交わされる視線

 メンチを切り合う最年長と最年少のインコども。


 歴戦の余裕を見せる最年長と、一歩も引かない気概を見せる最年少。

 他の鳥だとあっという間にどつきあいになってしまうのだが、ブロッサム、通称ちびころはまず睨み付けて相手を牽制する技を知っているので、こんな写真も撮れる。
 もっとも、そんな彼女もピリカだけは躊躇なく襲いに行ったけども。

お手入れできた

 応用のきくビビは、止まり木から落ちた時、戻るついでに金網にしがみついて羽繕いをすることにした。
 この方が止まり木より滑らず安定するのでやりやすいらしい。


 翼。


 背中。


 足。

 足の角質もこうやって自分で取れるようになったのだが、そうなると、手の上で寝転がって角質取りをしてくれなくなるのがちょっと寂しい。

ビビ、病院でデブ認定される

 ビビのお腹になんだか腫瘍みたいなものがあるのに気づいたので、病院に行った。
 体重もいつの間にか31グラムから37グラムになっていて、どうも腫瘍の分だけ増えたみたいな気がする。
 悪性腫瘍だったらそれこそ大変なことだし、良性の物でも、これが足の神経を圧迫して結果足が不自由になっているということだったら、摘出するなり何なりで足が良くなるかもしれない。


 プラケースに入れられて不安げなビビ(早速暴れてエサ入れを蹴飛ばした)と、その後ろであからさまに好奇心なピリカ。
 なんかピリカの行動って、生活形態が全然違うくせに、インコと比べてとそれほど違和感を感じないんだけど、ヒメウズラってこういう鳥なのかな?

 で、病院で診てもらったところ……。
「腫瘍じゃなくて脂肪の塊ですね、これは。ビビちゃん太りすぎです」
 え……?
 足が悪いから食っちゃ寝しすぎって事……?

 ただ、レントゲンを撮ったら腎臓が肥大していて、これが腰の神経を圧迫している可能性はあるということで、腎臓の薬をもらって帰ってきた。
 なお、マメルリハは腎臓、肝臓の障害の例が多い鳥で、10歳まで何の問題もなく健康だったビビは割と珍しいとのこと。
 場合によっては若いうちから糖尿病で投薬生活になったりもするらしい。
 それってなんだろう、飼育下での食生活が野生の時と合っていないということなんだろうか。

灯篭流し

 祖母の新盆なので、灯篭流しに行ってきた。
 場所は三笠公園。そう、あの戦艦『三笠』があるところである。
 調べてみたら昭和21年からやっている伝統行事らしいが、今日まで全く知らなかった。
 うちはいつもは旧盆だし。


 今日はちょっと温和だった実家の鳥。
 寄り添っているのはお気に入りのゴミ拾い用トング。先っぽのぎざぎざが頭を掻くのに最適らしい。
 そんなものを与えた母の感性を疑うが、本人が納得しているならまあそれはそれでいいか。

 灯篭流しは先祖や亡くなった人の供養なので、開催場所である『三笠』の前では、僧侶の読経がスピーカーから流れ、線香の香りが漂い、供養を申し込んだ人が捧げた提灯が列をなしてぶら下がるというただならぬ雰囲気だった。なにこの本気な感じ。
 それに加えて横須賀の踊り団体が盆踊りの発表会をやっているので、妙に明るい盆踊りと読経がミックスされて見事に訳がわからなくなっている。


 供養を申し込んだ人は『三笠』の上から灯篭流しを見ることができる。
 もちろん閉館後なので艦内へは入れないが、それでもなんかテンションが上がってしまうのがマニアの悲しい性。


 灯篭を積んだ漁船が出航すると、港内でフォーメーションを組む。
 そのうちの数隻がまずお供物の灯明を流す。


 そして「灯篭流していいよ」というアバウトな指示がスピーカーから下ると、火をともした灯篭が次々と海面に下ろされていく。
 画像が悪いのはiPhoe5sしか持っていなかったから。


 暗さが増す中、列をなして流れていく灯篭。
 これは三笠公園から。
 流すのは1000~2000個程度の小規模なものだが、流す場所も狭い港内なので、なかなか見応えがあった。


 ちょうど月が出ていた。

ごはんを探して

 火山弾。

 ピリカは最近、人間様の膝から降りて床をうろうろするようになった。
 床には散らばっているインコや文鳥どものエサを拾って歩くのが楽しいらしい。
 普段ペレットだけで暮らしているので、アワやヒエといった穀物餌はピリカにとって珍しいごちそうなのに加えて、食べるのに全く不自由のない生活を送っていても、やはり鳥の本能として、自分で探して食べたいというのがあるらしい。


 そしてしばらくすると気取った足取りで人間様の膝に戻ってくる。

 なのでエサ入れだけでなく、飼育ケースの床にもエサを少し撒いてやることにした。
 すると敷いてあるワラをかきわけたりひっくり返したりしながら、一生懸命探して食べている。
 撒いているのもペレットなのだが、いつもエサ入れよりこっちを先にあさり出すので、やっぱり自分で探す方が満足度が高い模様。

こうすればママが遊んでくれる


 意外と険しい目つきのピリカ。
 ヨウムと同じように、気分によって瞳孔が大きくなったり小さくなったりする。

 最近、明るくして寝かせていても、夜中にボコボコジャンプ大会をするようになった。
 今度はいったい何事かとたまりかねて覗くと、別におびえているでも何でもなくて、ただ出してほしくてうろうろしまくっているピリカと目が合う。
 どうやら、暴れる度に覗いていたので、ジャンプをしていれば人間様が覗いてかまってくれると覚えてしまったらしい。
 しょうがないので断固無視することにしたら、やがてあきらめたらしくてやらなくなった。

 ウズラって以外と小知恵があるな。
 頭こんなにちっちゃいのに。
 というか、なんで夜中に遊びたくなるんだ……。

かけられるのイヤ

 くらまの水入れは小さいので、水浴びしようとしても額しか濡れない。
 なので人間様が霧を吹いてやるのだが、そのたびにこんな不本意そうな顔をされるのが何となく納得いかない。


「…………」

 どうやら、自分で浴びないのは単なる迷惑らしい。