コミドリ2


 ?!

 実はセノーテではなく、新入りのコミドリコンゴウ。
 たまたま見た鳥カフェショップ(セノーテとは違う店)で販売していて、かなり悩んだのだが、もう1度コミドリコンゴウと暮らしたいという欲求に負けて購入した。
 東海地方のブリーダーさん出身で5月末生まれ。マメルリハは生後3ヶ月もたてば立派な若鳥だが、この子はまだペレットを食べつつも1日2回の刺し餌が必要なヒナヒナ。
 止まり木にはとまれるが、床すれすれの低い所でないと落ちたりして危ない。
 ちなみにタイ生まれのセノーテより10万円も安くて、円安の恐ろしさを改めて思い知った。


 名前はティカルにした。
 目は真っ黒のヒナ目で、ヒナ換羽もまだのため、羽毛がぽさぽさ。
 セノーテは我が家に来た時は生後半年で、すでにヒナ換羽は終わってほぼ大人の顔立ちになっていたから、3ヶ月ほどでずいぶん変わる事が分かる。
 とりあえず、人間様をエサをくれる人という認識はしていて、顔を見るとごはんくれアピールをしてくるが、無視しているとあきらめて、カゴに入れてやったユッカやサトウキビの囓りオモチャを、大人しくむしったり噛みちぎったりして遊んでいる。
 店では隣のカゴにいたシロハラインコ軍団に集団でちょっかいを出されて反撃したりしていたので、かなりヤンチャな性格に見えたが、今のところはかなり穏やか。単に慣れてないから様子見してるだけかもしれないけど。


 金網の伝い歩きはもうできる。
 セノーテよりかなり黒っぽい羽の色をしているが、胸のあたりの1ヶ所だけまだらに色が薄い。ヒナ換羽で消えるのか模様として一生残るのか、興味があるところ。

 なお、セノーテの死因だが、ショップで店長さんに話を聞いてもらったところでは、急に毛引きや自咬を始めた事、発症から急速に病状が進んだ事、脚が弱り、呼吸がおかしくなった事などから推察すると、鳥ボルナウィルス感染症の症状が当てはまるっぽい。
 最近輸入される大型インコは、タイなどの東南アジアや、時にはヨーロッパ産でも、このウィルスの感染率が非常に高くなっているので、そういった国から来たインコの場合は、必ず病院で検査を受けた方がいいということだった。
 感染していても必ず発症するとは限らず、セノーテみたいに購入後時間がたってからや、年を取ってから突然という事もままあるらしい。そして発症すると急速に弱るので、あっという間に手遅れになって死ぬ可能性が高い。
 なお、ウィルスはアルコールに弱いので、セノーテのカゴを流用するに当たっては、全てを洗った上でアルコールで拭いて消毒し、さらに日干しした。そしてフン切り網は流用しないで新しく購入。
 国内産のティカルは、ブリーダーさんやショップで感染している率は非常に低いので、多分これで大丈夫だとは思うが、ひとり餌になったら検査に連れていった方がいいかな。
 今度は長く一緒に暮らしたいもんね。

弘法大師の展覧会

 母親と妹と一緒に、国立博物館の神護寺展に行ってきた。
 神護寺は京都の高雄にある寺で、唐から帰った弘法大師空海が拠点にした所らしい。
 母親は旅行で行ったことがあるが、我々姉妹はどこにあるかすら知らなかった。
 なぜそれで行こうと思ったのか。


 まあ最近弘法大師には結構縁があるから。


 会場は例によって撮影禁止だが、唯一撮影可能な額と四天王像(の2体)。

 若冲や鳥獣戯画のように人気が高い展覧会ではないから、それほど人もいないだろうと思っていたのだが、なぜだか大変混んでいた。
 切符売り場は行列しているし、会場の中もごった返していて、弘法大師直筆のメモとかめぼしい展示品の前は、人だかりのすき間から覗くしかない。
 最後の方の仏像はそれでもいくらか見やすかったが、そんな感じで展示品はほとんど印象に残っていない。あ、伝源頼朝肖像画の生が見れたのは良かった。

凝視する者たち

 助けて!
 仕事中ずっとこいつらが見てるんです。


 じー。


 じー。

 サーラルはそれでも30分ぐらいすると諦めて止まり木に戻るのだが、長門は半日ぐらいこうやっている事もある。
 なんなの、仕事中は遊べないってもう分かってるはずでしょ。

ばらばらに集まって


 長門の動向が気になってしょうがないフェデフルール。
 人間様に遊んでとおねだりしている長門。
 ひすいとおしゃべりしたいアッサム。
 今の興味はエサだけのひすい。

 ……せっかく集まってるのによくもまあ見事にばらばらだね、お前達。

これは良い物

 長門が新しいバードテントに慣れてきた模様。


 微妙な感じで寄りかかってる。
 中綿入りでふかふかな事にようやく気付いたらしい。

 でもやっぱり寄りかかりにくそうだな。
 もっとサイズが合ったのを探すからね。

目黒にお参り

 用事で近くまで行ったので、目黒不動尊に寄ってきた。


 暑い……。
 でも小高い山の上で、湧き水はあるしちょっとした林になっているので、風が通って街中にいるよりは楽。

 ここも天台宗のお寺。
 毎月8日、18日、28日は縁日で賑やかになるそうなのだが、今日は27日なのでとても静か。
 でもぽつぽつと人が絶える事なく来ている。


 烏がハアハアやりながら手水で水を飲んでいた。
 黒いから余計暑いんだろうな……。

見慣れないものこわい

 長門がバードテントを壊したので買い換えたのだが……。


 丁度よりかかれる大きさで手頃だったテントが販売終了してしまったらしい。
 一応これもウロコインコ適合サイズではあるのだが、見ての通りよりかかってくつろぐことはできそうもない。
 そして見慣れぬ物体におびえる長門。


 鳥カゴの隅に貼り付いて動けなくなった長門と、他の鳥が何かやっていると見に来ずにはいられないフェデフルール。
 頭にアホ毛ついてる。


 でもフェデフルールはすぐ飽きてた。


 30分ほどして、特に何もされなそうなのでちょっとだけ警戒心を解いた長門。
 でもまだ近くには行けない。

 結局1日こんな感じで過ごしていたのだが、何時間か後に見たら、長門寄せ用にテントの中に撒いておいたヒマワリの種がきれいになくなっていた。
 お前……。

セノーテとお別れ

 セノーテを実家に埋葬してきた。
 場所的には五十鈴の隣だが、五十鈴とセノーテはほとんど接触がなかったので、果たして仲良くできるかどうか……。

 生前のセノーテの写真を親に見せたのだが、一番かわいい写真にしたのに反応が微妙だった。
 マメルリハや文鳥は普通にかわいいと言うので、目のまわりの羽がないのがマイナスポイントなのかな。


 ちょっと長門に興味を持ったセノーテと、とにかく関わって欲しくない長門と、ひたすらセノーテを眺めていたいフェデフルール。
 もうこういう変な関係を見る事はできない。

早すぎる別れ

 セノーテが死んだと病院から連絡があった。
 若干持ち直して、好物のヒマワリの種をスタッフの人からもらって食べたりしていたのだが、容態が急変し、そのまま息を引き取ったとのこと。
 生まれて1年7ヶ月、我が家に来てから1年の命だった。
 小型のコミドリは分からないが、コンゴウインコは一般的に性成熟まで3~5年かかるらしいので、セノーテは大人にもなれなかった事になる。
 これからずっと、毎日一緒に踊ったり歌ったりしながら年を取っていくはずだったのに。
 この先、長門を始めとする他のインコ達が全員人間様の元から去ってしまった後も、残ってくれる存在だったはずなのに。


 小さな黄色いお兄ちゃんと。
 ひすいのカゴの金網の間からセノーテがくちばしを入れて、ひすいが丁度くわえた剥きオーツ麦をそっと横取りしていくという離れ業をやってのけた事があった。

 もしかすると、旅行で鳥だけ置いていった事がストレスになって発病したのではと気になっていたのだが、先生の話では、そういったストレスが原因とは考えにくいらしい。
 ただ、旅行の後でセノーテは体調を崩してしまったのは事実なので、こんな風に命を終わらせてしまった事が可哀想でならない。
 

セノーテ入院

 セノーテが入院した。
 日光から帰ってきてから、オモチャに興味を示さなくなり呼び鳴きもせず、食が細くなり、毛引きが出てきてしまっていて、さては2泊3日ほったらかされて心を病んでしまったかと一生懸命甘やかしながら過ごしていた。
 が、昨夜あたりからさらに元気がなくなり、今日の朝からはエサも大好きなおやつも全く食べずにじっとしているだけになったので、慌てて鳥病院に連れて行った。
 結果、肺と肝臓に炎症を起こしていて、急激に状態が悪くなっているので、とりあえず入院して点滴と抗生物質で様子を見ましょうという事になった。
 いじけてたわけじゃなかったんだ……(いや毛引きは完全にいじけていたんだろうけれど)。

 病院に行く時は自力で止まり木にとまれていたのに、病院に着いた時点では足に力が入らなくて完全にうずくまってしまうなど、とにかく急変と言っていい状態で、正直な所助かるかどうか微妙なところだと思う。
 まだ生まれてから1年半しかたっていないのに。


 昨日のセノーテ。
 シャッターを押した瞬間まばたきしたのでかなり具合が悪そうに写ってしまったが、この時は自分でエサも食べていたし、おやつを見せると寄越せと大騒ぎする元気があった。