数日前にいずものエサ入れを変えた。
いずもはとにかくエサを散らかす。毎日自分が食べる分とほぼ同じぐらいの量をくちばしでカゴの外に飛ばしている。掃除も大変だし何より無駄が多いので、側面が高いエサ入れにしてみたのだ。
ただしこのエサ入れ、縁のとまる場所の幅が広く、前かがみになって食べる時にぐっと掴んで身体を安定させることができないためか、我が家の鳥どもからは評判が悪い。足腰の弱いくらまなどはエサを食べなくなってしまったぐらい評判が悪い。
なのでいずもも多分気に入らないだろうと思ったのだが、やっぱり不評だった。

「…………」

「食べにくい……」
これが数日前。
で、今日になってとうとうこんな食べ方を開発していた。

すごいのびてる。
……そっちのほうがもっと食べづらいと思うんだけど。
あくまでも足で掴める場所にこだわるんだ……。
地球を掘る船見てきた
『ちきゅう』の一般公開に行ってきた。
10月のイベントでもらった招待券は時間指定フリーのものなので、公開期間中であればいつ行ってもいいのだが、ついいろんな習慣で朝いちに行ってしまった。
でも結果的に早く行って良かった。

青空に白い船体が映える『ちきゅう』。圧倒的な存在感。
実際のところ、『ちきゅう』より大きな船は割と見ている。『いずも』は248メートルで220メートルの『ちきゅう』より20メートル近く長いし、空母『ジョージ・ワシントン』や『ロナルド・レーガン』は333メートルで遙かに大きい。
それでも『ちきゅう』を巨大に感じるのは、座高が高いのに加えて、やぐらを始めひとつひとつの船上構造物がやたらと大きいからだと思う。
ちなみに、『ちきゅう』が停泊しているのは、本牧ふ頭は貨物の積み卸しをするガントリークレーン群ののど真ん中。
やぐらのせいで背がやたらと高い『ちきゅう』は、当然ながらベイブリッジをくぐれないためで、見学の時は、馬車道の赤レンガ倉庫近くから送迎バスではるばる本牧埠頭まで行くことになる。

乗船するとまずブリッジ見学コースに乗せられるのは海自の一般公開と同じ。そしてブリッジに人がたまるので乗った瞬間から大行列になるのも海自の一般公開と同じ。
しょうがないので通路の掲示とか片端から撮ってみることにする。
船員に外国人が多いし、外国の研究者も大勢来るので、掲示はみんな英語と日本語のバイリンガル。

船室。点々と置いてあるのは多分洗濯物。

30分ほど並んだが、まだ行程の半分ぐらい。この後ラッタルを3層分上らなくてはならない。
今回は割と小さい子供が多いのだが、なにしろこの有様なので、早くも飽きてうろちょろしたりぐずったり早く帰ろうと言い出したりしている。

多分テロ対策上のものだと思うのだが、周囲の風景の撮影は一切禁止になっていた。
ただ、掲示がこんな感じで控えめな上に、所々で立ってる乗員の人も特に何も言わないので(そもそも日本語が分からない外国人の船員だったりするし)、ご覧の通り皆さんガン無視して撮り放題、SNSにアップし放題している。
実際、まわりの眺めはすごく面白い。
何しろまわりは全部ガントリークレーン埠頭で、土曜日なのでこうやっている間にも盛んにコンテナの積みおろしをしている。
なんかもう『ちきゅう』どうでも良くて、その風景だけずっと見させてもらってればいいやという気になってくる。

潜水艦みたいな救命ボート。


ブリッジ。
アナクロなのか未来的なのか良く分からない。
ちなみにこういう船では公式の船長席というものはなくて、船長は基本自分のオフィスで仕事をし、必要に応じてブリッジに来て指示したりチェックしたりするんだって。

指標はないし海流とかで流れていく海の上で、『ちきゅう』が採掘している間、どうやって自船の位置を保持しているんだろうとずっと気になっていたのだが、これで分かった。

レトロな感じが一層際立つ海図台。電子チャートと紙のチャート両方を使っているそうな。
この時代はGPSとかと簡単に連動できる電子チャートの方が使いやすそうに思うけど、あえて両方使うのはやっぱり危機管理的な理由からだろうか?

採掘中、海流や天候に応じてきめ細かく船のバランスを制御する必要があるからか、こんなバラストタンク制御パネルがあった。

ブリッジから降りて甲板に出ると例のやぐらが!
石油とか天然ガスとかの採掘やぐらみたいだと思ったが、よく考えたらやってることはそう変わらないのだった。

とにかくいろいろでかいので、複数の構造を1枚に入れて撮るのが難しい。
やぐらとやぐらにパイプを運ぶカートを一緒に写そうと思ったが、失敗した。

やぐらを見た後は船内に入って小物やラボ(研究室)の展示。
これは掘削用ドリル(新品)。

同じく掘削用ドリル(使用後)。

「ラボエリアは9階建ての6階から9階までにあります」ってさらっと書いてるけど、9階建てって地上でもちょっとしたビル扱いだよね?

CTスキャン。寝ているのは人間ではなく採掘したサンプル。
なお、サンプル用に非常に強力に調節してあるので、人間には使用禁止らしい。


船内ライフは楽しそうです。




機材いろいろ。専門じゃないのですごいのかすごくないのか分からないけど。

超蒸留水ってなんじゃ? と思ったら、蒸留水からさらにミネラルなど不純物を徹底的に取り除いて、ただのH2Oというレベルにまでした物なんだって。
蒸留水は飲むとまずいが、超蒸留水は飲むと胃の中の粘膜とかの成分が逆に水に吸収されてしまうので、お腹を壊すのだとか。ってそれ完全に毒物じゃん!



採掘サンプル。断層とかの痕跡が残っていたりとそれぞれ貴重な物なのだが、説明が専門的な上にあっさりしているのでちょっと素人には分かりにくい。
いちばん興奮したのが、熱水鉱床の生物群は基本そこで生態系が完結していて、他の熱水鉱床に移動したりとかがないので、個々の熱水鉱床ごとに生物がガラパゴス化し始めているという話だった。
なにそれすごい。

たかーい。

多分ただの通気口だと思うけど、あーんしてるみたいでかわいかったので撮ってみた。

採掘用パイプ(多分)。
潜水艦の中の魚雷がちょうどこんな感じでしまわれてる。

そろそろ何を撮りたかったのか分からなくなってきた。


採掘用パイプをガードする管。
穴の大きさは人一人が簡単に入れるぐらい。1本20トン以上あるらしい。それが何十本も積まれているのが圧巻。

ちなみにこの場所の大きさを人間と比較するとこんな感じ。ピンクの丸の中にいるのが成人男性。
最初行列した時はどうなるかと思ったが、その後は楽しかった。
やっぱり初めて見る物は面白い。
ただ、10月のイベントの時もそうだったんだけど、割と子供にアピールしている割には、展示内容や説明が全く子供向けでないので、狭い場所での行列とも相まって子供には逆にきついものになってしまっているのが気になった。
○おまけ

おみやげにピンバッジもらった。

そして調子に乗って『ちきゅう』10周年記念ランチバッグという、よく考えると全く意味の分からないアイテムを2個も買ってしまった。
日々研鑽
異床同夢
飛び立つ五十鈴
ながと は ふしぎなおどりをおどった
雨の夜の音楽まつり
自衛隊音楽まつりに行ってきた。
いつもは平日、しかも仕事が終わってからなので、とっくに開場していて、並ばないかわりに良い席にもならない。
今回は土曜日だから、気合い入れてちょっと早く行って並んで良い席とろうかなと思ったのだが……。

甘かった。
みんな考えることは同じだったようで、開演まで1時間半もあるのにすでに大行列している。
それでも、流れが割と早かったので、それほど待たずに会場に入れた。
ちなみに今回妹を誘ったのだが、宇都宮隆のコンサートに行くからと断られた。
姉と妹の趣味の違いが大変よく分かる。

音楽まつり名物カウントダウン。
開始1分前になるとこういう掲示が出て、10秒ごとにピッと音が鳴るのだが、これが50秒前なら1回、40秒前になると2回というように、段々数が増えていく。
そして10秒前になると大きな数字でカウントダウンが開始され、0になると一斉に照明が消えて真っ暗になりプログラム開始

ファイナルファンタジーXとヤマトで始まったプロローグ。
大河ヤマトのテーマなんてマイナーな曲をやるとは思わなかった。名曲だけど。


東北方面隊は斎太郎節とサウンド・オブ・ミュージックを組み合わせるというものすごい荒技をもってきた。

負けじとドラゲナイもとい進撃の巨人をコスプレつきで演奏する中部音楽隊。

しかも隊長は立体機動装置をつけている。
さらに紹介の時の敬礼が調査兵団の敬礼だった。いいのかそれ。

今回のプログラムでは、自衛隊の演奏の合間にゲストバンドを適宜挟み、数組がやったところで合同演奏のパフォーマンスをする形を取っている。
これは米空軍太平洋音楽隊。小規模だけどセンスがいい。


最近は陸自にならって空自も太鼓をやり始め、演奏に組み込んでくるようになった。
それでもラッパとフラッグが必ず入る所はぶれない。

防大儀仗隊のファンシードリル。
今回は十字になって回転する時、丁度銀河系の模式図のように少し×部分にカーブをつけるという「銀河」という大技をやるというアナウンス。
冒頭のヤマトもそうだけど、テーマは「道」のはずなのにいやに宇宙づいてるなと思っていたのだが、後でその理由が分かる。


米海兵隊と在日米陸軍の軍楽隊が続く。米陸軍の時は防大や東北方面隊の人たちが盛り上げに出てきていた。

こちらは本場儀仗隊302保安中隊と中央音楽隊。
儀仗隊は銃に銃剣をつけてパフォーマンスをしているけど、これ、今回が初めてらしい。

米海兵隊、米陸軍、中央音楽隊の合同演奏。

なんかメキシコ人のコスプレ来た-。

そして指揮をする順番を巡って始まる国を越えた指揮者コント。

ところが1人の指揮者では演奏がいつまでもが止まらないので、3人揃って指揮台に上がってようやく演奏を止めるオチ。

説明不要の自衛太鼓。

太鼓が終わると突然、国際宇宙ステーションから油井亀美也飛行士が登場(録画)。宇宙に国境がないというメッセージにからめて次にやる曲のジョン・ウィリアムズメドレーを紹介してきた。
いくら油井さんが元空自2佐といえ、宇宙も科学も関係ない音楽イベントのためにわざわざNASAを通じて国際宇宙ステーションからビデオメッセージ送らせるとか、自衛隊の人脈すごい。というか宇宙飛行士の無駄遣い感半端ない。

というわけでジョン・ウィリアムズメドレー。
座って演奏する形式なのは珍しい。



韓国海軍軍楽隊。こういっちゃなんだが、観艦式といいこれといい、最近妙に日本と韓国の軍の友好関係をアピールしたいようで、自衛隊のイベントに参加してくる。
さすがに専門の広報部隊を持っていて、徴兵した芸能人なんかを配属しているだけあってレベルは高い。
が最後に去年の空自のブルーインパルスの横断幕を真似したパフォーマンスで韓国国旗をばーっと広げてアピールしたあたり、ああ、うん、やっぱり韓国だねと思った。

横須賀の第7艦隊音楽隊。
こう言ってはなんですが、ゲストバンドの中で一番パフォーマンスがしょぼかったです。


海自は例によって「軍艦」と錨の人文字、そして歌姫由佳莉ちゃんのソロだった。
こう言ってはなんですが、あなたたち「軍艦」と由佳莉ちゃんに頼りすぎです。

そしてフィナーレはEXILEの「道」


最後はいつものように指揮者が敬礼して去っていくのではなく、演技支援隊として裏方を務めていた隊員の皆さんが光の道にそってゆっくりと行進、エンドロールが床に表示されると全員が敬礼して終了した。
うん、これもなかなか余韻があっていいかも。
今年は、去年とどう変化をつけるかに苦心している感じが覗えた。
毎回、ほぼ同じ出演者が演奏し、しかも全体の構成は決まっている中で、その年その年の「オリジナル」を出していくのは結構大変なのではないかと思う。
総火演もそうなんだけど、一度、どんな風にこういうイベントが作られていくのか、企画段階から見たい気もする。
○おまけ

やっぱりこのコロコロを見ないと終わった気がしない。
もうこれも含めてプログラムでいいんじゃないかな。










