ねえ、ちょっと分けて


 パムにヒマワリを1粒やったら、見ていた長門がうらやましくて寄ってきた。
 自分はすでに何粒ももらっているのだが、いつになっても他人の芝生は青いらしい。

 残念ながらお前の力では開かないよ、そこは。

 だから見つめてもパムが困るだけだってば。

箱根で美術にまみれてきた

 せっかく箱根に来たんだから、北斎の「深川の雪」も見たいよね、ということで、岡田美術館に行った。

 美術館の写真を撮るのを忘れたのでパンフレットの写真。
 ここはパチンコ台の製造で財をなした岡田和生のコレクションを展示している美術館で、去年あたりに話題になった北斎の「深川の雪」も実はここの収蔵品。
 何がすごいといって、携帯やカメラの類いは全部入館前にロッカーに預けさせられ、さらに空港のイミグレーションみたいな手荷物チェック及びボディチェックを経ないと展示室に入る事ができない。あくまでもここでは個人の収蔵品を見せてあげているのであり、余計な事は1ミリたりとも絶対に許さないという、非常に徹底した姿勢を持っている。
 展示品のほぼ半数が日本や中国、朝鮮半島の陶磁器や工芸品、半数が掛け軸や屏風の類いで、西洋画は皆無と言っていい。なのでそういうのを期待するとがっかりするが、展示品は非常に良い状態の物ばかりなので見応えがある。
 ただ、一方で、博物館でさえ収蔵していないような傷一つない巨大な埴輪とか、全く破損のない発掘品の青銅器とか、欠けも傷もない完璧な唐三彩とか見るにつけ、どういう経路で入手したのかとか気になって仕方がないのも確か。

 円山応挙が描いた犬のクリアファイル。
 あまりにかわいかったので買ってしまった。

箱根でアジサイまみれになってきた

 土日に家族で箱根に行ったため、まとめてアップします。
 というわけで箱根。
 ホテルが強羅なので、そのあたりで遊ぶことにする。
 

 箱根登山鉄道の沿線は丁度アジサイの時期。
 といっても、数カ所密集しているところがあるぐらいで、沿線全体が花に満ちあふれているというわけではない。
 箱根湯本から強羅まで段々登っていくにつれて、アジサイが満開から5分咲きぐらいに変わっていくのが面白かった。

 強羅公園に行って吹きガラスをやるつもりだったのだが、すでに予約でいっぱいだったので、あきらめてご飯を食べてうろつくだけにする。
 ここは大正時代に作られた日本初のフランス式庭園とのことだが、巨大な溶岩塊がゴロゴロしている急斜面に作っているので、結果としてほぼフランスじゃなくなってる。
 強羅駅から歩いて5分なので楽勝で行けると思っていたら、その5分が胸突き八丁みたいなすごい坂を上がっていく道だった。

 手入れが若干微妙なバラ園。

 つるバラ。
 小さい頃実家に植わっていたのを覚えているのだが、妹はそんなの知らないと言うので自信がなくなってきた。

 ここもアジサイが丁度盛り。
 温室の中でアジサイの展示即売をやっていたので、調子に乗って1株買ってしまったが、ベランダで育つのだろうか……。

 温室はブーゲンビリアが花盛りだった。

 多分なんか食虫植物だと思うんだけど……。
 2時間ほどブラブラした後、ガラスの森美術館へ。

 ここでもアジサイ。というかこの時期の色鮮やかな花といったら、どうやってもバラかアジサイの二択しかないんだけど。

 大型のアジサイにガラスのオブジェを組み合わせたもの。株もそうだが花のひとつひとつがやたら大きい。
 こんなアジサイ初めて見た。


 中では香水瓶の特集展示をやっていた。
 上左:なんかの実。普通に今も使えそうでこれ欲しい。
 上右:ニワトリの集団。
 下左:山羊と男の子。かわいい。
 下右:多分親鳥がヒナにエサを与えている意匠ではないかと思うのだが……。

 遊歩道には別のアジサイが咲いている。
 強羅公園もそうだったけど、火山質の土なだけあって、自然に生やしている物はほぼ大部分が青い花になっていた。

 遠くには大涌谷が見える。確かに去年より噴煙の量が多い気がする。
 この日だけでも午前中に1回、午後に3回地震があった。

 そしてカモ。
 箱根は毎年総火演の後に来ているのだが、この時期は初めてなので新鮮だった。
 多分晴れてたら結構暑かったのだろうが、曇っていたので野外でも楽に過ごせた。
 しかし中国人多すぎ。

遅れてきた何か

 いつの間にか五十鈴の頭がつのつのになっていたのだが……。

 目の横のハゲは元々。
 普通の文鳥だとここがほっぺたの白と頭の黒の境界線になる。
 もしかして、お前もいつの間にか換羽してたの?
 いずもはヒナ換羽後最初の換羽は来なかったんから、五十鈴も来ないと思ってたんだけど、個体によって差があるのかな?

好きなものだけ

 くらまのあられもない格好。

 足の力が弱いので、金網にとまるとすぐ大股開きになっちゃう。
 最近くらまに粟穂をやったら、気に入ったようで暇さえあればぷちぷちもぐもぐやっている。
 それはそれでいいのだが、粟穂だけでお腹がいっぱいになってしまうらしく、普通のエサをあまり食べなくなった。
 ……まあ、インコが栄養バランスなんて考えて食べてるわけがないぐらい、分かってはいるけどね……。
 

横須賀で船いずも見てきた


 これは朝の定位置から人間様を伺う鳥いずも。
 よこすかYYフェスタに行ってきた。
 今回、艦側のスケジュール次第で『いずも』か『きりしま』のどっちかになると聞いていたので、『きりしま』だったら何度も見てるしどうしようかと思ったのだが、なんとか『いずも』で頑張った模様。

 10時開始で9時50分頃に行ったら案の定数百人並んでいたが、今回は手荷物検査とかの手順がかなり洗練されていたので、それほど待たされた印象はなかった。
 中の人の話では、観艦式に向けていろいろと試してみているんだそう。
 とはいえやっぱり30分ぐらいかかったけど。

 格納庫。奥に人だかりがしていてなんだろうと思ったが、この謎は後で解ける。

 降臨感のあるエレベータ。これは乗るの初めて。
 もうなんか、待っている間も周囲からわくわく感があふれ出していて、その雰囲気が楽しい。

 ちょっと角度がかっこつけてるCIWS。

 潜水艦が湯気吐いてた。

 こうやって人間がいっぱいいると、改めてでかいと思う。

 デッキサイドエレベータの上にあった機体。多分訓練用ではないかと。
 このエレベータに乗せてもらえるのはいつのことか。

 隣の人が「旗がある方が写真かっこいい」と言っていたが、確かに、グレー一色の中に赤と白の自衛艦旗が入ると一気にお互いが引き立つね。

 ちょっと角度がかっこつけてるSeaRAM。
 実はエンブレムもあるらしい。

 隣の建物の上から偉い人がこっちを見ていたので撮ってみた。
 総監……ではなさそうだな。幕僚長かな?

 降りる時通路に出没してすごい受けてた人。

 格納庫のドアを開けたり閉めたりする展示をやっていた。
 よく考えるとなんのことはない引き戸の開け閉めなんだけど、でかいし滑車が上下してるしで、かなり面白い。

 そして格納庫の奥の方にいた人だかりは、グッズ販売の列だった。
 勢い余って並んじゃったが、入る時より長時間待った気がする。

 暇つぶしに撮った格納庫の隅っこ。
『ひゅうが』にはこんなでっぱりなかったなと思っていたら、デッキサイドエレベータの分がここで内側に張り出してるんだって。
 こうやって見ると、結果として微妙なデッドスペースができちゃってる感があるな。

 多分この顔ハメ自家製。
 海自はどれほどの才能の持ち主がいるのか。

 中に乗れるのですごい人が並んでたSH-60K。
 今回、公開は『いずも』1隻だったので、海自はこれでおしまい。
 この後はヴェルニー公園の屋台村を通って軍港めぐりのミニクルーズで、三笠公園の第2会場に行くことにする。
 でも屋台村は混みまくっているので、お昼は近くのダイエーで食べた。

 左側がずーっと屋台村になってる。
 ここは旧海軍の岸壁を公園にしてるので、海側から見ると船を陸上に上げるためのすべりとか、小型艇をつけるためのちょっとしたでっぱりとかが今も残っている。
 せっかく残してるんだから、こういうのもきちんと見せると面白いと思うんだけどね。

 待ってる間にやってた機動艇の暴走機動展示。

『いずも』の尻。
 そういえば尻をちゃんと見たことがないのに気付いた。
 あまりにでかいので、尻のほうまでわざわざ行くのが面倒くさいんだな。

 米軍は『ジョージ・ワシントン』が帰っちゃったので閑散としている。
 説明のお兄さんが、ここには『ミッドウェイ』『キティホーク』『ジョージ・ワシントン』、そして今度来る『ロナルド・レーガン』の4隻の空母が来てるって言ってたけど、『インディペンデンス』を忘れてるぞ。
 確かに影薄いけど。

 信濃ドック。イージス艦を大規模整備中なので、手前に別の船(というか、古い船を利用した宿泊施設)を置いて目隠しをしている。

 でも見えるんだけどね。

 消磁所。
 普段の軍港めぐりでは必ず触れるひとつの目玉の場所なのに、今回はなぜかスルーした。

 米軍基地を回り込むようにして三笠公園へ向かう。
 確か下士官クラスの独身者用のアパートと聞いた記憶がある。

 三笠が見えてきた。
 この少し前で、船に驚いたらしくトビウオが1匹飛んでテンションが上がった。飛ぶトビウオ初めて見たよ!
 誰かがオモチャの飛行機を飛ばしたのかと一瞬思ったぐらい、シルエットがきれいに航空機だったよ!

 こうやってみると、艦の大きさに比べて砲が不自然なぐらい大きい。
 というか、砲と艦橋が近すぎる。撃ってる時は音とか爆風とか、結構困ったんではないだろうか?

 で、三笠公園の第2会場。
 入った途端にいきなりこれで反応に困るが、とりあえず乗ってはみたい(でもちびっ子専用だった)。

 明治の艦の前で日産やトヨタが最新車を展示。

 ユンボでスーパーボールすくいをしたり、作業員の服を着て実機に乗って記念撮影ができたりする土木組合の展示。
 ものすごく乗りたかったのだが、これも小さいお友達専用だった……。
 小さいお友達うらやましすぎる。


 パトカーと消防車と救急車。


 自衛隊もいた。
 糧食は写真を貼ってあるのでダミーかと思ったら、本物を持ってきたが開けられないのでわざわざ写真を貼っているんだそうな。
 律儀なのか何なのかよく分からない。

 普段あんまりしげしげ見ることのないゴミ収集車。
 へえこうなってたんだ。

 京急バス。
 中にも乗れたが、ここで乗る必要性をあまり感じなかったのも確か。


 そして水道局災害二輪調査隊のバイクパフォーマンス。
 これが見たくてわざわざ三笠公園まで来たのだ。

 非常用貯水タンクから水を出してみせるパフォーマンスの隣で、給水用ホースが破損して水が噴き出しているという惨事。

 かっこいいなあ。
 ちなみに、バイクのサイズは250ccと50ccの2種類。そういえば自衛隊で展示してた偵察用バイクも250cc。
 うん、楽しかった。
 曇っていて適度に風もあったので、それほどきつくなくて楽だったし。
 で、帰りに横須賀中央まで歩いたのだが、途中の三笠ビル商店街で豊川稲荷を見かけて寄ってみる気になった。
 実は一度も行ったことなかったんだよねここ。
 この商店街を通る時って、大抵他に行く場所がある時だし。 

 そしてこの階段にいきなりくじけそうになる。

 何とかたどりついた。小さなひとけのない神社(とお寺)だが、割と有名スポットなのかぽつぽつ人が上がってくる。
 山の斜面に建っており、昔は相当良い見晴らしだったのだろうが、今は正面に高層マンションができてしまい見る影もない。
 まあそもそもこの高層マンションが、低層の建物群の中にいきなりどーんと突っ立っていて、美観もなにもあったもんじゃないのだが。
 なんでこんなの許可する気になったんだか。もともと割と金でなんでもありの市政ではあるんだけど。

 地面が遠い……。
○おまけ

 横須賀の円ドル相場はかなり円高。

寝起きくらま

 相変わらず、人間様が帰宅して、電気をつけるその瞬間まで寝ているくらま。

 なので他の鳥どもが一生懸命お帰りなさいアピールをする中、1羽だけこんな顔になっている。
 いつになったら分かってくれるのだろうか。

別にいいかな

 文鳥どもはどういう訳か基本的にパムにはちょっかいを出さないのだが、それでも興味はあるようで……。

 たまにこうやってのぞきに行ったりしているが……

 でも特に惹かれる物はなかった模様。
 ……まあいいんだけどさ。
 さすがにあからさま過ぎないかそれ。