鳥だけど猫っ毛

 くらま。
 なんか背中がハゲちゃってるようだけど……。

「え……」
 羽の量が少ない上に細くて柔らかいから、ちょっと抜けるとすぐハゲになっちゃう。
 大人の羽になったらもう少しボリュームが出るといいんだけど。

荒ぶるくらま

 今日もくらまは荒ぶっている。

「出せ-!」
 でも最近はあきらめることを覚えたらしく、しばらく放置しておくと、床に敷いてある新聞紙や金網にはさんだティッシュを囓ってひとり遊びをするようになった。
 インコは巣立ちしてから生後1年程度までがいちばんやんちゃな時期。病鳥として過ごしてはいても、ちょっと調子が上向くとやっぱりエネルギーをもてあますのかもしれない。
 でも出してやると、人間様の手の上で、指をガブガブ噛みながら昼寝するだけなんだよね。

くらま専用

 くらまブレンド。

 でもイラストはオカメインコ。
 消化能力が衰えたくらまのために、オリジナルエサが作成可能な飼料ショップで作ってもらった。
 堅くて消化の悪い粟を除き、ヒエとキビは剥き餌に変更。かわりに嗜好性の高いカナリーシードと消化のいい剥きエン麦を増量。
 カナリーシードは太りやすいという説もあるが、くらまの場合はとりあえず太らせたいので問題ない。
 でも何かが違うと思うらしく、あんまり積極的に食べてくれないので、結局いつもの殻付きエサに混ぜてやっている。
 ところで、くらまはどうやらヒナ換羽が始まってしまったらしい。去年の8月に生まれてから(推定)実に7ヶ月目で、ようやくまた1段大人の階段を上ったわけである。
 でも体重はようやく23グラムになったばかり。メガバクテリアはほぼ出なくなったものの、健康な個体と比べればまだまだ弱くてちっちゃい子なのは一目瞭然なので、ちょっと心配してはいる。
 でもとりあえず、毎日のように床に散らばる白や灰色の羽が増えていくが、本体は体重が減ることもなく至って元気にやっている。

無視するな-!

 寝かせる前にちょっと遊んでやったら、どうやら寝たくなくなっちゃったらしいくらま。
 ケースに入れて布をかぶせてからも、ピッピ、ピッピと鳴きながら、出して遊んでとパタパタ駆け回っている音がする。
 きりがなくなるばかりなので無視を決め込んでいたら、突然ガチャンガチャンととんでもない音が始まったので、びっくりして布を開けてみた。
 そしたら……。

 お前って奴は……。

間違った刷り込み

 どうやら長門は、人間様の手は乗る物ではなく、寝転がるものだと思い込んでしまったらしい。

 長門、おいで。

 …………。
 しかも、寝転がっても片足は絶対金網から離さないという変な癖があるので、ある意味、乗らないと拒否されるよりも困る。
海上自衛隊パンフレット集」を更新しました。
『てるづき』と『なるしお』だけだけど。