93歳の名探偵見てきた

「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」を見てきた。
 サセックスで養蜂業を営むご隠居シャーロック・ホームズさん(93)が、年々ひどくなる物忘れに人知れず悩み、脳を活性化する効能があるという山椒をわざわざ日本まで買いに行ったり、どうしても思い出せない昔手がけた事件をなんとか思い出そうと苦悩したりするお話だった。
 こう書くと一体何の映画だって感じだが、実際そうなのでしょうがない。

 公式サイトや予告だと、ご老体ホームズが自分ちの家政婦の息子の10歳の少年を助手に、かつて失敗した事件の再捜査に挑むという、良くある引退後のホームズ復活的な見せ方にしてあるが、これ嘘。
 実際には、他人の名前すらきちんと覚えていられなくなった(そして、それを認めることができない)老人が、探偵業を廃業するほど悲痛な失敗をした(が、なぜそんなことになったのか忘れている)30年前の「最後の推理」を思いだそうと悩み苦しむお話だった。
 そして彼に対するのが、めんどくさい老人ホームズにつっけんどんになりがちな家政婦と、その息子で母親とは逆にホームズになついた少年ロジャー。このふたりとの関係が、ホームズに「最後の推理」と、なぜ失敗してしまったかを思い出させることになる。
 でもこんな話なのに面白かったのは、多分ホームズ役のイアン・マッケランを始め俳優がみんな上手だから。特にマッケランのよぼよぼホームズが秀逸で、おじいちゃんいつぽっくりいっちゃうのかしらとはらはらしっぱなしで見てた。


 そして鳥ドリルを不信の目で見るさかさくらま。

花見ふたつ

 最近毎年恒例の朝霞駐屯地での観桜会。


 今年は駐屯地の一部が一般公開されてて、ご近所の人とかが遊びに来ていた。
 公開は明日もやってるので、節度ある花見ができる自信があって、人のいない所でゆっくり花を楽しみたい人は行ってみるといいよ。


 ここ数日寒い日が続いたので、丁度満開になってた。
 朝霞太鼓の演奏展示があったり、なぜかファミマが出店してたりする。


 いつもの琵琶湖。
 景色は非常にいいのだが、実はとっても寒かった。

 観桜会は14時ぐらいで終わったので、帰り道ついでに明治神宮に寄ってみようかと思い立った。
 途中で知人に会って真っ昼間っから飲んじゃったりして、結局16時ぐらいに到着。


 横断歩道を渡って門の前に来ると、途端に空気がひんやりとした清浄な感じに変わる。
 森林の効果すごい。


 森の中の参道。なんかうちの実家の近所の山みたいになってる。


 献納された酒樽を珍しがって写真に撮る外国人多数。
 というか聞こえてくるの中国語ばっか。


 中では結婚式をいくつもやっていた。
 花嫁花婿にかざす赤い傘と桜。

 写真だとすごく大きくて立派な印象だったのだが、実際のお社は思ったより小さかった。ちなみに撮影禁止なので写真はなし。
 お参りを済ませた後社務所でおみくじをいただこうとしたら、中の巫女さんが札束を数えていて無言のまま手で追い払われたので、清浄な気持ちがちょっと薄れたのは余談。


 そしてお社から10分ぐらい歩くと芝生の広場に出て、ここにも桜。


 数はそれほどないが何種類か植わっているらしくて、満開のもの、咲き始めのもの、いろいろあって楽しい。


 あとスミレもかなり咲いてた。
 スミレなんて見たのどのくらいぶりだろう……。

 実は明治神宮って混んでる印象だったんだけど、人が多いのは大きな参道だけで、いくつもある支道というか、分かれ道は人がいないので、じっくりと神宮の森を楽しめる。
 でも気付くと頭上にカラスがたくさんとまってこっちを見てたりするので注意。 


 フン落とされそうで怖い……。

ちょっと嬉しい

 なんかはしゃいで変な格好になっているチャンドラ。


 嬉しい時ちょっと翼を広げて「ちゅぴ!」と一声鳴くチャンドラ。
 チャンドラだけじゃなく他の3兄弟も同じ事をするので、多分マメルリハの感情表現のひとつなんだと思う。
 でもなんでこんなペンギンみたいな格好で撮れちゃったんだろう。

さかさくらまが進化する

 突然パサパサパサ! と羽ばたく音がしたので鳥どものカゴを振り返ったら、バランスを崩したらしいくらまが止まり木にぶら下がっていた。
 その状態でくらまはしばらく困ったようにあたりを見回していたが、やがてコウモリみたいにぶら下がったまま止まり木を横に歩いて金網までたどりつくと、何食わぬ顔で乗り直していた。
 ……なんだか見てはいけないものを見たような気がした。


 お前進化する方向間違ってるよ、絶対。

ここ好き

 体重を量ろうとビビをカゴから出したら飛んで逃げて洗濯物の山に着地。
 居心地が良かったらしくてそのまま埋まっていった。


 お前、そんな僕病人みたいな顔してるけど、体重35グラムだったからね。
 明日からダイエットだからね。

どこかへ行くハト

 会社帰りに薄暗い歩道を歩いていたら、前方からハトが1羽歩いてくるのが見えた。
 いつも公園とかをうろついてる時みたいな人を小馬鹿にした歩き方じゃなく、何やら脇目も振らずに早足でせっせとやってくる。
 なんでこんな時間にと思いながらよく見ると、そのハトは片方の翼がだらんと下がっている。どうやら翼を痛めたらしい。良く太っていて姿勢も羽の色つやもいいので、ケガをしたのは一両日中あたりぐらいだろうか。もしかすると、飛んでねぐらに帰った仲間の後を、ひとり歩いて追っているのかもしれない。
 立ち止まって眺めていると、ハトはどんどん接近してきた。そして人間様を避けるどころかチラ見ひとつせずすれ違い、そのまままっすぐ歩道を遠ざかっていった。

 どんなに状態が良くても、飛べなくなった鳥の先は短い。そういう意味では、このハトが今も生きているかどうか分からない。
 でも、頭を高く上げ、夜道をただひたすらに歩き続けるハトの後ろ姿を見て、彼だか彼女だかが目指した場所につけるといいとなんとなく思ってしまった。


 見るのに夢中で写真を撮れなかったので、伊勢神宮行った時のキジバト。

両方掻いて

 人間様の指の間に挟まってうっとりなくらま。
 丁度両方のほっぺたに指があたるのが気持ちいいらしいくて、自分から頭をつっこんでくる。


 人間様も片手が空いて楽ちん。つまりお互いwin-winの関係。


 どさくさにまぎれて最近流行の頭に羽を挿して耳を作る奴やってみたけど、羽が1枚しかなかった。
 これはパムの小翼羽。
 猫っ毛のくらまはこれ以上大きい羽だとちゃんと挿せない。

 とりあえず指先が荒れててすみません。

いないことになってる

 人間様が他の鳥のエサを用意していたら、自分も欲しくてやってきた3羽。


 お互い無関心。

 どうも五十鈴といずもは相手の身体の大きさによって、相手のレベルを見ているらしい。
 同格あるいは格下とみなして何かと張り合うのは、同じぐらいの大きさのマメ4兄弟、少々大きめのブロッサム、通称ちびころに対しては、興味はあるが積極的には近づこうとしていない。
 そして長門クラスになるとほぼ置物扱いのようで、何かしていても知らんぷりだし、ちょっかいを出されそうになると相手にならずにさっと逃げてしまう。
 ところが、そんな風だから安心していていいかというとそうでもなく、ある日突然、長門と正面からケンカを始めたりするので、無関心でも気は抜けない。

お前は敵だ!

 実家のコザクラももう20年は生きているのに、相変わらず人の好き嫌いが激しいまんま。
 人間様が写真を撮ろうとすると、結構な勢いで戦闘行動を取ってくる。


 威嚇。


 攻撃。


 退避。

 絵に描いたような一撃離脱。
 まあもともとこの鳥はうちの母親にだけなついていて、それ以外はみんな敵みたいな感じなんだけど。