと思ったら、これもクラゲとのこと。
 浮いてないクラゲなんているんだ……。


 1~2センチのかわいいクラゲの集団。水流でぐるぐる回っている。


 マンボウ。途中に変な線が入っているのは、水槽にぶつかってダメージを受けないよう内側にビニールカーテンがかけられているため。
 最初は泳いでいるのは1匹だけで、残り2匹は床でバタバタしてたのだが、やがて揃って水槽内を回遊し始めた。


 意外と泳ぐのが速い。
 そして1匹がどこへ行ったかというと、ビニールカーテンに頭から突き当たり、そのまま前進しようとジタバタし始めた。
 あー、なるほど、こうして伝説は作られていくのか……。


 まな板の上の鯉ならぬテーブルサンゴの上のサメ。


 暗い夜間照明に赤い魚が映えてきれい。
 ここは岩がオーバーハングした部分に住んでいる魚たちの展示。


 みんな大好きチンアナゴ。
 ここのは人慣れしているのか、割とガラスのすぐ近くに立ってるし、人が前で動いても隠れない。


 手前のは人間をずっと見ている。
 時々すすす……と砂の中に戻って、頭だけ出してまたこっちを見ている。
 なんか意志がありそう。


 なんか分からないけどカニ。


 なんで土管が空いてるのに、そんな所にわざわざ挟まっているのか。


 所在なげに泳いでるのもいる。


 ちょっとフォトジェニックな感じなので捕ってみた。


 エトピリカも結構な数がいた。
 好奇心が強いのか、ガラスのそばに人間が来るとこうやって寄ってくる。


 すごい見てる……。


 これは浮きながら寄ってきた奴。


 もっちりむくむくしていてかわいい。


 勿論陸上にもいる。夜なので寝てるのが多い。でも一方では活発に泳いだり飛んだりしてるのもいて生活サイクルが良く分からん。
 画面がぼやけているのは、水槽のガラスが水滴やら何やらで曇っているため。


 非常に独特な格好で人間を見つめてくるゴマフアザラシ。


 こっちは背中がかゆいのか、ゴロゴロ転がりながら荒ぶっていた。


 お前絶対こっちを認識してるだろう。


 1~2センチぐらいのかわいいウミウシ。


 屋外にはペンギンとオットセイがいる。これはペンギン。
 見つめている先にはペンギンを眺めている人がいるのだが、なぜそんなに揃って気になるのかが分からない。


 見つめられる側になってみた。近い。


 こっちも近い。
 翼についているリングの色で個体識別をしているそうな。


 実に幸せそうに爆睡しているオットセイ。
 やっぱり犬だよね、オットセイって。

 この後はイルカとアシカショーを見たのだが、暗いし動きが速いしで写真が全部失敗していた。
 他に空いているところがなくて、前から2番目の水かぶり席に座ったのだが、泳いでいるイルカの姿が透明アクリルごしにすぐ近くで見れて楽しかった。
 水もそれほどかぶらなかったし。

 誰でもチケットを買って入れるナイトアクアリウムなので、お子様やお年寄りの家族連れも多かったし、そのためかあまり館内も暗くなくて、夜っぽい雰囲気は薄かった。
 まあでもサメとかエトピリカとか、見ているだけで面白い動物は結構いたので、また機会があったら来たい。今度は時間制限なしでじっくりと。

皇太子、氷河期、お江戸

 イギリスの空母『プリンス・オブ・ウェールズ』が来たので、早速軍港めぐりに乗ってきた。
 全日みっちり満席かと思ったら、昼頃行って15時あたりの便にはまだ空きがあったので、当日でも長時間待つ覚悟があるなら乗れるっぽい。
 まあ賭けではあるので、予約が取れるなら取る方をお勧めするけど。

 そして、1時間前に行ったらすでにガチ勢がずらりと並んでいたのは『カヴール』の時と同じだった。


 とりあえず待ってる間に1枚。
 空母は米軍基地にいるのでここからでは見えない。正面にいるのがノルウェーのフリゲート『ロアール・アムンセン』。
 ノルウェーからはるばる大変だっただろうな。


 海自の潜水艦。立哨してる人が手を振ってくれた。
 どうも1時間ごとのクルーズの度に毎回やってくれてるらしい。大変だな。


 多分塗り直し中の駆逐艦『ミリアス』。


 こっちも手を振ってくれた。アメリカさんフレンドリー。


『プリンス・オブ・ウェールズ』は『クイーン・エリザベス』と同様、米空母が普段入っている場所に入港している。
 こういうデカい艦上構造物がある空母懐かしいなあ。米軍は原子力空母になって煙突いらなくなってから、ほんとちっちゃくなっちゃったしな。


 F-35とヘリをみっしり乗せてる。
 これ日本滞在中3週間ずっと置きっぱなしなんだろうか? 潮とか大丈夫なのかな?


 結構距離があるので『カヴール』の時みたいにはアップにできない。
 やっぱり欲しいな400ミリ……。


 アンテナは、使わない時には倒れるらしい。かわいい。


 スキージャンプ。


 もう一生撮るチャンスなんかないであろうイギリス空母の正面顔。


 ガントリークレーン「ヨコヅナ」「オオゼキ」と一緒。
 なお、昨日ぐらいまで隣のヤードにいた原潜は出て行ったのかいなかった。ちょっと残念。
 そんな分かりやすい場所に原潜がいることなんてめったにないのに。


 そして大きいので泊める場所がないのか、沖留めされてた米軍の貨物弾薬輸送艦。まあ普通に輸送艦。
 普段この手のは横浜のノースドックにいるのに、珍しいな。


 日産追浜工場には自動車運搬船が2隻泊まっていた。
 追浜工場閉鎖でこの風景ももうじき見れなくなる。


 尻。


 使用感すごい。


 海洋観測艦『にちなん』と『わかさ』。
 この独特の艦首が好きなんだけど、最新型の『しょうなん』では普通になっちゃってるのでちょっとがっかりしている。


 これがその『しょうなん』。


 潜水艦救難艦『ちよだ』。


 の後ろに潜水艦が3隻目刺しになってた。
 風が強いので自衛艦旗がいい感じに翻ってる。


 堀割を抜けると、こっちはバラエティーに富んだ艦の3隻目刺し。


 これが空母と一緒にやってきた英海軍駆逐艦『ドーントレス』。
 スタイルがすごい。


『ドーントレス』と『ロアール・アムンセン』の尻。


 なんか整備してた『ロアール・アムンセン』。艦名の由来は初めて南極点に到達したあのアムンセン。
 なぜノルウェー艦がイギリスの空母打撃群に混ざっているのか分からないけど、日本派遣ということで臨時に加わったのかな?


 ステルス重視の最近の艦って、デザインがフリーダム化の方向に行ってるような気がするのは、気のせい?
 各国いろいろ試行錯誤してるんだろうか。


 砲塔に三つ叉の矛を持ったクマさんのマーク。
 アムンセンが飼っていたシロクマに由来するという話もあるらしい。

 堪能した。
『クイーン・エリザベス』の時は、コロナの真っ最中で遠くからこっそり覗くしかできなかったけど、今回はじっくり眺めてしまった。
 今度はもっと近くで見る機会が来るといいなあなんて当時は思ったものだけど、こんなに早く実現してしまうとは。


 降りた後でヴェルニー公園からもちょっと撮影。

 満足したところで、上野まで足を伸ばして「氷河期展」を見に行く事にする。
 前売り券を買ってあるんだけど、9月10月はどうも予定がたてこみそうなので、ついでに行ってしまおうと考えた次第。
 最近、土曜日の企画展時間延長が復活して19時までやっているし、京急を使えば上野までは1時間ぐらいなので、十分見る時間は確保できる。


 というわけでやって来ました。


 入場するとすぐマンモスの展示はこの手の展覧会あるある。


 赤ちゃんマンモス。骨になっていてもかわいい。


 基本的には、こんな感じで骨格標本と、そこから復元した模型を並べた展示になっている。
 このあたりは巨大哺乳類エリアなのでみんなでかい。これはギガンテウスオオツノジカ。すごい名前。


 バッファローだったかな……これだけ妙にリアルな毛繕い体勢になっている。
 なお隣でフレーメンしてるのはノウマ(野馬)。


 ホラアナライオン。良くシベリアの凍土で氷漬けの成体とか赤ちゃんとかが見つかってる奴。
 赤ちゃんかわいい。


 ライチョウ。右のはクロライチョウ。そんなのいるんだ……。


 ネアンデルタール人の復元模型。最近は遺伝子解析で目や髪の色も分かるらしいので、実体とかなり近いんだと思う。
 ヴァイキングとかにいそう。


 こっちはクロマニョン人。ネアンデルタールと比べるとずいぶん華奢。
 実はクロマニョン人は髪も肌も黒かったらしい。こうやって見ると、ネアンデルタールが北方系なのに対して、南方系の特徴が強い感じに見える。


 頭蓋骨。


 マンモスではなくナウマンゾウ。そういえば横須賀の博物館にもあったな。確か米軍基地で発掘されたんだっけ。


 港川人。よく見るやつ。
 前にも同じ場所で似たようなのを見たような気がしたが、あちらは白保人骨で別人だった。


 そんまんますぎるネーミング。

 なんというか、はっきり言うとちょっと微妙。
 開催時期が夏休みを含むので、子供が見て分かりやすいインパクトとビジュアル重視にしたのかもしれないけど、ちょっと物足りなかった。前の古代DNA展の方が内容も濃くて面白かった。
 混んでてじっくり見づらかったせいもあるんだけど、1時間ぐらいで終わってしまった。
 そういえば、国立博物館で大奥の特別展をやっていて、こっちも20時まで時間延長していたな。
 変に時間が余ってるし、こっちもついでに見ていくか。


 というわけでやって来ました。

 こちらは一部を除いて撮影禁止。
 まあいわゆる御台所と側室の持ち物を中心に、豪華絢爛な当時の物品を展示して見せるものなんだけど、大奥全体の図面とかがあって面白かった。
 あと、篤姫が持っていた、全部薩摩切子で作られた雛道具がすごかった。


 撮影可能なのは2ヶ所。1ヶ所目はNHKのドラマ「大奥」の衣装。


 瀧山の衣装。うん、瀧山だわ。
 ドラマ見てないけど。


 もう1ヶ所が、大奥で演じられた歌舞伎の衣装。復元したものかと思ったら現物だった。

 芸術品や美術品を見るのは楽しいので、そういう意味ではこっちは満足した。
 和宮が微妙に字があんまり上手でない感じなのがちょっと微笑ましかった。

変な艦とメジロのおうち

 お盆の墓参りのついでに、来日している米軍のズムウォルト級ミサイル駆逐艦『マイケル・モンスーア』を見に行ってきた。


 軍港めぐりがタッチの差で満席になってしまったので、ヴェルニー公園からひたすら見ることにした。
 なんか建物みたいだが、これが駆逐艦。
 見慣れたアレイ・バーク級やタイコンデロガ級より大きい気がする……と思って調べたら、実際結構大きかった。

 今流行ののっぺしりた艦型の走りがこのズムウォルト級。徹底してステルス性を追及している。就役したのは10年ぐらい前だが、全くの新機軸で作られた怪奇な艦ということで当時結構話題になった。
 でも、新機軸過ぎて建造にとってもお金がかかるため、当初30隻以上とされていた計画は、結局3隻で終わっちゃったらしい。
 なお妹はポリゴン艦と呼んでいた。激レア艦なので地元ではニュースで結構やっていて、存在を知っていたらしい。


 こっちは海自の方。


 正面顔を撮ろうと思ってヴェルニー公園の端っこまで行ったのだが、ギリギリで正面顔にならない。
 というか、それを狙って設計されてるから当然なのだが、なんか陰影がなくて立体感がつかみにくいなこの艦。


 あまりに写しどころがないので、ガントリークレーンを入れてみたらちょっと華やかになった。


 隣では別の艦が大修理していた。
 ヴェルニー公園や軍港めぐりから丸見えなので、いろいろカバーで隠したりして大変そう。

 まあとりあえず散々眺めて満足したので、実家に行って庭の木に作られたメジロの巣(巣立ち済)を見ることにした。
 メジロってこんな人の近くに巣を作るんだ。


 これがメジロの巣。生まれて初めて見た。
 居間の窓から2メートル程度しか離れていない裏庭の木に作られていた。しかも高さは丁度人間の目の高さぐらい。
 すぐ近くに物置と庭いじり用の用具入れがあって、家族がしょっちゅう行き来していたのだが、巣立つまで全く存在に気付かなかったらしい。
 この巣から何も知らない人間をメジロはずっと眺めていたと思うと、ちょっとかわいい。


 話を聞いた時には、スズメの巣のようなガサガサしたものを寄せ集めた物を想像していたのだが、全然違った。
 クモの巣やコケを緻密に編み上げて、お椀型の巣にしている。上の数枚の葉が傘のように広がっているので、雨が直接当たりにくくなっている。
 なお、ここから2羽のヒナが巣立ったが、巣立ちの時に1羽が地面に落ち、猫が騒いだので狩られないように父親がブロック塀の上に移動させてやる、というちょっとした騒動があったらしい。
 その後、落ちた子メジロも無事に親兄弟と合流し、しばらく庭木の間で飛ぶ練習をした後、どこかへ去っていったということだった。


 内側は何かの繊維でこれもぴっちり内張りしてある。これだけの巣を作るのは大変そうだが1回きりの使い捨てなのだとか。すごいなあ。


 猫の巣。

16℃→30℃

 6/25、26と立山に旅行に行ってきたので、後追いでアップします。

 立山2日目。
 旅先では早起きするに限ると信じているので、朝6時に起きて6:45に朝食バイキングが開くと同時に朝ご飯を済ませた。
 そして、まだ人がいないであろうあたりを歩く事にした。


 昨日のみくりが池とは反対側に行ってみる。とはいえ風景はこれ。何も見えない。

 足元は残雪で不安定だし周囲には本当に誰もいなくてひとりぼっちだし、除雪の重機が走る音しかしないし、転びでもしたら絶対やばいやつ。
 戻ろうか行こうか悩んだが、少しガスが晴れてきて、もう少し歩けば雪もなくなるのが分かったので、そのまま行くことにした。
 そしてホテルの近くまで戻ってきたところで、「ゲー」というオスのライチョウが出すダミ声が近くから聞こえてきた。見回すと、また数十メートル離れた岩の上で、オスが仁王立ちして見張りをしている。
 写真を撮ろうとしたらぱっと飛び立ってハイマツの茂みに飛んでいってしまったので、人を恐れるライチョウもいるのか……と思っていたら、数分後に数羽のカラスが近くにやってきた。もしかすると、これを察知して逃げたのかもしれない。
 昨日の生姿に続いて生声まで聞いてしまった。
 ライチョウは天敵に襲われる危険の少ない天気の悪い日に良く出てくるそうなので、昨日今日の天気の悪さが幸いしたのかもしれない。

 で、ホテルに戻ってしばらく時間を潰し、ライチョウ探し散策に参加しようとしたら、いつの間にか外は雨。しかも本降り。
 雨だけならともかくガスもひどくなってきていて、これは歩いても何も見えないだろうということで散策は中止、かわりにホテルの隣にある自然保護センターでいろいろ見ることになった。


 立山も仏教の場として開かれてきた山になる。
 これは立山各地を天国や地獄に見立てた立山曼荼羅。富山の薬売りの人がこれを携えて全国を回り、立山信仰を広めたらしい。
 そのおかげで、明治の廃仏毀釈までは立山は日本の三大聖地と言われるまでになった。
 確かに、言われてみたら、地獄に見立てた火山地帯の隣に浄土に見立てた青く美しいみくりが池がある位置関係って、恐山と同じだわ。


 ジオラマ。


 ニホンライチョウ(中央)と世界のライチョウたち。
 全部実物大。後ろの方の巨大なのはヨーロッパのライチョウ。キジ? と思うような外見だが、実際ライチョウはキジ科らしい。
 昔はクリスマスとかに七面鳥の代わりに食べられたりしていたんだって。
 なお上野や那須どうぶつ王国で見たスバールバルライチョウは、ニホンライチョウの仲間にあたる。


 かわいい。


 かわいい。どうやったらこんな写真が撮れるんだろう。

 1時間ほどセンターを見ていたら雨が上がってきたので、またみくりが池あたりまで散歩することにした。
 いや、結構時間が余りまくってるのよね。他に行く所ないし。


 こんな感じ。
 この頃になると10時を過ぎていて、下からの観光客も大勢上がってきているので、さすがにライチョウはもう出てこなかった。
 いやーでもこんなに見れるとは思わなかった。願わくばもうちょっと近くだったら良かったけど、でも全然見れなかった参加者の人もいたので、かなりラッキーな方だと思う。

 この後、ホテルで早めの昼を食べて扇沢方面に向かって出発。
 今度は雷まで鳴る大雨になている。下は大丈夫かこれ。


 まずは室堂から大観峰まで電気バス。去年までのトロリーバスからチェンジした。
 なお、正面のエンブレムはトロリーバスからはずしたものをそのまま使っているらしい。


 すれ違いまーす。


 天井にはまだトロリーバスの電線設備が残っていた。


 大観峰から黒部平までロープウェイ。ここでも土砂降り。
 この先黒部ダムで結構歩くんだけど大丈夫かこれ。


 黒部平では少し雨がおさまっていたが、まあこんな調子。


 と心配していたら、黒部ダムはぱらつく程度になっていた。山の天気ってほんと分からない。


 今日から放水開始したてのほやほやダム、


 山水画みたい……。


 反対側から。


 放水口。
 去年痛い目にあったので、今回はぎりぎりまで粘って走るのではなく、早々にきりあげてゆっくり歩いて集合地点まで向かう事にした。

 
 平日だからか、重機が何やらダム湖で作業をしている。
 近くまで見に行ったら、流木の引き上げと処理だった。
 湖面にあった時はそれほどの大きさには見えなかったのに、こうやって引き上げられると絵結な巨木が多い。一体どこからどうやってここまで流れてくるのか知りたい。

 この後、扇沢まで電気バスで降り、そこから別のバスで長野駅に向かって新幹線で帰宅。


 途中、二重な上にきれいな半円を描いた虹が見えた。
 ここだけ見ると完全な青空だけど、ちょっと前までは雨降ってたのかな。

 なんだかんだで見たい物が全部見られてとても楽しかった。
 今度はヒナとか冬毛とか見たいけど、多分チャンスはもうないだろうな。

30℃→16℃

 6/25、26と立山に旅行に行ってきたので、後追いでアップします。

 今回使ったのは、室堂にあるホテル立山に一泊しながら立山黒部アルペンルートを通り抜けるというツアー。
 当然ながらめちゃくちゃお高いが、ホテルでは自由参加で雪の大谷散策と夜の星空鑑賞、室堂付近のライチョウ探し散策に参加できる。
 そう、星空とライチョウが見たくてこのツアーにしたのだ。どうせこんなところに泊まるのも一生に一度だろうし。
 なお、雪の大谷は6/25まで、ライチョウ探しは7/1まで、黒部ダムの観光放水は6/26からなので、実は6/25、26で日程を組むとかなりお得にいろいろ見れるのだ。
 ……もちろん、天気がなんとかなればの話だけど。


 そんなわけで、今回は立山駅からスタート。
 まずはケーブルカーに乗って美女平駅に向かい、そこからバスで一気に室堂まで上がる。
 その標高差実に2,000メートル。高山病が心配。


 立山のケーブルカーは、後ろに荷台がついているのが特徴。


 そして線路はやっぱり急だった。
 そういえば、ケーブルカーの線路のそばにスイッチバックの線路が見えたけど、あれなんだったんだろう。


 美女平でチャーターバスに乗り換えて室堂へ。
 これは途中に見えた称名滝。落差350メートルで日本一とのこと。10万年ぐらい前は立山駅のあたりにあったのが、延々と谷を作りながら後退し続けている。


 なお天気は曇り。もともと雨が降り出す予報だったので、まだ降ってないだけラッキーとしよう。
 星空はすでにあきらめている。


 上がっていくにつれて、残雪や雪渓が多くなってきた。
 あと、樹木も段々まばらになっていく。
 ちなみに、立山から室堂までの道路は途中から有料道路になっていて、料金は路線バスのチャーターで5万円かかるらしい。
 あー今回のツアー、ホテル代を差し引いてもやたら高い訳がわかったわ……。


 これが雪の大谷。4月の開通から2ヶ月たってだいぶしょぼくなってしまっている。


 室堂に到着。
 天気は……うん、まあいいや。

 さすがに1時間ちょっとで2,000メートルを上ってくると体がおかしくなる。
 頭痛は特にしないので高山病というほどではないが、何となく全身が重くてすぐ息が切れる。あと、ちょっとした階段が実にきつい。
 去年扇沢側から来た時はこんな風にはならなかったのだが、考えてみたら、あの時は混雑もあって、各地点の乗り物の待ち時間が相当長かったから、あれがいい高度順応になっていたのかもしれない。

 とりあえず立山ホテルにチェックインしてから、しばらくフリーの時間があるので、室堂のあたりを歩いてみることにした。


 結構雪が残っているが、これでも溶けてしまった方らしい。
 この時点で16時。室堂から下に降りる最終バスが16:20なので、歩いているのは宿泊者だけ。実に静かで心地がいい。
 それでも中国人はいるんだけど。


 高山植物が結構咲いている。


 みくりが池は雪に覆われていた。
 写真だと分かりにくいが、雪から湯気がさかんに上がっている。空気中の水分が雪で冷やされて湯気になっているらしい。
 そういえばこの日の気温は16度でちょっと高い。


 ライチョウがいた!
 時々こちらを眺めながら、草の斜面をのんびり歩いている。
 距離にして数十メートルぐらい。ライチョウは人を恐れないので、場合によってはすぐ足元まで出てくることもあるらしいが、この時は結構離れていた。
 でも見れたからいい。もうミッションコンプリートでいい。


 メスもいる! つがいだ! むくむくしていてかわいい!
 この時期はメスは産卵から抱卵に入っていることが多いので、つがいで見られるのはとても珍しいらしい。


 なんかオスがディスプレイを始めたぞ。まだカップルになって間もないのかな?


 ツーショット。メスがピンボケになったのが実に惜しい。
 なお丁度シャッターを押す瞬間に身震いしたのでもわもわになっている。かわいい。


 そしてメスは草の陰に入っていき、見えるのはオスだけになった。
 なお、写真には撮れなかったが、このほかにもう1羽、別のオスが飛んでいったので、計3羽見れた事になる。

 いたのは10~15分ぐらいだろうか。堪能してしまった。
 そして興奮のあまり、ピンボケ写真を量産したのはまたいつもの通り。


 みくりが池には雪のかたまりが氷山みたいに浮いている。


 地獄谷はまだ閉鎖中だった。いつか行けるようになるのかなあ。

 満足してホテルに戻り、次は雪の大谷のガイドつき散策。
 最終日の夕方なので、もう看板とか観光用のものは全部はずしてしまい、ただの残雪の壁でしかないが、それでもまだ6メートルほどの高さで残っている。


 ここも高山植物。
 あと、ツバメがたくさん飛んでいる。
 速すぎて全く撮れなかったが、我々が良く見るコシアカツバメではなく、もっと小型のイワツバメだった。


 まあこんな感じ。
 開通した時は16メートルだったから、この倍以上の高さがあったことになる。
 縞模様になっている横線の1本1本が雪の回数。

 ガイドさんが先祖代々立山のガイドをやっているという人で、雪の話とか立山の成り立ちとか、いろいろ話が面白かった。

 そして夜の星空鑑賞。
 見てのとおりの曇り空だったので、ガイドさん付きの説明会も中止。早々に諦めて風呂に入って寝る支度などしていたのだが、ひょいと窓から外を見ると、昼間はガスで見えなかったふもとの富山の街の明かりがはっきり見える。
 これはもしや、と思って慌てて着替えて夜間も出入り可能な屋上に飛び出すと、満天……とは言いがたいが、昼間の曇りが嘘のような星空が広がっていた。
 わー!


 かなり頑張った富山の街と星。右の建物はホテル。


 山の稜線から立ち上がる天の川と星。


 雄山かな……良く分からない。


 天頂付近。

 いつまでも見飽きなかったのだが、さすがに気温が低いし風が強くて湯冷めの危険があったので、30分ほど眺めて中に戻った。

 ライチョウも見たし、星空も見たし、気付けば初日で目的を全部達してしまった。
 明日は朝からライチョウ探し散策だし、また見れたらいいな

神様と歴史の旅

 6/18から自衛隊の見学で九州に来ていますが、PCの調子が悪かったため後追いでアップします。

 というわけで九州の自衛隊基地見学。
 いつもは気候の良い秋にやっているものなのだが、今年はなぜか6月になった。天気予報では30度越えとかで、地獄の予感しかしないがまあしょうがない。
 毎回その地方の陸海空の基地をひととおり見学するのが恒例になっていて、今回も18日は空自の新田原基地に行く予定だった。が、先月の練習機の墜落事故の影響で直前で中止。
 もう今は小松基地に移動しちゃったけど、にゅーたはアグレッサー部隊がいたからちょっと憧れてたんだよね。

 で、にゅーたの代わりにどこに行ったかと言うと……。


 霧島神宮に来ました。

 さすがに1ヶ月足らずで他の基地への変更もできなくて、結局名所旧跡見学日になった。


 曇り気味で天気は良くなかったのだが、展望台から桜島も見えた。
 多分噴火してる。


 なんかいっぱい咲きかけてた。マイヅルテンナンショウというらしい。

 霧島神宮の次は、都城歴史資料館にやってきた。


 なんだか城っぽい外観だが、実際にこの資料館は都城という城の跡に建っている。

 都城は縄文時代から人が住んでいて、鎌倉時代以降は後に都城島津氏と呼ばれる島津の傍流が大規模な城塞を築いて拠点としていたそうな。
 そんな古代から現代までの発掘品や資料をまとめて展示してある。
 資料館そのものが小さいので展示数もまあそこそこ? なのだが、やっぱり関東ではなじみのない感じの歴史なのが面白い。そういえばこのあたりは熊襲の土地だったな。
 あと、この地方独特の埋葬方式を、上野のDNA展でも見ていた。

いにしえホテルの百段の階段

 目黒のホテル雅叙園の百段階段の「時を旅する福ねこ at 百段階段」を見に行ってきた。
 例によって行きたがる母親につきあう妹に誘われたのだが、実は現地に行くまで百段階段が何のことやら、何があるのか全く知らなかった。
 そういえば、持ち主の中国系ファンドが突然9月から閉館と言い出して、大騒ぎになったのここだっけ?


 百段階段へのエレベーター。扉は螺鈿。


 これが百段階段。雅叙園が旅館ではなく高級料亭だった頃の廊下と客室が、重要文化財として残されている。
 もともと雅叙園は傾斜地に建っていて、客室廊下=階段で、それが99段あるので百段階段と通称されたらしい。
 天井に絵とかあって、もうすでに高級な気配が漂っている。


 各客室には、テーマに添ったいろいろな猫作品が飾られている。
 なおこの部屋のテーマは忘れた。


 客室の天井はこんな感じ。


 壁はこんな感じ。上の装飾は螺鈿。要するに部屋全体がめちゃくちゃ豪華で芸術的。
 混雑していたので全体が撮れなかったのが悔やまれる。


 スズメかわいい。


 別の部屋。ここは壁から柱から全部の装飾が浮き彫りになっている。
 ちょっとこわい。


 この部屋のテーマは古典の一場面。
 これは猫好き貴族かなにかの話だったと思う。


 枕草子の猫の命婦。


 更級日記でこっそり飼っていた猫。


 今昔物語の恐怖の猫部屋らしい。


 この部屋は山水。
 ほんと部屋ごとに全く装飾が違って面白い。
 じっくり観察するといくらでも見ていられそうだけど、とにかく人が多くてそれどころではない。


 スズメかわいいVer.2。


 ユリカモメの天井画ってちょっと珍しくない?


「ドアからのぞいてくる猫かわいいよね」という展示。
 わかる。


 ここは扇絵がテーマの部屋。

 面白かった。
 作られたのが昭和10年とのことで、それほど古いものではないのだが、ひとつひとつの部屋が全く違う雰囲気になっていて、しかもトータルの水準がとても高くて見ていてとても楽しい。
 ただ、部屋の美しさを楽しむのに企画展が必要かどうかというと、はっきり言っていらないが、多分客寄せには必要なんだろうな……。

 百段階段の後、ちょっとホテルの中も見てみようという話になって、オープンスペースをうろうろしてきた。
 田舎者であんまりこういうホテル縁がないので。


 ガラス天井でオープンカフェっぽいスペースや野外の料亭っぽい感じを出している。


 コイが泳いでた。


 滝があった。人工的に水を循環させているのか、自然の湧き水か何かなのは分からない。

 なんか街かよ、ってぐらい広かった。
 とにかく空間を贅沢に使っていて、屋内なのに屋外にいるみたいな雰囲気になっている。ここ来て散歩してご飯食べて帰るだけでも十分娯楽になりそうな感じ。
 坂道が大変だけど駅から近いし、また何かあったら来ようかな。

フィクションが現実になった映画見てきた

 映画「教皇選挙」を見てきた。
 もともとそれほど注目されていなかったんだけど、まさかのリアル教皇死去で一躍話題になった映画。本来の公開が3月半ばで、この時期はもう終わっている上映館も多く、やっていても上映回数の設定が少なくなっている。そのせいかこの映画だけ満員だった。
 しかもパンフは品切れ中で、入荷がいつになるか分からないとのこと。
「教皇選挙」の原題は「CONCLAVE」。そのまま「コンクラーベ」でも日本では通用するところをあえて「教皇選挙」としたことで、コンクラーベが宗教行事などではなく、まさしく駆け引き、欺き、蹴落としなんでもありの「選挙戦」である事がうまく表現されていると思う。

 内容はぶっちゃけると、カトリックの偉いおっさん達が、教皇の座を巡ってすったもんだやってるだけなのだが、コンクラーベを仕切る重責にピリつく首席枢機卿のローレンスがかもしだす固い雰囲気がそのまま画面を伝わってくるので、一体どうなることかとハラハラする。
 派手なアクションはほとんどなく(1回爆破テロが発生するぐらい)、ほぼ全編おっさんたちが歩いたり座ったり、話し合ったりしているだけなのだが、それでいて状況がめまぐるしく変わっていく。嫌々派閥から押し上げられた人が、根回しがうまくいかず得票が伸びないと途端に得票できないのはお前が悪いと噛みついてきたり、有力候補が過去の過ちを引っ張り出されて失速したり、それを仕掛けた側が証拠を掴まれて自滅したり、死んだ先の教皇が残した思惑の謎も絡んで、一体次は誰が何をしでかすのかと目が離せない。
 そして、最後に誰もがその清廉さと誠実さを認めて教皇に選出したのが、実はカトリックの聖職者として最も不適格な人物だった(信仰に忠実であるが故に不適格となる道を選択していた)といううっちゃり食らった感半端ないラストは、若干尻切れトンボな感じはするものの、確かに、この先までやっちゃうと、見る側に残る印象が制作側が意図するものと違ってきちゃうというのはあるんだろうな、というのはあった。
 そういえば昔に見た「ローマ法王の休日」も最後はぶつ切りみたいな終わり方してたな。あれは、あそこから先をあえてやっても意味はないというのがあったんだろうけれど。

 とりあえずパンフどうしようかな……買うためだけに映画館行くのもめんどくさいな……。


 ところでティカル。その頭の白いの何?
 もしかしてフン?