どうぶつナイトフィーバー……でもなかった

 妹が母親をよこはま動物園ズーラシアのナイトズーラシアへ連れていくというので、くっついて行ってきた。
 2年ぐらい前から母親は行きたがっていたのだが、コロナでここまでずれこんでしまっていた。

 このズーラシア、なんだかいつの間にかできていた動物園で、人間様はずいぶん長いこと、同じ横浜にある野毛山動物園とごっちゃにしていた。
 なんでも希少種を中心に繁殖や飼育に取り組んでいるらしい。

 混雑を避けるために早めに行ったので、着いたのは17時頃。
 まだ普通に昼間の動物園が広がっている。


 リカオン。
 エサの時間が近いのか、やたらと走り回っていてこんな写真しか撮れない。
 しょっぱなからこれでは先が思いやられる。


 厩舎の中にいるのが子キリン、外にいるのが親キリン。
 そういえばキリンもあんまり人見知りしない動物だよね。


 身じろぎひとつしないケープハイラックス。
 ネズミっぽいが、身体特徴的には象に近いらしい。
 足かわいい。


 ライオン。ガラスのすぐ前を右往左往しているので、見ている分には楽しいが近すぎてカメラに入らない。


 そしてなんかぼろっちい。
 この後別のエリアで見たインドライオンの方がずっと立派だった。まだ若いのかな?


 ちっちゃくてやんちゃでかわいいミーアキャット。
 イメージしてたのよりずいぶん小さいと思ったが、多分ポーズとかからプレーリードッグと混同していたっぽい。


 好奇心がすごい強くて、人間がスマホを構えているとわざわざ見に来たりする。


 そして立つ。

 とにかく見ていて飽きないので、写真を撮りまくってしまった。


 これもガラスに近すぎるチーター。
 そっぽを向いて耳だけこっちに向けているが、しっぽの先をパタパタしているので、機嫌は悪くないらしい。


 こっち向いた。
 胸割れてる。


 これは実家の猫が良くやってるポーズだ。


 シマウマ。


 ヒガシクロサイ。サイって可愛い顔してるよね。
 泥水の中も平気で歩くので泥だらけ。


 なんかきりっとしていたホウシャガメ。


 ものすごいにょいんにょいんしていたニシキヘビ。
 こんな活発に動いてるの初めて見た。


 特別扱い感の強いオカピ。


 厩舎に入れてほしくて仕方ないオオアリクイ。
 そろそろ18時を過ぎて暗くなり、写真を撮るのが難しくなってきている。
 他にもこうやって厩舎に入れてアピールをしている動物は結構いたので、きっと普段はもう厩舎でご飯をもらっている時間なんだと思う。
 こういう姿を見ちゃうと、イベント的なナイト展示もどうなんだろうなという気がする。


 威厳のあるテングザル。
 カメラを向けてシャッターチャンスをうかがっていたら、わざわざ計算したように写真を撮りやすい場所で、良いポーズを取ってくれた。
 まあ分かっててやってるわけでは絶対ないと思うけど。


 顔が陰に入って良く分からなくなったセスジキノボリカンガルー。
 顔も身体も何もかも全くカンガルーに見えない。


 こっちは普通のアカカンガルー。
 もう夜なのに元気だった。


 この動物園で困るのが、照明が必ず逆光になるように配置されている事。
 動物を見せたいのか見せたくないのか良く分からない。
 ちなみにこれはアムールヒョウ。暗さと逆光のせいで肉眼ではほぼシルエットにしか見えなくなっているのを、補正でここまで明るくした。


 ガラパゴスペンギン。


 もう真っ暗なのでさすがにみんな動きが鈍くて、ほぼ寝ているのも多い。
 うとうとしているペンギンかわいい。


 そして完全に寝ているレッサーパンダ。


 ウンピョウ。
 アジアのあちこちに住んでいるヒョウらしい。

 うーん……。
 普通に昼間来た方が面白いなという感じ。
 夜だからというので特に展示に工夫をしているわけでもなく、昼のをそのまま延長しているだけでしかない。
 昼と夜の行動の違いとか、夜ならではの解説でもついていたならそれなりに楽しめたのかもしれないけれど。
 あと、展示数の割に歩く距離が長い。元々山の斜面を切り開いて動物園にしているので、2ヶ所ある入口のどちらから入るかによって、ずっと上り道かずっと下り道か、どっちかになるので、歩くのが大変な人を連れていく時は気をつけた方がいいと思う。

寝たふり監視×2

 同じ顔してこっちを監視しないでくれるかな……。


 大体アッサム、そっちは見えてない方の目じゃないか。

 2羽が使っているこのかじり木は、他のマメどもとフェデフルールのカゴにも設置してあるのだが、全員、くつろぐ時にはこの向きでとまっている。
 何か法則でもあるのかな?

要介護文鳥

 居眠りしているいずも。


 カメラを向けたら気付かれてしまった。

 今年8歳を迎えたいずもは、最近ますます老化が進んで、歩くのにも不自由するようになった。
 朝、巣からこのエサ場に降りてくると、後は1日エサと水の間の数センチをよたよたと移動するだけで過ごしている。たまに足を踏み外して床に落ちると、もう止まり木には上がれなくて、人間様が助けに行くのを待っている。
 人間様もそうそう暇ではないし、外出している事もあるので、床にもエサと水を別途用意して、落ちても飢えないようにしているのだが、なぜか頑なに口をつけようとしない。
 同じように夜も自力で巣に戻れないので、人間様が手に乗せて戻してくれるのを待っている(そして戻るとなぜかキレて威嚇してくる)。
 特にここ2週間ほどで顕著に変わったのが、ご機嫌な時のさえずり。声が出ないのか息が続かないのか、音量が小さくなり、節回しが単純になり、時間が半分以下になった。
 食欲は普通にあるし、フンの量も変わらないので、体調としては年寄りなりに問題ないのだと思うが、やっぱり足元がおぼつかないのは心配だな。

 なお半年年下の五十鈴は、ちょっと羽がぼさついてきたぐらいで、目下若い頃とほとんど変わりはない。
 こっちは当面大丈夫だと思うが、油断はできないな。

赤くて甘くておいしいもの

 先日長門にスイカをお裾分けしてやったのだが、生まれて初めて食べたスイカがそれはそれはおいしかったらしい。
 人間様が自分の食卓にミニトマトを出したら、どうも色を見てスイカと間違えたらしくてふっとんできた。


「おいしいもの!」

 ご希望なら食べさせてあげてもいいけど、お前が思っている物とは絶対違うよ。

あごの下ふわふわ

 長門がフリースのバードテントにあごを乗せて、ものすごく満足そうな顔をしている。


 お前バードテントってそこに乗る物じゃないんだけどね。

 あごの下でふわふわを味わうというのは、人間だけに許された特権ではなかったようだ。

日本美術とボストンの美術見てきた

 上野の東京藝大美術館で開催されている「特別展 日本美術をひも解く」と、東京都美術館の「ボストン美術館展」をハシゴしてきた。


 芸大。

 藝大の収蔵品に宮内庁三の丸尚蔵館の品を加えた計82点を展示している。
 といっても展示期間中に4回も展示替えがあるので、1回に見られるのは70点弱といったところ?
 日本人が得意とする緻密で優美な書画や工芸品の小品がほとんどで、ゆっくり回っても1時間半ほどで終わってしまった。まあここは美術館そのものが小さいし。
 次の東京都美術館の予約までかなり時間が余ったのでカフェテリアに行ったのだが、ホテルオークラ直営の割にはまずいし店員のレベルは低いしで、かなりテンションが下がった。
 もっとも、昔からホテルオークラの名前を冠した食べ物ってあんまりおいしくないのばっかりだったし、名前にひっかかった自分が悪かったのか。

 で、次に東京都美術館のボストン美術館展へ。


 下がったテンションが上がるといいなあ。

 結論から言うと、上がった。上がりまくった。
 東京都美術館は、近所の国立西洋美術館とかと比べると、展示品の格はどうしても低くなりがちなのだが、今回はもともと、2020年にボストン美術館が設立150周年を迎えたのを記念して開催される予定だったものなので、すごく気合いが入っている。
 内容も、日本人受けしやすい分かりやすい物が多くて楽しかった。
 ずるして碁石を飲み込んで碁に勝とうとしたら、下剤を飲まされ服を剥かれて出した物を調べられてる吉備真備かわいい。

期待値マックス

 目薬を我慢したアッサムへのご褒美にと青米入れを開けたら、ひすいがわくわくしながら寄ってきた。


「くれるの? くれるの?」

 まあ、お前も良くアッサムの面倒見てるからね。
 いらないアッサムの吐き戻しにもちゃんとつきあってるし。

気になって毛引き

 毛引きで首のまわりに線ができちゃったアッサム。


 そこからスポンとはずれそう。

 やっぱり目が良く見えないからイライラするのかなあ。
 もともと粘着質もとい割と小さな事が気になるたちなので、一層気持ちに余裕がなくなっちゃってるのかも。

反対側の目が悪い

 今日の仲良し。


 カメラに気付いたのでアッサムの頭を掻くのをやめてしまったひすいと、カメラに気付かないのでまだ掻いてもらっているつもりのアッサム。

 左目が回復してきていたアッサムだったが、先々週あたりから、今度は右目をつぶるようになってしまった。
 多分状況は左目の時と同じだと思う。
 幸い、左目の視力もある程度は戻っているようで、外に出せばちゃんとひすいを追いかけて回るのだが、一方で、見えている物が何か判別しづらいらしく、何もない所に向かって威嚇したり、カゴの前で人間様が不用意に動くと威嚇したりしている。
(ただ、人間様に向かって威嚇するのは、嫌いな目薬をされると思って身構えている可能性もある)
 何かあったらとりあえず威嚇すればなんとかなると考えているところがマメルリハらしいが、一体何が原因なんだろうなあ。