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私を見て呼んで

 人がいなくなったり遊んで欲しくなったりすると、大声で呼び鳴きをするのは慣れたインコあるある。
 我が家のインコどもも呼び鳴きをするのとしないのがいて、多分性格とかが関係しているのだろうと思うが、一番たちの悪い呼び鳴きをするのは誰かと言えば、実はこいつ。


 カラ。

 長門やティカルも呼び鳴きをするし、しかも図体がでかいだけあって結構な大声で叫ぶのだが、さすがに知能も高くて、ひとしきり鳴いて相手にされなければ諦めるという事を知っている。
 だが、カラの場合はそれがない。こうやって金網に逆さに貼り付いて、10分でも20分でもひたすら叫び続けるのだ。せいぜいセキセイインコサイズのマメルリハの叫びなどたいしたことはないと思うかもしれないが、奴らの声は甲高くて鋭い。それを3秒に1回のペースで10分とか20分とか聞かされるのだ。たまったものではない。
 そしてカラの場合、別に遊んでほしくてそこまでしている訳ではない。
 人間様が名前を1回呼んでやると、もうそれで満足して止まり木に戻って一人で遊び始めるのだ。一体あの長時間の粘りはなんだったのか、本当にたちが悪い。
 他のマメどもはそこまで常軌を逸した真似はしない。たまにサーラルが、気分によってはカゴから出してもらう時間が近づくと鳴いて催促を始めるぐらい。
 一体なんでカラだけこんな鳥になってしまったのか、本当にインコは分からない。

おやつちょうだい

 カゴの出入り口でおやつ待ちをするカラ。


 普段は怖いのでスマホを向けると逃げるのだが、おやつの誘惑には勝てない。

 おやつといっても普段から食べている剥きエン麦とかソバの実とかなんだけどね。
 人間様からもらうというのがどうやらうれしいらしい。

嫌いな物に気付いてしまった

 自分のカゴの上に出ていたカラ。
 入ってもらおうと手を出すと噛みついてくるので、おしおきにしばらく放置したら、つまらなくなってきたらしく自分で入ろうと降りてきた。


 でもそこでカメラに気付いて固まってる。

 最初からちゃんと入ってれば、カメラに狙われる事もなかったんだけどね。

脅しのカメラ

 実はカラのこの写真は撮るのが非常に難しい。


 カラが金網に張りついて大声で呼んでいるだけの写真。

 カラは一旦呼び鳴きを始めると、人間様が反応してやるまで、仕事中だろうが打ち合わせ中だろうがお構いなしに叫び続けるのでかなり迷惑。
 しかし、ひとたび人間様がカメラを手にするやいなやさっと止まり木に逃げ帰ってしまう。
 逆に言えば、黙らせたい時はカメラをちらつかせればいいので、別の意味では便利と言えば便利なのだが、そんな事をやっているものだからますますカメラを警戒するようになって写真が取りづらくなっている。

邪魔するオモチャ

 乾燥サトウキビのオモチャを勢い余ってエサ入れの上に乗せてしまい、エサが食べられなくなったカラ。


 サトウキビが邪魔をしてエサ入れのそばに行かれない。
 困った。


 少しだけ空いているすき間から、精一杯体を伸ばしてついばもうとしている。

 実はこのサトウキビ、大変軽くてマメルリハでも引きずり落とす程度の事は簡単にできるのだが、なぜかそれはやらずにいつまでも不自由な立場に甘んじている。
 単に思いついていないだけ……?

ただ停止してやりすごす

 変な格好になってご機嫌で乾燥サトウキビを囓っているカラにカメラを向けたら、そのまま停止してしまった。


 フリーズ。


「…………」

 ……多分、このまま囓っていたいという欲求と、カメラで狙われるのが恐いという感情の板挟みになった結果、このまま止まってやりすごそうとかいう結論になったんだと思う。
 可哀想だからこれ以上撮らないでおいてやろう。

ごはんだ、ごはんだ

 人間様がエサを交換するのを、入口まで出てきて待つカラ。


 ガン見している。
 それにしても羽の流れが分かりやすいね、お前。


 待ちどおしいのでちゅぴ! と羽を広げて催促。

 年を重ねるに連れて羽毛の質は良くなってきているみたいだけど、それでも換羽が来ると一気にみすぼらしい感じになるな……。

何もしない贅沢

 換羽でちょっとぼろっちくなっているカラ。


 カメラを向けると警戒してきょときょとするので、ピントが一向に定まらない。

 カゴの中ではとにかくこっちを見てアピールが激しいカラだが、カゴの外に出ると一転大人しくなる。
 どうも人間様と空間を共有できさえすれば満足らしく、他のマメどものようにおやつよこせとか頭を掻けとか要求することもなく、人間様の手や膝の上でちまちまとあちこちを触ってみたり、ちゅぴ! ちゅぴ! とご機嫌鳴きをしたりしながら、何をするでもなく静かに過ごしている。
 まだ若いのにそんな年寄りじみた過ごし方でいいのか、と思わないでもないが、まあ本人が満足ならいいか。
 願わくば、カゴの中でももうちょっと大人しく過ごしていてくれればいいのに。