ブロッサム、通称ちびころ」カテゴリーアーカイブ

無言の抗議

 他の鳥どもを撮っていてふと気付いたら、ブロッサム、通称ちびころが無言でじたばたしていた。
 ずっとそうやってたらしいが、なにしろ無言なので全く分からない。

「かまってー」

「かまってー」
 性格なのか種としての性質なのかは分からないが、ブロッサム、通称ちびころの場合、基本的に鳴いて人の注意を引こうとするということがない。
 こうやって黙って暴れてみたり、そばでじっと待ってみたり、で、気付かれなければそれはそれでということらしい。
 何というか、他の鳥どもは揃って執着型だったりするので、彼女のこういうドライさはある意味楽ではある。
 ……でも、もうちょっと気付いてもらう努力はしてもいいと思うんだ。

壮大な枝毛

 そのしっぽから飛び出してるの、気になってしょうがないんだけど。

「そう?」
 人間様としてはいっそのことはさみで切りたいのだが、1本の羽の枝が裂けてこうなっている状態なので、切るとどういう状態になるのか分からない。
 前よりもっと目障りになっても困るので、このままで我慢している。

かわりばえしない風景

 歳を取ると、外に出しても毎日同じ行動で満足して、新しいことをしようとしなくなる。
 ブロッサム、通称ちびころの場合も同じ。
 外に出されるとおやつコーナーでたらふくヒマワリを食べて、安全(だと信じている)なテーブルの下で大人しく羽づくろいやティッシュ囓りをしてしばらく過ごし、その後、人間様のそばに「掻いて」とやってきて、掻かれているうちに掴まれてカゴに入れられる。

 掻かれるポーズが無防備なのは子供の頃から。
 まあこの歳になっていきなり奇妙な行動に走られても困るけどね。
 こういうかわりばえのなさがいちばん幸せなのかも。

まだ謎のインコだったころ

 多分独り餌になるかならないかぐらいかだと思う。
 身体は立派だけど、頭はまだぽさぽさで顔もほんのりお子ちゃま風味。


 当時はフィルムカメラしかなかったので、こんな微妙な写真しか残っていない。
 この頃はまだ獣医さんですら名前が分からないインコだった。
 もしかすると、ブロッサム、通称ちびころは日本初の手乗りセイキインコだったのかもしれない。

一番は私

 そんなこいつが仇みたいな顔して囓らないでも。

 家の中では(人間様も含めて)自分がいちばん偉いと思っているブロッサム、通称ちびころは、長門に対しても割と落ち着いている。
 さすがに自分のカゴの上でガタゴトされると奥へ避難するが、それ以外の時は普通に止まり木にとまったまま「何あんた?」みたいな顔をして見上げている。
 そんなブロッサム、通称ちびころが唯一看過できないのが、長門だけがおいしいものをもらうこと。
 彼女を無視して長門にだけ何かあげようものなら、即吹っ飛んできて、なぜ自分にはよこさないと大騒ぎを始める。

いちど遊んでみたかった

 ぎっくちゃんを外で遊ばせている間にカゴの掃除をしていたら、主のいないカゴの上に乗っかってきたブロッサム、通称ちびころ。
 そしてまっしぐらに黄色い紐へ向かうと、引っ張り出して遊び始めた。

 普段は上に乗るとカゴの中のぎっくちゃんにケンカを売られて遊べないからね。

おやつのタイミング


 さーて食後の別腹でも。

「おいしいもの食べるの!?」
 ……ブロッサム、通称ちびころは、人間様が食事をしている時は静かなくせに、食後に甘い物を食べようとすると即すっとんできてそれをちょうだいと騒ぎ始める。
 多分、いつもこのタイミングで果物をおすそわけしていたのでそれを覚えてしまったのだと思うが、同じテーブルで同じように食べているのに、一体どうやって食事とその後を見分けているんだろうか。