あったかピリカ

 急に冷えてきたので、ピリカに床暖房を入れてやった。
 我が家では基本、おばあちゃんのブロッサム、通称ちびころと、病気の鳥以外は、冬でも基本ヒーターなしにしている。
 だがピリカは今年が初めての冬だし、ヒメウズラの耐寒性がどの程度のものか分からないので、とりあえず暖めてやることにした次第。
 状況によっては普通のペットヒーターに切り替えるかもしれない。

 爬虫類用のシートヒーターをケースの下に入れてやったのだが、知らんぷりして歩き回っているので、もしかすると温度が足りないのかなどと考えていた。
 が、どうやら気付かなかっただけらしく、2日ほどしたら丁度シートの上に当たる位置で時折あったまっている姿を見るようになった。
 しかも夜は敷いてある草を掘って巣まで作って寝るようになった。


 まあ幸せそうで良かった。

航空宇宙でご飯3杯

 お台場ビックサイトでやってた航空宇宙展に行ってきた。
 業者向けの航空宇宙関係の商品や技術の展示商談会なんだけど、何日かはパブリックデーとして一般にも公開してくれる。前回開催は2012年で、名古屋だった。
 普段素人が絶対見れない航空宇宙関係の商品や技術を、メーカーの人とかが直接説明してくれるのでもうほんと楽しい。楽しすぎて一休みする間も惜しんで回ってしまうので、終わるとかなり疲れている。


 会場に入るといきなりあるのがノッチボルトとか作ってる企業。H2Aロケットのフェアリングとかに使われてるボルトで、マイクロサイズの爆薬が仕込んであり、分離の時にそれが爆発してきれいに折れるようになっているもの。


 市町村も出展している。これは国分寺市のペンシルロケット推し展示。


 カール・ツァイスから分かれた企業で、コストパフォーマンスがすごくいい製品を作るので、日本の衛星とかにも良く使われているらしい。
 ドッキング用センサーとかジャイロコンパスとか出してた。


 JAXAが開発している超音速旅客機の模型。


 身体の不自由な人用のタラップの昇降機。どこかの空港ではもう導入されてるらしい。
 体験試乗させてもらった。


 EUのアリアンロケット。


 光通信装置。
 衛星との通信は普通無線なのだが、これは指向性の強い光ビームを使っている。
 実用はまだもうちょっと先っぽい。


 NECブース。デブリの監視システムとか、空港の慣性誘導システムとか、ひたすら航空宇宙の技術だけがつめこんである。


 こんなのも展示されている。結束バンド。
 ただの結束バンドではなく、航空機の配線とかを束ねるのに使う物で、耐久性が高いとか材質が特殊とか、いろいろと俺が知ってる結束バンドと違う感じになっている。


 新幹線みたいなヘリだと思ったら、やっぱりすごく速いんだって。


 IHIが展示していたネ20。旧海軍が開発したジェットエンジンでマニア垂涎らしいが、そのへんは詳しくないのでよく分からない。


 ひたすら工業用テープを開発販売している企業のブース。
 テープの世界も奥が深いというのが良く分かった。


 エアバス社のとにかく大きいヘリ。前を歩くお姉さんと比べると巨大さが分かる。
 いや、多分大きさで言えば自衛隊に同サイズかもっと大きなのはあるんだけど、デザインは普通のヘリなのに大きさだけ巨大っていうのがなんか異様。
 ブレードも変な形してるし。というかこのサイズでこんな長さで足りるんだ……。


 一方こっちはちっこい飛行機。
 無人機の実物なのか、装飾用のモデルなのか分からない。


 ちょっと気分を変えて野外展示ブースに行ってみる。
 今回は場所が狭いので、野外はこのF35のモックアップと、あとは空自の救難ヘリ、空港用消防車だけ。


 F35モックアップの尻と車輪。
 尻は普通だけど、車輪の格納部分がぎざぎざなのはなんだろう。ステルスがらみかな?
 ちなみに、これだけ大きいのをどうやって搬入したのか不思議だったので、後で空自の人に聞いてみたら、4つに分解できるらしい。


 一度一般道を走っているところを見たい空自の消防車。


 いつもの救難ヘリ。


 川崎重工。
 ヘリも飾ってあったけど、そんなのよりこっちのほうが気になった。
 不時着水訓練装置。


 何年か前に大阪の中小企業が衛星を作ったことがあったけど、似たような感じで、かなりの各都道府県の工業系の中小企業が、航空宇宙関係への参入のために団体を作ってきているらしい。
 そんなブースが集まった一角があった。
 これはみやび路線で押す京都。


 グンマー。

 他にも10以上の都道府県が出ていた。
 やっぱり元々航空宇宙関係の設備や産業がある所は強くて、ない所は割と手探りな感じが見える。
 素人目にもそれがはっきり分かる。


 羽田空港が近いお台場は航空機が飛べないのでブルーインパルスは来ないが、かわりにブルーインパルスJr.が来ていた。
 気付いた時には展示は終わっていて、記念撮影の時間になっていたけど。
 群がるカメラの前でひたすら笑顔、しかも「すみませーん(こっち見てー)」という声が上がるとちゃんと視線を向けている。
 なんというか、ご苦労様って感じ。


 4年前も見たメインローターとテイルローターを一緒につけちゃったヘリが、ずいぶんと洗練されたスタイルになっていた。
 でもまだ認証待ちらしい。


 新明和はいつもUS-2を飾っている気がするが、そろそろ他にも出したほうがいいのではないだろうか。


 各大学の航空宇宙系の研究が展示してある一角。
 もちろん大学生がやるもので拙いんだけど、がんばれ、って言ってあげたくなる。


 今回は軍事関係がかなり充実してる感じがした。
 これはインドブース。手前から魚雷、ミサイル、ミサイル。


 明らかにどれもこれもブラックボックス化されている空挺関係のシステム。


 なんというか、こう、すごいな……。


 駆逐艦と潜水艦。


 これは日本の企業。
 基盤の上とか小さな部分に接着剤をつけるシステム。カチャカチャジージー動くのがかわいい。


 そしてミサイル。


 明らかに購買層ではない人たちにもちゃんとプレゼンしてくれる企業の人。


 台湾ブース。ここも軍事中心。


 多分ミサイル艇。双胴船でステルス仕様。CIWSとかもついててかなり重武装。
 珍しがって見ていたら、係員のおじさんが一生懸命英語で説明してくれたのだが、半分ぐらいしか理解できなかったすみません。
 でもこの艇をものすごく誇りに思ってることは分かった。


 空自もブースを出していた……が、良く考えてみたら、基本事業者向けの展示会に明らかに一般向けの広報ブースがあるのって変じゃない?


 ミサイルさえもスタイリッシュに展示してみせるロッキード・マーチン。


 ロゴはスバルなのになぜか飾ってあるのはヘリ。
 ちなみにこれは開発中のUH-X。


 ヘリコプター歴史保存会のブース。これはベル47。オスプレイの大先輩。
 他にも昔飛行機に乗るともらえたバッグとかが飾ってあった。


 買い物をするつもりはなかったはずなのに、気付くといろいろ買っていた。
 左のはなぜか売っていた輪島塗のマウスパッド。右上のMRJのロゴはエコバック。保存用と普段使い用に2個買った。


 中もMRJのロゴだったら良かったのに……。

ピリカの2度目の新居

 ピリカのケースをまた換えた。
 理由はこれ。


 下半分すりガラス状態。

 相変わらず、外に出して欲しいピリカがつつきまくるので、またも傷だらけになってしまったのだ。
 傷が目立たない透明シートを貼ってみたりもしたのだが、このペースで傷物にされてはいくら買ってもきりがないので、この際比較的傷がつきにくいと思われるガラス水槽に換えることにした。


 45センチだと少々手狭な感じがするが、60センチだと重さと大きさをもてあます。
 どうしたものかと思っていたら、50センチ水槽というのがあったので、それを買ってみた。
 しかし濾過装置やガラス蓋も一緒になったセットしかないので、ケース以外をどうするか考え中。



 急に外がはっきり見えるようになったので不安げにうろうろしていたピリカだったが、1時間ぐらいたったら寝ていた。

工夫は大事

 ブロッサム、通称ちびころは年に1度か2年に1度のシュレッダー期。

 普通に囓ると動いていってしまうので、上に乗って自分を重しにしながら囓っている。

 そろそろしっぽが二股になろうかというぐらい生きているブロッサム、通称ちびころにとっては、この程度の工夫は朝飯前。

鳥の頭

 ヒメウズラはひどい目に遭っても2ヶ月で忘れることができるらしい。


 隣の部屋に行きたくて行きたくてしょうがないピリカ。
 パソコンに挟まって恐い思いをした事はもう記憶にないようだ。


 でも自分の足の位置まで忘れるのはどうかと思うよ。

くらべっこ

 ピリカとくらまの大きさ比べ。
 間にあるのはピリカのケースの壁。


 お互い見ないふりしてる。

 体型が根本的に違うので一概には言えないが、多分大体同じ大きさ。
 若干くらまのほうが小さいかな。

ママがいない!

 ケースからピリカを出したら、人間様には見向きもせず床を歩き回って遊んでいるので、来ないならちょっと用事をと思って隣の部屋に行った。
 戻ってみたらなぜかピリカが部屋の奥の飾り棚の上ですくんでいた。


「高いとこ恐い……」

 どうやら、人間様がいなくなった事に気付き、探そうと慌てて飛んだら見当違いの方向に行ってしまった模様。


 黙っていなくなったのは謝るから、そんな顔で睨まないでよ。