何か言いたそうなフェデフルール。
手に乗らないフェデフルールをカゴに戻す時は、部屋を暗くしてそっと掴んで入れるのだが、最近、暗い中で手を近づけると自分から乗ってくるようになった。
(鳥は実は暗い中でもある程度見えている)
とうとうフェデフルールも手乗りに到達した! と感動した人間様だったが、明るい部屋で手を出すと相変わらず逃げ回る。
部屋を暗くすると逃げずに乗ってくる。
手に乗せたところで明るくすると、大慌てで逃げていく。
……もしかして、手だと気づかず乗っているのだろうか?
最近、毎日のようにフェデフルールはカゴの外に出ている。
特に何をするでもなく、自分のカゴの上であたりを眺めているのが楽しいらしい。
カメラを向けたら緊張してお腹に変な縦線模様ができてしまった。
この鳥は出てくる時には人間様の手に乗ってくるくせに、外に出た途端手を敵視して寄りつかなくなるので、カゴに戻す時には部屋を暗くして動きを封じて捕まえている。
最初のうちは、たった十数秒、しかも両手でそっと保持しているだけというのに、もう死ぬ殺されるみたいな騒ぎでもがきまくっていたのだが、カゴに入れた後に甘いドライフルーツを与えてご機嫌を取っていたら、何か納得したようでいつの間にか大人しく捕まって入れられるようになった。
わかりやすくて大変よろしい。
上下色違いのマカロン。
フェデフルールが人の手からおやつを取って食べるようになった。
文鳥用の青米をマメどもと長門に手渡しで食べさせていたら、例によってフェデフルールが受け取れないくせに自分ももらう気で寄ってきたので、じゃあ試してみようかと1粒つまんで金網越しに出してみた。
そうしたら案の定、今にも逃げんばかりのびびり姿勢になったが、しばらくそのままでいたらそのうち迷うような顔になり、やがてへっぴり腰でそばに寄ってくるとびくびくしながら身を乗り出し、そっと米粒をくわえて持ち去っていった。
恐らく、他の鳥が受け取っているのを見て学習したのだと思う。
この鳥も学習する能力があるんだなあ。
もっとも、青米はフェデフルールには固すぎたらしく、しばらくもごもごやった挙げ句、水につけてふやかそうとして水入れの中に落としてしまっていたが。