突然の来訪者

 パムを膝の上で遊ばせていたら、何に驚いたのかぱっと飛び立ってピリカのケースのそばに着地した。
 他の鳥どもには全く動じなかったピリカもこれにはびっくりしたらしく、突然降ってきた黄緑色の何かに視線釘付けのまま身じろぎもしなくなるし、パムはパムでそんなピリカに脅威を感じるのか固まったまま動けなくなった。


 お互い新鮮な出会いをしているようで。

トイレよトイレ、トイレさん


 好奇心が爆発している盛りの実家の猫。
 流れるトイレの水にすら興味津々。
 それはいいのだが、デブなのでマンチカンにしか見えないのはどうなんだろうか。


 あまりにトイレの流水が好きすぎて、人間が入るとすぐこんな何かがドアの下から出てくるらしい。
 手袋でも買いに来たのか。

男の誇り

 ヒメウズラのオスの特徴は、目つきの悪さと胸元から尻にかけて生える赤い羽。


 赤といっても真っ赤ではなく、赤茶色。
 原種に近い色の個体にだけ出る。

 でもマニアな人たちの間ではこれは赤パンツとか呼ばれているらしい。
 実際には尻だけではなく胸のあたりまで赤いので、パンツというより赤ロンパースではないだろうか。

那須の林でキノコ

 最終日。


 さようなら茶臼岳。
 昨日と打って変わって良く晴れているが、実は風がかなり強い。
 多分山頂は大変なことになっている。

 でもまっすぐ帰るのもちょっともったいないので、どこかに寄っていくことにした。
 だが、先にも書いたとおり、那須は交通の便が異様に悪い。
 結局、駅までのバスルートの途中にある「お菓子の城 那須ハートランド」に決定。

 ここはその名の通り、萩の月のそっくりさんお菓子「御用邸の月」を中心に、那須のいろいろなお菓子や名産品をとりまとめて買える場所になっている。
 そのほかにも日帰り温泉や自然林の散策ができる子供向けのクラフト工房もあったり、性質としては道の駅に近い。
 実際、すぐ近くに友愛の森という道の駅があるので、差別化を狙ってお菓子を設備の中心に持ってきたのかもしれない。

 で、わざわざここへ来たのはお菓子ではなくて、自然林の散策をちょっと見てみたかったため。


 林に入る前にまず庭園を通り抜ける。これがなかなかいい感じ。


 そして林。
 想像以上の原生林っぷりだった。


 林の中を川が流れている。
 対岸の木がこんなになってたのだが、何がどうしたんだろう?


 季節柄なのか、咲いている花はほぼオニユリ。
 オニヤンマみたいだけどもっと黒い大きなトンボが飛んでいた。なんだろう。


 ここでも水芭蕉が元気よく巨大化している。


 傘が20センチはありそうな巨大なキノコを見つけた。
 どう見ても食べられそうにないが、なんだろうこれ。

 気温は高いが、林の中はほとんど日が差さないのでそこそこ快適だった。
 しかしここ、木道以外歩いてはいけないという決まりがあるので、てっきり生態系を守り保護する場所なのだと思っていたのだが、川に堰を作って流れを止めていたり、切り株にリスを呼び寄せるためのヒマワリが大量に置いてあったり、虫取り網を携えた親子連れがゾロゾロ入っていったりというところを見るとどうやらそうでもないらしい。


 林を出た後は庭園を見ながらカフェでクレープ。

 交通事情の関係から、行程に余裕を持たざるを得なかったので、行く先々で割とのんびり楽しめた。
 でも、ピンポイントでどこか1ヶ所ならともかく、あちこち回ろうとするとやっぱり車がないとここはきつい。

那須の山で雨

 今日は茶臼岳登山。
 朝いちのバスと朝いちのロープウェイで山頂駅まで行き、そこから歩いて山頂を目指す。
 ロープウェイを使わず歩いて登るのも考えたのだが、どうも天気が崩れそうなので、とりあえずさっさと山頂に行けるコースにしたのだった。


 とはいえロープウェイの駅から山頂までは50分ほど(成人男性の足で)かかる。
 しかも道は砂地やガレ場が延々と続く急斜面。
 運動不足の身にはつらい。とてもつらい。


 数分歩いては休むの繰り返し。
 恥ずかしいので景色を眺めるふりをしたりして。


 それでも段々頂上が近づいてきて、隣の山の稜線も下がってきた。


 着いた!
 山頂神社をお参りしていこう。


 火口を巡るお鉢回り。向こうに見える尖った峰は朝日岳。あっちには今回は行かない。


 下からは大きな噴気が上がってくる。どうやら下に大規模な噴気口があるらしい。
 どうせ後は降りるだけだし、あそこに寄って見ていこうと思ったのだが……。


 この後急速に天気が悪化。雨がぱらつき出した。
 そして、噴気口への分岐もあっという間にガスで覆われてしまった。
 多分行って行けないことはないのだろうが、初心者の単独行は何があるか分からない。大事を取って断念した。


 避難小屋から下山道に入る頃には、山頂もこんな感じに。
 一生懸命登っている家族連れの子供とかも結構いたが、せっかく登頂してあれじゃ可哀想だな-。

 というわけで、下山道を下ってロープウェイの山麓駅に戻ってきた。
 が、この時点でまだ12時。さすがに早く降りてきすぎた気もするが、降りてきてしまったものはしょうがない。
 旅館に戻って昼寝という手もあるが、それもどうかと思うので、とりあえず殺生石でも見に行くことにした。
 他に見る場所もないので。


 というわけで殺生石。
 うしおととらの白面の者のモデルになった妖怪九尾の狐が姿を変えたうちのひとつだそうだが、今はこんな木道も整備されて立派な観光地。
 うーん、昔はもっと殺生石のあたりの荒れ地が広かった気がするけど、整備されたから印象が変わっただけかな?


 殺生石から温泉神社に至る遊歩道にもアジサイがたくさん咲いている。

 できればお土産でも買いたかったのだが、このへんは本当に温泉と神社と殺生石しかないので、あきらめて宿に戻ってしまった。

那須の牧場で牛

那須温泉に来ていますが、旅館にネット環境がないので、帰ってからまとめてアップします。

 というわけで。

 茶臼岳に登りたくなって那須にやってきた。
 とはいえ、ただ茶臼岳に行くだけというのもつまらないので、ついでのどこかで遊んでこようと思って探したのだが、この那須という場所、車での移動を前提としている場所なので、観光施設が広い場所に散在している上に、主要駅や観光地をつなぐバスの便が恐ろしく悪い。
 しょうがないので、茶臼岳へのバスルートの途中にある南が丘牧場に行くことにした。無料だし。
 ……小学生の時に行って以来だな。

 南が丘牧場は設立は戦後すぐの昭和23年。小規模な観光牧場なのだが、入場無料を武器に複数ある大規模な動物系観光施設と今に至るまで互角に戦っている。いるのは日本で200頭ぐらいしか飼育されていないガーンディ牛を始め、馬やロバ、ヤギ、小動物など。マス釣りをしてその場で焼いて食べられたり、ジンギスカンなんてものが日本(北海道以外)でほとんど知られていなかった頃にすでにジンギスカン専門レストランがあったり、家族で半日とか遊ぶのに丁度いい感じ。
 ……なんでこういろいろ書いているのかというと、暑さにやられて全体の写真を撮り忘れていたからだったりする。


 厩舎に生まれてすぐっぽい子ロバがいた。まだ足とかひょろひょろ。
 お母さんの目が優しい。


 しっぽも犬みたいでかわいい。


 うわさのガーンディ牛。


 隣の囲いのロバの群れが突然全力疾走を始めたので、何事かと見るガーンディ牛。


 そして全力疾走が終わって気が済んだらしいロバたち。


 こっちにも子ロバがいた。
 厩舎のと比べるとだいぶ大きくなっている。すごくおとなしい。


 手を出しても逃げないので、頭や首を掻いてやった。
 最初はびくびくしながら掻かれていたのだが、そのうち段々うっとりしてきたらしく、もっと掻いてと首をすりつけてくるようになった。
 かわいいのだが重い。あと爪が黒くなる。


 この古い農具は展示してあるのか放置してあるだけなのか……。


 牧場の中とか、ここに来るまでの道路脇とか、アジサイがたくさん植わっている。
 東京のほうでは完全に花が終わっているが、こちらではまだまだ盛りのようで、やっぱり気候はかなり違うらしい。


 アヒル池のアヒル。盛んにこちらを見上げてくるので何かと思っていたら、エサを近くで売っていた。
 そして周囲にはおこぼれ狙いのスズメもうろついている。

 そんなこんなで2時間ばかり堪能してから、茶臼岳に向かった。
 今日は那須温泉で一泊予定。


 バス停で降りたら神社があったので寄ってきた。
 その名も温泉神社。すごく分かりやすいが、9世紀にはすでに成立していた由緒ある神社らしい。
 これはその名も「生きる」という樹齢800年のケヤキ(だったか?)のご神木。


 境内からは殺生石が見える。

 気温は低いんだけどなんだか蒸し蒸しして疲れてしまった。
 あと、南が丘牧場も那須温泉も、小学生の頃の記憶とほとんど変わっていないのがある意味すごい。

ピリカは機嫌が悪い

 ピリカの機嫌悪いアピールは、床に敷いてある草を足で蹴り散らすこと。
 大抵は自分のまわりに円形に草のない部分を作って、最後にそこに座っていたりするのだが、たまに熱が入りすぎて秘密基地に進化していたりする。


 暑苦しいからこの陽気にそれはやめて。

気にするに値しない 2

 今度は文鳥どもとピリカを一緒に出してみた。


 一応お互い気にしてる気配はあるが、やっぱり無関心で好き勝手な事をやっている。
 かろうじていずもが逃げていっただけ。
 なお、左にある藁草履は夏にスリッパ代わりにはいている物。

 なんで関心を持たないのか、ここまで来るとそれが気になる。