くまの詣で

 お台場の東京国際クルーズターミナルでの『くまの』と『もがみ』の一般公開に行ってきた。
 以前は晴海でやっていたものが、客船ターミナルの閉館に伴ってこちらに移った模様。
 どっちにしろ、行きづらい場所であることは変わりないんだけれど。


 観艦式は終わったし、便利な場所でもないからそれほど人も来ないだろうと思って開始1時間前に来たのだが、甘かった。
 11月にもなってどうかと迷ったのだが、念のために日傘を持ってきて良かった。


 1時間半ほど並んで、検温と消毒と手荷物検査を経てようやく艦の近くへ。
 手荷物検査、いつもはリュックのメイン荷物入れだけで済むのに、今回はポケットまで見られたのがいつもより厳しかった。
 見せるのが新型の最新鋭艦だからかな。


 そしてもう30分ほど、艦に乗るために並ぶ。

 実は今回、荷物検査が終わった後で乗艦券を1枚渡されて、それで『くまの』か『もがみ』かのどちらかを選んで乗る方式だった。
 つまり、2隻来ているが両方には乗れない。
 まあ、同型艦の姉妹艦なので、どっちも同じでしょと言われれば確かにそうなのだが……違うんだよ、同型でも両方乗りたいのが人の心なんだよ! 分かって!


 しょうがないので近くにいた『くまの』を選んで並んだ。
 くまのぬいぐるみを先端につけた指示棒で説明をする乗員。
 くまの耳としっぽをつけた艦内帽をかぶっていた乗員もいたし、手芸の好きな人が乗ってるのかも。


 後ろに見えるのは『もがみ』。
 なお、この『くまの』と『もがみ』は、艦種的にはD=駆逐艦ではなく、F=フリゲート、つまりこれまでの護衛艦より小型の多用途艦として分類されている。
 1艦で普通のヘリコプター搭載型護衛艦と、掃海、機雷敷設艦との両方の役目をできるし、でも船体はコンパクトで低予算という代物らしい。
 ……なんか、ひとつの艦にあれもこれもと性能を詰め込んで、結果いろいろと問題のある艦を出してしまう旧日本海軍からの悪癖がちらつく気がするのは、気のせい?


 新機軸の最新鋭艦だからか、写真撮影ができるのは、前甲板と後甲板の一部のみで、艦内は全面撮影禁止だった。
 でも、通路の至る所に、ちょっと気が早すぎるクリスマスの飾り付けがちりばめられているし、乗員の皆さんは頑張っていろいろ説明してくれるしで、歓迎に一生懸命な気持ちが出ていて楽しい。


 メリークリスマス。


 クリスマス飾りと満艦飾と記念撮影用の板。いろいろ情報量が多い。
 しかし艦橋の位置低いな……。


 まわりの風景も楽しい。
 左右の岸壁にずらりと並んでいるクレーン。
 この少し前まで近くにコンテナタンカーが浮かんでいたんだけれど、気付かないうちに出港してしまったらしい。残念。


 すぐ上を羽田からの飛行機が横切っていく。


 いつか乗りたい水中翼船。


 そして延々と続いている行列。
 本来は15時半まで見学可能なはずだったのだが、あまりに行列が長くなりすぎて、13時過ぎには見学受け付けは終了してしまっていた。


 ヘリコプター搭載型なので、管制室がちゃんとある。


 ヘリコプター格納庫。
 艦の幅に対して格納庫がすごく大きいのが分かる。


 艦名板は『くまの』だけど写っているのは『もがみ』。


 メリークリスマスされている救助訓練用人形。

 ところで、機雷は艦艇の金属に反応するので、掃海艇は木やFRPでできている。
 だけれどこの『くまの』と『もがみ』は普通の艦と同じ鋼鉄製。それで一体どうやって掃海するのか不思議に思って聞いてみた。
 結果、自身は機雷の海域には入らず、無人潜水艇を行かせて機雷の状況を確認するそうな。
 で、機雷が見つかったら改めて処分用の機材や処分員を使って処分する、ということになるとのこと。
 うーん、確かにその方が合理的だしリスクは少ないけれど、でもその方法が可能なら、掃海艇がすでに採用していたはずだよね?


 そんなこんなでいろいろ楽しんだり考えたりしつつ、見学終了。
 こちらはすでに乗れない『もがみ』。


『もがみ』はここから乗せてくれるんだ。
『くまの』は普通に甲板だったな。いいなあ……。
 でも『くまの』ではパンフレットをくれたので嬉しかったけど。


 2艦見れるつもりで来ていたので、大幅に時間が余ってしまった。
 なので埠頭エリアをうろうろしていると、バカでかいミニチュア艦(というのも変だけど)が2艦いるのを発見した。
 あの有名なちびしまやこいずもとは別に、館山航空基地で作ったものらしい。


 艦名はかわたきといしかわ。由来は不明。


 アルミ製でとっても頑丈。煙突からはちゃんと煙が出ているし、錨や砲塔も自動で動く。
 ゴルゴなんかも乗っている。


 そして人も乗れる。
 この2艦、実は中に自転車や一輪車を改造した人力駆動装置が入っていて、走れるのだ。
 出港準備を始める隊員の姿に周囲が盛り上がってくる。


 出航!
 いしかわは手を振って、かわたきは軍艦マーチを流しながら走っていく。
 なんかすごい。


 大回頭だって見せてくれる。
 なおこの艦たち、アルミ製で大変重くて、以前普通の自転車を駆動用にしようとしたらパンクしたらしい。
 それを動かしている中の人の労働がいかほどの物か察して余りある。

 楽しかった!
 さて、最後にターミナルに上がって上から艦を写して帰ろうか。


 うーん、やっぱりかっこ悪い……。
 でも、イージスも出てきた当初はものすごい違和感だったけど、今は普通に見てるしな。
 見慣れれば何も感じなくなるのかも。


 とりあえず、また見る機会はあると思う。


 そして、ターミナルの反対側には、『くまの』と『もがみ』の大先輩、『宗谷』がひっそりと浮かんでいる。
 世間では初代南極観測船として知られているけれど、実は旧海軍の特務艦として、鈍足と貧弱な武装をものともせずに開戦からミッドウェーを経て終戦までを太平洋各所で戦い抜いた、ある意味『雪風』以上の歴戦の猛者、強運艦でもあったのだ。
『三笠』と違って『宗谷』はまだ船としての登録がされているので、現役として唯一残る旧日本海軍の艦になる。


 そうだ、ついでだから久しぶりに『宗谷』も見ていこう。


 この後付け感のあるバルジすごいな……。


 ブリッジ。


 通路。壁が木なんですよね……。


 エンジン。
 柳生博が出演する解説ビデオが素晴らしかった。


 ギャンブル散髪と犬洗いの解説。


 猫もいたのか……知らなかった。


 ブリッジを中から。
 形は変わっているけれど、基本的な構造は今も昔も変わらないのね。


 いつものブリッジから船首。


 後甲板から『くまの』が見える。
 あれが最近の若い子ですよ、おじいちゃん。

 うん、こっちも面白かった。
 やっぱり船内はのんびりと回るのが楽しいね。


 最後にゆりかもめから、大先輩と入りたての一番下の後輩。
 これを撮るためにお台場と青海の間を往復してしまったのは内緒。

自分都合で考える

 人間様の業務終了を察知したサーラル。


「お仕事終わったから遊んでくれるはず!」

 実は、仕事が終わったら遊ぶなどという約束をした覚えは一度もないし、実際出してやるのも人間様が気が向いた時でしかないのだが、サーラルの頭の中ではいつの間にかそういう事になっているらしい。
 自分に都合良く物事を考えるのは、人間もインコも同じなようだ。

軍港めぐって音楽聞いて

 うっかり寝てしまったため、後追いでアップします。

 母親を横須賀軍港めぐりに連れていってきた。
 うちの母親は変なタイミングで物事に興味を示す人で、それまで無関心だった観艦式に突然行きたいと騒ぎ出した。
 今年は無観客だという事でどうにか納得させたのだが、まあ艦艇が横須賀に集まっている姿ぐらいは見せてやろうと予約した次第。
 4日は本番2日前で平日だから、もしかすると予行で岸壁は空っぽかもしれないと危惧していたが、むしろ外国艦艇ばかりが泊まっているというめったにないレアな状況となってラッキーだった。
 ……まあ、母親は全く分かってないんだけれど。


 そんなわけで乗ります。


 昨日見た風景を今度は海側から。


 りゅう型にしお型がサンドイッチされてる。

 米軍。
 北朝鮮が暴れているので、まだ空母は帰ってきていない。
 なお、この辺までの艦艇写真の色がおかしいのは、撮影の時に露出を間違えてしまったため。


 外国艦艇に場所を譲って沖泊めしている皆さん。
 これだけ遠いと陸との行き来も大変そうだな。もちろん各艦艇を結んで定期便が出ているんだろうけれど。


 米軍も沖泊めしていた。
 そういえば港結構いっぱいだったね。


 沖に出て東島を回り込んで、船越に入る。
 あれだけ気温が高い日が続いたのに、結構紅葉進んでるな。
 昼夜の寒暖差が大きいからかな。


 船越の外国艦艇が見えてきた。
 手前のがマレーシアのフリゲート『クランタン』、奥のがブルネイとインドネシア。


『クランタン』の正面顔。給油中なのでオイルフェンスが張られている。
 この艦はドイツ製。


 奥がインドネシアのコルベット『ディポネゴロ』。オランダ製。コルベットなんて艦種まだ存在してたんだ……。
 手前はブルネイのフリゲート『ダルエーサン』。ドイツ製。
 こうやって調べてみると、軍艦を自国で作って運用できているのは、ほんの一握りの国なんだな……。


 尻。


 こちらは小さいので港から追い出されずに済んでいる掃海艇たちの尻。


 こちらも掃海艇『ひらど』


 タグの奥の大きな艦は韓国の輸送艦『ソヤン』。
 ん? ニュージーランドの『アオテアロア』も韓国製だったけど、ずいぶん形が違うなあ。


 こちらも掃海艇の皆さん。
『えのしま』と『はつしま』


 アオサギ。


『ソヤン』。
 よく見ると艦首の海軍旗が半旗になっている。例のハロウィンの事故の死亡者に弔意を表しているらしい。
 そういえば、他の艦は乗員の皆さんが艦上で思い思いにくつろいだり作業したりしていて、軍港めぐりが通りかかると手を振ってくれてたんだけれど、『ソヤン』だけは甲板上にひとけもなくてひっそりしていた。
 これだけの大艦が吉倉ではなく、人目につかない窮屈な船越に入って一般公開もしないでいるのは、そういった点への配慮があるのかもしれない。
 まあ、他の事情もあるんだろうなとは推察できたりするけれど。


 そして『ソヤン』の後ろにはオーストラリアのコリンズ級潜水艦。
 うわー、日本とアメリカ以外の潜水艦って初めて見た。初めて見たけど……なんというか……これが現役で使っている潜水艦なんだ……?
 日本の通常型潜水艦が優秀過ぎるだけという説もあるんだけれど。


 独特の艦尾と、寝そべってスマホやってた乗員のお兄さん。
 ひなたぼっこに良さそう。


『ソヤン』と潜水艦の尻。
 後ろ姿の存在感が圧倒的だな『ソヤン』。


 堀割を通って吉倉に戻ってきました。


 やっぱりすみっこに追いやられている『はしだて』と作業艇。

 
 昨日見た艦列を反対側から。
 一番手前がシンガポールの『フォーミダブル』。


 様々な尻の行列。


 尻に全く統一性のないパキスタンの『シャムシール』と『ナスル』。


 オーストラリア、ニュージーランド勢。


 煙突にはそれぞれの国を象徴する生物が描かれていた。
 キーウィかわいい。


 最後に全景。

 横須賀が海外の艦艇で埋め尽くされるとか、多分もうあと10年ぐらいはない風景だと思う。4日にしたのは偶然だったけど、いろいろ間近に見れて楽しかった。
 特にオーストラリアの潜水艦なんて、多分もう一生生では見れないと思う。

 で、今日はこの後にもイベントが控えている。
 夜に観艦式記念の軍楽隊コンサートが、やっぱり横須賀の芸術劇場で行われるのだ。
 乗ったのが13時の便だったので、まだ数時間ある。どうしたらいいか迷った挙げ句、無意味に横浜で昼ご飯と夕ご飯の中間みたいなのを食べて戻って来てしまったが、後から考えたら鎌倉殿ゆかりの曹源寺あたりに行ってみたら良かったかも。
 バスでちょいと往復できる距離だったし。


 で、コンサート始まります。


 プログラム。
 国際観艦式記念なので、日本以外にアメリカ、インド、パキスタンも名を連ねている。
 同盟国の在日米海軍がトップ、ホスト国の日本が最後なのは当然として、建国以来度々国際紛争起こすほど仲の悪いインドとパキスタンが、良く連続しての演奏を承知したなと思ったら、そこはいろいろ配慮したらしくて間に20分間の休憩を挟んでいた。
 まあ気を遣うよね。

 アメリカは例によってポピュラーソング一辺倒。山口百恵の「横須賀ストーリー」を日本語で熱唱して大受けしていた。
 インドは民族調で攻めてくるかと思ったら、最初の1曲のみで、後はセオリー通りの吹奏楽曲でまとめていた。「Yashasvee 75 Years of Grory インド独立75周年記念曲」がかっこ良かったので後でYoutubeで探したのだが、なかった。一般には出ない特別な曲なのかな?

 そして今回すごかったのがパキスタン。
 曲の選定からしてもうインドに張り合う気満々なのだが、なんでも日本で公式に軍楽隊が演奏するのは今回が初めてということで、めちゃくちゃ気合いが入っていた。
 他の国がほぼ平服に近い制服で演奏する中、全員が最上級の真っ白な礼装に身を包み、国旗を掲げて登場、しかも人数も地元日本を除いて3カ国中最多。
 その華やかさに、入場した瞬間会場からどよめきが沸いたほど。
 演奏曲も民族曲一辺倒だったが、リズムや音量、編成に巧みに変化をつけ、演奏も上手だから飽きない。
 これはすごいものを聞いてしまったわ。
 この後の日本の音楽隊の最初の曲が、なんでも艦これの音楽を作った人が、海自70周年を記念して作曲したものだそうだけど、なにしろ前のパキスタンがすごすぎたので、どこかで聞いたような構成の単調でつまらない曲にしかなってなかったのがちょっと気の毒だった。
 あと「鎌倉殿の13人」はいやに上品な編曲だったな。もうちょっと原曲に近い方が好み。

 ところで、パキスタンの最後の「Chandni Raatein 煌めく夜」が、日本の「小さい秋」に良く似ていたんだけれど、Youtobeで同名の曲を探して聞いたら全然小さい秋じゃなかった。日本向けに編曲を工夫したのかな?
 そういう解説もあれば良かったのに。

 こっちもすごく楽しかった。
 音楽まつりには落選したけど、これでもう満足したからいいや。

外国艦艇一気見してきた

 今回の観艦式は国際観艦式なので、かなりの数の外国艦艇が参加する。
 その一般公開が横須賀であったので、行ってきた。


 恒例の行列。開場1時間前でやっぱり1000人ぐらい並んでいる。
 それでも、今回は横須賀地方隊独自の企画という扱いなのか、情報が出たのが直前で、やっぱり今日行われる軍楽隊パレードとも関連づけられていないので、少ない方ではあるのかもしれない。
 何しろ米軍以上にめったに見れない外国艦艇なのだ。もっと大々的に告知されていたら、これでは済まなかったはず。


 そしてなぜ上の写真の皆さんが揃って右を向いているかというと、丁度潜水艦が出港していたから。


 岸壁からバックで広い所まで来ると、くるっと方向転換してそのまま出ていった。
 いってら。


 で、見慣れない艦でぎっしりの吉倉。
 あふれた自衛隊の艦はどこにいるかというと、船越に行ってたり、沖止めになってたり、横浜や木更津に泊まってついでに一般公開したりしている。


 公開されるのは実に11隻。全部回れるかな……。
 なお、実は船越でもマレーシア、ブルネイ、韓国、オーストラリアの潜水艦などがいて、そのうちマレーシアとブルネイ、インドネシアが一般公開していたらしい。
 なにそれしまった知らなかった……。


 とりあえず、こういうのは素人さんは大体手前の艦から並んじゃうので、奥の方がすいている確率が高い。
 奥へと歩いていってみよう。


 インド。


 ニュージーランドとオーストラリア。
『ホバート』は小さいので隠れちゃっている。


 シンガポールとパキスタン。


 というわけで最奥のシンガポールは『フォーミダブル』から見学開始。見立て通り行列は一番少ない。
 ……と思っていたら、ここと隣のパキスタンは見学者を10人-15人ぐらいずつ、ツアー形式で案内する方法をとっていたため、回転が非常に悪く、行列人数の割には待ち時間が長かったのだった。
 まあそれでも1時間ぐらいで乗れたけれど。


『フォーミダブル』は撮影できるのが後甲板とヘリ格納庫のみ。
 まず最初に日本語の艦内でのご注意ビデオを見てから、艦橋を含む艦内を案内される。
 そして説明は全部英語。頑張ってヒアリングしたよ!
 なお、乗員は中国系が多いのか、日本人と同様の東洋人が多くて親しみやすかった。


 風になびくシンガポール海軍の旗と隣のパキスタン海軍『ナスル』。


『ナスル』は補給艦らしい。


『フォーミダブル』の尻。
 そういえばこの名前、どこかで聞いたと思ったら、何年か前に寄港してたのを目にしてたわ。
 当時は変な形の艦だと思ったけど、今やこれがスタンダードになりつつあるんだもんなー。


『フォーミダブル』が終わったので、今度は『ナスル』『シャムシール』の列に並び直す。
 古そうな艦だと思ったら、就役は1986年らしい。
 調べてみたらパキスタン海軍の艦艇は、イギリスやアメリカ、フランスの中古を購入して編成しているのね。それは古いはずだわ。
※訂正『シャムシール』『ナスル』共に中国設計、製造の新造艦でした。


 なんて書いてあるのか全く分からないけど、きっとコーランの一節な気がする。


 最初は90分並ぶと言われてたのだが、1時間ちょっとぐらいで乗艦直前までやってきた。
 左の『ナスル』の乗員の人、立派な髭の上から無理にマスクをしていてちょっと大変そう。

 そしてこの2艦は乗艦中は撮影禁止。やっぱり英語の解説を聞きながらツアー形式で回るのだが、実は『ナスル』は通過のみで、ちゃんと見せてくれたのはフリゲートの『シャムシール』の方だけだった。
 そして自由に人を入れない訳も分かった。小さい上に甲板上にごちゃごちゃいろんなものが設置、増設されていて、足元を中心にほとんど広い空間がなく、危なくてしょうがないのだ。
 これではとてもお子様やお年寄りを自由に歩かせるわけにはいかない。


『ナスル』と『シャムシール』の大きさ対比。
『ナスル』の甲板が異様に低いので、これだけ大きさが違っているのに移乗用ラッタルの高さがほとんど変わらない。

 よしこれで3隻。
 次はオーストラリアとニュージーランド列に並ぼう。


 なんかここもすごいな……。
 ニュージーランドの『アオテアロア』は明治時代の艦みたいな艦首してるし、オーストラリアの『ストールワート』はバウが丸見えになってるぞ。

 調べたら『アオテアロア』は2020年就役で韓国製の補給艦、エンジンはロールスロイス。『ストールワート』はスペイン製のこれも補給艦で2021年就役と出てきた。
 同じ補給艦でも製造国によってずいぶん変わってくるんだな……。


 なぜか信号旗の赤の色が揃って独特な3隻。


 ここも90分待ちとのアナウンスだったが、1時間ほどで乗れた。
 まずは『アオテアロア』。ハワイの言葉みたいな艦名だと思ってたら、マオリ語のニュージーランドの国名らしい。
 というか、自分が知ってる補給艦と違う……工場地帯みたいなこの構造なんだこれ……。


 かっこいいエンブレム。


 すごいクレーン。


 艦橋。下のガラス張りの部屋は多分荷物の積み下ろしの監視用じゃないかな。


 後ろ側から。


 隣に泊まるインドの『シヴァリク』。
 確かこれも何年か前に見てるんだよな。


 ここからはオーストラリアの『ストールワート』。こっちは何となく見慣れた構造。


 艦橋。
 軍艦というより民間の輸送船みたいだ。輸送船なんだけど。


 久々の艦橋から前甲板。


『ストールワート』から隣の『アオテアロア』と岸壁を隔てて『シヴァリク』。
 ちょっと分かりにくいが、『シヴァリク』には招待されたとおぼしきインド学校の生徒らしい制服の子供達が数百人、日本人の一般見学者の間に割り込むようにしてどんどん乗っていくので、甲板上がちょっとしたカオスになっている。


『ストールワート』から駆逐艦『ホバート』。


『ホバート』の艦橋は公開していなかったので、窓から覗いた。


 もうちょっと何を撮ったのかわかんなくなってきた……。


 放置されていた救助訓練人形くん。どうした。


 後甲板。ここから『ストールワート』に戻るのだが……。


 移乗用ラッタルがずれて落ちそうになってきているとかで、急遽設置しなおしが始まり、降りれなくなった。
 20分ぐらい待ってようやく開通したが、少し前には『シヴァリク』でやっぱり乗降用ラッタルが海に落ちたそうだし、やっぱり海外は安全に関してアバウトなのかな。

 さて次はインド……と思ったのだが、インド艦は先に書いた学生さんの集団乗艦により、待ち時間が180分とかになっている。
 さすがにそんなに待っていたら見学時間が終わってしまうので、やむを得ずここは飛ばしてタイとカナダを見ることにした。
 そして、後でこの判断が正解だったことが分かる。


 まずは待ち時間が短いタイの『プミポン・アドゥンヤデート』。
 数年前に死去して日本でも話題になった国王にちなんだ名前を持つ最新フリゲート。親日国のタイがわざわざ一番権威のある艦名の艦を送ってきてくれたのかもしれない。


 ヘリ格納庫。解説ビデオを上映していた。


 お触り自由だった機銃。
 ここは撮影OKだったが、魚雷発射管などの主要装備は全て写真不可になっていた。


 艦内。
 2019年就役だそうで、まだ新しくてピカピカ。


 後甲板。


 タイの軍艦旗と、次に乗る予定のカナダのフリゲート『ウィニペグ』『バンクーバー』。
 実は『ウィニペグ』はもう2回ぐらい乗った記憶があるんだけれど。


 外観もいかにも今時の艦という感じの凹凸のない構造。


 でも艦名版は木なのが伝統的っぽい。

 と、ここでカナダ艦の乗艦列を15時で締め切るとアナウンスがあった。
 さらにシンガポール、パキスタン、インドはすでに列に並ぶの終了。まだ時刻は14:40ぐらいで、本来は15:30まで受付のはずだったのだが、あまりに人が並びすぎたので終了時刻を早めたらしい。
 とりあえず慌ててカナダの行列に加わるも、こちらも乗艦ができるのは15:30までで、それを過ぎたらたとえ並んでいても打ち切ると言われる。
 通知に来た自衛官「分かった人手を上げてー」待機列「はーい」という謎のやりとりの後、引き続き並び続ける私たち。


『ウィニペグ』のシンボルはバッファローらしい。

 そして並んでいるうちに、インドの艦が強風で危険なため見学強制終了という放送が流れてきた。
 うわこれもし並んでいたら今頃タイもカナダも見れずに帰る羽目になってたやつだ。
 飛ばして良かった。


 そしてなんとか『ウィニペグ』に乗ることができた。これは搭載ヘリ。今回ヘリまで見せてくれたのはカナダだけ。
 実は15:30を過ぎても状況が分からないまま並び続けさせられ、しばらく係員がぐだぐだしていてちょっとイラッとしたりしていたのだが、まあ終わりよければ全てよしかな。
『バンクーバー』の方はすでに終了してしまっていたけれど。


 隣に見える『バンクーバー』。シンボルは黒豹らしい。
『ウィニペグ』と同型艦なので、まあ1隻見れば両方見たと言えるかもしれない。


 艦橋。
 そういえば『ウィニペグ』も結構古い艦なのだった。


 世界の艦橋から。


 ……北斎……?


 置いてあったので何となく撮った帽子。

 これで終了。
 9時から16時までぶっ続けで並んでは乗りを繰返したのだが、人が多すぎてコンプリートは無理だった。
 昔は横浜の新港、大桟橋、山下埠頭をハシゴして横須賀とか、船越と吉倉をハシゴとか、そういう力技ができたんだけれど、今はとにかく行列時間が長くてそんなことはできなくなってしまった。
 まあしょうがないのかな。

ふわふわの拾いもの

 道端でメジロを拾った。
 近くのビルのガラスにでもぶつかったのか、道の真ん中でふくらんで目をつぶってじっとしていた。
 どうやら怪我はしていないようなので、拾って両手に包んでいたら、しばらくして目を開け、こちらをガン見したり首を回してきょときょとしたりし始めたので、人目につかない日当たりのいい植え込みに置いてやった。
 顔の前に指を出すとかぷかぷ噛んでくるくせに、首の後ろを掻いてやるとちょっと気持ちよさそうに目を細めるのがかわいかった。


 植え込みの中のメジロ。
 この頃にはもう自分でぴょいと跳ねて手から降りるぐらい回復していた。

 夜に様子を見に行ったらもういなかったので、どうやら良くなって飛んでいったらしい。
 メジロなんて触ったの初めて。マメルリハの3/2ぐらいしかなくて、ふわふわして小さかった。
 でも目つきは結構悪かった。

何年ぶりかのお船に乗って(ついでにお寺)

 観艦式に伴うフリートウィークの横須賀で体験航海をしてきた。
 動いている艦に乗るのって何年ぶりだろう。前回の観艦式も結局中止で乗ってないから、多分4年ぶり以上だと思う。
 八景島のあたりまで行って引き返してくるだけの、時間にして1時間あるかないかの短い航海だけれど楽しみ。


 朝8時半のヴェルニー公園の秋のバラと『ひゅうが』。
 一方この頃、この場所ではすでに一般公開を見たい人が1,000人以上並んでいる。
 米軍基地の時と違って行列整理を海自自身がやっているので、特に混乱は起こっていなかった模様。
 まあ市側に任せるとろくな事にならないのは、カレーフェスティバルの時に分かってるしね。


 乗るのは『あすか』。試験艦なので乗っけている装備が見る度に違っている艦。
 そういえばまたシルエットが変わってるな。


 本来9時開始の一般公開だが、人が多くなりすぎたので15分ほど開場を早めていた。
 公開される『ひゅうが』と『あさひ』。


 この辺は今日は公開されない艦たち。それでも満艦飾でおめでたい雰囲気。なお『あすか』は『ぶんご』の隣に目刺しになっているので、乗るときに『ぶんご』の中を通っていくのがちょっとお得感だった。
 先日行った呉でもそうだったんだけれど、最近、艦名の色を白からより目立ちにくいグレーに変更している。
 昨今のいろいろな情勢からそうしているんだろうけど、これが完全に消される(実戦を行う体制になる)日が来ない事を祈るばかり。


 好きな艦のひとつ、多用途支援艦『えんしゅう』。


 今回の体験航海は、海自の支援団体を対象にしている。
 密対策かこれまでの体験航海に比べるとものすごく人数が少なくて、お陰で中もゆったり。
 出航まで1時間ほどあるので、それまでひたすらだらだらしている。


 妙におめでたい感じだが、単なる休憩スペース。


 いいお天気で絶好の航海日よりだけど、多分相当日に焼ける。


 タグが来たのでそろそろ出航だな。
 この風景もほんと久しぶりだなあ。


 お互いをつないでいるもやいを解いて、出港の礼のために整列する『ぶんご』と『あすか』の乗員。


 行ってきまーす。


 恒例の途中までついてくるタグ。


 沖の方を見ると、いろんな艦船が浮いている。
 右からJAMSTECの『よこすか』、なんか護衛艦、タンカー、多分米軍のミサイル追跡艦。
 護衛艦は観艦式のために来たけど泊める岸壁がなくているんだろうし、米軍のはあまり人目に触れたくないだろうからだけど、八景島のあたりに基地があるJAMSTECが、なんでこんな所に沖止めしているのかちょっと不思議。


 それぞれのアップ。


 前を行くのは、同じく体験航海をやっている『やまぎり』。
 ゆき型が全艦退役しちゃったから、今海自で一番古いタイプの艦はこのきり型になるのかな。


 おなじみの住友造船所。


 右のは先行する『やまぎり』、左はやっぱり沖止めしている『ましゅう』。


 アップ。
 手前では釣り船が何隻も出ていた。この辺釣れるのかな?


 一足先に大回頭して戻っていく『やまぎり』。


 お、スカイツリーが見える(右端)。
 風が強くて寒くて天気がいいから、ずいぶんはっきりしてるな。


『やまぎり』の後を追って『あすか』も回頭して横須賀港に戻っていく。
 あー、もう終わりか……。


 タグボートに向きを変えてもらって……。


 バックで岸壁に入っていく『あすか』。
 ただいまー。

 楽しかった。
 ちょろっと庭に出てまた引き返してきたぐらいの本当にささやかな航海だったけど、やっとこういうのができるようになってきたのが嬉しい。
 多分、今回のはテストケースで、これがうまくいったら徐々に一般向けの体験航海も増やしていくんだろうと思う。
 とはいえ、いろいろと隣国情勢がきな臭くなってきている中、海自の負担も大きくなっているので、今後どこまでできるのか分からないけれど。

 さて、少し一般公開をぶらぶらしていこうかな。
 この後行きたい所があるから、あまり長時間いるつもりはないけれど。


 カモメだかウミネコだかの休憩所になっているブイ。
 フンだらけ。


『いずも』は相変わらずでかくてカメラに入りきらない。


 すっかり存在がていちゃくした『ちびしま』と『こいずも』。
『ちびしま』は見る度に装備がアップデートされていっている。


 US-2と中の人……。
 結構な人気だった。

 飲食ブースがなくなり、物販ブースの数も減っていたが、それを埋め合わせるように、海自の職種ごとの紹介ブースができていた。
 例えば通信ブースでは実際にモールスを打たせてくれたり、秘密文書用の水に溶ける紙を実演してくれたり、艦艇ブースでは艦の模型が置いてあったりと、いろいろ工夫していてちょっと面白かった。
 上のUS-2も、航空機ブースのアピールのためにやっていた物らしい。
 ダムカードならぬ装備品カードなんてものもいつの間にかできていたし。
 護守印はどうかと思うが、このカードはいいアイデア。

 てな感じで海自分を堪能した後、次に向かったのは芦名にある浄楽寺。
 和田義盛ゆかりの寺で、運慶の仏像がある(ただいま金沢文庫に出張中)。
 横須賀から1時間もかからずに行かれるので、ついでに足を伸ばそうと考えていたのだ。


 元々は源頼朝が父の菩提を弔うために建てたのを、北条政子と和田義盛がここに移したと伝えられる寺。
 今は小さな寺だが、当時はかなり格式のある寺だったらしい。
 なおこのお寺、かなりIT化が進んでいて、通販はもちろんバーチャル発願体験とかNFT御朱印とかやっている。NFT御朱印って初めて見た。


 そして浄楽寺から歩いて15分ぐらいの所にある正行院。「鎌倉殿の13人」でも紹介されていた、和田義盛が巴御前の菩提寺として建てたと伝えられる寺。
 実際の所、巴御前は実在を疑われている人物らしいけれど、こういう寺があるという事は、なにかしらの女性がいたんだろうと思う。
 ここも小さいお寺だけれど、古い仏像がいくつもあるので面白い。
 なお「鎌倉殿の13人」では、京急線横須賀中央駅からバスのルートが提示されていたが、実際にはJR逗子駅か、京急線の逗子・葉山駅から大楠芦名口方面に向かうバスの方が、本数も多いし早くて楽に行ける。なんであんな紹介をしたんだろう?

 いわゆる観光寺ではなく、ご近所の菩提寺として存在している寺なので、何があるというわけでもないけれど、それはそれで楽しかった。

鳥は見かけに

 何となく何か言いたそうなふぶき。


 こうして見るとアルビノにしか見えないな。
 目が黒いけど(正確にはブドウ目なので暗赤色)。

 こうやって黙ってとまっていれば美少女なのだが、さりげなく我が家のマメどもの中で一番奇行が多いのがこのふぶき。
 まあでも奇行に走るというのは、いろいろと考えているという事でもあるんだよね。そう信じたい。

ごはんを巡る平和

 エサを食べるふぶきの前で、おこぼれ待ちをしているフェデフルール。


 たまにふぶきがちょっとイラッとしているが、総じて平和な風景。

 なんだかんだで誰からも敵視されないフェデフルールは、もしかするとすごい才能の持ち主なのかもしれない。
 これが長門あたりだったら問答無用でふぶきは激怒している。
 ……単にフェデフルールが頭が悪いから、相手にされていないだけの可能性もあるけれど。

猫と鉄道

 山種美術館の竹内栖鳳展に行ってきた。


 いつもこの絵がメインビジュアルなのがちょっぴり気の毒な竹内栖鳳。
 たまには他の絵をメインにしてもいいと思うんだよね。カエルとか。
 この人の描くカエル、すごく可愛いし。


 そして今回この絵は撮影可だったので、つい撮ってしまう。

 内容は、2年ぐらい前のアニマルパラダイスから、竹内栖鳳だけを切り出して、風景画とかを追加した感じ。良く言えば手堅い、ありていに言えば面白みがない。
 図録もなかったので、美術館側の位置づけとしてもそれほどの展示会ではないんじゃないかな。
 初展示も数点あったけど、いずれも栖鳳の晩年近くの小品で、目を見張るようなものでもなかったし。

 まあそんな感じで割とあっさり見てしまったので、東京駅ステーションギャラリーの「鉄道と美術の150年」もハシゴした。


 情報量が多すぎるパネル。

 うーん……。
 なんというか、なんかちょっと違うなという気がした。
 ペリーが持ってきたというミニチュア鉄道(といっても人を乗せて走れたらしい)に始まって、鉄道開業から現在に至るまでの鉄道にまつわる絵画や写真を展示している。
 最初にペリーの汽車とか鉄道開業の錦絵とかを見せられたので歴史資料的なものを期待していたのだが、実際には鉄道が含まれる絵画や写真をひたすら集めて展示しているだけだった。
 点数も多いし頑張って集めてきたなあとは思うし、興味深い物もいくつかあったが、これだったら素直に鉄道の歴史や鉄道を巡る風俗を正面から見せる形の方が面白かった。

くつろぎ試行錯誤

「良くそんな格好でくつろげるな」というポーズでくつろいでいる事が多い長門。
 また新しいくつろぎポーズを開発してた。


 片足だけ金網を掴み、バードテントに全体重をかけて寄りかかるスタイル。
 良く滑り落ちないでいられるね。

 もっとも、期待したほど居心地は良くなかったらしく、しばらくしたらやらなくなった。
 うん、いろいろと試行錯誤するのはいいことだよ、多分。