ちょっとだけわけて

 パムがエサを食べていると、自分も食べたくなるらしい長門。
 貼りついて見つめて離れないので、パムは落ち着いて食べられない。

「パムお兄ちゃん、ちょうだい」

「ねえ、ちょっとだけちょうだい」
 ……お前さ、自分のカゴに戻れば好きなだけ食べられるのに、なんでいつも人のエサ欲しがるの?

超ズーム

 今日は横須賀サマーフェスタに行こうとしたんだけど、胃の調子がおかしくて断念した。
 まあここ5年ぐらい連続で行ってるからいいかな。
 というわけで、こんな物を買ってみた。

 NIKONのFT1。
 NIKONのV1、J1シリーズは、普通のカメラよりレンズ口径が小さいので、普通のカメラ用のレンズはつかえない。
 でもこのアダプタをつけると使えるようになる。
 ついでに、倍率(焦点距離)も2.7倍ほど高くなるらしい。
 元々V1は、普通の一眼デジタルカメラより倍率が2.7倍高いので、V1に今持っているTAMRONの18-270ミリズームレンズをつけると、コンパクトだけどなんかすごいズームカメラが完成する(理論上は)のだ。

 つけてみた。
 ……なんか、性能のために大事な物を見失ってしまった気分がするのはなぜだろう……。
 とりあえず、気を取り直して撮影してみよう。
 モデルはチャンドラでいいや。

 NIKONのD7000に18-270ミリレンズをつけて、最大倍率で撮影。
 顔がぼやけているのは、例によってシャッター音でびくっとしたため。

 これはV1にキットの30-110ミリズームレンズをつけて、同じ距離から最大倍率で撮影。
 110ミリなのに270ミリとほぼ同レベルか、ちょっと大きく撮れている。

 V1にFT1をつけて、18-270ミリレンズをつけて、同じ距離から最大倍率で撮影。
 でかっ!
 とりあえず、V1はシャッター音が小さいので、びくっとしてない写真がアップで撮れるだけでもめっけもんだということが分かった。
 V1は連写機能もすごいし動画も撮れるし、面白いからこれで総火演に行ってみよう。
 夜は駄目っぽいけど……。

たまには自分で行こうかと……

 いつもは人間様を呼んで運んでもらっているのに、今日に限って遊び場のプリンタの上から自分で飛んでカゴに戻ろうとしたぎっくちゃん。
 案の定、目測を誤って途中で床に落ちてしょんぼり。

 内股になった足と垂れた翼にしょんぼり加減があらわれている。
 やりつけないことやるからだよ。

発情中


 なんか変な格好をしていると思ったら、オモチャ相手に発情中だった。
 こういうのって人間同様、鳥にも差があるようで、ビビはしょっちゅう止まり木相手にやっているが、チャンドラはめったに見かけない。

 そんな格好で威嚇しても、ちっとも恐くないよ。

猛暑日

 このところ、家に帰ると室温が29度とか30度とかいう日が続いている。
 水槽の水温も気付は32度まで上がり、金魚や熱帯魚はいささかバテ気味だが、そんな奴らを尻目に鳥どもは元気いっぱい。
 いくら体温が高くて外気温の上昇に強いといっても、言ってみれば全身ダウンやフェザーにみっしりくるまれている状態なので、影響がないことはないと思うのだが。
 ……と書いているだけで暑くなってきた……。

 そんな中でもちょっぴり涼しげ系なこの2羽。
 蛍光黄緑の頭とさわやかなお腹の色で何か考えているらしいパムちんと、シャッターを切った瞬間羽づくろいを始めたのでただの白い塊になってしまったチャンドラ。

 そして暑苦しい2羽。
 暗色系のもふもふのビジュアルで視覚的に暑苦しいブロッサム、通称ちびころと、見た目も行動も暑苦しい長門。
 いちいち来ないでよろしい。

法王様ご出奔

「ローマ法王の休日」を見てきた。
 法王ではなく、「ローマ枢機卿の休日」だなこれは。
 予告やサイトだと、選ばれたはいいが内気なゆえにプレッシャーに押しつぶされてしまった新法王が、市井の人々との触れあいで自分が進むべき道を次第に見出して……という風に見える。
 まあそれは間違ってないんだけど、そこから導かれる良くある展開を想像していると完全に意表をつかれる。というか、「えっそこで終わり?」的に呆気に取られる。
 実際、エンドタイトルが始まっても、観客全員ポカーンとしてたし。
 何というか、映画としては悪くないとは思う。
 コンクラーベでローマ法王という嫌な役目を大人しくて謙虚な主人公メルヴィルに押しつけ、お気楽に過ごす枢機卿たちと、自分が法王にふさわしいのかひとりまじめに孤独に悩み続けるメルヴィルの対比、「神に選ばれた」と言いつつ、結局は人間同士のエゴと自己都合の押し付け合いでしかない法王選出と、なまじ誠実であるがゆえにそれに石を投げつけることになってしまうメルヴィルという展開は、エスプリが効いていて面白い。
 ただ、ラストに余韻がなさすぎることもあって、カトリック信者でないと、この映画の意味は分からないし、何がショッキングなのかも理解できないと思う。
 あと、実際には全然違う物語(むしろラストは重い)なのに、「ローマの休日」にイメージを重ねてくる宣伝の仕方があざとすぎて、かなり印象が悪くなっているのがもったいない。
 意図してやっているなら悪質だし、分かってなかったのなら宣伝担当は相当頭が悪いと思う。
 というかこの監督、いちばん撮りたかったのは枢機卿のバレーボール大会じゃないかと思うんだ。
 ところで、枢機卿ってなんで全員、でかい宝石つけたキンキラの指輪してるの?

地震の訓練の裏話

 この間見てきた陸自の統合防災演習だけど、陰ではこんなこともあったらしい。

「迷彩服見せるな」自衛隊の防災演習、東京11区が庁舎立ち入り拒否 (7月23日 産経新聞)
 16日夜から17日午前にかけて行われた、陸上自衛隊第1師団(東京都練馬区)の連絡要員の自衛隊員が東京23区に徒歩で出向き、被害状況や出動要請などを確認する統合防災演習で、自衛隊側が23区に対し「隊員を区役所庁舎内に立ち入らせてほしい」と要請していたにもかかわらず、11区が拒否していたことが22日までの産経新聞の調べで分かった。立ち会いも要請していたが、7区の防災担当職員は立ち会わず「区民に迷彩服を見せたくなかった」と明かした区担当者もいた。

 訓練を見ている時に中の人が言っていたけど、日頃から自衛隊との関係が良好な自治体ほど、非常時の連携もスムーズで効果的な活動ができるそうな。
 まあ別にそれは自衛隊に限ったことではなくて、世間一般の常識ではあるが。
 一説には連絡の行き違いという話もあるそうで、一概に誰が悪いとは言えないのかもしれないが、実際に災害が起こった時、日頃から自衛隊ときちんとした関係を作っている区は、職員と自衛隊がかっちり協力し、迅速な救助と対応が行われているのに、関係を拒んでいた区は何かともたついてうまくいかないとしたら、拒んだ区では、区民にその差をどう説明するのだろうか?
 もっとも、そんなこと分かってないから、拒否という行動に出たんだろうけど。
 もっと問題だと思うのは、自衛隊の立ち入り拒否の根底には、区役所職員の、自衛隊を必要とするようなことが起こるわけはないという根拠のない自信というか無責任さというか……「万一」を全く考えていない軽率さというか、そんなものが見え隠れしているところ。
 一般人ならともかく、区民の安全に責任を負う区役所の職員がそういう発想でいるとしたら、絶対に、何かあった時にきちんとした活動などできる訳がない。
 迷彩服がどうのというより、むしろそっちのほうがやばいんじゃないかと思う。
【追記】
 7月25日、産経新聞は上記記事について、事実ではない事を書いていたとして記事を削除しました

 23日にアップされた「自衛隊の防災演習、東京の11の区は庁舎立ち入り拒否」の記事について、11区で実施されなかったのは待機(宿泊)訓練でした。通信訓練については自衛隊の立ち入りを認め、実施されていました。関係者におわびして、削除します。