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森へはトラクターに引かれて

 岩手2日目。


 昨日とは打って変わっていいお天気。
 上の方でちょこっと湯気が見えているのも藤七温泉だが、こっちは完全な高温の源泉ばかりで人は入れない。

 さて、昨日も書いた通り、八幡平と盛岡駅は、1日1往復のバスでしか結ばれていない。
 そして、帰りのバスは15時にならないと来ない。
 チェックアウト後も居残って別料金で温泉に入る事は可能だが、そこまで入り続けていたいほどではない。もう1度八幡平に行こうか、どうしようかと悩んで宿の人に相談したら、チェックアウトの後、用事のついでに最寄りの路線バスの始発バス停まで車で送っていってくれるという。
 なんというホスピタリティ。

 というわけで、車で30分ほどのバス停に送ってもらい、そこから路線バスに乗って11時頃には盛岡駅に着くことができた。
 彩雲荘のおじさん、ありがとう!
 思いがけず時間に余裕ができたから、近くの小岩井農場まで行ってみよう!


 来た。

 実は全然近くなかった。
 確かに小岩井農場は盛岡から田沢湖線で2駅なのだが、この田沢湖線のダイヤが1時間に1本。しかもこの時間は1時間半以上間が開いている。
 盛岡からの路線バスもあるにはあるが、こちらは1日2往復で全然時間が合わない。
 しょうがないので盛岡からタクシーで5,000円かけて行ったのだった。
 運転手さんにいろいろ説明してもらって楽しかったけど、なんでこのあたりは無免許の人間に優しくないのだろうか。

 小岩井農場は牛乳でおなじみのあの小岩井農場。
 岩手山山麓に、東京風に言うと山手線の内側ぐらい、地元風に言うと田沢湖よりちょっと広いぐらいの広大な敷地を持っていて、その中で牧畜、養鶏(卵ではなく採卵用のヒヨコを出荷する方)、農業(乳牛用の資料を作っている)、林業(牧畜に最適な環境の保全のため)、観光をやっている。
 今日来た小岩井農場は、その広大な敷地の中の指先ほどのごくごく一部をレジャー施設に整備して一般公開している場所になる。


 なんか園内を歩いているのに出くわした。
 ドラえもんのパチモンみたいだと思ったが口には出さなかった。

 そして入園後すぐに向かったのが「ファームトラクターライド」というアトラクション。
 トラクターが引く客車に乗って、非公開エリアの森林を見せてもらうガイドツアーなのだ。
 ウェブサイトで見た時に、これだけは絶対乗りたいと思っていたのだが、首尾良く最終回である14時半の回の予約に成功。
 しかも最前席。やったね。
 後は名物牛乳ラーメンでも食べた後、適当に回って時間を潰そうかな。

 
 物陰に隠れてこちらを伺うウサギ。


 餌やり体験のポニーはニンジンが欲しくてこちらを伺っている。
 ごめんよ、まだ餌やり体験の時間は遙か先っぽいんだよ。


 エサを食べるのに夢中な馬。


 秋の花に虫がたくさん来ている。
 いろんなシジミチョウとアブだと思うがもしかするとミツバチかもしれない。


 トンボもわんさかいる。アカトンボは早くも真っ赤。
 ところで、こうやってとまっているトンボにちょっかいを出すと、いち早く察して逃げたり、羽をぴしぴし触られても動じなかったり、いろんな反応のがいるのだが、やっぱり性格なのだろうか?


 羊牧場。
 暑いのかみんなゼイゼイやっている。
 台風前のこの蒸し暑い日に分厚い天然ウールだもんね、無理もない。


 少しでも身体を冷やそうとしているのか、地面にぴったりとくっついて謎の生物化している。
 なんだか可哀想になってきた。


 遠くの日陰がある所にいる群れは、割と平気っぽいし。

 なんだろう、なんだかあんまり楽しくない。
 那須の南が丘牧場の方が、動物と人との距離が近くて断然楽しい。
 もっとも、全力で観光牧場をやっている南が丘牧場と、プロ畜産業の片手間に観光事業をやっているだけの小岩井農場を、同列に見るのが間違っているとは思うけれど。


 まあそんなことを考えながら、上丸牛舎と呼ばれる歴史区画にやってきた。
 ここには小岩井農場創設当時の設備が保存されていて、牛舎を中心とするいくつかはまだ現役で使用されている。


 搾乳可能な雌牛がずらりと並ぶ牛舎。
 今はお昼寝タイムなのか、みんな反芻しながらまったりしている。


 ずらりと並ぶ牛の尻。
 ちなみに、可能な限り清潔にしてあるのだが、フンの臭いやら何やらで独特の悪臭がする。
 畜産関係の設備なんて20年以上近づく機会がなかったから、こういう臭さがあるというのを久しく忘れていた。
 というか、日本人がささいな臭いまで気にするようになったのは最近の話で、昔の日本はこういう臭いが日常的にしている悪臭の国でもあったんだよね。別に日本に限らないけれど。


 こっちは妊娠中の牛がいる牛舎。


 優しい顔してるね。カメラ向けたら目を背けちゃったけど。
 牛もカメラが駄目なのか?

 んーまあこんなもんかなという感じ。個人的には、昔の物より今の最新の畜産設備の方を見たかったけど。
 そうこうしているうちに、ファームトラクターライドの時間がやってきた。


 でかいトラクター来た!
 イギリス製だって。


 この後ろについている客車に乗っていく。後ろ姿がガイドさん。


 最前列なのでトラクターの尻がすぐそばに見える。


 そしてマフラーにとまるオニヤンマ。
 このマフラーはトンボにとってよっぽど魅力的に見えるのか、この後も隙あらばトンボがとまろうとしていた。


 走り出すとこんな感じ。
 客車の車高が高いので、意外と遠くまで見渡せる。


 まず最初は牧草地に連れて行かれて、トラクターと遠くに見えるD51とブルートレインをバックに記念撮影。
 この車両は農場名物らしいが、なんで農場にD51とブルートレインがあるのかは良く分からない。


 いよいよ森へ。このあたりは不整地なので振動がすごくて、手ぶれ写真しか撮れない。
 周囲のスギの森林は全て、小岩井農場が植林して育てているもの。


 その森林が見渡す限り続いていくので圧倒される。
 スギたちは10年、20年、30年……とグループごとに少しずつ年齢をずらしながら飢えられていて、道路沿いのきれいなスギは、樹齢100年以上とのこと。
 ちなみにこの森林ができる前は、住む人もいない荒野だったらしい。そこに文字通り1本1本木を植えて、今の小岩井農場ができあがったんだって。
 それが山手線の内側ぐらいの広さ。
 なんかすごい歴史を聞いちゃったな。


 森の中の広場にやってきた。
 これはキノコの一種が寄生してしまったスギ。もうこうなると材木にはできないらしい。


 ガイドさん「真下から見上げると、木がらせん状に育っているのが分かりますか?」
 ほんとだ! 不思議! なんで!?


 参加者の子供がその辺で発見し、ガイドさんが大捕物の末に捕まえたヤマアカガエル。
 山に住むので吸盤がなく、代わりにジャンプ力がすごい。
 かわいい。


 捕まったショックか、放されてもしばらく呆然としていた。
 かわいい。
 この後我に返ってぴょんと跳んだら、見ていた子供がとんでもない金切り声を上げたもんだから、そっちの方にびっくりした。


 森を出ると牧草地が続く。
 ここにそのまま牛を放して食べさせるわけではなく、収穫して保存用資料にする。草を7年、飼料用トウモロコシを3年、小麦を1年輪作しながら使っているんだって。


 トラクターにわざわざ挨拶しに出てきてくれた、羊牧場の牧羊犬とバディのお兄さん。
 牧羊犬はおじいちゃんだけどお兄さんに甘えるのが大好き。

 楽しかった!
 林業って畜産以上に触れる機会がないから、ほんと知らない事だらけだった。
 10年、100年という先を見越しながら、成果を次世代に渡す前提で計画をして回していくのって、どんな感じなんだろう。


 朝はあんなに晴れてたのに、もう岩手山は完全に見えない。

 帰りは今度こそ小岩井駅から田沢湖線で帰った(ただし小岩井駅まではバス路線がないのでやっぱりタクシー)。
 特定の時間しか駅員さんがいない半無人駅なのに、普通に秋田新幹線が通過していくのがちょっと面白かった。

山へは1本しかないバスに乗って

 9月16日から岩手に旅行に来ていますが、16日の宿がネットワーク環境のない場所だったため、2日分まとめてアップします。

 というわけで、いずもに気持ちを残しながらも、旅行の予定は変えられないので岩手の八幡平にやってきた。
 この八幡平、公共交通機関で行こうとすると、1日1往復の盛岡駅からの直通バスしかない(途中乗り換えであればもう1-2本あるらしい)。つまり、車を持っていないと限りなくハードルが高い山なのだ。
 さらにこの直通バス、盛岡駅発が9:10。東京を朝6時半ぐらいに出発しないと間に合わない。なぜそこまでして行きたかったのか自分でもよく分からないが、行くのが困難であればあるほど頑張って行こうとしてしまう、そこはもう性としか言いようがない。


 岩手を代表する山、岩手山。
 一方から見ると富士山に似た独立峰だが、他方から見ると連山という変わった山。
 なんか最近山道にカラースプレーでむちゃくちゃ落書きをされたらしい。どうもやったのは外国人らしいが、この山は標高2,038メートルあるそうで、落書きするためにわざわざ登るとかご苦労様な話である。
 というか、前にもどこかの山で落書きしてた外国人いなかったか?


 10時半過ぎごろ八幡平に到着。山頂のレストハウスでバスを降りて、登りを開始する。
 富士山の森林限界は2,500メートル付近だそうだが、寒冷地の八幡平では1,500メートルぐらいでもう高い木はなくなってしまう。


 道はこんな感じで、完全に観光地として整備されている。登山装備を整えてくるまでもない。
 でも石が結構でこぼこしているので、ハイヒールやサンダルだとちときついかもしれない。


 岩と飛行機雲。


 ちょっとゲートっぽくなってる感じの木。


 鏡沼。
 春、円形の氷の周辺だけが溶けて青い水になった「ドラゴンアイ」と呼ばれる写真を見たことがあるだろうか。
 それが起こるのがこの沼。元々は火口だそうだが、大きさといい形といい周囲の草木の生え方といい景色といい、これは完璧なバランス。
 氷がなくても十分に美しい沼だった。


 めがね沼。
 向こう側にあるもうひとつの似たような沼と並べて眼鏡に見立てる、良くあるパターン。


 アオモリトドマツという松らしい。青くてきれいなのか気持ち悪いのかよく分からないまつぼっくりをつける。
 風雪のせいでこんな風にいびつに変形してしまっている。


 頂上ついた。


 でも眺めは微妙だった。
 晴れていればもっといろいろ見えるらしいのだが……。

 でもここが最終目的地ではない。
 多分次に行く所では、もっとよく見えるはずなのだ。
 気を取り直して、次の目的地に向かうことにする。


 次に向かう所とは、この地図の右側にある「源太森」という場所。
 源太って誰だよと思うのだが、ネットでの情報によれば、ここからの見晴らしが素晴らしいらしい。
 源太森の先にもうひとつ、茶臼岳(那須の茶臼岳と同名)という絶景ポイントがあるのだが、ここまで行くと明るいうちに戻って来れなくなる可能性があるので、源太森までで我慢することにした。


 丁度初秋の花と晩秋の花の間の時期で、野生のリンドウぐらいしか咲いていないが、結構あちこちにあるのでそれなりに楽しめる。


 あと、ところどころで紅葉が始まっている。
 いびつな松と何かの紅葉と岩手山。


 八幡平最大の沼、八幡沼。
 周辺の黄色い部分は全部高地湿原なんだって。
 湿原を越えて中央左よりの地平線にぽつんと出ているのが、目標の源太森。ずいぶん距離がありそうに見えるが、1時間程度で行ける。


 湿原に踏み込むと、平日だからか人が全くいない。見渡す限り自分一人。
 これはあれだ、踊りながら歩いてもばれないやつだ。


 上の地図の「源太分かれ」を越えたあたりで、道が段々悪くなってきた。
 木道が次第に壊れがちになり、とうとうそれすらなくなって石ころだらけの山道に。
 さすがにこれぐらいになると簡単なトレッキング装備ぐらいはしていた方がいいかも。
 あと、湿原が終わって森に入ったので熊が出る。しかも人がいないので熊鈴必須。
 用心のために今回は持ってきておいて良かった。


 熊鈴をチリチリ鳴らしながら歩くことしばし。源太森へ到着。
 名前こそ「森」だが、ここは八幡平山頂に次ぐ高さの山のてっぺんになる。
 しかも、八幡平のようになだらかではなく、ここだけぴょこっと突き出している(おかげで登りがとても大変)ので、八幡平より遙かに見晴らしがいい。
 これ、雲がなかったら遙か遠くまで見えるんだろうな。


 歩いてきた湿原が一望できる。
 結構遠いな……。


 なんかの実と岩手山。

 しばらく滞在して景色を堪能したので、また引き返すことにした。
 低くて厚い雲がちらほら近づく様子も見えてきているので、いろいろ見えるうちに帰ろうっと。


 これは草紅葉と言うらしい(うしろでおじさんが連れにそう言ってた)。
 確かに、単純に枯れてるのじゃなくて、赤や黄色やら紅葉っぽいな。


 緑の部分が草地で、黄色の部分が湿原。
 こんなきれいな色分けが見れるのはこの季節だけ(多分)。


 案の定、雲が急に降りてきた。


 あっという間に岩手山も雲でふさがれる。


 そしてレストハウスに到着。
 なんだか原初の風景が広がっていた。日光でも同じような風景はあったけど、山の深さが比べものにならない。
 なるほど、これは確かにいろんな何かがひっそりと息づいていそうだ。

 とまあ、こんな感じで八幡平を堪能したのだが、今回はこのまま下山しないで、山頂近くにある藤七温泉という温泉に泊まることにしている。


 これが藤七温泉。旅館の名前は彩雲荘。
 行きのバスから撮ったもの。

 この温泉、標高1,400メートルにある上、お風呂は地面を掘って木材で簡単に縁をこしらえると、そこにお湯が沸いてくるという、源泉掛け流しどころか源泉にそのまま入る温泉なのだ。しかもお湯が白濁しているので、入ったら足で慎重に探りながら歩かないと、うっかり源泉を踏んで熱い! となる。
 そして、さらに大きな特徴があるのだが、写真からおわかりいただけるだろうか。
 露天風呂が敷地内どころか、道路からも丸見えなのだ。
 さらに言えば、混浴なのだ。
 さすがに女性はバスタオルや湯あみ着で入浴できるし、簾で周囲を囲った女性専用風呂もあるので、そうそうけしからんことにはならないのだが、男性は基本、すっぽんぽんを全世界に晒していると思っていい。
 建物も、豪雪地帯で年間半年程度しか人が常駐して営業していないためか、1階部分を中心に大きく痛んでいる。客室へ向かう途中の廊下や、食事をする大広間などは完全に床が傾いていて、初めて見るとぎょっとする。
 が、建物の作りそのものは頑丈だし、客室は全く問題ない。きれいに掃除されて手入れも行き届いており、スタッフの皆さんもホスピタリティが高くて、そのへんの民宿などよりよっぽど居心地がいい。風呂さえ気にならなければ、すごくいい場所だと思う。
 電気が通っていないため自家発電とのことで、各部屋にテレビはないし(ラウンジにはある)、ドライヤーは洗面所に1個あるだけだし、電波もほとんど入らないが、たまにはそういう物から離れてみるのもいいかもしれない。


 あと、星がものすごかった。

どうぶつナイトフィーバー……でもなかった

 妹が母親をよこはま動物園ズーラシアのナイトズーラシアへ連れていくというので、くっついて行ってきた。
 2年ぐらい前から母親は行きたがっていたのだが、コロナでここまでずれこんでしまっていた。

 このズーラシア、なんだかいつの間にかできていた動物園で、人間様はずいぶん長いこと、同じ横浜にある野毛山動物園とごっちゃにしていた。
 なんでも希少種を中心に繁殖や飼育に取り組んでいるらしい。

 混雑を避けるために早めに行ったので、着いたのは17時頃。
 まだ普通に昼間の動物園が広がっている。


 リカオン。
 エサの時間が近いのか、やたらと走り回っていてこんな写真しか撮れない。
 しょっぱなからこれでは先が思いやられる。


 厩舎の中にいるのが子キリン、外にいるのが親キリン。
 そういえばキリンもあんまり人見知りしない動物だよね。


 身じろぎひとつしないケープハイラックス。
 ネズミっぽいが、身体特徴的には象に近いらしい。
 足かわいい。


 ライオン。ガラスのすぐ前を右往左往しているので、見ている分には楽しいが近すぎてカメラに入らない。


 そしてなんかぼろっちい。
 この後別のエリアで見たインドライオンの方がずっと立派だった。まだ若いのかな?


 ちっちゃくてやんちゃでかわいいミーアキャット。
 イメージしてたのよりずいぶん小さいと思ったが、多分ポーズとかからプレーリードッグと混同していたっぽい。


 好奇心がすごい強くて、人間がスマホを構えているとわざわざ見に来たりする。


 そして立つ。

 とにかく見ていて飽きないので、写真を撮りまくってしまった。


 これもガラスに近すぎるチーター。
 そっぽを向いて耳だけこっちに向けているが、しっぽの先をパタパタしているので、機嫌は悪くないらしい。


 こっち向いた。
 胸割れてる。


 これは実家の猫が良くやってるポーズだ。


 シマウマ。


 ヒガシクロサイ。サイって可愛い顔してるよね。
 泥水の中も平気で歩くので泥だらけ。


 なんかきりっとしていたホウシャガメ。


 ものすごいにょいんにょいんしていたニシキヘビ。
 こんな活発に動いてるの初めて見た。


 特別扱い感の強いオカピ。


 厩舎に入れてほしくて仕方ないオオアリクイ。
 そろそろ18時を過ぎて暗くなり、写真を撮るのが難しくなってきている。
 他にもこうやって厩舎に入れてアピールをしている動物は結構いたので、きっと普段はもう厩舎でご飯をもらっている時間なんだと思う。
 こういう姿を見ちゃうと、イベント的なナイト展示もどうなんだろうなという気がする。


 威厳のあるテングザル。
 カメラを向けてシャッターチャンスをうかがっていたら、わざわざ計算したように写真を撮りやすい場所で、良いポーズを取ってくれた。
 まあ分かっててやってるわけでは絶対ないと思うけど。


 顔が陰に入って良く分からなくなったセスジキノボリカンガルー。
 顔も身体も何もかも全くカンガルーに見えない。


 こっちは普通のアカカンガルー。
 もう夜なのに元気だった。


 この動物園で困るのが、照明が必ず逆光になるように配置されている事。
 動物を見せたいのか見せたくないのか良く分からない。
 ちなみにこれはアムールヒョウ。暗さと逆光のせいで肉眼ではほぼシルエットにしか見えなくなっているのを、補正でここまで明るくした。


 ガラパゴスペンギン。


 もう真っ暗なのでさすがにみんな動きが鈍くて、ほぼ寝ているのも多い。
 うとうとしているペンギンかわいい。


 そして完全に寝ているレッサーパンダ。


 ウンピョウ。
 アジアのあちこちに住んでいるヒョウらしい。

 うーん……。
 普通に昼間来た方が面白いなという感じ。
 夜だからというので特に展示に工夫をしているわけでもなく、昼のをそのまま延長しているだけでしかない。
 昼と夜の行動の違いとか、夜ならではの解説でもついていたならそれなりに楽しめたのかもしれないけれど。
 あと、展示数の割に歩く距離が長い。元々山の斜面を切り開いて動物園にしているので、2ヶ所ある入口のどちらから入るかによって、ずっと上り道かずっと下り道か、どっちかになるので、歩くのが大変な人を連れていく時は気をつけた方がいいと思う。

日本美術とボストンの美術見てきた

 上野の東京藝大美術館で開催されている「特別展 日本美術をひも解く」と、東京都美術館の「ボストン美術館展」をハシゴしてきた。


 芸大。

 藝大の収蔵品に宮内庁三の丸尚蔵館の品を加えた計82点を展示している。
 といっても展示期間中に4回も展示替えがあるので、1回に見られるのは70点弱といったところ?
 日本人が得意とする緻密で優美な書画や工芸品の小品がほとんどで、ゆっくり回っても1時間半ほどで終わってしまった。まあここは美術館そのものが小さいし。
 次の東京都美術館の予約までかなり時間が余ったのでカフェテリアに行ったのだが、ホテルオークラ直営の割にはまずいし店員のレベルは低いしで、かなりテンションが下がった。
 もっとも、昔からホテルオークラの名前を冠した食べ物ってあんまりおいしくないのばっかりだったし、名前にひっかかった自分が悪かったのか。

 で、次に東京都美術館のボストン美術館展へ。


 下がったテンションが上がるといいなあ。

 結論から言うと、上がった。上がりまくった。
 東京都美術館は、近所の国立西洋美術館とかと比べると、展示品の格はどうしても低くなりがちなのだが、今回はもともと、2020年にボストン美術館が設立150周年を迎えたのを記念して開催される予定だったものなので、すごく気合いが入っている。
 内容も、日本人受けしやすい分かりやすい物が多くて楽しかった。
 ずるして碁石を飲み込んで碁に勝とうとしたら、下剤を飲まされ服を剥かれて出した物を調べられてる吉備真備かわいい。

朝の善光寺昼のバラ園

 6月4日、5日と戸隠、善光寺に行ってきたので、まとめてアップします。

 善光寺は毎朝「お朝事(おあさじ)」という本堂で行う早朝法要を一般に公開している。
 開始は季節にもよるが、大体は5時半から6時ぐらい。今の季節は5時半。ご開帳期間はこのお朝事の時に前立観音の厨子の扉が開かれ、夕方の法要の時に閉じられる。これがなかなか面白いそうで、ちょっと見たくなった。
 お朝事そのものは誰でも見られる。見る方法には2種類あって、本堂の無料エリアである外陣から立ち見をするか、拝観料を払ってより良い場所である畳敷きの内陣に座って見るか、どちらかを選択できる。
 が、当然ながら、有料エリアの方が条件がいいので競争率が高い。
 でも折角来たからには、有料エリアできっちり見たい。
 なので朝4時に起きて頑張った。


 ホテルから善光寺まで歩いて30分。定員ギリギリで内陣に滑り込むことができた。
 あっぶな、歩いてくる時に数人追い越していなかったら、入れなかったかもしれない。

 とはいえ座る場所がなくて脇の方で立ち見だったけれど、座っても恐らく最後列、そうなると前の人に遮られて見えない可能性が高かったので、脇と言っても前列に近い場所でゆっくり見られて好きな時に立ったり座ったりストレッチしたりできる(座る席は畳に正座とか横座りとかあぐらとか。しかも窮屈)、さらに、すぐ近くで待機している係員のおじさんが、見どころや次にどうなるかを何かと教えてくれる、結果として大変お得な場所だった。

 お朝事も含めて本堂内は撮影行為一切禁止なので、ここにアップできないのが残念だが、なかなか面白かった。
 特にご開帳。
 少し高い位置にある閉じられたきらびやかな緞帳が、住職が近づいていくに連れて少しずつ上がっていく。完全に上がりきったところで住職が恭しく両手を伸ばし、緞帳の奥にある厨子の扉を開く。するとその瞬間、それまで暗かった厨子の内部がぱぁっとまばゆくライトアップされて内装の金張りが光り輝き、前立観音の姿がくっきりと浮かび上がる(ここで参拝客からどよめきが上がる)。ラストはその光に照らされた住職が、今度は堂々と胸を張って厨子から離れて去っていく……とか、すごく盛り上げ方が計算されていて、さすが数百年ご開帳を繰返してきた歴史は伊達ではないなと感心した。

 そんなわけで、6時半頃に無事にお朝事を終えて前立て観音も参拝し、その後は昨日は時間外で入れなかった有料エリアの拝観をして、善光寺の境内にある大勧進、大本願というふたつのお寺も回っていく。
 やっぱり朝早いと行列も短くて(行列していない訳ではない)すごく楽。


 戊辰戦争から太平洋戦争までの戦死者を祀る忠霊塔。


 回向柱はみるみるうちに行列が長くなっていく。
 この30分ぐらい後に見たら、仁王門を過ぎてさらにどんどん伸びていた。
 つくづく昨日のうちに触っておいて良かった。


 大勧進。ここにも回向柱がある。
 大勧進と大本願の住職は、善光寺の住職でもある。
 仏教がいろいろな宗派に分かれる前に成立した善光寺は無宗派の寺だが、いろいろ紆余曲折あって、現在は天台宗と浄土宗が共同で管理をしている。
 その関係で、大勧進(天台宗)と大本願(浄土宗)というふたつの寺が境内に置かれ、そこの住職が善光寺の住職も兼任する形になっている。
 ちなみに、善光寺ではお朝事を含めた各法要も、全て天台宗と浄土宗両方のやり方でやっている。
 お坊さん達が、天台宗の般若心経の次に浄土宗の阿弥陀経を唱え出すのを見るのはなかなかシュール。


 大本願では「鷹司敦子コレクション 対象ロマンの絵封筒」展をやっていた。
 現住職の母で華族の鷹司敦子が大正から昭和にかけて集めた絵封筒ということなのだが、やっぱり華族のお嬢様が集めるものだからセンスの良さが光っている。
 しかも結構な数があって、その気になればいつまでも見ていてられる。
 ついついグッズまで買ってしまった。



 本堂横には庭園がある。
 地味スポットなのでほとんど人がおらず、存分に散策を楽しめる。
 人にまみれた後一息いれるのに丁度いい。


 ……お前達本当に日なたに寝転ぶのが好きだな。

 と、こんな感じで境内のめぼしい場所はほぼ回って本日の予定を終了したのだが、それでも時刻はまだ9時過ぎ。
 実は、日曜日だしいろいろと行列するだろうと思って、帰りの列車の時間を17時にしてあったのだが、ここまでスムーズすぎて時間が大幅に余りすぎている。困った。
 今回はフリーツアーできているので列車の変更はできないし、仕方ないから観光案内所でどこか良い所がないか聞いてみよう。

 ということで勧められたのが、長野電鉄という私鉄に乗って1時間ほどの、中野松川という場所で開かれているバラ公園のバラ祭りを見るというコース。
 なんでも、3000株にも及ぶバラが丁度見頃を迎えているらしい。なにそれすごい。
 こういうお勧めでもなければ絶対行かないだろうし、良さそう。行ってみよう。



 善光寺からの最寄り駅にやってきたが、何というかこう、レトロというか寒々しいというか、独特の雰囲気のホームになんか不安になる。
 そしてその不安は、どこかで見たような、でもここにはありない電車がホームに入ってきたときにますます強くなった。
 このままきさらぎ駅とかに連れて行かれそう。


 当然ながらそんな事は全くなくて、雄大な山の風景などを楽しみながら中野松川へ向かう。
 こういう予定外の旅も面白いよね。


 そしてこれが乗ってきた電車。
 成田エクスプレス! 成田エクスプレスじゃないか! どうしてこんな所に!

 後で調べたら、長野電鉄は他社の中古車両を積極的に導入していて、それを使ったキャンペーンなども行っているらしい。
 全然知らなかった。
 地方ローカル私鉄の駅に突然これが入ってきたからほんとびっくりした。


 駅から5分ほど歩いて、バラ公園に到着。
 正式名称は「一本木公園」。30年ほど前に収集家の人が179種のバラを寄贈した事に始まり、その後は有志がコツコツと株を増やして今に至る。
 門のあたりですでにバラの香りがかすかに漂ってくる。


 これはすごい。
 広い園内がバラに埋め尽くされている。
 ありとあらゆる種類のバラが、路地植え、庭園、あずまや、回廊、壁面など、様々な形に仕立てられている。しかもどれも手入れが行き届いている。
 そろそろ盛りを過ぎて散り始めているのも散見されるが、これは確かにおすすめするだけのことはあるわ。
 しかもここ、無料。大事な事だからもう1度言うよ、無料。


 構成もなかなか巧みで、かなりの人がいるのにあまりそういう気がしない。



 ただバラに囲まれ、バラを眺めて時間を過ごす。
 この上なく贅沢な気分になるが、難を言えば日差しがじりじりしてとっても暑い。

 いやーこれは楽しかった。堪能した。
 さてまた電車に乗って長野に戻ろう。


 来た。
 ……小田急ロマンスカー! 小田急ロマンスカーじゃないか! どうしてこんな所に!

 本家では完全に見られなくなった古い車両がやってきたので、またびっくりした。


 そして長野駅ではロマンスカーと成田エクスプレスが並んで停車するというシュールな光景ができていた。


 その隣の普通電車の車両。
 これもどこかで見たと思ったら、地下鉄日比谷線だった。
 やばい長野電鉄ものすごく楽しい。
 これ絶対また来よう。

 面白かったなあ。
 戸隠は今度はハイキングしたいし、どうせ大混雑しているだろうと見送った小布施あたりもちょっと興味がある。
 また来よう。

○おまけ


 便乗するにも程がある。
 買ったけど。

昼の戸隠夜の善光寺

 6月4日、5日と戸隠、善光寺に行ってきたので、まとめてアップします。

 というわけで、突然思い立って善光寺のご開帳に行ってきた。
 これは7年に1度、絶対秘仏(住職ですら見ることを許されない仏像)の本尊に代わり、前立本尊と呼ばれるこちらは絶対じゃないほうの秘仏が公開される行事である。
 まあ7年に1度なら割と頻繁に見れる機会は来るのだが、この歳になると7年後には行かれない状況になっている可能性も出てくるので、じゃあ行ってこようかとなった次第。

 ただこのご開帳、めちゃくちゃ混むらしい。
 善光寺のサイトで参拝や御朱印授与の混雑状況を見ることができるのだが、内陣参拝という本堂内部での有料の参拝に100分以上待ちとか、御朱印もらうのに90分待ちとか、一体どこのディズニーランドだと思うような事になっている。
 一方で、善光寺は境内に入って参拝するだけなら24時間OK。本堂も、内陣ではなく外陣という仏像から遠いエリア(ちゃんと仏像は見える)までなら無料で入ることができる。
 そして実は有料エリアの拝観開始時間がめちゃくちゃ早い。これは「お朝事」という早朝法要を一般に公開している関係からなのだが、朝の5時とか6時とかにはもう見ることができる(なお終了時間も20時とかの所がある)。
 つまり、1泊して夜とか翌日の早朝とかに行けば、激混みを避けてうまいこと参拝できる可能性が高いのだ。

 では善光寺はそうするとして、1日目の日中はどうしようか。折角行くのだから1日遊びたい。
 という事で思いついたのが戸隠神社。
 戸隠五社と言われ、標高が高い順に奥社、九頭龍社、中社、火之御子社、宝光社をまとめて参拝するのが一般的。
 JR長野駅から戸隠まで、バスでおよそ1時間。一番遠い奥社だと標高1300メートルを一気に登っていく事になる。
 途中の停留所には高原やらスキー場やらが出てきて、なんかものすごい所に来ちゃってるなという感じ。
 そしてそんな所にまでバスで来れてしまう現代文明のありがたさ。


 今回は一番上の奥社から順に降りてくることにした。
 戸隠奥社は広い原生林の神域を持っており、参拝するにはその中に設けられた山道もとい参道を1時間ほど登っていかないとたどり着けない。


 下りなのは最初の数十メートルだけ。後はずっと上り坂か階段が続く。


 そしてなぜこんなに人が多いのか。
 嫌な予感がしてきたぞ。



 しかし周囲はこんな感じの原生林で、歩いていて気持ちが良い。
 実はこのあたりの山の樹木は、植林された杉が大部分で、そういう意味ではあまり面白みのない植生なのだが、神域として守られてきたここは別。
 しかも水が非常に豊富で、至る所に湿地や池、小川があり、鳥やハルゼミ、カエルが鳴きまくっている。
 人がひっきりなしに訪れる場所なのに、人と自然の距離がとても近い。


 山門。元々奥社は仏教寺院だったため、こういう形式らしい。両脇にはセオリー通り仁王様も配置されていたが、明治に寺院は廃されて他の場所に移され、門だけが残った。
 それはともかくとして藁葺き屋根がすごいことになってるな。


 山門を過ぎると見事な杉並木。樹齢は400年ほどとか。
 これも仏教寺院だった頃にに寄進されたもの。


 なんか変な花咲いてた。


 前にJR東日本のCMで、吉永小百合が入ってた木のうろ。
 今は入るの禁止。


 そして段々きつくなる勾配。最後は階段になった。
 まあ慣れていればサンダルやヒールやペタンコ靴で行けないこともないけど、こういうきちんとした階段ばかりではなくて、途中で自然石を適当に並べただけのヤンチャな物になったりするから、覚悟はしたほうがいいと思う。
 そして人間様ももはや恒例の膝をやられた。


 ようやく着いた……と思ったら最初に感じた嫌な予感が的中。
 めちゃくちゃ並んでいて30分ぐらい待たされた。
 この後御朱印をもらうのにもまた30分ほどかかり、予定していた時刻の中社行きのバスに乗れなくなる。


 奥社。裏に岩山を背負って建っている。
 祀られているのは天岩戸をこじ開けた天手力雄命。その脳筋もとい伝説にあやかってスポーツの神様として信仰を集めているらしい。


 奥社からちょっと下がったところにある九頭龍社。
 こちらは元々の土着の水の神が、日本神話の神と並んで祀られたもの。
 よく見ると、右側に上に伸びる渡り廊下が続いていて、人目につかない奥の方にもうひとつひっそりと社殿がある。
 これ何なのか聞きたかったけれど、神職の人達も大忙しだったので聞けずじまいだった。


 そしてまだ桜が咲いていた。
 今年はずいぶん長く桜が見られたなー。


 野生のシャクヤク?
 あと1日遅ければ咲いてたのが見られたかな。


 先を行く人達が急に騒ぎ始めたから何かと思ったら、なんとカルガモの親子が道の脇の草むらを歩いてきていた。
 カルガモの引っ越しだ! 生引っ越しだ! 初めて見た!


 口々にピーピー鳴きながら、一生懸命下生えをくぐったり乗り越えたりして母鳥を追うヒナたち。
 かわいい……。
 実はこういうヒヨコが、まだちゃんとした翼になる前のオマケでついてる腕みたいなのをいっちょまえに広げたりぱたぱたさせたりする仕草が大好きなんだけど、分かってもらえるかな……。


 大喜びでカメラを向ける人間達を警戒しつつ、一休みする母鳥。
 多分、この先に点在する沼か池のひとつに行こうとしているのだと思う。
 人間が集まってきても奥に逃げ込まずにいるということは、この母鳥は以前もこれを経験していて、何もされないという事を分かっているのかもしれない。
 とりあえず、大量に写真を撮ったのだが、興奮していたせいか、この3枚以外ほぼ見れたもんじゃない出来になっていたのが痛恨のミス。


 そんなカルガモの余韻にひたりながら、バスに乗ってひとつ下の中社へ向かう。

 実は戸隠五社は歩こうと思えば全行程歩ける。
 自然に富んだ風光明媚なこのあたりは、体力に応じてトライできるハイキングコースが何種類も整備されており、五社を回るコースもその中に入っている。
 なので、最初は歩く事も考えたのだが、奥社で参拝と御朱印に必要以上に時間を取られたことから、他でも同じ事になる可能性が高いと考えて断念したのだった。
 無理して行って終バスに乗れなかったりしたら大変だしね。
 もっとも、中社から火之御子社は中社から歩いて15分、宝光社は火之御子社から15分。1時間に1本のバスを待つより歩いた方が早い場合も多い。


 案の定、並んでる……。

 どうにかこうにかお参りを済ませ、やっぱりバスの時間が悪かったので火之御子社まで歩くことにする。


 中社から火之御子社を経て宝光社に下っていく徒歩ルートは、特に神道(かんみち)と呼ばれている。
 途中までは一般住宅地を通り抜けていくので普通に舗装された道路だが、途中からこんな感じの山道に変わる。
 ここもハルゼミやカエルや野鳥の声がしていていい感じ。たまにクマが出るみたいだけど。

 クマといえば、奥社へ歩いていく時に、近くでクマ鈴をリンリン響かせてる女の子がいて非常に迷惑だった。
 これだけ人が多い所にクマなんてまず出ないし、実はクマ鈴の音は意外と大音量な上に、人間にとっても割と不快なレベルの高音域なので、近くでやられると耳に刺さるし周囲の自然の音がかき消されてしまう。
 あまり続けるようだったら声をかけよう思ったけど、ほどなくして誰かから言われたのか、やっている事の意味のなさに遅まきながら気付いたのか止めていた。
 ほんとクマ鈴をファッション感覚でつけるのやめてほしい。


 そして火之御子社へ……と思ったらなんとここは宝光社だった。
 どうやら途中で火之御子社へ向かう脇道を見逃してそのまま進んでしまったらしい。
 さすがに倍の時間歩いているのにおかしいと思わないのはどうなのかと自分でも思ったが、どうせなら全部お参りしたいので全速力(ただし歩き)で火之御子社まで戻る事にした。
 が、来るとき下りだったという事は、戻る時には登りになるという事にもなる。なんというか、もう音を上げたい気持ちになりながらお参りを済ませてまた宝光社まで戻り、5社をコンプリートしたのだった。
 さあ帰ろう。

 バスに乗ってまた1時間揺られて長野駅に戻ってきた。
 奥社と中社で予想以上に時間を取られてスケジュールが狂ったが、火之御子社と宝光社へ行くのにバスを待つのではなく歩きを選んだことが、間違いを含めても大幅な時間短縮になったらしく、最終的に帳尻は合って当初予定していた帰りのバスにちゃんと乗れた。
 で、長野駅についた時には17時過ぎ。
 よしこのまま善光寺に行こう。
 明日の下見だ。


 長野駅から善光寺までは歩いて30分ほど。だらだら坂を上がっていく事になるが、店の連なる大通りなのでそれほど苦ではない。
 そろそろ夕暮れが近い仁王門。
 さすがに帰る人の姿が目立つが、これから行く人も一定数いる。
 やっぱり無料の場所だけでいいので、混雑を避けてお参りしたいという人が多いのだろうか。
 前立て本尊そのものは夕方には厨子を閉じてしまうので見れないが、本堂の無料エリアには普通に夜でも入れるし、お守りとかを売っている授与所も御朱印を書くところも20時までは開いているし、日帰りや団体のいないこの時間帯の方がむしろゆっくりできるのは確か。
 参拝時間によって御利益が変わるわけではないしね。


 仁王門の次にある山門は、上に上がれるようになっている。
 夕方の長野市街。
 転落防止のネットが一緒に写っちゃってるのはご愛敬。


 山門から本堂の方角。
 人が並んでいる白木の柱は「回向柱」と言って、ご開帳中に設置される。
 この柱からは紐が伸びていて、その紐は最終的に今回ご開帳される前立観音の指に結ばれている。
 そのため、柱に触るとそのまま前立観音に自分の思いを伝える事ができる、というもの。
 人間様が来たときにはこの半分ぐらいの人しかいなかったんだけど、その後次第に行列が伸びてきている。
 やっぱり皆さん昼間の地獄の待ち時間をかわしたいという思いは同じらしい。



 日も落ちてそろそろ暗くなってきた。これはこれで風情があっていい眺め。
 御朱印も30分待ちぐらいでもらえたし、どこかでご飯を食べてホテルに戻ろうか。

スコットランド美術とお社と

 東京都美術館の「スコットランド国立美術館 美の巨匠たち」展に行ってきた。


 この前で写真を撮れるお立ち台。
 バックの絵はチャーチという人の「アメリカ側から見たナイアガラの滝」という絵。
 ここでは縮小されているが、実物は2.5メートル四方ある超大作。しかもめちゃくちゃ精緻で写実的でどれだけ渾身つぎ込んだのというぐらいすごい。

 内容は、ボリュームも多いし、あまりなじみのないスコットランドの美術史を知るのにはいいかと思うが、「巨匠たち」はちょっと違うかなと思った。
 ぶっちゃけると、今回売り物にしているエル・グレコやレンブラント、ヴァン・ダイクといった誰でも知ってる画家の絵は、特設サイトとかで紹介されているものが全てで、後はほぼスコットランドの画家。当然良く知らない。
 あと、小さな紙にデッサンしましたみたいな小品がかなりの割合を占める。
 なので、いわゆるおなじみの画家の絵を見るつもりで行くと肩すかしをくらうと思う。

 そんなわけで、予定より早く見終わってしまったので、湯島天神でも行こうと思い立った。
 調べたら不忍池を越えて歩いても20分ぐらいらしい。
 横着して地下鉄を使ったら、上りと下りを間違えて結局歩く以上にかかったので、不忍池をぶらぶらしながら来れば良かったと後悔した。


 来た。

 もっと大きな神社かと思ったら、以外と下町の天神様っぽい感じで良かった。


 境内に小さな庭園があって、梅がいっぱい植わっている。
 梅の季節は良さそう。

 そして、ここまで来たら、やっぱり歩いて15分ぐらいの神田明神まで足をのばしてみようと思い立った。
 歩いて気付いたんだけど、湯島天神も神田明神も、それぞれ別の尾根というか、多分昔の丘陵部の突端というか、そういう所に建っていて、片方からもう一方に行くのには、一旦坂を下がってまた上ることになる。
 なんとなく、今の名前のある神様が来る前にこの2ヶ所に祀られていた「何か」には、共通の由来がありそうな気もちょっとする。


 来た。

 ひなびた湯島天神に比べるとめちゃくちゃ都会。
 境内にお土産とカフェを備えたオシャレビルまで建っている。商売っ気満々。
 いやいいんだけどさ。


 お社も立派。
 そして参拝者が行列している。


 神馬までいる。
 ポニーで愛称は明(あかり)ちゃん。
 カメラが嫌いらしくて、撮ろうと寄ったら文句を言って去っていってしまった。
 ごめんよ。


 獅子の親が我が子を千尋の谷に落とす滝。
 多分、上で仁王立ちしているのが父ちゃんで、心配そうにかがんで見ているのが母ちゃん。

 で、ここの御朱印。
 明らかに印刷所から納品されたと思える梱包から取り出した物を、300円と引き換えにはい、はいと渡していくだけだった。
 はっきり言おう、お参りした証だから大事にしろと言い張るなら、もっと取り繕ってほしいよ。
 がっかりだよ。

 そして、この後てくてく歩いていたら万世橋に出てしまったので、写真を撮った。



 まだ交通博物館だった頃に1度来ているのだが、もうすっかりオシャレスポットに。
 万世橋駅の遺構はまだ残っているのかな。

 しばし万世橋を眺めて感慨に浸った後、憧れの肉の万世でカツサンドを買って帰ってきた。
 おいしかった。

○おまけ

 万世橋付近のハト。揃いも揃って皆めちゃくちゃに汚れている。
 一体どういう生活してるんだお前達は?

伊勢の裏のお寺

 今日は朝熊金剛證寺に行ってきた。
 伊勢から伊勢志摩スカイラインの途中にあり、行く手段は車か路線バスしかない。しかも路線バスの運行は土日祝日のみ2時間に1本という、なかなか難易度の高い場所である。
 天気は雨、しかも荒れ模様に向かうという事だが、8:25の初回バスに乗れば10時前には伊勢まで帰ってこられそうなので、頑張った。


 ついた。
 早くもガスがかかり始めていて急がないと危険な予感。
 まあ路線バスは止まったりはしないだろうけど。


 なかなか趣のある庭園。
 ここは伊勢神宮の鬼門を守るお寺で、かつては「伊勢神宮の奥の院」と言われ、伊勢神宮にお参りしたら必ずここにも来るのがならわしだったという。
 創建も古くて、伊勢神宮とほぼ同じ6世紀頃。
 まだ朝のせいか、天気のせいか、他に見かける人の姿といえば、たまたま同じバスに乗り合わせた4人しかいなかったのだが、広大な駐車場があったので、普段は結構な人気スポットなのかもしれない。


 30分ほど滞在していただけなのに、あっという間にガスが深くなった。

 ちなみにここは檀家を持つお寺で、お墓も多数あるのだが、なんといっても卒塔婆が半端なかった。
 奥の院までの参道の道沿いとか、空いた場所とかに、高さ数メートル(後で見つけた料金表によれば、最大のものは8メートルらしい)、太さ十数センチの角材状の卒塔婆が、すき間なくびっしりと立てられている。その数も数百本ではきかない。
 そして、卒塔婆の前には必ず花立てが置かれ、花が生けられている。
 たまに「卒塔婆に遺品をぶら下げないでください」という注意書きがあったりして(実際、子供の物とおぼしい品がぶら下がっていたりして)、基本、ここでは供養は墓ではなく卒塔婆で行う風習らしい。
 さすがに写真は撮らなかったが、すき間なく立ち並ぶそんな巨大卒塔婆に両側から見下ろされながら歩くのは、ちょっとしたやばさがある。
 もっとも、帰りのバスの時間に間に合うよう必死だったので、それほど意識する余裕がなかったのも事実だけど。

 この後は伊勢に戻り、内宮のおはらい町をぶらぶらして過ごした。
 さすがに10時前だとどの店もまだそれほど混んでなくて(でも赤福の店はすでに大行列だった)、行きたかった店には大体入れたのでラッキーだった。
 そして、そんな事をしているうちに風雨が強くなってきたので、夕方の予定だった帰りの電車を切り上げて、昼には伊勢を離れたのだった。

伊勢のいろんな神社たち

 本日は伊勢。
 伊勢神宮を始めとする神社巡りをする。

 まだ平日だし、それほど混まないだろうとは思うものの、念のために8時前に行動開始。


 外宮に行く前に、ホテルの近くにあった月夜見宮と、その隣の須原大社に行ってみた。
 写真は月夜見宮。

 月夜見宮は外宮の別宮、須原大社はそれより古いこのあたりの産土神。
 須原大社の人の話では、月夜見宮もそもそもは須原大社同様、土地神を祀っていた神社だそう。


 外宮の立て札の上でイソヒヨドリがドヤ顔をしていた。
 うちの近所では夜中の3時ごろまで鳴き声が聞こえてくるんだけど、いつ寝ているんだろう。


 外宮。
 前に来たのは式年遷宮の年だから、9年前かあ。
 いつの間にかそんなに経っちゃったのか。


 白木もずいぶん年季が入っていた。

 ひととおり回ってから内宮に移動。
 外宮と内宮はバスで行けるのだが、コロナの影響か大幅に減便されて、大層不便になっていた。
 ……と思ったら臨時便が大幅増便されていた。
 ただ、同じ外宮と内宮を結ぶバスでも、停留所3つほどの最短距離のものと、倍以上時間がかかる大回りのものと、複数あって、うっかり時間がかかるものに乗ってしまうとかなり予定が狂う。


 おなじみ内宮の橋。


 今日から連休にかけて、雅楽を公開しているとのことで、色鮮やかな舞台ができていた。
 赤い飾りが新緑に映えてきれい。


 五十鈴川の手水場。
 大雨の影響でずいぶん水かさが増しているが、水そのものは澄んでいる。


 これは前に来た時には気づかなかった橋。奥に別宮がある。
 朝でまだ行きかう人がまばらなせいか、鳥やカジカガエルがあちこちで鳴いているのが聞こえてきて楽しい。
 これから人が多くなってくると、鳥は森の奥に行っちゃうし、カエルは黙っちゃうからね。


 内宮。


 眠そうな神馬。ずいぶん目が大きくて優しい顔をした馬だった。
 写真を撮っていたらガン見されたけど、耳を見る限りではのんびりとくつろいでいるっぽい。



 そろそろ出ようかな……と思っていたら、雅楽が始まるらしくて衣装を着た人たちがやってきた。
 興味がないわけではないけど、そこまで見たいものでもないのでそのまま移動しようとした所で突然コンタクトにゴミが入って涙が止まらなくなったので、これはまあ引き止められているのかもしれないと思って見る事にした。
 でも雅楽って越天楽ぐらいしか知らないんだけど。


 見る事にはしたものの、舞台の近くは人がいっぱいなので、数十メートル離れた所から眺めている。
 写真もデジタルズームぎりぎりなので、ちょっと画像が悪い。



 なんとか蘭王という舞。



 前の方の人たちが次第に立ち去って隙間が空いてきたので、舞台前に移動して引き続き撮影。
 なんだかんだで30分以上やっているので、全部見ていると次の予定が間に合わないというのはよくわかる。
 これは蝶に扮した巫女さんが舞う「胡蝶」という舞。

 きらびやかできれいだったし、意外とわかりやすかった。ちょっと雅楽の敷居が下がった感じ。
 もしかすると一般向けに分かりやすい舞を選んでいたのかもしれないけれど。

 とまあこんな感じで寄り道をしたり、途中で伊勢うどんを食べたりしながら、猿田彦神社と月讀宮まで足を延ばす。


 猿田彦神社。なぜかピンボケした。


 月讀宮は朝に行った月夜見宮と名前も祭神も同じ。月讀宮が建った後に、月夜見宮にそれまでの祭神にかぶせてツクヨミノミコトを祀らせたので、結果としてダブった、とかなのかもしれない。
 写真を撮り忘れたので、御朱印の写真で代用。
 大きな神社って大体こんな感じで、見返しても楽しくないのよね……。

 なおバスがなかったので、猿田彦神社と月讀宮の間は、片道20分ほど歩いて往復している。
 平坦な道なのでそれほど大変じゃないけど、日陰がないので真夏はやめたほうがいいかも。

 
 そして最後にちょっと足を延ばして、二見浦の夫婦岩までやってきた。
 交通機関としては、伊勢市から電車で20分もかからないのだが、駅から夫婦岩までやっぱり20分ぐらい歩く羽目になった。
 そこまでしても来たのは、実は夫婦岩じゃなくて隣にある水族館、伊勢シーパラダイスを見たかったからなのだが、本日の閉館時刻が16時半。
 到着時点で16時を回っていたため、あきらめざるを得なかった。


 でも歩道橋の上から、屋外エリアで岩の上に乗っているオットセイが丸見え。
 なにこれ楽しい。ちょっと見ていよう。


 岩の上で寝ていた1匹に、どうやら自分も岩に乗りたいらしいもう1匹が因縁をつけ、もめ始める2匹。


 段々ケンカになってきた。


 あっ……。

 この後、プールに落ちたほうを追って、因縁をつけていたオットセイも派手にプールに大ジャンプ。
 水中でも延々もめ続けていた。

 うーん、シーパラダイスは残念だったけど、とりあえずいろいろ見た気がする。

鳥羽のいろんな生き物たち

 突然だが鳥羽にやってきた。


 鳥羽水族館。

 もともと伊勢神宮に来るつもりだったのだが、せっかく来たのだしちょっと足をのばした次第。
 鳥羽水族館といえば、日本でも有数の知名度なので、1度は行っておこうと思ったのだ。


 入るといきなりラッセンの絵みたいな大水槽が登場。
 照明のせいだと思うんだけれど。


 掃除をしながらカメに餌をやる飼育員のお兄さん。
 この直後、カメは魚に餌を強奪されていた。


 あきらめて掃除の続きをするお兄さんと、あきらめきらずお兄さんの方に寄って行くカメ。

 この水族館には順路というものがない。
 ちょうど学校の教室のように、エントランスを起点に左右に伸びるメインの大通路が1本あって、そこから枝分かれするように各展示室が作られている。
 だから、客は大通路をうろつきながら、好きなように各展示室を回って見るしくみになっている。
 で、ラッコなど人気の展示やショーの場所は、エントランスから遠くに配置して、人の流れを調整しているらしい。
 まああんまり良く分からないので、とりあえず片端から首をつっこんでいってみることにする。


 フグ(上から)。


 波の目がかわいいコブシメ。
 表皮の微細な色素胞の変化が分かるぐらい近くにいる。


 奥からもっとでかいのが出てきた。
 多分60センチ以上あるんじゃないか。


 目の青いハイライトがとってもきれいなメイタイシガキフグ。


 なんかケンカしていた青いザリガニ。
 着色してあるわけではなくて総天然色らしい。
 これをゆでるとどういう色になるんだろうか……。


 キャビアの母。
 しょっちゅう衝突事故を起こしていたが、もしかしてあまり感覚が鋭くないのだろうか。


 カブトガニ(多分交尾中)。


 オウムガイ。
 水槽のすみっこのほうで背を向けているので、写真がうまく撮れない。


 幸せそうなアシカ?




 アシカショーもちょっと見てみた。
 アシカもお兄さんも楽しそうないい顔。


 せっせと羽繕いをするペリカン。


 寝てるとみせかけてこちらを監視するペリカン。
 こわい。


 絶対に移動せず嘴だけで時々ケンカしながら餌を食べていたフラミンゴ。


 この繊細で美しい羽毛ときたら。


 羽繕いに熱中するあまり、すごい顔とポーズになっちゃってるペリカン。


 ペンギンたちのお散歩ショー。
 フンボルトペンギンが決められたお散歩エリアを、飼育員のお兄さんやお姉さんに誘導されながらぐるぐると散歩する。


 人が気になるらしくてみんなすごくきょときょとしている。


 そしてそのペンギンが落とすフンを、一生懸命拭きながらついていくお姉さん。


 残念なコツメカワウソたち。


 コツメカワウソの赤ちゃんがいた。
 ペンギンのお散歩ショーの時にさかんにチーチー鳴いていたのだが、鳴き疲れちゃったのかな。


 セイウチ。すごい牙。
 何かにいらついていたのか、時々水槽の中で立ち泳ぎをしては、ガラスを前ひれでバンバン叩いていたのでちょっと不安になった。
 だって3メートル以上ある巨獣なんですよこれ。
 なお、ガラスに写りこんでいる女子は人間様ではない。悪しからず。


 残念なトド。


 掃除をしにきたお姉さんに甘えて頭を掻いてもらっているペンギン。
 わかるわかる、わかるーとなりながら見ていた。


 ビーバー。
 ……あんまりかわいくなかった。


 ここからは、変な生き物を展示したコーナー。
 入るとすぐにおなじみのダイオウグソクムシがいた。
 ずいぶん明るく見えるが、これはカメラのF値が高いせいで、実際には暗幕で暗くしてある。


 かわいいカニ。


 目ぢからが強すぎるシャコ。


 ……気持ち悪い、こわい……。


 睨みつけてくるモンハナシャコ。
 あまり刺激するとパァン! とされそうだったので、程々で退散した。


 2センチほどのちっちゃいハナイカ。
 一生懸命威嚇しているらしい。かわいい。


 こいつは昔沖縄に出張していた時、夜中に道端で遭遇した奴だ。


 そういうことだったのか……。



 日本ではここにしかいないというジュゴン。
 35歳らしい。
 ジュゴンは確か群れを作る動物だったと思ったが、ここでは1頭だけぽつねんとしていてちょっとかわいそうだった。


 ふわふわと優雅に漂うウィーディ・シードラゴン。


 正面。


 イロワケイルカ。前はパンダイルカとも呼ばれていた。
 ずいぶんちっちゃい。1メートルぐらいかも。


 ラッコ。
 この水槽の前だけめちゃくちゃ混んでいて、とてもじゃないがまともな写真が撮れない。
 そういえば、昔はラッコってどこにでもいたけど、今全然見かけなくなったなあ。
 輸出規制でもされたのかな。


 ひたすら丸いバイカルアザラシ。


 どうやら親子らしく、小さいのがさかんに乳を飲みたがっては大きい方に嫌がられていた。


 親亀子亀。


 スナドリネコ。
 寝ているのでただの猫。



 そして2月末に生まれたというスナドリネコの子猫もいた。
 お乳を飲んだ直後なのか、お腹がぽんぽこりん。
 そして寝ているのでやっぱりただの子猫(かわいい)。


 3メートルぐらいありそうなワニ。


 羽繕い中のショウジョウトキ。


 カピバラもいた。
 人間様が前にしゃがんで写真を撮っても微動だにしないので、意識に入っていないのかと思ったのだが、動いたらこちらを見てきた。
 なんだちゃんと気づいてたんだ。


 これはマナティ。
 ジュゴンはイルカみたいなしっぽをしているが、これのしっぽは平たい卓球のラケットみたいなのですぐ見分けがつく。
 餌の時間のせいか、水が濁っていてこれが精いっぱいだった。なお食べていたのは青草。


 ウツボ2種。


 もはやありがたみもなんにもないイセエビの集団。


 ……カニ……でいいんだよね?


 なんか神秘的になったタカアシガニ。


 スナメリ(の背中)。

 いやー楽しかった。
 平日の午前中という人が少ない時間に入ったからか、魚も動物たちも活発で、割と前に出てきているのが多くて面白かった。
 施設は古くて継ぎ足し継ぎ足ししている感じだけど、それがいかにも地元の水族館ぽくていい。
 とりあえず堪能したので、次は隣のミキモト真珠島に行くことにした。


 ここは下調べを全然していないので、由来とかよくわからないけど、養殖真珠の歴史やしくみ、世界の真珠を使った宝飾品のコレクションがある。
 真珠養殖のしくみなんて、知ってるつもりではいたけど、実際に解説員の人から話を聞くと、想像以上に繊細で大変だった。
 ミキモトでは養殖にあたって、アコヤガイの遺伝子管理からやっているらしい。もうすでにやってることが研究機関レベル。
 実はあんまり期待してなかったんだけど、そこそこ面白かった。
 ただ、売店に並んでいるアクセサリーはセンスがちょっと微妙かな。


 ミキモトから出てなんとなく港のあたりをぷらぷらしていたら見つけた船。
 消防船かと思ったら、エスコートボートと言って、大型船が航行する時先行して周囲を警戒する役目の船なんだって。
 ものすごく俊足らしい。


 海保の「いすず」もいた。
 艦艇見学しばらく行ってないなあ……見たいなあ……。

〇おまけ
 羽繕いしているペリカンの羽が抜けて飛んできたので、謹んでいただいた。


 ふわっふわ。
 そして当然ながらものすごく水をはじく。