ヴェガを実家に埋葬してきた。
実質2年程度しか我が家にいなかったので、先に死んだ知り合いがピリカしかいない。
ピリカに対しては、外に出ているのを見る度に「なにこいつ!」みたいな顔して威嚇していたので、会っても全然嬉しくない相手だろうが、少なくとも怖がってはいなかったので、まあ何とかなるかな(なるのか?)
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永遠の安息へ
ヴェガ死去。
今朝からエサも水も摂らず、そのくせやたらと動き回っていたので、何か変だなと思っていた。
夕方頃にやっと大人しくなったので、変な格好になっていないか様子を見ながら同じ部屋でゲームなどしていたのだが、気付いた時には息をしていなかった。
昨日の晩まで、とにかく何があってもエサを食べ、水を飲む事をやめなかった。
フンも最後まで正常だったのだが、呼吸器に影響が出てきたのか、ここ数日は呼吸が荒くなっていた。
死んだのはそれが原因かもしれない。
とりあえず、本当に良く頑張ったと思う。正直に言うと、悲しいのはもちろんだが、それより、やっと楽になれたねという気持ちの方が強い。
鳥を飼ってずいぶんになるけど、彼らの生き様には、いつも驚かされてばかり。
寝転がり生活 完全版
ヴェガは両足がとうとう麻痺してしまった。
手を出しても口を開けて威嚇するだけで逃げようとしないので、おかしいと思って手に乗せて調べてみたら、元々駄目だった左脚に加えて、右足もわずかに動かせるだけになってしまっていた。
それでも、くちばしと翼を使ってカゴの床を頻繁に移動している。
何もできず暇なので、自分の好みの場所に転がって昼寝をし(死んでいるのではないかと人間様がびくっとするおまけつき)、お腹がすくとエサ入れの所に戻ってきてエサを食べ水を飲み、そのまま羽繕いをしてまた寝ている。
たまに、エサ入れの後ろ側とか、自力では食べに戻れない所に行ってしまっている事があって、その時は人間様に戻されているが、それ以外はほぼ自分でなんとかしてしまっている。
正直、こんなになってしまって、この鳥の生きている意味はなんなのだろうと思う事もあったのだが、良く考えたら、鳥はそんな人間みたいな不毛な発想は頭にないのだった。
生きられる間は頑張って生き、終わりが来たらそれを受け入れて終わるのがヴェガの生き方なら、最後までそれをサポートしてやろうと思う。
寝転がり生活
床に転がって羽繕いをするヴェガ。
ヴェガはどうやら左脚が完全に麻痺してしまったらしい。
我が家に来た時からたまに左脚が動かしにくそうなそぶりを見せる事はあったので、年齢を重ねるうちに症状が進んだのだろう。
やっぱり奇形があったくらまも、メガバクテリアから復活したら翼が固くなって飛べなくなったので、そういう事もあるらしいというのは認識している。
そして、病院に連れていっても治らないだろうというのも、何となく察せられてしまう。
幸い、ヴェガ本人は、自分の状態と折り合いがついてきたのか、床にうずくまりながらも普段と変わらずエサを食べ、水を飲み、羽繕いをし、エサ入れに頭をこすりつけてうっとりしている。
くちばしと翼、動く方の脚を使ってそこそこ移動もできるようになったのだが、動く方の脚がフン切り網の間に落ちてしまうと引き上げられず、そこでずっと転がっている。
人間様が気付くと救出しているのだが、何しろヴェガは手が恐いので、その度に一騒ぎ持ち上がる。
網を取って平坦にしたほうがいいのかもしれないが、そうすると今度は移動する時のとっかかりがなくなってしまうのと、さらに重要な問題として、ヴェガがフンまみれになってしまいかねないというのがある。
何かいい方法はないものか……。
止まり木の上が好き
今のヴェガは足が悪くて踏ん張りがきかず、止まり木からだとエサを食べにくいので、下の止まり木を撤去してエサ入れと水入れを床に置いてやることにした。
ヴェガ本人も、床にいる方が底網に足を引っかけて安定させることができるので楽なはずなのだが、たまにどうしても止まり木に止まりたくなるらしくて、残しておいた上の止まり木に頑張って上がっている。
が、上がったら上がったで今度は床に降りられず、そのうちお腹がすいてくると、エサ入れと人間様を交互に見ながら悲しそうに鳴き始める。
もちろん、手に対して恐怖心を抱いているヴェガを手に乗せて降ろしてやることはできないのだが、放っておくといつまでも鳴いているので、根負けしてカゴの扉を開けてみる。
すると、やはりというかけたたましい悲鳴を上げながら床に落ちるのだが、そのままのそのそエサ入れに行き、何事もなかったかのようにエサを食べ始める。
まあ本人がそれでいいならいいけどさ……。