不思議な脚

 やっぱり背伸びするとかぼちゃパンツになるのね。


 しかもなんだか毛糸のパンツっぽい。

 同じ鳥なんだからインコとそれほど構造は変わらないはずだが、なんだかヒメウズラの脚のはえかたはたまに不思議な感じ。

白い鳥と白い鳥

 文鳥どもと新入りマメルリハを対面させた。
 これまでは、文鳥どもを出す時にはマメ兄妹は寝かせてしまうかカゴに布をかけていたのだが、初めて見える状態で出してみた。
 案の定カゴの上と下で大ゲンカに……


 ……全然ならなかった。

 ふぶきは一生懸命カゴの上にいる五十鈴を追いかけて回るのだが、五十鈴が全くふぶきを相手にしない。
 いずもは若干ちょっかいをかけていたが、人間様が呼ぶとすぐこっちに来てしまう。

 そしてどうして2羽がふぶきのカゴにばかり行って、ひすいには近寄りもしないのか全く分からない。
 まあお互い慣れたらまた態度も変わってくるのかもしれないけど。

許さざる敵(ピリカにとって)

 なぜかピリカは人間様が持つ食器に敵意を燃やす。


 マグカップに挑戦的な視線を送るピリカ。

 人間様はピリカのケースのすぐ横にテーブルを置いて食事をしているのだが、人間様が食器を持つ度にジャンプして攻撃を試みる。
 もちろん、その攻撃が届くわけがないのでただケースに体当たりするだけに終始するのだが、何かにつけて鷹揚なピリカがなぜ食器を相手にそこまで戦いたがるのか分からない。

ほっぺたうっとり

 ふぶきも頭を掻かせてくれるようになった。ひすいからやっぱり1週間……よりこれはちょっと早い。
 指を出すと噛んでこようとするのを牽制しつつ、隙をついてほっぺたを爪の先でカリカリ掻いてやったら、ぎゅーぎゅー怒りながらも大人しくなった。
 そしてその後は驚いたことに、力を入れて噛んでこなくなった。
 やっぱり頭を掻くという行為には、単に気持ちいい以外の意味合いもあるのかもしれない。


 カメラを向けたら緊張してしゅっとしてしまったが、それでも掻いてもらうのは止めない。

晴れたので桜島見てきた

 帰ってきたのが遅かったため、明日改めて書きます。

 というわけで、天気が回復した。
 昨晩は霧島神宮温泉に泊まっていて、当初の予定では1日霧島近辺で遊ぶつもりだったのだが、午前中に霧島神宮、午後に鹿児島へ戻って桜島に予定を変更する。
 もう桜島を見るためなら何を犠牲にしてもいい。


 で霧島神宮。
 祭神はニニギノミコト。天照大神の孫に当たる神様で、高千穂峰に降りたと言う。
 かつてはその高千穂峰を望める場所に建っていたのだが、噴火に巻き込まれて移転を繰り返し、今の場所になった。
 この場所は1234年の霧島山の噴火の際の溶岩流の先端に当たるというのは、ホテルから運んでくれたタクシーの運転手さんの話。
 歴史にとても詳しい運転手さんでかなり面白かった。


 本殿。緑と赤の補色対比がとても映える。


 参道には西郷従道が献納した灯籠があった。
 鹿児島はちょっとした所にさらっとすごい人の名前が出てくるな。


 駐車場の一角に霧島民芸村の猫。かわいい。
 ガイドブックだと民芸色豊かな品々を売る店舗や露天風呂があって……という感じで結構充実した施設のような印象だったので、わざわざ立ち寄ったのだが、実際にはまあいわゆるがっかり施設。品揃えは悪くないのだが、巨大な屋久杉のテーブルセットとかここで買ってどうするのかというような品が多いし、露天風呂は長いこと使われてなくて荒れ果ててるし、いろいろ試してみたけどどれも成功しなくて惰性で運営している感半端ない。


 その民芸村から手入れが微妙な遊歩道を下っていくと龍神の泉があった。
 ミネラル豊富なおいしい水。


 もうトンボが出てる。


 本殿に参拝したついでに、少し階段を下ったところにある若宮にも行ってみた。
 途中にあった杉とシュロが一緒に生えている風景。

 そんなこんなで堪能したので、次は電車で再び鹿児島へ。
 霧島神宮からも桜島が見えていたので、今日は絶対大丈夫なはず。 


 昨日も来た水族館の横が桜島フェリーのターミナル。昨日は雲とガスに隠れて全然見えなかった桜島がくっきり。
 すごいなあ、迫力だなあ。


 しかも噴火してる。生噴火だ……。


 幸い今日は鹿児島が風上側だったため、火山灰の直撃はまぬがれた。
 直撃されるとほんと大変らしい。


 時間があったら島一周とかしたかったのだが、とりあえず今回はアイランドビューバスというごく一角だけを1時間ほどかけて回るバスに乗ることにした。
 ここは昔烏島と呼ばれていた島があったところ。桜島から500メートルほど離れていたのだが、大正の大噴火の際、溶岩流に飲まれて陸続きどころか島そのものが消滅してしまった。
 今はここに烏島があったということを示す碑だけが建っている。


 一般人が登れる一番高い場所、湯ノ平観測所。
 標高300メートルほどだが、周囲に視界を遮るものが何もないので想像以上に迫力がある。
 見ている間にもぽふんという感じで次々と噴煙が上がっていく。


 ちなみに桜島の山頂はは北岳、中岳、南岳に分かれていて、現在噴火活動が続いているのは南岳。火山灰やスコリアが絶え間なく降り積もっている南岳と違い、いわば「死んだ山」の北岳は崩壊と浸食がかなり進んでいる。
 今は標高が一番高いのは北岳だけど、遠からず南岳に逆転されるんじゃないかな。


 これは湯ノ平観測所から鹿児島方面の風景。
 遠くに本当にうっすらと見える富士山みたいな山は薩摩半島先端にある開聞岳。桜島からの距離は40キロぐらい。
 なんかもう先の2日間の大雨の埋め合わせみたいに天気がいい。


 フェリーターミナルのすぐ近くにある月読神社。「つきよみじんじゃ」と読む。
 小さいが開かれたのが西暦700年代とかのかなり由緒のある神社らしい。

 そろそろ時間もなくなってきたので、名残惜しいが空港に向かうことにした。


 帰りのフェリーから。心なしか来る時より噴煙が大きくなった気がする。


 空港からは霧島連山が一望できた。一番右の一番高い山が高千穂峰。
 すごくわかりにくいんだけど、ソラシド機の尾翼先端の少し斜め左上ぐらいのあたりの稜線にちょこっと見えている白いものが、多分先日噴火した硫黄山の噴煙。


 高千穂峰をバックに離陸するソラシド。

 雨が2日続いた時はどうなることかと思ったが、今回は予定が大雑把だったのが幸いしたのか、それなりにあちこち行って楽しむことができた。
 今度は桜島に1泊して徹底的に見てこよう。

雨だったので魚見てきた

 鹿児島2日目。
 今日は桜島に行く予定だったが、案の定雨、しかも結構な土砂降りなので、またあきらめてかごしま水族館でお茶を濁すことにした。
 なぜここを選んだかというと、屋内施設だから。


 山際近くまで雲とガスが押し寄せて、なかなか風情のある眺めではある。
 ちなみに気温は高くはないのだが、湿度が高くて結構つらい。


 入ると出てくるのがまずマグロの大水槽。
 数十匹に及ぶ本マグロやブリが縦横無尽に泳ぐ魚屋さん垂涎の光景。


 その間を縫って飛翔するエイ。


 小中学生から「ニモだ」「ニモだ」と言われていたクマノミ。丁度撮った時にイソギンチャクの間に隠れてしまった。
 ちなみにこの日は少なくとも小学校1校、中学校2校の生徒さんが見学に来ていた模様。そのためまあいろいろと騒がしい。
 しかし最近の小学校の先生は、生徒が一般人を押しのけて展示に殺到するような真似しても叱らないのね。


 さてどこにいるでしょう?(ヒント、岩の左上)。


 サンゴに群がるきれいな小魚を捕ろうとしてたら割り込んできたクエ。
 お前じゃない。


 同じ水槽の後ろの方で、なんだか右に倒れたり左に倒れたり変な動きをしているブダイ(多分)がいるなあと思ったら、どうやらホンソメワケベラに掃除をしてもらっている最中だったらしい。


 完全に恍惚としている。
 そんなに気持ちがいいのか……。



 この水族館ではウミウシの飼育と研究に力を入れているらしい。
 ちっちゃくてきれいでかわいいウミウシがいっぱいいた。


 こっちはタツノオトシゴの赤ちゃん。
 これもちっちゃくてかわいい。


 丁度アオリイカの餌付け時間だった。
 触手で抱え込んだ魚を一生懸命もぐもぐしている。夢中なあまり色が黒く変わっちゃってる。


 他のがみんなもぐもぐしている中、右端の1匹だけがこちらを気にしている。
 それにしても黄金色に輝いていてきれい。実物はもっと淡い繊細な色でさらにきれいだった。


 こちらではクエがホンソメワケベラに掃除されて恍惚としていた。
 エラを片方だけ開くとかそんな器用なことができるんだ。


 揃ってノコギリを持ち上げていたノコギリザメたち。
 地面につくと困ることでもあるのだろうか?


 神々しい水槽 その1。
 鹿児島の浅い海を表現したもの。


 神々しい水槽 その2。
 アマモの群生とそこで暮らす魚たち。


 たくさんの魚がアマモや底に生えた藻をただ無心に食べ続けているだけの水槽なのだが、光と緑のバランスの加減かなぜか癒やし効果が絶大で、大勢の大人が黙っていつまでも眺めていた。


 名前忘れたけどかわいい深海魚。


 実は立ってた。


 生まれて初めてこんなカニ見た。


 これもカニ。
 ひっくり返ってお腹を上にしているんだけど、別に弱っているとかじゃなくてこれが普通っぽい。


 ピラルクの水槽の隣でイベントが始まったら、なぜかピラルクも観客と一緒に続々と集まってくる。
 どうやら人間が来るとエサをもらえると思っているようで、写真を撮ろうと人が近づくと、その人のところに集まってきてしまって結局撮れないというのを何度か見かけた。


 底に潜りながら泡を少しずつ出しては、水面近くでその泡をぱくっと食べるという遊びを延々と繰り返していたイルカ。

 朝の魚たちが活動的な時間にいったためか、いろいろと面白い物が見られた。
 そして雨も弱くなってきたので、どこか近場でもう1ヶ所行くことにする。


 で、選んだのが市電で10分ほどの照國神社。祭神は島津斉彬。
 最近できた神社だからか、お社は立派だが規模は小さい。

 あっという間に参拝が終わってしまったので、隣にあった県立博物館にふらっと入ってみた。
 基本的には子供が対象の小さな博物館だったが、鹿児島の生物相、桜島について等、基本をきちんと押さえていてなかなか興味深かった。


 丁度「マングローブとゆかいな生き物」展をやっていた。
 鹿児島には、人工的に植えられた物と自然の物と、いくつかのマングローブ林があるらしい。
 トビハゼかわいいよトビハゼ。

 しかしなんというか、あっちへ行ってもこっちへ行っても中国人の団体ツアーがすごい。平日というのもあるんだろうけど、たまにここは本当に日本かと思うぐらいまわりが中国語だらけになったりする。
 箱根も確かに中国人は多かったけど、個人客ばかりで、さらに言えば欧米系の観光客も良く見かけたから、やっぱり少し特異なのかもしれない。


 市電に乗り間違えて正しい乗り場に歩いて引き返す途中にこんな碑を見つけた。
 旅ではこういう小さなお得気分がとても大切。

雨だったので島津の財力見てきた

 連休の合間の平日を狙って鹿児島に来ている。
 西郷どんにも島津にも全く興味はなくて、活火山が見たかったから。
 活火山なんて大涌谷を好きなだけ見ているじゃないかというツッコミはなしで。

 そんな訳で、珍しく飛行機で窓側の席が取れたのでご機嫌で写真を撮りまくる。


 首都圏。


 江ノ島。


 箱根カルデラ。


 富士山と隣を同航するどっかの飛行機と翼。


 北斎みたいな富士山。


 知多半島とセントレア。

 しかし鹿児島は雨だった。
 しかも鹿児島だけ雨だった。
 そして雨は明日も続くらしい。


 城山の展望台にのぼってみたけど、桜島は全く見えない。

 本当は指宿か知覧に行こうと思っていたのだが、結構本格的に降っているので、もう何もかもあきらめて本当は明日の予定にしていた仙厳園に行くことにした。
 予報によれば明日のほうが風雨が強いらしいし。まだましな時にさっさと行ってしまおうと思った次第。


 ブラタモリでもやってた反射炉。
 当時はこの上に20メートルぐらいの高さまで建物と煙突がそびえ立っていた。そう考えると当時としてはかなりの巨大建築物。
 ちなみに、ブラタモリの放映より前から鹿児島行きの予約は入れていたので、別にブラタモリに影響されたわけではない。


 仙厳園はきちんと構成された庭園や家屋と、小高い裏山の大きくふたつで構成されている。
 裏山に登ると湾が一望できるそうなのだが、雨で足元が危ないので断念した。
 でも途中でこんなものすごい木に出会ったのでそれはそれで満足。


 なんか池。
 庭園のほうもそうなんだけど、ここはそもそもの構成が重層的なのに加えて、小道が複雑に入り組んでいて、同じ場所に行くにも必ず複数のルートが用意されている。
 なので、ここを行くとどこに出るんだろう的な興味からどんどん先に進んでしまうので、うっかりすると歩き回っているだけでかなりの時間を使ってしまう。
 楽しいけどやばい。


 曲水の庭。
 太宰府の曲水の宴と同じことをやってたらしい。


 曲水の庭のすぐ下はこんな崖になっている。
 巨木が多いので庭園のくせに鬱蒼としてる感すごい。


 これ絶対芝生を段ボールで滑るやつだ……。


 バクテリオファージがくっついた棒が何本か立っていた。
 お祭り?


 御殿をちょっとフォトジェニックな感じで撮ってみた。


 かわいい鹿。


 かわいいおっさん。
 ガラスで保護してあるので反射がひどくて、これが精一杯だった。


 中庭。
 敷地内にも至る所に池やせせらぎが作られていたり、とにかくここは水が豊か。
 でも、実際には全部山から水を引いて仕掛けを作ってこれだけの物を作り出しているらしい。
 何というか、ものすごい財力と技術力なんだな。なんでみんな島津島津言ってるのか納得した。


 手前の手水鉢は、直径70センチぐらいの鉢から水がこんこんとわき出ている。
 これも地下にためた水を機械的に湧出させてるんだって。


 赤門もとい錫門。その名のとおり錫でできている。

 なんか予想以上に面白かった。ここはまた来たい。
 今度はちゃんと桜島が見える時に。

緊張関係の緩和が見られる

 ひすいとの関係がここまで進展した。


 カメラを向けられたので緊張してしまったが、普通に手の上で遊んでいる。
 まだカゴの外には出さないようにしているのだが、楽しくてたまらないらしくて一度乗るとなかなか降りてくれない。
 そして後ろではチャンドラがうらやましそうに覗いている。

 きっかけは頭を掻いてやったこと。
 オモチャに頭をこすりつけてじっとしていたので、これはもしかするとチャンスとばかりにそっとカゴに手を入れて掻いてみた。
 最初は嫌がってギュ、ギュと文句を言っていたのだが、逃げないのでそのまま構わず掻いていたら、そのうち頭がふくらんできてうっとりし始めた。
 その後、突然何かスイッチが入ったみたいに手に乗ってくるようになった。
 昨日までは指をお腹に押しつけても頑として乗らなかったのに。

 今まで全然気付かなかったけど、頭を掻くという行為には、単に気持ちがいい以外に、例えば相手に対して安心していいよと促すとか、何か関係を肯定的に強化する意味あいがあるんだろうか。

 一方のふぶきはまだまだ手乗りへの道は遠そう。
 かごの中に手を入れておやつ(青米)をあげることはできるし、人間様の顔を見るとおやつが欲しくて寄ってくるのだが、そこから先がまだ駄目。
 まあ、かわいいからそのままでもいいよ。

下の子水浴び

 ふぶきが初水浴びをしていた。
 ひすいより1週間生まれたのが遅いので、1週間水浴びも遅かったらしい。


 意外とちゃんと濡れているのは、人間様が以下略。
 ふぶきは割と濡れてもふさふさしている。
 ということは、ひすいがあんなに薄毛なのは雛換羽前だからじゃなくて、元々ってことなのか?