浴びるから見てて

 水浴びするいずも。

 毎日、起きている間はこの水浴び容器をつけっぱなしにしているのだが(夜寝る時には普通の水入れに替える)、どうも昼間の人間様がいない間は全く浴びていないらしい。
 そのかわり、夜になって人間様が帰ってくると、1時間に1回ぐらいの割合でひんぱんにぱしゃぱしゃやっている。
 ……つまり、人間様が見てないと嫌って事?

とても勝てない


 お互いの様子をうかがう2羽。
 こうやって見てると一見和やか。

 …………。

 不意をついておどかしたつもりのくらまだが、いずもの表情が完全に予測済みだった事を示している。
 もうどうやったって勝てないよ、くらま。
 あきらめて仲良くしたら?

無情な戦い

 雑居禽舎で生まれて血統の分からないくらまだが、どうやらパイドの血が入っているらしい。
 よく見ると、微妙に一部が白い羽が生えてきている。

 パイドは年を取ると白い羽が増えていくから、くらまもこれからもっと白くなるのかな。
 本日、くらまがいずもに完全敗北した。
 例によって人間様の手でくつろぐくらまにいずもがちょんちょん寄ってくると、また例によってくらまは戦いを挑んできた。
 ところが、いつもは適当に流しているいずもが、この日は真っ向から受けて立ち、2羽は激しいどつきあいを開始。
 大きさこそ同じぐらいだが、体格が華奢な上につつくしかできないいずもに対して、スピードには劣るが鋭いくちばしとパワーで勝るくらまが圧倒的に有利かと思われたのだが、なんと開始早々、いずもがくらまのくちばしに噛みついて人間様の手から引きずり出してしまった。
 そしてチチチチ! と悲鳴を上げるくらまを空中にぶらさげ、そのまま床に落としたのだった。
 まさかの結果にショックを受けたらしいくらまは、その後しばらくおとなしくなっていた。
 文鳥恐るべし。

一緒にいるよ(一方的に)


 夜以外は100パーセントここで寝ている。
 ところで、いずもはくらまをなめるようになった模様。
 くらまが人間様の手のひらに座っていると、いずももやってきて勝手にくらまとぴったりくっついて座り込む。人間様の手は自分の物だと思っているくらまは当然怒っていずもを攻撃するのだが、ふわふわの羽毛のせいか、背中とかを噛まれてもいずもは平気な顔でそのままくらまを眺めている。
 そのうち激怒のあまり訳が分からなくなったくらまが人間様の手までガブガブやり始めるので、慌てていずもを追い払うことになる。
 ……これは仲がいいのかそれとも悪いんだろうか。

写しちゃ駄目!

 人間様がブロッサム、通称ちびころを写そうとするのをひたすら邪魔する長門。
 彼女を写すなら自分を写せと言いたいらしいが……。




 何がそんなに長門を駆り立てるのか、人間様にはさっぱり分からない。

余計なサポート

 この涼しいのに水浴びなんだ。

 見てのとおり、水入れでの水浴びでは額ぐらいしか濡れないので、インコどもが水浴びを始めた時はサポートとして霧吹きで全身に水をかけてやっている。
 インコどもは大抵嫌がって逃げるので多分余計なお世話なことこの上ないのだろうが、全身が濡れてくれないとなんだかきれいになった気がしなくて人間様の気が済まない。

ライバル

 もともといずもを買ったのは、くらまの遊び相手にすることで、くらまの自立心を養う目的だった。
 なのでいずもを出す時には、折りを見てくらまも一緒に出している。
 いずもは一応くらまに興味があるらしくて(いたずらしたいだけかもしれないが)、そばに寄ってくるそぶりを見せるのだが、くらまの方は相変わらず敵認定で、いずもが来ると人間様の手の中に丸まって防御態勢を取りながら威嚇し続ける。

 自分のカゴの上にいずもが止まると、くらまはいずもの足を噛もうと全力でカゴの網を伝って追いかけていくのだが、何しろ足腰が不自由で動きが鈍いので全然追いつけない。

 くらまが気になるいずもと、人間様の手におさまっていずもを睨みつけるくらま。

 威嚇はするが絶対に人間様の手から出ようとしないくらま。
 どんだけ意気地なしなのお前。
 まあでもお互い思ったほど拒絶してないので、時間をかければなんとかなるかな?

巣の上と中と

 朝、起こすとやっぱりいずもは巣の上にいる。

 おはよう。

 なんでそんな寝にくい場所がいいの?
 でも、夜に会社から帰って電気をつけると、巣からひょこっと出てきて「あ、おかえり」という顔をしている。
 つまり、寝かされる時以外はちゃんと巣の中で寝ているのである。
 だったら常にそこで寝なよ。