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長門の鞘むしり

 長門が鞘を大事につけたままにしていた尾羽が、とうとう寿命を迎えて抜けてしまった。
 すると、抜けた尾羽を拾って長門はせっせと鞘をむしり始めた。


 一生懸命きれいにしている。

 ねえ、なんでそれ生えている時にやらなかったの?

好物を巡る戦い


 大好きなドライフルーツで誘われているが、うかつに食べに行くと手に乗せられてそのまま入れられる事が分かっているので、ジレンマに陥っている長門。


 カメラを構える人間様が自由に動けない事に気付き、いちかばちかドライフルーツを奪い取りに来た長門。

 そうは問屋が卸さないからね。

ちょっとどしたの?

 何か気になる事でもあったのか、長門がさかんに「どしたの どしたの」と尋ねてくるのだが。
 うーん、そんな格好で問われても……。


 別にどうもしてないよ。
 何か心配事でもあった?

 たまに人間様が良く分からない事をインコは気にするからな。

こだわりの筆毛

 ずいぶんと大事に育てたね。


 ここまで触らないでいるの大変だっただろうに。

 隣の横線が入っている羽は、この筆毛が完成する前に筆毛だったもの。
 1度に必ず1本だけしか作らない決まりのようで、新しい筆毛が出ると、古い物はきれいにしてしまう。

 何が目的でのそこまでのこだわりなのか、全く分からない。

ジャージな羽毛

 長門の尻はいつももふもふ。


 触りたくなっちゃう。

 ふくらんでいる時と細くなった時の体型の差が激しい鳥は、大抵柔らかくてふさふさした羽毛を持つのだが、恐かったり興奮したりすると厚みがいつもの半分ぐらいになってしまう長門もその類に入る。
 野生種の生息地は南米のアマゾンだそうで、熱帯雨林でなんでそんなふっくらした羽毛が必要なのかと思うが、床を転がり回って遊んで頭や翼にフンをつけて平気な顔をしているのを見ると、ちっとやそっとの汚れや汚染が身体本体に影響が出ないようにというのはあるかな……などと考えたりもする。
 ジャージ着てるから汚してもいいみたいな。

まだ入る時じゃない

 カゴに入りたくないので手を断固として無視する長門。


 そっぽ向くんじゃない。

 さらに入るよう催促すると、怒って噛みついてくるので始末が悪い。
 それでも以前は大好きなドライフルーツで釣ってカゴまで誘導して入れることができたのだが、最近はうかつに釣られると入れられてしまうというのを理解したのか、なんとドライフルーツを差し出されても我慢するようになった。
 そこまでして入りたくないのか。

お気に入りを持ちながら

 ……またなんか癖のある寝方してるな……。


 寝る時すらオモチャを手放せない子供か。

 鳥の足は曲げると自動的に指を握りこむ構造になっているので、人間みたいにスマホやりながらうとうとして落とすみたいな事にはならないのだが、物理的に可能だからやっていいかというと、そうではない気がする。

幸せならそれでいい



 ……幸せそうなのはいいんだけど、なんでそんな格好なんだろう?

 長門ももう9歳で立派な大人のはずなのだが、いつまでたってもふるまいは子供っぽい。
 鳥も大人になるためには伴侶を持って子供を育てるという過程が必要なのかな。