弥生(の最終日)の桜

 海自の横須賀地方総監部の観桜会に行ってきた。


 会場はいつもどおり田戸台分庁舎。
 今年は開花が早かったので咲いているうちにできるかどうか微妙だったのだが、途中何日か寒い日があったためになんとか間に合った。


 開場までの間、横須賀音楽隊のアンサンブルがミニコンサート。


 この観桜会も結構な回数来てるけど、これだけきちんと咲いてるの初めてな気がする。
 いつも一分咲きとか三分咲きとか、そんなんばっかりだった。
 花吹雪の量もなかなか半端なくて、会場にいる人全員が頭とか服とかどこかしらに桜の花びらくっつけている。


 室内でもミニコンサート。


 食べるのに夢中で料理の写真を撮り忘れたので、会場の料理を上空から狙うトンビ。

 いつもは特務艇『はしだて』謹製のパーティー料理が並ぶのだが、『はしだて』が訓練で参加できないということで、基地の調理部隊に加えて各艦艇の厨房員が調理する屋台料理が中心だった。
 海軍カレーにオニオングラタンスープとか串揚げとかそばとか、いまいちメニューに統一性がなかったけどやっぱりおいしかった。

毛刈り猫

 実は先週、実家の猫も一騒動起こしていたのだった。
 母親の裁縫箱から針のついた糸を引っ張りだして遊んだ挙げ句、針ごと飲み込んでしまい病院送りになった。
 幸い、お腹がいっぱいだったためか胃壁に刺さることもなく本人はケロリとしていたのだが、逆に胃に食べ物が入っているので内視鏡で取ることができない。獣医さん曰く、放っておけばフンと一緒に出てくる可能性もあるらしかったが、何しろ針なので腸とかに刺さって惨事になる可能性だって捨てきれないので、母親の意向で手術となった。1週間入院。


 傷口保護のカラーをつけられて見るからに不機嫌そうな猫。


 毛刈りされたお腹。猫も子供だと肌の張りや色艶がいい。
 そして黒い模様の所は肌も黒かった。

二律背反の果てに

 近づいてきたカメラを警戒して変な格好になっちゃってるピリカ。


「ここには誰もいないから……」

 人間様の手にひっついていたい一方で、カメラからはできるだけ離れていようとするので、結果として首だけがどんどんのびていっている。

人間様の膝のぼり

 最近の文鳥どもが好きな遊びは、テーブルの下をくぐって座っている人間様の膝に登ってくること。


「来たよー」
「来たよ-」

 特にいずもがこれがお気に入りで、出すと何度でも繰り返している。
 どうやら、自己顕示欲の強いいずもは、テーブルの下から顔を出すと人間様が見てくれるのが嬉しいらしい。
 まあそれはいいのだが、たまに頭をテーブルにぶつけているらしくてゴンとかいう音が聞こえてくるのがちょっと心配。

あの人を探して

 主のいなくなったブロッサム、通称ちびころのカゴを、しきりとのぞき込んでは解せぬ顔の長門。





「……?」

 しばらくうろうろした挙げ句黙って人間様の顔を見つめだしたので、手を出してやったらおとなしく乗って自分のカゴに戻ってきた。
 もうブロッサム、通称ちびころがどこにもいないことが分かったんだろうか?

胸に三日月を抱く鳥

 今日は暖かいので、ヒーターからちょっと離れて昼寝中。


 でも上からカメラが覗いているのでちょっと落ち着かない。

 ピリカが座って丸くなると、首の白い模様が上を向いて丁度三日月のように見える。
 三日月を抱いて座る鳥とかちょっとロマンチック。ヒメウズラだけど。

雨雪のお見送り

 ブロッサム、通称ちびころを実家の庭に埋めてきた。
 といっても雪と風がひどくてとても作業できる状態じゃなかったので、母親と妹に託して天気がおさまった時に埋めてもらったんだけど。


 それにしても、長門が愛するブロッサム、通称ちびころがもういないことを全く理解していないらしいのが少し心配。
 まだ彼女のカゴはカバーをかけてそのまま置いてあるのだが、長門を外に出すといつも通りそっちに行きたがる。
 事実を知った後で毛引きとかにならなきゃいいけど。

 ところで、ブロッサム、通称ちびころを実家に連れて行く時に困ったのが入れ物だった。
 何しろ彼女はしっぽが長いので、それに合わせるとやたらと大きなプラケースが必要になってしまう。病院行きの時に使っていたキャリーは出入り口が狭く、生きた鳥を掴んで出し入れするのは問題ないが、死んだ鳥を安置しておくにはいささか不向き。
 何かいい箱はないかと探し回って見つけたのがこれ。


 知人からお土産でもらった梅酒の箱。
 入れてみたら縦横共にジャストサイズだった。

 もちろん、そのまま突っ込んだのではなく、側面をカッターで切ってカパッと開けられるようにして中におさめた。
 入れる時になでてやったのだが、死んでいてもモフモフしていた。

ご長寿記録終了の日

 ブロッサム、通称ちびころ死去。
 昨夜までは実に元気だったのだが、今朝起こしたら足の調子がおかしいようで、止まり木から落ちてしまった。
 すぐに止まり木に戻ったものの、数分後に再度落ち、そのまま床にうずくまったので、久々に足が麻痺する発作かと急遽ヒーターを追加してやったのだが、10分後ぐらいに様子を見たらすでに息を引き取っていた。
 くらまやパムとは違い、床にうずくまりながらもいつもの通りの顔で人間様を見ていたので、まさかそんなすぐに死ぬとは思わなかった。
 でも、特に病気を持たない老鳥が自然界で寿命を迎える時は、もしかするとこんな感じなのかもしれない。

 この種類のインコの寿命を知らないので、21年というのが長いのか普通なのかは分からない。
 でも、ひとりの人間が生まれてから成人式を迎えるほどの期間は決して短くはない。
 その期間を、最後まで変わらずそばに居続けてくれたことに対して、ありがとうと言いたい。


 いたずらしようと接近するいずもとの距離を目で測るブロッサム、通称ちびころ。
 最後までボスの座は誰にも譲らなかった。

こっそり昼寝、堂々昼寝


 人間様に背中を向けてなにをこそこそやっているんだろうか……。


 ……と思ったらこっそり寝てた。


 写真を撮っていたら気付かれた。
 そんな寝ぼけた顔でこっち見なくていいから。


 だからわざわざこっち来て寝直さなくていいから!