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報われない思い

 いずもは人がいいので、一生懸命五十鈴の面倒を見ようとする。

 自分の巣に入っている五十鈴を身を挺して守ってやり。

 五十鈴がカゴの中に入れっぱなしになっていれば、早く五十鈴も出してあげてと人間様に訴え。

 何かというとそばにいてあげようとする。

 一方の五十鈴はというと、そんないずもの努力などお構いなく勝手気まま。
 いずものがちょっと目を離した隙にいずものカゴにやってきては、自分のカゴのような顔をで入り口を開けろと催促する。
 いるよね、こういう噛み合ってるのかすれ違ってるのか分からないカップル。

人んちは楽しい

 五十鈴は相変わらず人んちでやりたい放題。



 上に乗って楽しそう。
 最近は自分のカゴから出ると即いずものカゴに入ってしまうので、しばらくの間はいずものカゴを閉めておかないとならない。
 そのぐらい自分のカゴにも素直に戻ってくれればいいのに。

おそとごはん

 五十鈴はどうやらいずものカゴを自分の別荘認定したらしい。

 お腹がすいたのでいずものエサを食べる五十鈴と、追い払うこともできずにただじっと見つめるいずも。

 ……そんな顔してこっち見たってなにもしてやらないよ。
 でも自分のカゴには絶対入らないんだよね。

触り触られ


 人間様に触られても気にしないいずもと、触られてもいないのによける五十鈴。
 しかもいずもは五十鈴に足を踏まれているのも気にしていない。
 多分、いずもは絶対野生では生きていけないタイプだと思う。

プッシュ文鳥

 いずもは何かというと五十鈴にくっつきに行く。
 しかもくっつくだけではなくて、どんどん五十鈴を押していく。

 ただくっついているだけに見えるが、実はいずもがものすごいぎゅうぎゅう押してくるので、五十鈴は一生懸命踏ん張っている。
 踏ん張りきれなくて押し出されてしまうことも結構多い。
 五十鈴はそんなことはしないので、縄張りを争っているのともまた違うようだが、なんでひたすら押したがるのかが分からない。
 なるべくぴったりくっつこうとしているうちにエスカレートしていくのだろうか?

いずもの家の争奪戦


 最近、五十鈴は何かというといずものカゴに入って巣の中にもぐりこんでしまう。
 しかもいずもが自分も入ろうと近づくと中から威嚇するので、いずもは良く巣の外で立ち往生している。
 かわいそうに。

 そこで人間様はいずもに協力するとにした。
 巣の中の五十鈴を呼ぶと、遊んでもらえると思った五十鈴がひょっこり顔を出す。
 するとその瞬間、待ってましたとばかりにいずもがするっと巣の中へ……。

 奪回成功。

2羽入りパック


 文鳥どもを出したままうっかり居眠りしたら、いつの間にかカゴに戻って巣の中に納まっていたのでそのまま出入り口を閉めた。
 ……ん? 五十鈴どこ行った?

 あっ!

 なんかもうお互い牽制しあってわけわかんない状態になっている。
 というか五十鈴、なに人んちを堂々と占拠しているんだお前は。

異床同夢


 巣の奥のもふもふした物体。
 一昨日、夜中に突然いずもが「きゅーきゅーきゅー」と甘えた声を出し始めたので、何事かと思っていたら、ひとしきり鳴いた後また唐突にぴたりと止まってそれっきり物音ひとつしなくなった。
 どうやら寝言だったらしい。
 そして昨夜、今度は五十鈴が真夜中にいずもと同じ甘え声で寝言を言い始め、ひとしきりたったらまたぴたりと止まってそれっきり物音ひとつしなくなった。
 ……2羽して見る夢まで同じなのか?