丈夫な白

 人間様が呼ぶとここにやってくる五十鈴。


 でも本当にかまってほしい時は水浴び容器の中まで出てくるので、この時はあまり乗り気でなかったらしい。

 五十鈴と去年死んだいずもは半年違いの同い年だが、いずもに比べると五十鈴はかなり肉体年齢が若そう。
 さすがに若い時みたいにちょこまかしなくなったし、換羽も大変な感じだが、羽の色艶はいいし動きもキビキビしている。
 多分、根本の部分でシルバー文鳥は白文鳥に比べて虚弱なのだろうと思う。
 まあ普通に考えて、白同士の交配は致死遺伝子を持つので不可とされて、100年以上積極的に普通の文鳥の血が入れられてきた白文鳥と、作出されて40~50年ほどの上に、より色の発現を安定化させるために同色同士で交配する事も多いシルバーでは、体質に相当の差がありそうというのは分かる。

くまの詣でふたたび

 海自の横須賀基地へ艦艇見学に行ってきた。


 補給艦『おうみ』がいた。
 奥には『とわだ』も入っているから、補給艦が2隻集まっている事になる。
 ちょっと珍しい。


 正面顔。

 いつも吉倉桟橋に岸から背を向けて泊まっているので、こうやってじっくり顔を見たことがなかった。
 ずいぶん特徴的な顔してるんだな。

 予定では、幕僚長から周辺国の海軍力整備状況や、海自の現在の状況について講話を聞いた後、『くまの』を見学、その後タグボートで港内クルーズ。
 しかし、風がめちゃくちゃ強いので、安全上港内クルーズは中止。『くまの』を見た後は基地庁舎で総監公室と屋上を見せてもらえる事になった。
 庁舎には何度も入ってるけど、屋上を見るのは初めて、ちょっと楽しみ。


『くまの』来ました。
 この時点で15時を過ぎているので、光がそろそろ夕暮れの気配になってきている。
 ていうか去年の一般公開で見てるんだよね……。


 まあでも、少数で乗員の人にじっくり説明してもらいながら見られるので、それはそれで面白い。
 一般公開と違って艦橋にも入らせてもらった。外から見る通り狭いし、計器類がほとんどモニタ表示になっている。
 ミサイル艇とか海保の巡視船と似たような印象。

 ちなみに写真撮影は前と同じく前甲板と後甲板しかできなかった。
 ついでに米軍基地の写真を撮るのもNGなので、折角来ていたミサイル追跡艦を良い角度で撮れなかった。


 砲塔についてた三本足のカラス。
 ちょっととぼけているけど熊野本宮大社のシンボルマークと同じデザインなので、お守り代わりにわざわざ描いたのかも。


 後ろのヘリ甲板。
 一般公開の時は人がいすぎて気付かなかったけど、微妙に角度がついている。
 これはくまの型だけの仕様で、スペース確保の関係でそうしたらしいが、そのせいでヘリが着艦しにくくなっちゃってるので、次に作る改良型からは他の艦同様平らになる予定らしい。

 港内クルーズがなくなったおかげで、じっくり長時間見ることができて面白かった。
 でも、見れば見るほど、いろいろと乗員の負担が大きくなりそうな艦だなあと思う。
 今後の海自はこれと、もう少し大きい次世代型を主力にするらしいけれど、やっぱりちょっと不安しかないな。


 夕焼けの中の『おおなみ』。
 もはや一番の古参となってしまった。


 補給艦のこの給油装置大好きなんですよね。


『おうみ』の横を通りかかったところで、丁度旗下ろしの時間になった。


 総監公室。いわゆる応接間。


 そして庁舎屋上。
 座高の高い『おうみ』がいるせいで景色は全然見えなかったけど、補給艦をこんな高さから見るの初めて。

 良く考えたら、オータムフェスタに行かなかったので、艦艇を見るのは丁度1年ぶりだった。
 意外と艦艇もちょっと見ないと配置が替わったりして様変わりしてしまうので、もうちょっと機会をとらえて見に行く事にしよう。
 それにしても、もらった海自のパンフレットを見たらいつの間にか海自が独自にC-130を導入していたのがびっくりだった。

安く楽しく遊んでる

 セノーテに新しいオモチャを入れてやることにした。
 その名も……


 トイレットペーパーの芯。

 これまで比較的重量のあるオモチャが多かったせいか、ちょっとつつくとすぐ転がる不安定な動きに最初はびびっていた。
 が、10分ほどでこの通り。

 ただ、すぐに噛みまくってぼろぼろにされてしまったので、今度はサランラップの芯でも与えてみようかと思う。

拾い食い魔

 長門は外に出ると、必ず他の鳥のカゴに行って食べこぼしを拾い食いし始める。
 しかも最近は複数の鳥のカゴを巡回する。


 ひすい、アッサム、カラのカゴを回って、最後にフェデフルールの所へ。
 なお行く先々でそこの住人を怒らせてきている。


 こうやってしがみついてでもつまみ食いしたいらしい。

 実はセノーテも出すと必ずひすいのカゴに行って食べこぼしを拾うのだが、ペレット食のセノーテにとってたまのシードがごちそうになるのは分かる。
 だが、他の鳥と同じエサを食べている長門が、わざわざ他の鳥のカゴに行って別に味が違う訳でもないエサを好んでつまむのが分からない。
 しかも住人に怒られながらだし。

遊んでおくからお仕事頑張ってね

 人間様が遊んでくれない仕事中は、インコにとっては好き勝手な事をしながらくつろいでいられる時でもある(普段から好き勝手している気もするが)。
 なので、パソコンに向かいながらふと気付くと、バードテントでゴロゴロしながらこっちを眺めるセノーテと目が合う。


「…………」


 ……なんだか微妙にやる気がなくなってくるのはなぜだろう。

ガサガサ遊び

 ゴミで遊んでいるうちに、振り回しているのか振り回されているのか良く分からなくなっているセノーテ。


 なんか不器用な遊び方だなあ。
 まだ子供だからかな?

 っていうか、わざわざぶら下がって不自由な状況を作らないでも、普通に止まり木や床で遊べば良いのに。


 ……と思っていたらようやく床に降りてきたが、なんか遊び方が思っていたのと違うな……。

八景島の仲間たち

 11/19に家族と八景島シーパラダイスに行ってきましたが、寝落ちしたため後追いでの公開となります。

 ここもそれほど家から遠くないんだけれど、近い観光地あるあるでこれまで行ったことは1-2回あるかどうか。
 今回、妹の会社の福利厚生で割引チケットが買えたので、母親も連れて3人で行ってきた。


 ついたのが開館直後だったので、動物も魚もまだ朝いちモード。
 ホッキョクグマがおっさんみたいな寛ぎ方をしていた。


 向いてる方向に全く統一性のないペン。


 浮いてるペン。
 丁度人間の高さぐらいの所に水面があるので、たまに目が合う。

 ここでイルカと動物のショーの時間になったので、館内を回るのは一時中断。ショーのプールに向かった。


 ショーのテーマはクリスマス。
 まだ11月なのにと思ったが、多分動物たちの訓練の兼ね合いから、一つのプログラムを2ヶ月ぐらいやる関係でそうなってるんだろうな。
 最初にやるのがショーのタイトル「レッツパーティ」の垂れ幕下ろし。
 ペンギンが魚をくわえるとついていた紐が引っ張られて、クリスマスの垂れ幕が下がる仕掛けのはずだったのだが、ペンギンが魚だけ紐からむしりとって食べてしまい、後でお姉さんが苦笑しながら手で垂れ幕を降ろしていた。
 やっぱりペンギンは言うことを聞かなかった。


 セイウチ。
 この後、観客の中から選ばれた子と一緒にダンスを踊ってた。


 プールのヘリに顎を乗せて待機中のシロイルカ。かわいい。


 そのシロイルカたちとトレーナーの水中ダンス。
 青いプールに白い体が良く映えてきれいだった。


 バンドウイルカ3頭とカマイルカ3頭の合同パフォーマンス。
 まずは高速で泳ぎながらのジャンプ。


 高々と飛んでしっぽでボールをはたくカマイルカ。
 バンドウイルカより小さいカマイルカはとにかく身が軽くて、ジャンプもびっくりするぐらい飛ぶし、空中でバック転2回転なんて技も平気でやってのける。
 すごい。


 ラストは4頭でジャンプ。
 両脇の、いかにも俊敏そうに跳ねているのがカマイルカ。

 面白かった。
 イルカ類の異種混合ってあまり見た記憶ないな。
 それほどイルカショーをたくさん見ているわけではないけれど。


 さてまた水族館に戻るか。
 小樽にもいたフウセンウオ。
 妹が気に入っていた。


 その名の通り水中を飛んでいるようなトビエイの水槽。
 と思ったらトビエイは「飛び」エイではなく「鳶」エイらしい。


 シーパラの目玉のひとつ、大水槽のイワシの群れ。
 照明にイワシの体がきらきら光ってとてもきれい。
 この群れの動きと体の輝きを活かして、エサなどで群れを自在に誘導しながら様々な色の照明でライトアップする「スーパーイワシイリュージョン」というショーも見ることができる。
 ……なんか強いのか弱いのか分からないネーミングだ。


 そしてシーパラにもミニ動物園があった。
 翼を広げて伸びをしながら写せと言わんばかりにこっちを見てくるペリカン。
 分かったよ。でも風切羽切られてるんだね。


 自分のしっぽの手入れに余念がないレッサーパンダ。
 4頭ぐらい居て、みんな好き勝手に遊んだり昼寝したりしていた。


 プレーリードックちゃん(の尻)。


 せっせと穴を掘るプレーリードックちゃん。
 体がすっぽり入るぐらいの穴をあっという間に掘ってしまう。

 ……意外と鋭い目つきをしていた。


 カピバラは寝ていた。


 コールダック。
 こんなもっちりしているくせに、手を近づけるとめちゃくちゃ威嚇してくる。


 検索するとたくさん出てくる方のマーラ(聖☆お兄さん)。


 何やら低くなりながら通路を横切っていったカモ。
 この後、仲間と大げんかを始めて、人間様は弱い方の盾にされた。


 一見寝ているようで実は絶対起きているフラミンゴ。


 シロイルカ。
 せっかく通りすがりにこっちに目線くれたのに、水槽のガラスの傷にピントが合ってしまった。

 親や妹と一緒だったから駆け足気味だったけれど、多分1人だったら1日居られるボリューム。
 確か油壺マリンパークのイルカ達もここに来ているらしい。
 今回は時間がなくて見られなかったが、また見る機会があるといいな。

ぶらぶらアピール

 セノーテは良くカゴの天井にぶら下がって揺れている。
 最初のうちは、片足を踏み外して宙ぶらりんになっているのかと思っていたが、実は人間様へのアピールの一環でわざと揺れているらしい。


 結構な勢いでブンブン揺れている。
 途中、カメラに気付いてもっと近い所で揺れようとして、カゴの扉にバシバシぶつかっている。


 そのうち絶対足がはずれて床に落ちるから、あまり調子に乗らずにほどほどにしておいた方がいいと飼い主的には思うよ。

高速上下運動

 縦揺れでそのヒマワリの種をよこせとアピールする長門。

 普段はもっとスピード感あふれる上下運動なのだが、この時はカメラを気にして遠慮気味。


「もっと」

 この前にセノーテと競争で散々食べたでしょ。
 もうおしまい。

さくらんぼの街の駐屯地

 最終日は山形にある新町駐屯地を見学。
 宮城、山形、福島の3県を防衛する第6師団司令部がある場所。
 第6師団は地理的な関係から、外国の脅威というよりも、国内の災害などに対応する事が多い部隊で、そのために何かあったら日本のどこへでもすぐ駆けつけられる即応機動連隊という部隊(多賀城駐屯地)を持っている。
 また、去年は海自の海賊対処の拠点の警備のために、ジブチまで部隊を派遣したりしていた。
 駐屯地は山形空港のすぐ近く、リンゴ畑とサクランボ畑に囲まれていて、この時期フェンスの外には真っ赤なおいしそうな実をたわわにつけたリンゴの木がたくさん見える。
 ちなみに最寄りJRの駅の名前は「さくらんぼ東根」駅。佐藤錦の生産日本一なのだそうだが、それにしてもさくらんぼ推しすぎ。


 司令部の看板。

 師団についてひととおりブリーフィングを受けた後は、特殊武器防護隊の装備を見学。
 化学兵器、生物兵器、放射線などに対応する専門の部隊で、東日本大震災では福島第2原発に関連して活動していた。


 防護服2種。右が一般隊員用(使い捨て)、左が防護隊用(洗浄すればまた使える)。
 一般隊員用は活性炭入りでとっても軽い。使えるのがそれほどひどくない汚染地域に限られるが、特に冬とか着心地はそれほど悪くないそう。
 一方防護隊用はゴム製で言わば完全密閉になるので、着ている人がどうなるかはお察し状態。
 一般隊員用は日々改良されて着心地が良くなっているが、部隊用は昔からずっと改良されないこれのままなんですって担当の人が言ってた。


 放射線防護用の鉛の防護服。
 重さ20キロだって。


 空気中の化学兵器を検出する機械。


 右端の丸っこいのが生物兵器の検出器。真ん中と左がセットで放射線検出器。


 NBC偵察車。
 N(核)、B(生物)、C(化学)物質がある可能性のある地域に行って、サンプルの採集とか検出とかをやる車。
 完全密閉されていて、これだけで小規模なラボぐらいの設備があるらしい。
 もちろん中は機密。


 後ろ。ちゃんとナンバープレートもウィンカーもテールランプもついている。


 除染車。左の切れているのもそう。
 その名の通り、地面の汚染物質を洗い流す車。


 洗浄!


 人が持つ洗浄機もある。
 洗浄!

 この後は、土地ゆかりの歴史資料などを展示した資料館を見て、お昼を食べて研修は終了。
 神町駐屯地は旧陸軍由来だけれど、近くの山形空港は元々海軍航空隊の基地で、その関係から回天隊員の資料なんかもあった。


 海防艦に現役で使われていた軍艦旗。

 基地祭とかで防護隊の装備は何度か見たことがあるが、こんな風に詳しく説明してもらったり、実演してもらったりという事はなかったので、面白かった。
 意外と単純な事が最も効果があるんだなあという感じ。