あの人は恋しいけど

 床に降りるのは恐いけど、ブロッサム、通称ちびころのそばへは行きたい長門。
 ちょっとジレンマに陥っている。


 引っ越してからなぜか床に降りなくなった。
 何かが恐いらしいが、何が恐いのか人間様には全く分からない。
 というか怖がっているの長門だけだし。

ちょっと変わった感じ

 ブロッサム、通称ちびころのカゴの上で遊んでいる長門が気になってしょうがない。


「ねえ、何してるの?」

 そういえば、いつもは長門が中にいるカゴの上を、いずもと五十鈴が我が物顔で跳ねて歩いているので、逆なのが不思議なのかもしれない。

呼ぶかな? 呼ぶかな?

 いずもの巣の中で、人間様が呼んでくれるのを黙ってじっと待つ五十鈴。


 呼ばれたら即飛び立てるよう身を半分乗り出しているのが、圧力感半端ない。


 そして、奥でぬくぬくしているくせに、五十鈴を呼ぶと自分も待ってましたみたいな顔で飛び出してくるのがいずも。
 こっちは割とずうずうしい感。

動物と深海見てきた

 そういえば国立科学博物館の「深海展」の前売りを買っていたので、夏休みも終わったしそろそろ大丈夫だろうと思って行ってみた。


 とてつもなく甘かった……。
 というかなんでこんなに混んでるの? 別に生魚展示してるわけじゃないんでしょ?

 しょうがないので、夕方すいてくるまで上野動物園で時間をつぶすことにした。
 東京都美術館のボストン美術館の至宝展も興味あったけど、まあそれは今度でいいかなと思って。
 上の方は前に行ったので、今回は不忍池の方を中心に回ってみた。


 ゾウ。


 サル。


 なんか何かをすごいガン見していたペンギン。
 今にも飛び込みそうになってるのもいる。


 フラミンゴってこんな座り方してんだ……。


 タテガミオオカミ。
 でもオオカミではないらしい。


 ケージの中で1匹だけ高い場所に座って天井を見つめ続けていたミーアキャット。
 多分見張り役だと思う。


 あ、こっち向いた。


 マヌルネコ。目が完全に野生。


 プレーリードック。


 ご飯中のアルマジロ。
 意外と毛深かった。


 は虫類館のワニ。


 は虫類館のヘビ。あんまりヘビに見えないけどヘビ。


 座っていても動かなかったハシビロコウ。


 でも羽繕いは普通にしてた。


 ニホンジカ。
 見事な角だったけど、ケガでもしているのか血がついているのが見える。
 飼育員さんが近くにいなかったので言おうにも言えなかったけど、まあエサやる時に気づくだろう。


 メジロとヤマガラが仲良くミカン食べてた。

 これで17時近くまで時間を潰してまた博物館に行ったら、ようやく1時間待ちになっていたので整理券を入手。博物館のレストランで早めの夕食を食べながら時間待ちをすることにした。

 ちなみに博物館のレストランがとんでもなくまずくてびっくりした。
 どのぐらいまずいかというと、出された物は残さず食べるというしつけをうけた人間様がもうこれ残したいと思い、でも残せないのでとりあえずなるべく早く胃袋に送り込んで終わらせてしまおうと思うぐらいまずい。
 最近はレトルトでもそこそこの味の物が食べられる中、ここまで堂々とまずいレストランがあることにむしろ感動する。

 というわけで、とりあえずお腹をふくらませて入場。



 まあ大体がこんな感じ。
 当然ながら生体展示なんてできないし、かといって映像だけで済ませるわけにもいかないので(それでも充分面白いと思うんだけど)、結果として大小様々なホルマリン漬け標本がずらりと並ぶことになる。
 チケットの生き生きした生体写真からいろいろ期待して来た人が、実際にはホルマリン漬けの羅列見せられるとかかなり微妙な気分になると思うんだが、皆さんそんな物は表に出さず頑張って一生懸命見ている。
 でもちびっ子は正直なので、面白くないと思うとさっさと素通りしていく。


 こういうネーミングセンス好き。


 すごい形の資源探査船。その名も『資源』。

 この企画は2部構成になっていて、1部が深海生物、2部が東日本大震災をテーマにした深海の地下構造と鉱物資源に関する展示になっている。
 探査船『ちきゅう』で掘削した本物のコアなんかもあってなかなか面白かったが、ちびっ子達はホルマリン漬け以上に退屈だったらしくて、早く行こうとかもう出たいとかのおねだりがあちこちから聞こえてた。
 

『しんかい6500』のコックピット。
 水圧に耐えるために限りなく真球に近い球体で作られている。床のクッションがなんとなくお座敷感。


 これは常設展示の化石標本。
 みんなこっち向いてるのがすごい迫られ感がある。

 思いっきり正直に言うと、JAMSTECの一般公開の方が面白かった。

3人(2羽とひとり)一緒で

 相変わらずひっつき虫な文鳥ども。


 いずもへんな顔。

 でもこんなだから人間様をないがしろにして自分らだけキャッキャウフフするかというと全然そうではなく、むしろ人間様を巻き込んで2羽で先を争ってどちらがいっぱいかまってもらうか競争をやるので、それはそれでめんどくさい。

全てにおいて恐い


 頭の羽を微妙に立てて掻いてと催促してくるピリカ。


 掻いてもらってご満悦のピリカ。


 そこで突然握られてびっくりしたピリカ。

 しかしこんなちっちゃくてモコモコの生物が、なんでこんな凶悪そうな顔してるんだろう?


 もちろんかわいい顔の時だってあるのだが。

求めるのは愛

 自分の抜けた尾羽でまた頭を掻いている。


 気持ち良さそう。

 人間様が掻くと時々掻き方が気に入らないと怒り出すのだが、羽で掻いている時はそんなことはなくていつまでもうっとりしている。
 これだけ上手に掻けているのだから、自分でやるほうが好きな所を掻けていいと思うのだが、それでも、人間様と目が合うと羽を捨てて金網にとびついてきては、掻いてくれと催促する。
 もしかすると長門的には、人間様に掻いてもらうことが自分が愛されてる証に感じられてるのかもしれない。

邪魔者はどけ

 藁オモチャが邪魔で止まり木にとまれないので、力づくでどけるチャンドラ。
 基本自分がよけるのではなく相手を排除するタイプ。


 自分も撮れとわめく長門の声がやかましいので、音量に注意してください。


 いつもきっちり自分がとまれる幅だけどけているけど、計算しているのか偶然かは不明。

まじめな演奏会聞いてきた

 東部方面音楽隊の定期演奏会(まじめなほう)に行ってきた。


 会場は上のの東京文化会館。
 職場から直行したのだが、電車が遅れて開演直前に駆け込んだので、いつもの会場写真はなし。


 剣の舞以外全く分からない。
 でも緩急のメリハリが効いた選曲だったので、なかなか退屈しないで聞いていられた。

 そういえば、陸自の制服が、コシノジュンコデザインの紫の詰め襟とかいう全方位的に頭の悪そうな代物に代わるそうだけど、音楽隊の制服はどうなるんだろう?

美は細部に宿る

 ブロッサム、通称ちびころは全体で見ると薄汚い色なのだが、1枚1枚の羽は実は割ときれい。


 赤、黄緑、濃い緑、グレーに色分けされた腰の部分の羽。
 グレーの部分はふわふわ。

 逆に言うと、なんで1枚ずつだときれいなのに集まると汚くなるのかちょっと不思議。