五十鈴埋葬

 五十鈴を実家に埋葬した。
 この陽気なので実家に行くまでの間、五十鈴を冷蔵庫に保管していた。
 ちょっと申し訳なくて気が咎めていたのだが、良く考えたら、5年前に亡くなった祖母も去年亡くなった大叔母も、お葬式まで冷蔵保存されていたので、なんだ同じじゃんと安心した。


 庭で五十鈴を埋める穴を掘っていたら、気になってずっとくっついてきていた猫。
 もう野生の片鱗もない格好だな。
 一応庭でヘビや鳥を捕まえたりするらしいけど。

五十鈴、向こう側へ

 五十鈴死去。
 昨日あたりから日課の水浴びを全くしなくなり、元気もなくなってきていたので、そろそろお迎えも近いかなと思っていたのだが、今朝になって呼吸が荒く目をつぶったままになったので、これはいよいよと覚悟した。
 が、今日はお盆で墓参りと実家に行かなくてはならない。
 帰ってくるまでもってくれるといいけどと思いながら外出し、夜帰宅すると、五十鈴はまだ頑張っていて、お帰り! とでも言うようにカゴの奥から前に飛び出してきた。
 水がちゃんと飲めていないようだったので小さなスプーンで飲ませてやると、少し持ち直したように見えたが、やっぱりまた悪化していき、最後は人間様の手の上で静かに息を引き取った。

 生まれたのが2014年10月なので、生きたのは9年9ヶ月。文鳥としては平均的な年で寿命を迎えたと言っていいだろう。
 晩年は病気に悩まされたいずもと違い、死ぬ直前まで元気で、さえずったりカゴの外に出たがったり、人間様の手にケンカを売ったりして過ごしていた。
 今朝調子が悪そうなのを見たときに、何気なく「帰ってくるまで生きていてくれるといいけどな」と言ったのだが、もしかするとそれが分かって頑張っていてくれたのかもしれない。


 実家の庭を散歩する猫。

晴れる小田代ヶ原

 7/13も日光にいましたが、帰宅後体調を崩したため翌日アップとなります。

 日光3日目。
 昨日の雨が嘘のようないいお天気になったので、初日に見送った千手が浜に行ってみようと思い立つ。
 ただ、初日に自然博物館の人に聞いた話では、特に見る物もないっぽいんだよね、千手が浜。
 それより近くの小田代ヶ原の方が歩くのは楽しいらしい。
 実は前日の夜微熱が出たっぽくて少々頭痛もしていたりするので、千手が浜へ行ったあたりで次の行動を考えよう。
 なんかクアウテモック見学の日から、熱が続いたり数日すると下がったりで体調がちょっと変なのだ。
 コロナの検査は陰性だったので、熱中症かとも思うんだけど。

 千手が浜の最寄りのバス停は赤沼。
 千手が浜と、隣の小田代ヶ原を含む戦場ヶ原一帯は、ラムサール条約の対象地なので、自然を破壊する恐れのある車の立ち入りは制限されている。
 なので、赤沼からは定期運行されている低公害バスという代物に乗り換えて現地まで向かう事になる。


 低公害バス。要するにEVバス。
 導入が1993年で、当時はまだEV車が一般的でなかったので、こういう名称になってるっぽい。
 運行は通年ではなく、4月中旬~11月の間だけ。しかも運行本数が、平日6本、土日祝日と繁忙期(花の開花期や夏休み、紅葉の時期)は12本と日によって大幅に違うので、行く時は事前の下調べ必須。


 30分ばかり乗って千手が浜へ到着。
 ……うん、これはもう写真撮ってミッションコンプリートでいいや。
 気分も良くなってきたし、小田代ヶ原を歩いてこようっと。


 というわけで10分で千手が浜を終わって、小田代ヶ原で低公害バスを下車。
 あー、こっちにして良かったかも。良い眺め。
 左側に1本だけ生えているシラカバは、「貴婦人」と呼ばれている。
 今の季節は緑に埋もれがちだが、秋の紅葉や冬の雪の中では、白い枝振りがまわりの風景に映えて、まさに貴婦人といったたたずまいを見せるらしい。


 貴婦人、ちょっとアップ。


 その一方で、手前のこの変な花にしがみつく蝶たちが気になってしょうがない。
 風が吹くたびに花もろとも結構な勢いでブンブン振り回されているのだが、絶対に離れようとしない。
 イブキトラノオという花らしいが、そんなに蜜がおいしいんだろうか。

 小田代ヶ原は木道が完璧に整備されていて、道も平坦、基本木陰の中をあるいていくので実に楽。
 あれ、めちゃくちゃ体調良くなってきたぞ。フィトンチッドのおかげかな?


 なんか鳥が鳴いてた。
 しっぽをしきりにぴこぴこさせていたので、モズ? と思ったのだが確信はない。


 歩いていると突然出会うピンクのホザキシモツケの花畑。


 低い場所にも結構花が咲いてる。こちらはハクサンフウロと言うらしい。


 花のない所は一面のクマザサ。
 このあたりは湿地が草原に変わりつつある状態だそうで、とにかく何かしらがみっしり生えていて地面が見えないのがすごい。


 ショウブかな……。


 また鳥がいた。
 見ての通り結構大きめなのだが、調べてもなんだか分からない。ビンズイかな……。
 今回はそれほど撮る場所もなさそうだと思ってコンデジにしたのだが、こんな風にいろいろ会うなら上高地で大活躍したα6000とタムロンズームのコンビを持ってくるんだった。


 このあたりが、貴婦人が見えた場所の丁度反対側。
 30分ほど歩いただけなのに、鬱蒼としたカラマツ林の全然違う風景になっている。
 ここから赤沼に戻るコースには2種類あって、森を1時間弱かけて歩くのと、戦場ヶ原に出て2時間ほど歩くのがある。
 戦場ヶ原にもちょっと惹かれたが、ここは大人しく短い時間で戻るコースにした。


 なんか肋骨みたいな枯れ木あった。


 また鳥。
 大きいので猛禽かと思ったが、くちばしを見ると違うっぽい。
 カッコウかホトトギスの幼鳥かな。この季節は幼鳥が多いからほんとわかんないな……。
 やっぱりタムロン持ってくれば良かった……重いけど……。

 これで完全に元気になったので、中禅寺湖でビーフシチュー定食を食べて帰ってきた。
 もっとも、家に帰ったらやっぱり食欲がなくて、そのまま寝てしまったのだけど。

 小田代ヶ原良かったな。
 今度は近くにある西ノ湖という小さな湖にも行ってみたい。
 ここも低公害バスでないと行けないから。

雨降る日光白根山

 今日は日光白根山へ。
 雨が降っているのでさすがに無茶はしないが、2000メートルまではロープウェーで上がれるので、状況に応じて適当に遊んでこようと思う。

 日光白根山へは、バスを使ってアクセスできる。
 湯元始発で、中禅寺湖とは反対側の金精道路という道路に入り、山を縫いながら群馬県の沼田へ抜ける路線があって、それを使うのだ。
 だがこの路線、標高の高いところを通るため(始発の湯元からすでに1500メートル、途中の日光白根山は1800メートル)、毎年12月~4月の間は全面閉鎖されてしまう。
 なのでこれまで通る機会がなかったのだ。


 金精道路に入った途端、この状態である。
 大丈夫か。


 ところが、途中にある金精トンネル(日本で3番目に高所にあるトンネルだとか)を抜けたら、雨は降り続いているのだがいきなりガスがなくなった。
 まさに国境のトンネルを越えると状態。雪じゃなくてガスだけど。


 1時間ほど山間の道路を右へ左へ揺られて、ロープウェーに着きました。

 正確にはここは「丸沼高原」という。
 冬はかなり規模の大きなスキー場、夏はキャンプや高原アクティビティなどを運営するリゾート地である。
 ロープウェーはその中の1施設。


 600メートルの高低差を15分かけて一気に駆け上がる。
 途中で垂直に上っていくみたいになってるところも何カ所かある。
 そしてこれは晴れていたらとても眺めが良かったやつだ。
 

 そして着いた先はまさかの無人。
 えっ待って、この天気だけど暇つぶしに上がってみようかみたいになる、大抵どこにでも出てくる物好きなカップルとか友人同士とか、1人か2人ぐらいはいないの?


 白根山も見えない。
 なお日光白根山の標高は2578メートル。あと578メートルがとてつもなく遠い。


 このあたりはロックガーデンとして整備されていて、いろんな高山植物を見ることができる。
 休憩用の四阿もあったり、足湯もあったりする。
 もちろんカフェやレストランも抜かりない。
 ……まあ今日は誰もいないんですけどね。


 とりあえず、二荒山神社を勧請したという神社にお参りする。
 この雨よ。


 二荒山神社から戻ってきて、さてどうしようかと考えていたら、あちこちにコマクサの大規模な花壇がしつらえてあるのに気づいた。
 しかも今を盛りの満開。高山植物の女王をひとりじめ見放題! やったー! 来た甲斐があったー!


 コマクサ、地上はこんな可憐で繊細なのに、根っこは1メートル以上のびるらしい。
 まあ、吹きっさらしの礫場とか、最も過酷な環境に生える高山植物だそうだし。
 逆に言えば、徹底して過酷な環境じゃないと生きていけないので、間違っても取って持って帰って生ぬるい地上の環境で育ててやろうなんて思わないように。


 30分ぐらいうろついただろうか。
 存分にコマクサを愛でて満足したので、レストラン(右側、左はロープウェー)でカレーを食べて降りることにする。
 ここのスタッフの1人が東南アジア系の女の子なのだけれど、今日初めて現場に出たのか、挨拶の言葉から品物の出し方から、ひとつひとつ挙措を直されながら一生懸命対応してくる。
 口には出さなかったけど、心の中で応援しといた。

 なおこの時になると、雨装備の登山者が数人、ぽつぽつと戻ってくるのを目撃した。
 この天気の中白根に行ってたのかな。まあ山好きな人にとって天気は関係ないらしいけれど。

 さて、そんなわけで下に戻ってきたが、実は帰りのバスまで3時間以上ある。
 ここには日帰り温泉施設があるので、そこで時間を潰せばいいやと思っていたのだが、この施設、本当に温泉と脱衣所、10畳ぐらいの休憩場所しかない。どんなに長湯をしても粘れるのは1時間程度が精一杯。
 温泉ランドみたいのを想像していたのだが、完全に当てがはずれてしまったぞ。
 しょうがない、もう1回コマクサ見に行くか。


 出発する時は1回目より小雨になってきていたのだが、逆にその分雲が上がってきた。


 これが地名の由来の丸沼。
 ダム湖らしい。


 やあ、また見に来ちゃった。


 コマクサはよく見るピンクの他に白、赤もあるらしい。
 きれいだなあ。本当に来て良かった。


 カラマツ林とコマクサ。


 白根山の山頂が見えるようになってきていた。


 もちろん、コマクサ以外にもいろいろ花は咲いている。
 こちらも盛りできれい。


 ロープウェーとコマクサ。


 キヤノンのコンデジだと、どうしてもどちらか一方にピントが合ってしまうので、iPhoneで撮り直してみた。
 絵はがきっぽくなった。


 そんなことをしているうちに丁度いい時間になったので、またロープウェーで降りてバスに乗って帰ってきた。
 楽しかったなあ。コマクサは本当に眼福だった。


 湯元でバスを降りたらいたので、またお前らかと思ったが、どうやら母親と子供のペアで昨日とは違うらしい。


 背中どうしたの、猫。

雨降る日光

 日光に来ている。
 たまには秋と冬以外の季節も来てみようかなと思っただけなのだが、ついでに前から興味があった日光白根山に登ることにした。
 ……が、予定日が全部雨予報なので早々に断念した。
 奥日光って梅雨がないんじゃなかったの? ねえ。


 東武日光駅に着いた時点で雨がぱらついている。
 今回は日光白根山以外に、中禅寺湖の千手が浜も行きたかったのだが、ここも自然探索路を歩くので雨だといささか行きにくい。
 日光は箱根みたいに雨天の時に駆け込める施設や設備がないのが弱点なんだよな。
 まあ1日温泉入ってればいいじゃんって話もあるけど。

 というわけで、前からちょっと興味があった日光植物園に立ち寄ってみる事にした。

 この植物園はあの小石川植物園の分園で、東京大学が植物学の研究や教育のために使っている。
 田母沢御用邸のすぐ隣で、バスもほぼ前(100メートルほど歩く)に止まるので、ロケーションとしては行きやすい。


 ただ、あくまでも研究施設で、娯楽向けでは全くないのが難と言えば難。
 ここは森林限界より上に生息する高山植物を集めたロックガーデン。

 うーん、植物の種類は豊富なので楽しいには楽しいのだが、今日来るべきところではなかった感がある。
 気温28度で蒸し暑いし雨はぱらつくし、おまけにこの天気だとヤマビルが大変元気になるそうで、用意された虫除けをたっぷりつけて絶対道からはずれないようにとスタッフの人から念を押された。
 もうちょっと条件のいい時に出直した方が良さそうだな……。


 雰囲気はすごくいいんだけれど。

 というわけでちょっとしょんぼりしながら、とりあえず中禅寺湖まで上がることにする。
 現地の天気次第で千手が浜か遊覧船かどっちかを選択しようと思ったのだが、着いてみたら困ったことにどっちもいけそうな雰囲気。


 でも結局遊覧船にした。
 良く考えたら、遊覧船が運航している季節に来たのはこれが初めてだった。
 だったら乗らないとなるまい。先日軍港めぐりに乗ったばかりだけど。


 中禅寺湖遊覧船は、1隻の船が3カ所の乗降場所を1周55分で巡回するコースで運行している。
 段々と近づいてくる船を乗船所からぼんやり眺めているのもまた楽しい。


 着いた!
 さあ乗るぞ。


 天気は悪いけど、気温は低いし風も冷たいので快適。


 湖上から眺める男体山も、いつもとちょっと違う形。
 富士山みたいななだらかな成層火山かと思ってたけど、実は頂上結構ひらべったいんだ。


 日光を開いた勝道上人と天海の遺骨が葬られているという島。


 右の方にちょこっと出ている白い雲のあたりが、中禅寺湖が華厳の滝に落ちるあたり。
 華厳の滝を通路に上がってきた暖かい空気と、中禅寺湖の冷たい空気がぶつかって雲になるんだそうな。


 アップにすると爆発でも起こってそうだが、雲。


 なんか半島。


 ここで雲が切れてあたりが明るくなってきた。
 水の色が深い緑でとてもきれい。


 立木観音に到着。
 ここで一旦降りてお参りして、また乗って元のところに帰ってきた。

 面白かった。
 やっぱり、陸上とは違う風景を見られるというだけでもう楽しい。

 この後は買い物をしたり、これまでお手洗いを借りたことしかなかった日光博物館を見たりしていたら、そろそろいい時間になってきたので、いつもの湯元に向かうことにする。


 バスターミナルで子ツバメが親からエサもらってた。


 途中で三本松から戦場ヶ原を眺める事にする。
 やっぱり緑の季節だとだいぶ雰囲気が変わるな。


 今気づいたけど、湿原って英語ではムーア(Moor)なのね。
 ムーアというと、秘密の花園のムーア(荒野)のイメージが強いけど。

 しばらく遊んで満足したので、またバスに乗って湯元に到着。
 いつものコースで温泉寺から源泉を散歩していたら……。


 鹿の家族がいる!


 袋角が生えたオス。
 まあ多分何かいるだろうと思ってはいたが、結構堂々と出てきていた。


 こっちはきっとメス。
 これよりもうちょっと小柄なのがいたから、それが子供じゃないかな。

 こっちが物音を立てると一応ぱっと見るのだが、見るだけでまた草を食べに戻ってしまう。
 完全に分かっていて存在を無視している。
 ここの鹿は奈良とかとはまた違った意味で人慣れしてるからな……。


 カモの親子もいた。
 ヒナはもうほとんど親と同じ大きさと模様になっている。


 でもヒナたちがエサを食べている間、お母さんはあたりをじっと監視している。
 仁王立ちでカメラを警戒するお母さんと、無造作にその前を横切っていくヒナの無頓着っぷりの差よ。


 ヒナたちを先に行かせて撤収。

 思いがけず鹿とカモを堪能したので満足したが、一方、源泉には小学生が大量にあふれていた。
 その場にいるだけで数十人、みんな源泉を触って大騒ぎしている。
 そしてさらに追加が来るらしく、「鹿だー!」「鹿がいるー!」「すげー!」という興奮しきった叫びが向こうの方から聞こえてくる(多分さっきの鹿一家がまだいた)。
 そういえば小学校の修学旅行で源泉まで来たわ。さすがに泊まらなかったけど。
 そしてやっぱり源泉触って喜んでたわ。
 うん、君たちは数十年前の私なんだね。
 楽しんでいい思い出を未来に持っておいき。

りんごりんごりんご、り・ん・ご

 長門とセノーテ共通のお気に入り。


 もうなんかおいしそうな予感しかしないこのパッケージ。
 食感はサクサクしていて、人間で言えばスナック菓子風。
 長門は一応他社の乾燥りんごも食べるのだが、セノーテは1回与えたらもうこれしか口にしなくなってしまった。


 サクサクシャクシャク、すごくいい音を立てて食べている。
 ただ、やっぱり口の中の水分を持ってかれるらしくて、後でしきりに水を飲んでいる。


 一方の長門は、最初から水につけて戻す派。
 どうせぐしゃぐしゃにするんだから、どこのメーカーのだって変わらないじゃんと思うのだが、やっぱりこれが一番いいらしい。

クアウテモック三昧の日

 7/6に横須賀へメキシコの練習帆船『クアウテモック』の見学に行ってきましたが、熱が出たため後追いでのアップになります。

『クアウテモック』は2009年の横浜開港150周年の時に1度見ている。
 この時は自由見学だったが、今回は事前申込制のガイドつきツアー。たまたまツイッターで見つけたので速攻申し込んだのだった。
 予約したのは午後からなので、その前によこすか軍港めぐりで海からの撮影を試みる。


 逸見埠頭に泊まる護衛艦と『クアウテモック』。
 後の2隻は佐世保の艦とか言ってた。艦番号が見えないので分からないけれども。


 何か出港するらしくてタグボートが出てきた。


 米軍基地を過ぎると、消磁所と『いずも』が見える。
『いずも』は定置場所の逸見桟橋を『クアウテモック』に譲って沖留めになっているらしい。


 こっちはJAMSTECの『かいめい』。
 後ろの壁みたいなのは日産の倉庫。


 潜水艦がずらりと並んでいてなかなかの迫力。
 最近、米軍基地に泊まっている潜水艦が少ないと思ったら、こっちに移動してたのか。


 尻3態。


 海洋観測船『わかさ』。
 海自でも許可を受けた人しか入ることができない機密中の機密。


 正面顔3態。


 船越と吉倉を結ぶ堀割を通り抜ける。
 吾妻島と対岸を結ぶ渡船。アメリカの旗が立ってた。
(吾妻島は大部分を米海軍が使っている)


 堀割を抜けたら、丁度『やまぎり』が後ずさりしながら出港する所に出くわした。
 邪魔しないようにしばらく止って待機。


 タグボートにぐるりと向きをかえてもらって……。


 いってらっさい。
(でもすぐ戻ってきた)。


『ときわ』と『むらさめ』
 やっぱこういう昔ながらの形の船の方が好きだな……。


 誇らしげにメキシコの旗を翻す『クアウテモック』。
 この姿は海からでないと撮れない。

 そういえば、前に来たとき故障で動けなかったイギリスの『スペイ』は、2週間ほど前にようやく直って帰っていったらしい。
 思いがけず日本に長期間滞在できて、乗員大喜びで京都行ったりとしてたとか。

 これで軍港めぐりは終わったので、次はガイド付きツアー。
 横須賀基地の入口で受付を済ませて岸壁に向かうと、もう結構な人数が待機していた。


 ヴェルニー公園から。


 大体20人ぐらいが1組になって、士官候補生の案内人と通訳に伴われて艦内を回るのだが、この通訳のレベルの差が結構激しかった。
 日本人や、外国人でも流暢に日本語を喋れる人は詳細にいろいろ説明してくれるが、候補生のスペイン語の概要を訳すだけで精一杯というたどたどしい人もいる。
 そして今回当たったのは運悪くたどたどしい人だった。
 しかも参加者の中にミリオタのおっさんがいて、この船ではこうですという説明に対して、何かというと「日本では~」とドヤ顔し始めるのがかなり鬱陶しい。
 大丈夫かこれ。


 看板。スペイン語と英語。


 クアウテモック王の船首像。
 お久しぶりです。


 煙突のエンブレム。
 ヘビをくわえる鷲はメキシコ海軍のシンボルマークらしい。


 カッターも満艦飾しててかわいい。


 舵輪や艦長席も含めた艦橋機能は上甲板上に吹きっさらし。
 もちろん別の所にもサブシステムがあるのだろうが、これ使って訓練とか大変そう。


 遠目で見る以上にロープが複雑なマスト。


 礼砲。


 候補生達の部屋。
 食事をしたり娯楽をしたり、大抵の事をここでやるらしい。

 大きい船ではないし1時間程度で終わると思っていたのだが、まあやっぱりラテンで、それほど回っているわけでもないのに1時間半たってもまだ終わらない。
 実はこの後予定があったので、しょうがなくて先に降ろしてもらった。


 その用事のあったメルキュールホテルから。


 夜になったら電飾してた。
 真っ暗よりもほの明るい黄昏時の方が個人的には好きだな。


 ヴェルニー公園から。
 電飾の光が帆と海面に映えてきれい。

薄毛の水浴び

 霧吹きされてびしょ濡れのセノーテ。


 耳の穴見えちゃってる。

 やっぱりこの鳥の羽毛は、マメやホオミドリに比べると防水性能が低いっぽい。
 人間様はほどほどにしたいのだが、霧吹きを止めると自分で水入れに行って無理矢理入って浴びようとするので、しょうがなくて気が済むまで濡らしてやっている。
 ここから乾くのに半日ぐらいかかっている。
 原産地の南米なんて熱帯雨林気候だから雨が多いんだろうに、こんな紙装甲で大丈夫なんだろうか。


 そしてやっぱり撮って欲しくて来ちゃう長門。

遊んでほしい、けど

 カゴの中で人間様の手と遊ぶセノーテ。


 普段は猫みたいにじゃれついてきて、甘噛みしたり手の上に寝転がったり大騒ぎするのに、スマホのカメラが気になって熱中できない。


 しょうがないので隣で撮って欲しがっている人を撮ってみた。

お前は来るな!

 せっかく遊びに行ったのに、お兄ちゃんたちからまるで相手にしてもらえないサーラル。
 お前対鳥スキル低いもんね。


 ひすいもアッサムも、写真がブレブレになるほどの怒りよう。
 なお右下にいるのは単なる野次馬。

 ひすいとアッサムみたいに仲良くなれとは言わないから、せめてお互い無関心程度にはなってくれないかな……。