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関係修復

 いつの間にかまた文鳥どもがベタベタするようになった。

 カメラが嫌なので一生懸命顔をそむけていないふりをしている五十鈴。
 どうやら五十鈴がいずもから逃げ回っていたのは、換羽で神経質になっていたためらしい。
 神経質になった時に近寄られるのが嫌な関係というのもどうかと思うが、まあいずもは気にしてないようだし、問題ないんだろう。

 こら!

文鳥どもの朝

 朝、起こしても寝床からなかなか出てこないのはいずも。

「…………」

「起きたくないでござる」
 一方の五十鈴は朝っぱらからやる気満々。

「おはよう!」

「かまって!」
 ……文鳥にも寝起きの差ってあるんだろうか?

軽食中

 自分たちがエサ入れからまき散らしたエサを自分たちでついばんでいる2羽。
 なぜかこういう時だけは仲が良い。

 関係ないけど左端に見えるのは、人間様がスリッパ代わりに履いているわら草履。
 微笑ましい光景だが、2羽ともこうやってつまみ食いでお腹をいっぱいにしてしまので、いつまでたってもカゴに戻ってくれない。

昼だけの関係

 2羽揃って巣の中で昼寝。

 シャッターを押そうとした瞬間、いずもが引っ込んでしまったのでくちばしの端っこしか写っていない。
 でも夜寝る時は2羽とも巣の外で寝ている。
 いずもなど、巣の中にいても、おやすみカバーをかけるとわざわざ外に出てきて、寝床にしている巣の上にゴソゴソ移動している。
 なんで2羽してそんな変な事をしているのか考えてみたのだが、もしかすると、おやすみカバーをかけられてカゴが暗くて狭い空間になると、カゴそのものが巣の中みたいな気分になって、逆に巣を巣と認識しなくなるのかもしれない。
 実証したわけじゃないから完全な想像だけど。

突然の拒否

 突然、五十鈴がいずもを避けるようになった。

 この距離感。
 昨日までは、なんだかんだといがみ合いながらも一緒に遊んでいたのに、今日はいずもが五十鈴のそばに行こうとすると、五十鈴はさっと飛んで逃げてしまう。
 当然ながらいずもは自分が急に嫌われたなどというのは理解できないので、ひたすら五十鈴を追い続けるのだが、五十鈴のほうも徹底して逃げ続けるので、結果2羽の文鳥がひっきりなしに部屋を飛び回るという事態になり、かなり鬱陶しい。
 一体どうしたんだ五十鈴。くらまに続いて大人の階段をのぼっちゃったのか?

 全く距離を詰めさせてくれない五十鈴を眺めて解せぬという表情のいずも。

 でも相変わらずカゴには一緒に入っていく。
 一体なんなんだ……。

因果は巡る

 相変わらず、一度カゴから出るとなかなか入ってくれないいずも。

 あーあ、またティッシュをそんな所まで運んじゃって。
 五十鈴のカゴには入っていくのを利用しただまし収容作戦も失敗することが多くなってきた。
 入ってもカゴの奥へは行かずに人間様の様子をチェックしていて、人間様がちょっとでもカゴに手をのばす仕草をしようものなら、すぐに飛び出してきてしまうのだ。
 しかも最近は五十鈴まで一緒になっていずものカゴに入っていくので、さらにめんどくさい事態になっている。

 いずものエサ入れで当然のように自分も食べようとする五十鈴。

 いずものほうはさすがになぜ五十鈴がいるのか疑問に思っているらしいが、五十鈴は何も考えていない。
 ていうか、元々お前が五十鈴のカゴに入ったのがこうなった原因だから。
 もうお前たち一緒に住む?

お前の家は俺の家

 外に出るとカゴに入りたがらないいずも。
 入れられそうな気配を感じると逃げ回って大変なのだが、この時は珍しく自分から入っていった。
 ……五十鈴のカゴに。

 いつの間にか自分の家に入り込んだいずもを、心中穏やかならぬ感じで五十鈴が見つめている。
 まあそりゃそうだよな。

 そして何か言いたげに人間様を振り返る五十鈴。
 しかしそんな顔をされても正直困る。

 だが、確かにいつまでもこのままでいるわけにはいかないので、本来の持ち主がカゴに戻れば出て行くかと思い、五十鈴を入れてみたのだが……。

 逆に五十鈴を追い出しにかかった!

 それでもしつこく五十鈴が粘っていたら(当たり前だが)、ついに巣に入って1歩も動かない構え。

 そして五十鈴が懸命に怒って追い出そうとすると、中で逆ギレしている。
 ……インコは自分のカゴと他人のカゴの区別をはっきりつけていて、基本他人のカゴには(分かっていてやる時以外は)入らないものなのだが、文鳥ってそういう概念ないのかな?

甘言には乗らない


「#かいぬしー」
 五十鈴は何も考えていない文鳥なので、人間様が呼ぶとすぐに飛んでくる。
 その点、いずものほうは、例えば行くと人間様が遊んでくれるのか、そろそろカゴに入れられそうか、そういうようなことをちゃんと見極めていて、これは入れられそうだとなると呼んでも全然来なくなる。
 一応未来を予測してるあたりが偉いが、でも、飛んでいった五十鈴が人間様にかまってもらっているのを見ると、うらやましくなって結局やってくる。
 そんなあたりがやっぱり文鳥。

さえずる文鳥

 どうやら文鳥は個体によってさえずりがかなり違っているらしい。

 五十鈴のさえずり。
 完全に人間様の真似だった以前よりはかなり鳥らしくなった。

 なぜか五十鈴にアプローチをかけるいずものさえずり。

 そしてしつこくしてたらとうとう五十鈴が切れた。
 というかいずもは人間様の肩や手にいる時には容赦なく五十鈴をどつきまわすのに、五十鈴がカゴに逃げるとすかさず追っていって今度は愛の告白を始めるので、五十鈴が最近混乱してしまっている。
 無理もないな。かわいそうに。

 でもカメラから目をそらす時には息はぴったり。