羽を追って

 毛玉。


 でも羽繕い中だからあんまりもふもふしていない。

 アッサムの毛引きは良くも悪くもなっていない。
 いや、進行しないので良くなっているのだろうか?
 普段は全く普通なのだが、一旦脇の下とか胸元とかが気になりだすともうどうしようもないようで、ひたすらそこの羽を気にして囓っている。
 しまいには自分の尻尾を追う犬みたいに、くちばしの届かない羽を追って止まり木の上でくるくる回り始めるので、その度に手を叩いたりして気を逸らしている。
 まあ実を言えば、回っているアッサムを見るのは結構面白いのだが、悪癖由来の行動なのでそこは人として止めないとね、やっぱり。

教えてあげないよ


 ホットカーペットのぬくもりに気付いてしまったアッサムと、まだ気付かないひすい。


 普段はひすいの後をついて回っているくせに、何も知らないひすいがうろちょろするのを尻目にホットカーペットに鎮座している。

 そこは知識共有してあげないんだ?

おじいちゃん的ビフォーアフター

 いずものカゴのレイアウトを老人仕様にした。


Before


 After

 足腰が衰えて、片足立ちで頭を掻くこともできないし、止まり木を上から下に移ろうとするにも、30秒近く一生懸命狙いをつけた果てに止まり木を掴みきれず、床に転がり落ちてしまう。
 そんな事が続いてエサ入れに行くのがおっくうになってきているようだったので、巣や止まり木の位置を下げて高低差をなくした。
 野生だと、こうこうなった時点で命を落とすんだろうな。

この手は誰の手

 病院にくちばしのトリミングに連れていかれ、疲れてうたた寝するサーラル。


 ……を撮ろうとしたら起きた。
 遊ばないから寝てなさい。

 甘ったれであまり人見知りをしないサーラルは、病院で先生の手にもちゃんと乗る。
 診察室でうっかり飛ばさないよう、先生が手の中に包むと嫌がって出ようともがくのに、包むのをやめるとそのまま大人しくとまっているので、面白いらしく先生に何度か試されていた。
 ただ、普段サーラルを手に乗せるのは人間様だけなので、サーラル的には、確かに人の手に乗っているのに、乗せているはずの人間様が離れた所から見ているという状況が理解できないらしく、先生の手から不安そうにこちらをちらちら見てきている。

初産卵フェデフルール

 朝起きたらフェデフルールが卵を産んでいた。


 ほら記念撮影。

 ここ数日腰を曲げるような姿勢になっていたので、どこか具合でも悪いのかと思っていたら、卵ができていたからだった。
 マメルリハだと排泄口あたりが下にふくらんでくるのだが、フェデフルールは上側がもふっとなってくるので、分かりにくい。
 そして生まれた卵はエサ入れとカゴの壁のすき間に蹴り込んであった。ひどい。

噴火で滅びた都市の遺物見てきた

 国立博物館の「ポンペイ展」に行ってきた。


 入り込んできたおばちゃんをなんとか避けてトリミングしたら、中途半端に切れてしまった。

 ポンペイは言わずと知れたヴェスヴィオ火山で埋もれた街。
 日本人もポンペイ大好きなので、絶対混む予感がする。
 どこかテレビに出てしまう前にと思って開催2日目に早々に行ったのだが、まさに今日世界ふしぎ発見でやっていたので正解だったかもしれない。
 でもすでに人いっぱいだったけど。


 今回は基本写真撮影OK。
 展示品は壁画とか日用品とかだが、1体だけ遺体の石膏型があった。
 若い女性の物だというが、この人、上半身はトゥニカかなにか着てるのに下半身が裸なのは、スカートが薄い布地でそれだけ燃えたか、倒れた時に後ろから火砕流を受けて上にめくれ上がって、そのまま固められちゃったんじゃないかと思うんだよね。
 いずれにしても、こんな格好で永久にとどめられちゃって可哀想。


 面白い顔の口から水が出てくる奴。


 止水栓。
 右側の部品を左側の部品の上から差し込んで、四角い穴の部分に角材かなにかを通して回して、穴の位置を合わせたりずらしたりすることで流量を調節していた。
 今でも田舎の方で普通に使われてそうだな。


 すごい臨場感ある俳優の像。
 朗々とした歌声が聞こえてきそう。


 今回見たかった「辻音楽師」。
 数ミリの色石を並べて描いたモザイク画。構図といい動き、表情といい間違いなく傑作。
 これが発見されたキケロ荘と呼ばれる邸宅は、他の家とはレベルが違う洗練された装飾のオシャレハウスで、ものすごいセンスのいい人が多分建てたんじゃないかと思うんだよね。この絵を描いた人と同じかどうかは分からないけど。


 お風呂に入るのでサンダルを脱ごうとしているウェヌス。


 1個の黒曜石の岩を彫り抜いて石で装飾を象眼した鍋。
 アレクサンドリアで作られたのでエジプト風。


 紺色のガラスの上に白いガラスをかぶせて、それを彫って作り上げたボトル。
 良く見ると上の方とか、完全に葉の端が浮き上がってる部分があって、一体どれだけの技術なのかというのと、良くこんな繊細な物が壊れもせず保存されたなというのと、ほんと色々ある。
 あと単純に欲しいこれ。


 なんか食ってるミネルヴァ。


 元祖壁面広告。
 賃貸募集の公告らしい。


 古代ローマ人は日本人と同じく花鳥風月を愛したようで、日本人も描きそうと思うような動物や植物の絵が良くある。
 こんなの掛け軸にしたら良さそう。


 真珠のアクセサリー。
 真珠なんて劣化しやすいのに、良くこんな新品みたな輝きで残ってたな。


 噂のパン。
 なおこれをクッションにしたのがショップで売っていたので買ってしまった。
 大きさといい形といい、なかなか尻のおさまりが良さそう。


「豚の重し」とのことだが、漬物でも漬けてたんですかね?


 アヒルの形のケーキ型。
 全然アヒルに見えないと思っていたが、生きているアヒルではなくてアヒルのローストの形の型らしい。
 訳が分からない。


「猛犬注意」


 動物のモザイク床。かわいい。


 湯沸かし器。
 上から水を入れたボウルをはめ込んで、下で火を燃やして沸かす湯沸かし器というよりストーブみたいなものっぽい。


 氷ポケット付きデキャンタならぬ、穴に炭とか入れて壺の中の料理を温めておくやつ。
 温かい物を温かいままで供するという発想が、すでに紀元前にしてあるのすごい。
 でもローマ人だからな……やりかねないな……。


 竪琴(なくなっている)を抱えるアポロン。


 鳥がかわいい祭祀台。
 上に四角くくぼみが作ってあるので、そこで供物を燃したとかなのかな。


 食品棚に忍び込んでカモをちょろまかす猫の図らしい。
 すごい獣の顔してるなこの猫……。


「猛犬注意」
 実は結構あちこちにあったんだって。
 日本の家の玄関に昔良く貼ってあった「犬」ステッカーと同じようなものか。

 ポンペイだけではなく、やっぱりヴェスヴィオ噴火で壊滅したエルコラーノ、ソンマ・ヴェスヴィアーナの物もあり、かなり濃くて面白かった。
 同時に、展示品からは、貧富や職業の差はあれど、何の変哲もなかった「日常」が突然災害によって断たれた残酷さも浮かんできた。

○おまけ
個人的に非常にツボにはまったグッズ。


 パン持って踊るファウヌス。


 ここで買ったのか……。

囓り鳥フェデフルール

 オモチャの下のフェデフルール。


 緊張してる?

 フェデフルールは基本、囓るのが好きなインコらしい。
 敷き紙の新聞紙とかエサ入れとか、上に置いているふぶきのカゴとの緩衝材の段ボールとか、気付くと良く囓っているのだが、中でもこのオモチャ、よほど囓り心地がいいのか、もう暇さえあればよじ登るようにして囓っている。
 確かに、シャクシャクといかにも小気味がいい音がするし、その気になれば人間様が爪で削れる程度の硬さだし、カットされた方向よって微妙に歯触りというかくちばし触りが違うので、飽きもきづらいのかもしれない。

新年のウン

 長門……。
 なんで頭がそんなフンまみれになってるの……。


 すました顔をしているが、白いのぜんぶフン。

 翼にもフンがいっぱいくっついてたんだけれど、一体何をしたんだろう……。