巣から顔だけのぞかせているいずもを撮ろうとしたら、シャッターを押す瞬間に止まり木に向かって飛び出してきてしまった。
巣から出た瞬間、ジャンプ力だけで身体を180度反転させている。
文鳥ってこういうところ身軽だよね。
入間基地航空祭に行ってきた。
一緒に行った知人との待ち合わせ時間が早かったので池袋に前泊したのだが、直前まで予報は曇り時々雨とか言っていたのに当日になったらすごくいい天気。
雨具が重いし日焼け止め持ってこなかった。
あと、カメラもコンデジだけにしてしまったので、適当な写真しかない。

そして会場に着いたのは7時半ぐらい(招待者なので入場できる)。
すごいこのおはようございます感。
本来は29日に航空観閲式をやっている予定だったため、機体のやりくりの都合か保有数が少ない航空機が来ておらず、展示機のラインナップが少々寂しい。
そんなこんなで遊んでいるうちに開門時間になった。
今年はエプロン後部にロープを張って入ってきた客をまずそこに貯め、ある程度の人数が入ったらゆっくりとエプロン前部にロープで誘導するという方式になっていた。
去年は来ていないので、これが今年からか去年からか分からないけど、入間名物開門ダッシュの事故を防げる代わりに、どうしても早く来ている人が有利になるから、前列がオタクに占有されて一般客がはじき出される可能性がより高くなってるんじゃないかと思う。

T4の航過飛行でご挨拶に続いて始まったチヌークの水バケツ。
これ大好きだし久しぶりに見るので楽しかったけど、プログラムにはこの後にU-125AとUH-60の救難コンビプレイが入っていたのに、チヌークだけで終わってしまった。
何かアクシデントでもあって中止になったかな?


左:降下のためにC1に乗り込む空挺の皆さん。
右:飛行前の記念写真を撮るC1クルーの皆さん。
なぜC1ばかり眺めているかというと、会場ではミス航空祭とやらが10名ほど、パレードと自己紹介を始めていてとっても暇だから。
公募とかでは全然なくて、関係団体、支援団体から妙齢のお嬢さんをご紹介いただいてミスと銘打っているものらしい。まあ究極の内輪受け。

とC1を眺めているうちに、T4が7機ほど飛び立っていった。
教官で編成されたその名もシルバーインパルスの展示が始まる。

ブルーのように派手なアクロバットはしないが、さすが教官だけあって編隊と機動の美しさはむしろブルーより安定感がある。

一方、飛行中のシルバーインパルスをバックに、C1がタキシングを始めていた。

続いてYS-11やU-125、U4なども次々と誘導路に乗り入れていく。


YS-11とU-125の展示。
後退翼ではないからか、YS-11は翼がすごい長い。その分華奢に見える。

そして満を持してC1登場。
もう老朽化して退役が近いそうで、さすがに数年前みたいにブルーインパルスと張り合うような機動はやらなくなっているが、それでもほぼ横倒しになってのターンやローリングコンバットピッチなどは健在。


空挺降下も青空なので華やか。
ちなみに写っているC1は飛ばない予備機。

ここで午前の部はおしまい。
売店エリアに行ってみたら、松の木にこんなかわいいジオラマが作ってあって大人気だった。
機体は全部ペーパークラフト。脱脂綿のスモークが異常にリアル。






そして午後からは恒例のブルー。
それでなくても長い離陸前と着陸後の「儀式」に、今回ミス航空祭からの花束と記念撮影が入ってさらに長くなっていた。
今回も混雑を避けるために帰投を見てから帰ろうと思っていたのだが、今年から帰投までが展示になったらしくプログラム記載されてしまったため、人が会場から全然減らない。
時間内に帰投するのもF-15とF2のみということだったので、あきらめて帰ってしまった。
雲ひとつない快晴だったおかげで、ブルーが高さのある技をばんばん出してきていた。久しぶりにフルで見た気がする。
○おまけ
いつも実用的な記念品をくれる空自。
今年はオリジナルひざかけだった。
土浦の武器学校63周年記念行事に行ってきましたが、帰宅してちょっと寝たら寝過ごしたので明日アップします。
復活しました。
武器学校があるのは土浦駐屯地。戦前戦中と旧日本海軍航空隊の予科練が置かれていた場所にある。霞ヶ浦に直結していて、多分水上機を上げ下ろししたんじゃないかと思われるすべりも残っている。
ちなみに近所にこれも陸自の霞ヶ浦駐屯地というのがあるが、実はこっちは霞ヶ浦からは1キロぐらい離れている。
校名のとおり、各種武器弾薬の取り扱いや整備、不発弾処理に関する教育と、後方支援や兵站の指揮官養成を行っている。
15日の高等工科学校記念行事の時に来ていた車両回収車の人から、ここの行事では戦車回収車の動作展示をやると聞いたので、見たくなって来てみたのだった。

なぜか習志野の第1空挺団の展示があった。
輸送機から落とすために段ボールで梱包されたジープ。


グラウンドで記念行事が始まった。
教育機関なので人が少ないのはしょうがない。

巡閲。
例によって司令の挨拶とか、議員様の挨拶とか、来賓の紹介とかが延々と続くのはお約束。



ここも古河駐屯地と同じで、隊員の行進は省略していきなり車両の観閲行進が始まる。
武器学校なのでいろいろ来るかなーと楽しみにしていたら、なんだか小さいのが10台ぐらい走って終わってしまい、装備アトラクションに移るとのこと。
あれーと思っていたら……。

あらかじめ展開されていた2門のFH70の空砲発射を合図に、観閲行進には姿を見せなかった大型車両が入場してきた。







次から次へと現れる車両。ただ行進するだけではなく、観閲台の前で止まってそれぞれ砲を上げ下げしたり搭載銃を撃ったりという展示を行っている。これがすごい面白い。
ちなみに傾いて走っているのが多いのはカメラの角度のせいではなく、グラウンドのコンディションが非常に悪くてコースが泥沼状態になっているため。
ていうか前日は雨降ってないはずだけどなんでそんなひどいことになってるんだろう?

90式、10式、74式が揃って登場。ご挨拶代わりに1発ずつ空砲発射。
でも90と10は訓練用の花火みたいな砲で、本気砲撃したのは74だけだった。


そして観閲台前で停止。何をするのかと思ったら、キャタピラ動作でで背伸びしたり前屈みになったりの機動を展示し始めた。
……まあ確かに、こんなところで撃つわけにはいかないからね。




その後も続々とすごい車両がやってくる。全部観閲台の前で止まってなにかしらの動作展示をしていく。
もうこれを観閲行進にしていいんじゃないですかね。




中からいろいろな銃や砲を持った隊員が出てきて、ひとりひとりが発射ポーズを取っていく。

ちなみに、これまで走行した車両はこの後の装備品展示のためにグラウンド中央に片端から並んでいっている。



そして合図で次々と砲を上げていく。
これもぶっちゃけ展示の準備なのだが、それをこうやってアトラクションとして見せてしまうのがすごい。

観閲台前で両者停止。回収車が74式にワイヤーをかけて牽引の体制を整える。
良く見たら作業する人全員が小銃を持っている。そして手が空くとすかさず銃を構えて周囲の警戒を始める。

そしてあっという間にドナドナされていく74式。
……あれ、良く考えたら戦車回収って、2年前の総火演でもっと本格的なのを見ていたっけ。


ラストはまた90式、10式、74式とFH70の空包射撃。
また本気撃ちしていた戦車は74だけだった。
これで式典は終了。
他の駐屯地は模擬戦をやりたがるのに、火器の本家本元の武器学校はあえてそれをやらず、ひたすら機能展示に特化していたのが面白かった。
観閲行進を簡単に終わらせてアトラクション展示をメインにするってく考えたら完全に本末転倒しているんだけど、装備の働きをきちんと見せる事に重点を置いているのはすごくいいと思う。






終了後は装備品展示。
さっき走っていた車両がそのまま展示になっている。
なので車輪とか泥だらけ。


お腹をぺったりつけて展示されていた10式。
なんか未来の重戦車みたい。

ちなみにさっきの行進の跡はこんなんなっていた。
整地が大変そうだ……。


ちなみに、ここには昔の日本や海外の戦車や火器類も展示されている。

種子島から始まって最新式までの銃がずらりと並ぶ展示室。
ゼロ戦の照準器まであった。

もともと海軍の予科練だった歴史から、予科練出身の戦死者の遺影遺品をおさめた予科練記念館もある。

この日は先着順で90式の体験搭乗もやっていた。
乗る気はなかったが、お客を乗せてものすごい勢いで爆走していくのがかなり面白かったので見に行ってみた。
ちなみに左側はすぐ霞ヶ浦。前述のすべりもこのあたりにある。
どんな水上機がこのすべりを使ったんだろうと思うとちょっとわくわくする。
○おまけその2

お腹がすいてつい買ってしまったカレーパン。
なぜ土浦でこれを買ってしまったのか。
というかなぜ土浦で売っているのか……。